麒麟がくるのあらすじと感想第32話「反撃の二百挺」。心配です。誰が心配か?そりゃもう松永久秀様・・・ではなくて駒ちゃん。今宵分かったことがあります。あれば「身の程をわきまえた」愛人タイプ。自信に満ち溢れていて正妻が一番嫌う・・・。麒麟がくるのあらすじと感想第32話

麒麟がくるのあらすじ第32話「反撃の二百挺」

二条城


十兵衛は二条城に登城する。義昭は信長の挨拶を受ける事になっていたが、その前に十兵衛から状況を聞きたいと考えたのだ。広間には義昭と摂津晴門の二人が待っていた。



摂津晴門は信長の敗北をむしろ喜ぶような素振りすらある。しかし、十兵衛は二人を前にこの戦は「引き分け」であると説明する。



「金ヶ崎城まで攻め、ここが潮時と深追いを避け、撤退したのです」



晴門は反論する。



「皆、口々に申しておりまするぞ?負け戦と!」

「浅井が裏切ると知るや逃げ帰ったのだと」



「ほう、そのお話はいつ?」



「三日ほど・・・前にじゃ」



「・・・三日でございますか?」



浅井長政が突如裏切り北進を始めたことを織田軍が知ったのは四日ほど前である。三日前には既に浅井裏切りを知っていると言う事は、その者は敵に通じている可能性がある。




義昭はその話を摂津晴門から聞いたという。



大河姫

あら。口は災い。。

摂津晴門は言を左右にはぐらかした挙句、信長一人に重きをおくべきではないとまで言い放つ。



「お言葉を御慎みあれ!」



十兵衛の激昂に義昭が狼狽する。



「は、晴門!言葉が過ぎようぞ・・・」



晴門はこれが潮時と、政務があるとさっさと広間から出て行った。




十兵衛は義昭と二人になるとかつて、木に昇り降りれなくなり泣いた話をする。



そして。



「此度、公方様のお姿が陣中に無かった事が悔やまれてなりませぬ」

「もし、公方様がおられれば浅井の裏切りはございませんでした」

「次の戦には是非ご出馬を・・・!」



大河姫

まだ、義昭を捨ててないね。まだ。ね。が、既に同床異夢。義昭は気付いているかも。十兵衛は未だ気付かず。。

義昭は十兵衛の真摯な言葉に頷くのであった。




暫く後。




信長が二条城に登城する。




義昭は信長を労い、また信長も堂々と戦の報告をするのであった。

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麒麟がくるのあらすじ第32話上巻「買い物」

都、明智亭


熙子達が都の明智亭に来ていた。




美濃からはるばる都まで越して来たのだ。




たまは十兵衛が戻って来たのをみると喜ぶ。



「道中、大事なかったか?」

「伝吾におぶってもらいました」

「そうか、では伝吾には頭が上がらぬな(笑)」



伝吾は、



「殿も人が悪い・・・」



と顔を赤らめるのであった。




十兵衛は家族が側にいる喜びを噛みしめる。



大河姫

名門企業(幕府)に就職して、新進気鋭の一流企業(織田家)のコンサルも業務委託で引き受けてる正社員!そう!正社員!!!

しかし、いつまでも家族の団らんを楽しんでいるわけにはいかない。次の戦いに備えねばならない。




まずは、鉄砲の買付である。




後日、十兵衛と藤吉郎の二人は京の町を連れだって歩いていた。



「いやー!信長様にはこっぴどく叱られました(苦笑)」



大河姫

友達になったかな?

藤吉郎は見事に殿軍を務めたのであるが、その撤退戦で多数の鉄砲を失っていた。次の戦までに三百挺を揃えるように厳命されたのだ。




そこで十兵衛である。




十兵衛は堺の有力商人である今井宗久に顔が利く。すぐに十兵衛と談判に行くように命じられていたのだ。



今井宗久亭


「鉄砲三百・・・」



今井宗久は渋い表情である。



「なんとか用立てたい気持ちはございますが、私には手に余るお話」

「実は今朝ほどとある大名に二百五十挺ほどお約束をしてしまいました」



いかに豪商今井宗久といえども五百挺の鉄砲は無理である。




藤吉郎はそれならその、



「鉄砲を購入した大名」



を、教えて欲しいと頼むが、商売相手を教えるワケにはいかないと宗久は頭を下げる。




藤吉郎の瞳が妖しく光る。



「また、繰り返されますか?」

「三好の一党にその鉄砲を売るのではあるまいな?」



かつて、信長が上洛した折、それに協力しなかった堺の豪商たちは罰として二万貫の銭を徴収されている。



「ははは、宗久殿は左様なお方ではない」



大河姫

良いコンビだな。脅して、スカして、宥めてww

十兵衛はかつて、宗久が信長上洛を支えてくれた人物だとその場を収める。




宗久は意味深に話題を変える。



「丁度、本日夕刻顕本寺にて茶会がございます」

「宜しければ、おいで下さいませ」



その茶会の場に二人も招かれたのだ。

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麒麟がくるのあらすじ第32話中巻「茶会前」

顕本寺


十兵衛と藤吉郎に本日やってくる客人が記載された紙が渡されていた。




宗久は商売相手を教えることは出来ないが、茶会の相手であれば教えられる。後は、当人同士で話し合ってくれという事である。




その紙には、



千宗易


油屋常祐


筒井順慶


若狭屋宗慶


こま


大河姫

こま!?駒、すっかりフィクサー気取りか?

