武田信玄第19話のあらすじです。第2次世界大戦は英、「米ソ」を中心とする連合国と「日独伊」を中心とする枢軸国の世界的戦争であった。古来国と国の結びつきは政治的主義主張や経済的利益で結びつき、あるいは決裂し複雑な歴史を繰り返してきた。武田晴信の姉「於豊」は義元に嫁ぎ、嫡男義信の妻「於津禰」は今川家から迎えていた。また、北条氏康は駿河から妻を迎えていた。

甲相駿の三国は強い絆で結ばれていた。しかしこの三国の周りには、長尾、上杉、織田などの強大な勢力が控えていた。相模北条氏康、駿河今川義元、そして甲斐武田晴信。
今宵この三国は再び固い絆で結ばれようとしていた。

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武田信玄第19話上巻~相駿衝突~

相模の北条氏康殿と今川義元殿がついに衝突をきっかけに三国同盟が結ばれることになりますがまず、別のお話しをさせて頂きたいと存じ上げます。

武田義信

「今回将軍足利義藤公の一字を頂いた。これより義信と名乗るがよい!」

「はい!有難き幸せにございます!」



晴信の嫡男太郎はこの日、将軍足利義藤(後の義輝)公より「義」の一次を頂き、また、晴信からは信の一字が与えられ「義信」と名乗る事になります。



「義の字は前の信奉する正義の文字でもある。一層励め!」

「はい!」



広間には晴信と三条殿、そして太郎改め義信と今川より迎えし於津禰がおりました。義信の晴れの舞台という事で三条殿の表情も穏やかなものにございます。



「あとは跡取りだけあらしゃいますな。」



三条殿の問いかけにやや頬を染める於津禰と義信。



「2人の仲睦まじき事館うちでも評判じゃ。」

「仲睦まじきは中々子が出来ぬとも申すからな。」



晴信の言葉に三条殿は仲睦まじきは良き事なれど、子を成して初めて夫婦になるのですと言います。



「御励みあそばせ・・・。」

「はい(ッポ)」



於津禰は三条殿の言葉にはにかみながら返答します。

高坂昌信

「おお!源助!烏帽子姿が似合っておるの!」

「はは!有り難き幸せにございます!」



この日、源助は新たに晴信より一字を与えられると、「春日弾正忠昌信」と名乗り、また侍大将として取り立てられる事になります。

援軍要請

「お館様!駿河より岡部殿使者として参っております。」

「岡部が?通せ!」



岡部美濃殿は晴信に面会すると相模勢が今川領内深くまで侵攻しており、盟約に従い援軍を送って欲しいと義元殿の言葉を伝えます。



「相分かった。すぐ援軍を送るとしよう。」

「はは!有り難き御言葉!すぐ主にも申し伝えます!」



岡部美濃殿はすぐに援軍要請を受け入れた事に安堵します。
しかし。



「ただ・・・」



晴信は武田と北条は現在争いがない状況であること、また、そもそも今川と北条は古くからの縁続きであり、さらに北条は北に長尾景虎、今川は西に尾張織田と背後に敵を抱えている状況。ここら辺で和睦をしてはどうかと話します。




岡部殿自身も晴信の言わんとしている事は分かりますが・・・。



「・・・今となっては難しゅうございます。」



血縁であるからこそ長年の戦いは両家の関係を難しいものにしていました。




今川義元殿の元へ武田勢約800騎が援軍に動いたという知らせが入ります。しかし、義元殿の予想に反し大将は我が子信繁でありました。



「晴信ではない?なぜ、自ら動かない・・・?」



同じ頃、北条氏康殿も武田勢の動きを察知します。



「晴信が動いたか?」

「いえ。大将は弟、信繁でございます。」

「晴信ではない?」



北条氏康殿は先年今川家から嫡男義信に嫁を迎えた武田の援軍の大将が、国主である晴信ではないことに「何か意図」を感じます。



「晴信は大軍を率いて後方を突くつもりか・・・?あるいは?」

武田信玄第19話中巻~盟約への道~

「お館様!我弟、三郎兵衛戻りましてございます!」




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飯富虎昌殿の弟、三郎兵衛が相模国境より戻りました。晴信は北条殿動きを探らせていたのです。

駆引き

「おお!戻ったか!して、相模の様子は如何じゃ?」



三郎兵衛殿は相模で見て来た事を報告します。相模は北条氏康殿の優れた治世の結果良民の暮らしぶりもよく国内は非常に安定していること、また、軍備においても相模の本城小田原城は威容を誇り、さらに海賊衆が相模湾に睨みを効かせており、盤石の状態であると報告します。



