軍師官兵衛のあらすじと感想第5話「死闘の果て」です。永禄11年(1568年)織田信長はついに将軍足利義昭を奉じて上洛を果たす。東国には武田北条、西には毛利など有力大名がひしめく群雄割拠の中信長は一歩抜け出す。そして、厳しい軍律をもって粗果てた都の治安を1月程で正常化してしまうが・・・。軍師官兵衛のあらすじと感想第5話

軍師官兵衛のあらすじ第5話「死闘の果て」

信長は武田や毛利といった有力大名の間隙をついて上洛を果たす。有力大名としても「将軍足利義昭の奉じて」となれば、表だってはこれには反対出来ない。しかし、未だ尾張、そしてようやく前年に美濃を平定したばかりの信長にしてやられた感はある。特に、甲斐の武田信玄。



「信長め・・・京から引きずり戻してやる」



→武田信玄36話「信長上洛」


→【公式】歴代の秀吉と官兵衛は?

軍師官兵衛あらすじ第5話上巻「天下布武」

信長は都へ上洛するや徹底的な軍律を以て京都の治安維持にあたる。



「乱暴狼藉はこの信長が許さぬ!」

「もし破れば我が手の者でも容赦せぬ・・・!」



信長は荒れてた都で狼藉を働くものを自ら斬り捨てると高らかに宣言する。この時代、ある程度は「兵の狼藉」は許容されている部分もあった。実際、戦に行くのは農民が多く、さらに一ヶ月分の糧食は兵自らが準備する時代である。足りないものは現地調達が基本だ。




しかし、信長の兵はよく軍律を守る。




尾張の兵であれば信長の気性は良く知っているのだ。




1月程で京の治安は劇的に改善する。




これに室町幕府第15代将軍に就任した足利義昭は上機嫌である。信長に褒美を取らすと言うが・・・。



「此度、其の方を副将軍に任じようと思うが・・・」

「いえ、辞退申し上げます」



「な、なに??」



この言葉に義昭側近の明智光秀も驚く。



「それよりも公方様にお願いの儀ございます」

「なんじゃ?何なりと申してみよ」



「草津、大津、堺に代官を置く事お許し下さい」

「うむ!よきに計らえ!」

「有難き幸せ」



信長は「副将軍」などという実態のないものには興味はない。莫大な富を生み出す商業地の確保こそ大事なのだが、「治世」に疎い義昭にはそれが分からない。



「それと公方様、能の宴を13番催すおつもりとか?」

「うむ!都へ帰ってきたしな・・・盛大にやろうと思う」

「よくありませぬな」

「な、なに!?」



信長は京周辺には平定したが、義昭に従わない勢力も多い中「能の宴」などを行えば、帰って相手は付け上がると言う。



「・・・しかし決めてしまったしな・・・」

「13番は多すぎます」

「・・・なら5番にしよう・・・!」

「御意にございます」



そのやり取りを明智光秀は不安そうに見つめていた。




その頃、木下藤吉郎は「隠棲」してしまった元斉藤家家臣で軍師でもあった竹中半兵衛の元へ日参していた。藤吉郎は竹中半兵衛の力は信長の「天下布武」に必要不可欠な人材と踏んでいた。




藤吉郎は半兵衛の留守中に勝手に薪割りをしていた。
戻ってきた半兵衛は手慣れた手付きで薪を割る藤吉郎にやや渋い顔だ。



「貴方様のようなお方がそのような事を・・・」

「気に召さるな!慣れております!見なくても薪を割れますぞ!」



藤吉郎は顔を半兵衛に向けたまま薪を見事に割る。何度も断られているが粘り強く交渉を続けていたのだ。




半兵衛は織田の家風と自分は合わないと固辞していた。特に、弟の信行をはじめ、同族を殺している事に抵抗がある。半兵衛の仕えた斉藤家も「義龍と道三」の親子の争いから勢力を弱めた。