と、書かれていた。




十兵衛は「こま」の名に驚いたが、筒井順慶の名を見て臍をかむ。この中で鉄砲を購入しそうなのはこの順慶だけである。



「もし、鉄砲を購入した相手が筒井順慶ならこの話は難しいかもしれぬ」



筒井順慶は大和で松永久秀と争っているのだ。鉄砲を譲れと言われても譲る可能性は低い。




宗久は茶会が始まるまで今少し時間があると告げると二人を別室に待たせる。そこに筒井順慶、そして駒が現れる。




挨拶もそこそこに、藤吉郎は本題に斬り込む。



「筒井様はこちらへ鉄砲の買付に参られたとか?」

「はい(ニッコリ)」



順慶はあっさりと認める。




藤吉郎は十兵衛の腕をつかむと、一度表へ出るよう促し、二人は部屋の外へ出る。




十兵衛も藤吉郎の意図は分かる。順慶自身もこちらが鉄砲を求めている事は分かっているようである。譲ってもらう機会はある。




藤吉郎は、交渉を始める前に釘を刺す。



「一応、お耳に入れさせて頂きます」

「あの、駒殿でございますが・・・」

「公方様のご寵愛を一身に受け、摂津なども駒様、駒様と下にもおかぬご様子」

「この場でお話されたことは全て公方様へも伝わると考えてお話なされませ」



大河姫

流石、藤吉郎。事情通。

部屋へ戻ると早速十兵衛は鉄砲を譲って欲しいと切り出す。



「鉄砲二百を譲って欲しいのです」



意外にも?




駒もまた十兵衛に助け舟を出す。



「私からもお願いします」

「信長様の戦は公方様の戦」



順慶はひとしきり考えると、百五十ほど譲っても良いという。




ただし、駒には、



「義昭に自身を引き合わせること」



十兵衛には、



「信長に引き合わせること」



と、条件を出し、それが叶えば鉄砲を譲ると応じる。




無論、既に順慶の大和での対立相手である松永久秀が信長の傘下に入っている事は分かっている。まずは、引き合わせるだけ。




順慶自身も久秀と同じような立場になりたいという事である。




二人は順慶の申し出を受け入れるが・・・。



「二百挺譲って頂けませぬか?」

「分かりました、お譲り致しましょう」



大河姫

なかなか、やり手だな。この坊主!優柔不断な奴だと思いきやw

話がまとまった頃合いを見ていたかのように茶会の準備が整ったと宗久が声をかけるのであった。




藤吉郎と順慶が先に部屋を出ると十兵衛は駒に礼を言う。




駒は身の丈に合わない事をしていると照れくさそうに微笑むのであった。



大河姫

身の丈に合わない?いや、ウキウキに見えるけど!

麒麟がくるのあらすじ第32話下巻「連戦」

元亀元年(1570年)6月。




金ヶ崎の撤退戦からわずか2カ月。






信長は近江へ進出し、浅井朝倉連合軍と戦った。




浅井、朝倉連合は各々の城へと撤退。




信長は金ヶ崎の雪辱を果たす。



横山城


信長は快勝を喜び、特に鉄砲二百挺を調達した十兵衛の手腕をたたえるのであった。




この戦には徳川家康も自ら軍勢を率いて参戦している。その家康が十兵衛の元にも挨拶へやってくる。



「これから三河へと戻り信玄と戦うつもりでおります」



大河姫

武田と戦う???身の程を知れ。

徳川と武田は義元亡き後退潮著しい今川領を分割する算段を整えていたのだが・・・。




武田勢は取り決めの領分を超えて進出してきているという。また、将軍足利義昭の動きにも注意するように伝える。



「公方様は・・・あれで中々食えぬお方にございます」



姉川で勝利を得た信長ではあったが、浅井、朝倉の息の根を止めたワケではない。




本拠地阿波へ撤退していた三好勢が摂津へ上陸する。






信長は今回の戦いには絶対の自信を持っていた。




将軍、足利義昭も共に出陣したのである。



「公方様の参陣を仰ぎ、必勝の想いを新たに致しております」



しかし。




信長は思わぬ苦戦を強いられることになる。




石山本願寺を本拠とする一向宗が三好側に立ったのだ。




さらに、示し合わせたかのように朝倉勢が再び都を目指して南進を始めたのだ。



二条城


「信長があれほど脆いとは夢にも思わなかったぞ!」

「本願寺が三好側に立って鉄砲を撃ちこんできたら和議と申しおった!」



戦から戻った義昭は珍しく声を荒げている。



「晴門!朝倉はどこに陣を敷いているのだ?!」

「叡山と聞いております」



晴門はさらに続ける。



「かかる事態となっては、一刻も早く」






「甲斐の武田、越後の上杉を上洛せしめ都の安寧をはからねば!」



大河姫

甲斐の武田と越後の上杉?共に上洛??あの、宿敵ですが??