「海もか・・・」



飯富虎昌殿は今川の援軍要請に応えて相模の後方を突いて一気に北条を攻めるよい機会ではと言いますが、北条の実力を甘く見てはならないと言います。晴信は敢えて援軍の総大将を信繁としたのは駿河と相模をなんとか和睦に導きたいという意思を、北条氏康殿に知らせるためだと説明します。



「北条は後ろに長尾、今川は西に織田がいる。」



晴信は背面に敵を抱えている両国が争う益は少ないと言います。そのように考えるお方はもう一人おりました。



「嫁ぎ先で孫の顔を見れるとは幸せなことじゃ・・・。」



数日後、寿桂尼殿が「孫(於津禰)」に会う事を口実に甲府へとやって来ます。義信とは仲睦まじき様子を知ると嬉しそうな表情をしますが・・・。どうやら、それが目的で甲府までやって来たようではないようです。



「単刀直入申す。今川と北条を和睦に導いて下され。」



寿桂尼様は今川と北条が争うは理がないと言います。



「道理をわきまえた其方なら分かるであろう?」

「この事、義元殿は?」

「来る前に書状を送っておいた。」



さらに、寿桂尼様は続けます。



「聞けば、長尾景虎は昨年上洛をしたそうな・・・。」



これから相対する長尾景虎との戦いに向けても、「南」が平穏である事は武田にも益があるのではと暗に含めます。

景虎動けず

「なんと情けない話じゃ!この時期に家臣同士の土地争いなど許さん!」



景虎殿は上洛を果たし天子様と拝謁すると勅命を賜っておりました。



「正義を天下に示せ。」



その第一歩が北条・武田に天罰を加える事でありそのための勅命であると。しかし、その北条と武田、そして今川が富士山麓で戦をしており絶好の好機にも関わらず、家臣の争いで軍勢が動かせない。



「なんたる醜態ぞ!!!」



景虎殿は天子様に顔向け出来ぬと嘆くのでありました。

和睦への道

「して、晴信はなんと?」



北条氏康殿の元へ晴信からの使者がやって来ます。北条殿重臣松田憲秀殿が尋ねます。



「和睦の申し入れじゃ。」



氏康殿はどうやら武田・今川は必ずしも一枚岩ではないようだと言います。その頃、駿河では義元殿と寿桂尼様がお話しをされておりました。



「北条の軍勢退かせるには晴信の力を借りるのが一番じゃ。」

「晴信の力を借りるのが気に入りません。」

「晴信の腹読めたのだから利用すればよい。」

「此度とて北条など押しつぶせたものを・・・」

「北条など相手にしてはなりませぬ!!」



寿桂尼様は北条との小競り合いで義元度のに何かあったらどうするつもりかと言います。



「この義元が和睦を望む時に和睦はなるのです・・・。」



義元殿は不機嫌に部屋を後にします。そして、甲斐では晴信が真田殿に和睦への指示を行っています。



「この際和睦に導く事肝心じゃ。」



甲相駿の三国が結べば長尾景虎殿もやすやすとうごく事は出来ない。晴信は和睦への地ならしのために三国の重臣で条件を詰めるように指示します。翌日、三国の重臣が善徳寺へと集まり和睦について談合したのでございます。



