いだてんで見事な槍投げを披露した村田富江実在の人物なのでしょうか?村田富江は大正年間にテニスでアイドル的人気を博した実在の人物がモデルと思われます。村田富江テニス、そして金栗四三との関係について。

村田富江は実在?モデルは田村富美子

村田富江は実在の人物なのか?結論から言うと架空の人物と言う事になりそうなのですが、限りなく「実在の人物に近い」と言えるキャラクターかと思います。去年の大河ドラマ西郷どんで登場した「ふきどん」みたいな感じ・・・いや、ほぼ実在と言ってよいかな。

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村田富江の来歴

村田富江は第二高女の女学生ですね。「シャンナイスクール」と揶揄される第二高女の女学生。お父さんの村田大作は医師という設定ですね。



大河姫

シャンナイ(美人がいない)と言いつつ・・・。富江役の黒島結菜はとってもおしゃんだと思う・・・。

アントワープオリンピックの敗退後に競技人生を引退して女子スポーツの振興に目覚め第二高女に赴任してきた金栗四三と出会い第二高女でスポーツの楽しさに目覚めます。



「こんちくしょー!」



って槍投げる姿は美しかった。




その後はテニスや陸上で非凡な才能を示して、テニス大会・陸上大会で活躍するようです。




テニス大会でのコスチュームが話題となったり、陸上大会で靴下を履かないで走った姿が当時の新聞に取り上げられて日本初の「スポーツアイドル」的存在に。




村田富江役の黒島結菜さんもインタビューで当時の可愛いテニスウエアを着る事が出来て嬉しいと語っておりました。

田村富美子とテニス

前述の通り村田富江は女子スポーツ黎明期における日本最初の「スポーツ少女」でありそのファッションや容姿にも注目が集まる「スポーツアイドル」として描かれております。




実は大正年間のまさに第二高女に村田富江とほぼ同じ背景を持つ実在の人物がおります。




日本最初の女子テニスプレイヤーと言われる田村富美子ですね。




田村富美子は明治39(1906)年誕生。




富美子の父旨達(むねたつ)はいだてんでも描かれている「田村大作」と同じく医師をしておりました。




ただ、父旨達をはじめ、田村家の人間は娘の富美子が小さい時から運動に興じるのを喜んでいたようです。富美子の母親は次女(富美子の妹)を出産後程なく21歳の若さで亡くなっております。




そのため、娘たちには「丈夫な身体で元気に育って欲しい」という願いもあり運動を推奨する家庭環境で富美子自身も活発な少女だったようです。




第二高女(現在の東京都立竹早高等学校)に進学し、いだてんでも描かれていたように金栗四三と出会い、富美子を始め運動好きの生徒達はスポーツ交流を楽しみます。




スポーツ交流は第二高女内に留まらず同じく女子教育の名門東京女高師との「スポーツ交流」も行われ、隅田川の川下り等を行っていた記録も残っております。




田村富美子と金栗四三が第二高女で出会った頃は丁度アントワープオリンピックが終わった頃ですから、日本最初のオリンピックメダルを獲得したテニスの熊谷一弥・柏尾誠一郎の活躍もありテニスの人気が高まっておりました。