藤吉郎は「戦の無い世」を創りたいと自分の想いを熱心に語る。ついに半兵衛も藤吉郎の熱心さにほださる。



「分かりました、信長様ではなく貴方様に仕えます」

「し、しかし・・・」

「安心して下さい。信長様に仕えるという体裁は取ります」



ここに木下藤吉郎は竹中半兵衛という軍師を得る事になる。

軍師官兵衛あらすじ第5話中巻「日常」

「櫛橋の家なら考えられません!!」

「ここは黒田家、黒田の家風に慣れて下され」



言い争っているのは官兵衛の妻光の侍女である福と小兵衛である。




光は夫の官兵衛にその様子を語る。



「それは節約じゃな」



官兵衛は黒田家は元々商人の家計であり、祖父重隆は銭勘定にも長けていた。



「銭はいざという時のために貯めておくのじゃ」

「なるほど!それはケチとも言いますね」

「ケチではない・・・倹約じゃ」



生真面目な官兵衛の様子に光は笑ってしまう。官兵衛と光は仲睦まじい夫婦であった。



「元気に育っているか?」

「はい!」



官兵衛は光の大きくなったお腹を撫でて笑っていた。暫く後、光は元気な男の子を産む。幼名は松寿丸後の黒田長政である。




初孫誕生に隠居していた職隆も度々姫路を訪ねる。そして、姫路へと来ると小兵衛と囲碁を楽しむのが日課となる。




職隆は今こそ囲碁が楽しいと言う。



「御着の殿が相手では・・・」

「そうなのじゃ・・・いい勝負をして負ける頃合いが難しい・・・」



官兵衛が上手くやれているかを心配する職隆だが、小兵衛によれば官兵衛の「囲碁の腕」も中々の物になっていると聞くと笑う。



「大殿が羨ましいですぞ・・・!」



小兵衛は結婚し跡取りまで儲けた官兵衛を裏やましがる。



「そうか、武兵衛はまだ嫁も取っておらぬか」



浮いた話一つないと言われる武兵衛。しかし、光はそんな武兵衛の想い人をなんとなく勘づいていた。



「これは、官兵衛様に売ってもらったのじゃ!」

「なんと・・・この衣服は元々は官兵衛様の?」



光に仕える侍女の1人でもあるお国は武兵衛と話をしていた。官兵衛は家臣にものを「あげて」しまうと貰えなかった人間の恨みを買ってしまうかもしれない。そこで、家臣に何かを渡す時はは必ず「売る」のだという話を驚きながら聞いている。




そして、武兵衛は官兵衛に対する熱い忠義の話をするのだった。二人は惹かれ合っていた。




あくる日、武兵衛の父が誰ぞ良い女子はと問われる。



「・・・おりませぬ・・・」



その時、声を上げたのは光でる。



「何を言っているのです!すぐそばにいるでしょう!」



一同がキョトンとする中。




お国と武兵衛が顔を見合わせる。



「なんじゃ!そういうことか!!!」



官兵衛、そして何よりも父小兵衛は喜ぶのであった。

軍師官兵衛あらすじ第5話下巻「死闘の果て」

平和な日々は長くは続かなかった。播磨を小寺氏と二分する赤松氏が3千の兵を姫路へと攻めて来た。しかし、官兵衛の巧みな差配による奇襲を受けた赤間勢は僅か数百の黒田勢に敗退し退却した。



「官兵衛!ようやった!」



小寺政職は官兵衛の活躍に大喜びである。しかし、官兵衛のは釘を刺す。



「殿!油断はなりませぬ・・・赤松はまた必ず攻めて来ます!」

「なーに!次は儂も出陣して赤松など蹴散らす!」

「はい!頼もしく存じます!!」



また、官兵衛は今回の戦に参加した者達に褒美として溜め込んでいた銭を一気に使う。兵達は自分達の想像以上の褒美に大喜びである。



「次の戦はもっと激しくなる!皆頼むぞ!!」



そして、その機会は1月後に訪れる。再び三千の兵を持って姫路へと向かっていた。




官兵衛は再び出陣する。今回は善助も初陣となる。そして、武兵衛はこの戦から戻ったらお国と一緒になる約束をする。今回は御着の小寺政職も出陣し、兵力差は前回と比べれば充分戦える陣容である。