「何を申される!富士南麓は代々我が領土!」



今川家からは岡部美濃守殿が参加しております。



「何を申される!この地は早雲公が今川様から頂いたのだ。」



北条家からは松田憲秀殿が。



「何度でも申す!和睦の条件は今川勢が国境まで兵を退く事じゃ!」



岡部殿と松田殿は一歩も引きません。



武田の代表真田幸隆殿は二人をなだめすかしますが・・・。両家から反発される始末・・・。困った幸隆殿はある提案をします。



「まあ、我ら三人がこうして会ったのも何かの縁!」


幸隆殿は三国の間で新し縁を結んでは如何かと提案します。



「それでも!北条勢が国境まで退くのが条件!」

「新たなる縁を結ぶのに領地争いなどありませぬ。」

「・・・全てはお館様のお気持ち次第じゃ」

武田信玄第19話下巻~裏富士~

「新たなる縁結ぶは悪くない。いずれは駿河・甲斐をわが手に。」



「上洛し天下を獲るまでは北条武田の山猿共には目を瞑るか。。」



「景虎滅ぼした後は、駿河相模の海は我が掌中に。」



三国は思惑は其々に新たなる縁を結ぶ方向で話が進みます。

信虎殿

「我が今川の力で三国に新たな縁を結ぶ事になりました。」

「さよか。」



寿桂尼様が


「信虎殿、病の方は如何じゃ?」

「今や病は我が唯一の友!病無くなる時はわが生涯終る時じゃ。」

「信虎殿ともあろうお方がなんと弱気な・・・」

「死にたい・・・!」



信虎殿は死にたいと泣きだしますが、お世話をしている蘭は呆れています。



「いつも死にたいと言って太刀を抜いたり収めたり。」



寿桂尼様は心配になり気分転換に旅などを進めますが・・・。



「儂は死ぬ!」

「なら、腹切ってみなされ!!」

「蘭殿!そのような!誰か・・・!」

「大丈夫です!腹など切れません!」



信虎殿は太刀を抜いて切腹の真似をしますが・・・。結局は蘭の言う通り腹は切れません。蘭はそんな信虎殿を侮蔑の表情で見下しておりました・・・。

善徳寺の会盟

盟約の下地が出来たところで富士南麓の善徳寺にて富士を眺めながら、晴信、そして義元殿と氏康殿が顔を揃えます。
まず、氏康殿が口を開きます。



「こうして3人会えるとは思わなかった。神の思し召しじゃ。」

「誠に誠に。我ら三人で会わなかったのが不思議でござるの。」



義元殿は北条殿には姉が嫁ぎ、また武田には娘が嫁ぎ、さらに信虎殿もお預かりしている縁戚同士、これからは三人で度々酒でも酌み交わそうと提案します。



「ところで武田殿、長尾景虎とは如何かな?」

「中々強気相手にござる。北条殿も何度か?」



晴信と氏康殿はお互いに戦った長尾景虎殿について談義をします。



「おお!今日の富士は一段と美しいの。」



義元殿はここ(駿河)から見る富士が正面であり、裾野に伸びる線が優雅であると誇らしげに語ります。
そして。



「他国からはこうは見えませぬな。」

「誠によきお姿じゃ・・・。ただ。」



北条殿はまさに霊峰富士の威厳と言うと富士を拝みますが、もう少し遠くに見える方が有難く見えるようだと言います。暗に、駿河よりも相模から見える富士の方が有り難いと言っているようでございます。



「富士を遠くに見る者の僻みかもしれませぬがな・・・。」

「富士は仰ぎ見るもの、あまり遠いと霊験あらたかではござらぬ。」

「誠に、誠にその通りじゃ・・・。」



北条殿は義元殿の意見に賛同します。



「甲斐から見る裏富士もまた別の味わいでござろ?」

「御言葉ではございますが、甲斐では裏富士等とは申しませぬ。」

「おお!ご無礼な事を・・・ごめんそうらえ・・・」

「いやいや、お気に召さるな・・・。」



晴信は古来より霊峰富士の正面は山々に裾野を隠した姿を言うのだと言います。また、それには理由があり、それを聞けば得心が出来ると続けます。義元殿は興味深く、その理由を問います。




晴信は霊験あらたかであってこその富士であれば「下」は隠してこそ。下を隠さなければ霊験も消えてしまうと言います。氏康殿は笑いながら山富士には山富士の暮らしぶりがあるというものじゃと関心します。義元殿は笑いをこらえきれないといった様子で続けます。



「それにしてもあの富士が尻丸出しとは・・(笑)」

「今川殿・・・そろそろよろしいか?」



笑い続ける義元殿を晴信は制すると新たなる縁について確認します。義元殿の嫡男氏真殿には北条殿から新たに姫が、そして、我が武田からは梅が氏康殿の嫡男氏政殿に姫が嫁ぐ事になります。昨年、義信には今川殿から於津禰を迎えており、これで三国には新たなる縁が結ばれました。



「異議はござりませぬな?」

「目出度き限りじゃ。」

「儂も異議はなしじゃ。」



新たなる縁が結ばれたことをきっかけに北条殿は富士南麓から兵を退く事となります。そして、晴信に長尾景虎殿と戦う時は力を借りるやもしれぬと言うと善徳寺を後にします。
義元殿も引き上げようとしますが・・・。



「その前に。この和睦の引出物に勘助が妻子頂けませぬか?」

「・・・差し上げよう。ではさらばじゃ・・・。」



我が子晴信はこの時をもって南の脅威から解き放たれたのでございます。これで心置きなく長尾景虎殿と戦う事が出来まする。



ただ、和睦の度に泣くのは女子ばかりにて嫁入りとは名ばかりの人質として他国へ送られてのでございます。悪い時代にございました。
今宵は此処までに致しとうございます。

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