義昭の反応はまんざらでもない様子であった。



近江、信長本陣


朝倉浅井は叡山に入って出てこない。




信長は叡山に朝倉勢を追い出すように要請したが、その交渉は不調に終わる。




僧兵達は意気揚々とした雰囲気で信長の本陣を後にしていた。




十兵衛が信長の元を訪れると、話し合いの状況を薄ら笑いを浮かべながら話しだす。



「我らは仏を背負っておる」

「叡山へ一歩で入れば五万の僧兵が立ち向かうと脅かしおった」

「儂は言ってやった・・・仏なら儂も背負っておるとww」



信長は叡山の僧兵との話し合いの最中背中に仏像を背負って見せてやったのだ。これにはさしもの叡山僧兵もあっけに取られたようである。




信長は小気味よさげではあったが・・・。



「ここまで追い詰めたのじゃ!」

「あと一息で討ち果たせたのじゃ!!」

「何故、叡山は朝倉を匿う・・・?」



「信長様は叡山から奪い、朝倉浅井は多くを与えるからかと」



「何をだ!?」



「つまるところカネではありませぬか?」



その頃、叡山では。




朝倉義景が叡山で天台座主覚恕に金を献上していた。



大河姫

越前は金持ち。一説によればイケナイお薬も扱っていたとかいなかったとか。

以上、麒麟がくるのあらすじ第32話「反撃の二百挺」でございます。

麒麟が来るの感想第32話「反撃の二百挺」

麒麟が来るの感想第32話「反撃の二百挺」。今回から十兵衛は熙子たち家族と一緒に暮らすことになります。義昭から当てがわれた?屋敷で幸せそうな十兵衛・・・w




ほんの、2年前までは非正規塾講貧乏暮らしでしたが、今や名門企業(幕府)に管理職として就職しつつ、日の出の勢いのベンチャー企業(織田家)の仕事も業務委託で受けるイケてる正社員に・・・。



熙子は喜びもひとしおのはず・・・!




そして、いよいよ我が武田家の登場も近いようですね。家康君は身の程をわきまえた方が良いよ。

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麒麟がくるの感想第32話「商談」

さて、その織田商事の出世頭といえば木下藤吉郎。




十兵衛と藤吉郎はとても良いコンビだと思います。




やっぱり、共に死線を潜り抜けると絆が深まる。




今井宗久恫喝の場面は中々見応えがありました。




典型的な恫喝。



「三好の一党にその鉄砲を売るのではあるまいな?」

by藤吉郎


普段明るくて腰も低いのだけど目は笑って無い。その藤吉郎がドスが効かせて恫喝すると迫力満点。




さしもの今井宗久も冷汗だったと思う。だって、マジでやりかねないから。



「ははは、宗久殿は左様なお方ではない」
by十兵衛



そこですかさずフォローを入れるのが十兵衛。




この感じは典型的な強請りですね。




もっとも、今井宗久は本当に「三好に売ってはいない」のですけど。




痛くもない腹を探られる、しかも本当の事は言えない、という状況が一番苦しいですけど、落としどころを早速見つけるのは流石ですね。




結局、双方に「恩」を売ったような形になりましたからね。




しかし、コレで割を喰ったのが久秀様。。。

麒麟がくるの感想第32話「交渉上手」

筒井順慶はカナリのやり手でした。




いや、まさかこれ程「交渉力」がある坊主であったとは。




順慶は自身が大和で争う松永久秀が「織田方」に上洛当初から従っている有力大名であることは重々承知。




ホンネを言えば鉄砲二百挺を材料に、



「久秀に大和の争いから手を引かせる」



と、したいところ。




しかし!



「織田様(と、公方様)をご紹介を頂きたい」



信長と義昭の二人とワタリを付けてくれれば、あとは自分でなんとかする。十兵衛や駒に「調停」までは求めない。




鉄砲が無ければ、久秀との戦には不利になるにも関わらずである。




ただ、実際十兵衛と駒から引き出せるのは「此処が限界」と見定めていたのでしょうね。欲張りすぎては大事なものを失いかねない。




結果的に鉄砲は若干上乗せしましたが双方ともに「素晴らしい取引」をしたといった処でしょうね。




・・・松永久秀様の心中や如何ばかりや・・・。

麒麟がくるの感想第32話「駒は愛人風味」

「身の丈に合わない事をしております」




駒は、そう言っておりましたが、はっきり言って今が一番輝いているんじゃないかしら・・・。



でもね。



なーんか、最近の駒ちゃんって好きになれないの。




なんでだろ・・・?




そして、気付いたんですよ。



愛人臭が凄い



ことに。




しかも、アレね。




ちゃーんと「愛人」である身の程は分かっておりますよというタイプの愛人。




でも、一番必要とされているのはアタクシという自信が漏れ出ているのが鼻に突く感じ!




うん、この先の駒ちゃんがめっちゃヘイトを集めそうで益々心配であります・・・。




以上、麒麟がくるのあらすじと感想第32話「反撃の二百挺」でございます。

大河姫

今宵は此処までに致します。

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