この頃から「東京庭球大会」「全日本庭球大会」といったテニス大会も開かれるようになります。




東京女高師の教師が第二高女にテニス指導に来ていた(永井先生ではなかったようですけどw)こともあり、田村富美子も同級生の梶原選手とペアを組んで活躍します。




また、田村富美子はテニスだけではなく陸上全般でも活躍。




女子の陸上競技の大会にも出場し短距離(50m・100m)では当時の日本記録を叩きだしております。

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最初のスポーツアイドル

田村富美子の活躍は単にテニスや陸上という「スポーツそのもの」というだけではありませんでした。




田村富美子と梶原久子が着用したテニスウエアはフランス選手のウエアを参考に作られたものだったのですが、それが当時のスポーツ少女たちの人気を博します。




新聞や雑誌で「写真」がふんだんに使われるようになり、庶民でも最先端の情報をリアルタイムに近い形で情報を得られるようになった影響が大きいですね。




百貨店では「田村・梶原ペアウエア」と銘打って販売され飛ぶように売れたそうです。




また、陸上大会で活躍した事を称賛する写真記事(本当にスパイクを素足に履いて走ったとご本人が後に語っている)から、今で言う「ファン」と言うような存在が現れます。




田村富美子をはじめ、女学生で活躍した選手充てのファンレターが学校に届くようになり、初めての事で学校からは大いに戸惑ったようです。



大河姫

大河ドラマ「いだてん」では村田富江の父が運動をする事に反対する場面がありましたが、田村富美子に関してはむしろ家族は「応援」してくれていたそうです。学校側は「富美子フィーバー」に当惑して大会出場を禁止しようとします。ただ、富美子の家族はむしろ「本人も家族も出場したい、させたいのに学校が勝手に出場させないのはどうなのか?」と交渉し、結局「学校外の私事」として黙認と言う事に落ち着き富美子は競技を続ける事が出来ます。同じ「大正期の女性アスリート」でも同じように加熱した人気が理由で絶頂期に競技を引退せざる得なかった人見絹江の好敵手の寺尾正・文姉妹とは対照的ですね・・・。

田村富美子のその後

田村富美子はその後、現在のアジア大会の前身である「極東選手権競技大会」出場を目指します。




紆余曲折あって大阪で開催された第6回大会(1923年(大正12年)5月)ではダブルスで優勝。




その後、男子の第1回全日本庭球選手権大会で優勝し海外でもテニス選手として活躍した福田雅之助と結婚し競技からは事実上引退したようです。

村田富江を演じるのは黒島結菜

村田富江を演じるのは黒島結菜。大河ドラマは「花燃ゆ(2015年)」以来2作目。因みに、朝ドラは「マッサン(2015年)」に出演。個人的には「アオイホノオ(2014)」で認識しました。



  • 名前
  • 黒島結菜
    (くろしまゆいな)

  • 生年月日
  • 1997年3月15日

  • 出身地
  • 沖縄県

  • 身長
  • 162cm

  • 所属事務所
  • ソニー・ミュージックアーティスツ

  • 出身大学
  • 日本大学芸術学部写真学科中退

  • 趣味
  • 写真

富江と同じく運動神経抜群!?

村田富江を演じる黒島結菜さんは1997年3月15日産まれの22歳(2019年6月6日現在)。村田富江の先生を演じるシマちゃん先生こと杉咲花さんは学年が一つ下です。




個人的には「アオイホノオ」で認識したんですが、翌年の「花燃ゆ(2015年)」の高杉晋作(高良健吾演)の妻高杉雅役が良かった。




花燃ゆは「うーん・・・」という部分も多分にございましたが・・・!その中で大いに気を吐いていたのは高杉晋作。妻役の高杉雅も凛とした感じで夫を支えていて美しかった。




あと、私は見ていないのですけど主演を演じたNHKの「アシガール」は人気が高いですね。




戦後時代にタイムスリップして若君に恋するラブコメらしいのですけど、



「脚めっちゃ速い」



設定のようで、そのおかげで「いだてん」の徒競走撮影は完璧だったとインタビューでお話ししておりました。




元々運動も大好きという事で、「いだてん」の撮影は楽しめているみたいですね。




また、前述の通り村田富江のモデルは「田村富美子」なのでテニスでも活躍する事になります。可愛いテニスウエアを自作して着る場面もあるという事なので、その辺りの「衣装」にも注目して見ていきたいです。




シマちゃん先生の衣装の変化も物凄く楽しいですけど富江ちゃんの七変化も楽しめるかな・・・!




以上、いだてんの村田富江は実在?テニス選手がモデル?でございます。

大河姫

今宵は此処までに致します。

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