官兵衛が叔父の休夢と友氏、小兵衛たちと作戦を練っていると・・・。



「申し上げます!赤松奇襲!」



赤松勢が今度は奇襲を仕掛けて来る。奇襲とは言え今回は御着の兵もおり、凌げると思いきや・・・。



「御着の兵が退却!?」



奇襲に驚いた政職は一戦も交えず退却。黒田勢のみで赤松勢主力を迎え撃つ事になる。




激戦の末戦線は維持したものの母里小兵衛は討死、そして叔父の井手友氏もまた討死した。武兵衛もまた深手を負っていた。




黒田存亡の危機に隠居の職隆も僅かな手勢を率いて援軍にやって来る。姫路に引き上げて籠城をするしかないと言う休夢。



「いや、これから討って出ます」

「官兵衛正気か!?兵は疲労しておる!」



休夢は反対する。
しかし、官兵衛は姫路で籠城しても御着の援軍は望み薄であり落城必至であること、



「敵も疲れております」



職隆は官兵衛に任せると言う。かくして、官兵衛は動ける僅かな手勢で赤松勢の本拠を突く。




赤松の陣では元、小寺の家臣石川源吾と赤松政秀が油断していた。



「姫路さえ落せば、御着など砂上の楼閣!」

「ふふふ!姫路はその方に与えよう!」

「はは!」



「申し上げます!黒田勢奇襲!!」



「何!?」



官兵衛の読みは当たった。裏切り者の石川源吾を討取るが深手を押して出撃した武兵衛もまた官兵衛を守り命を落とす。今わの際に、善助に、



「殿を頼む」



と、言い残して。




官兵衛の奇襲に混乱した赤松勢は退却する。官兵衛は光が守る姫路へと凱旋する。お国は武兵衛の死を知ると泣き崩れる。




犠牲は大きかった。




黒田家は一門や譜代の家臣を多く失う。



「また、仕切り直しじゃな・・・官兵衛」



官兵衛は職隆の言葉に頷く。




暫く後、先の戦で父を亡くした井上九郎右衛門、そして善助の引きで太兵衛という槍に覚えがある新しい力が加わる。




黒田家の新しい力。後に「黒田二十四将」と言われる人材が官兵衛の元へ集まって来ていた。

軍師官兵衛の感想5話「死闘の果て」

軍師官兵衛の感想第5話です。官兵衛は既に「小寺に官兵衛あり!」と言われる程の武将に成長しています。そして、姫路の平穏な日常からの死闘。今回の赤松勢との死闘で母里小兵衛・武兵衛父子が討死!小兵衛が亡くなった時に、まさか武兵衛も亡くなるとは思いませんでした・・・。

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軍師官兵衛の感想5話「再び!銭の使い道」

櫛橋家から嫁に来た光と譜代の家臣小兵衛。今回、黒田家の「銭の使い方」の認識の違いが面白かったですね。




第3話では荒木村重に「想像以上の銭」を渡し、村重を感動させていました。



※関連記事:→第3話感想「銭の使い道」田中角栄と福田赳夫


今回もまた、「銭の使い時」とばかりに官兵衛の奇襲で赤松勢を追い払った後、次はさらに厳しい戦になるのを予想して銭を戦で活躍した者達に一気に銭を支払います。




官兵衛と光が、



「吝嗇か?倹約か?」



で、ちょっと話をしていましたが、私は「倹約」というか、最も銭を有効に使うにはという事を常に考えているのが黒田の家風だと思いますね。




此処までは第3話「田中角栄と福田赳夫」のお話しの延長なんですが、武兵衛がお国に語っていた、家臣にモノを上げるのではなく「安く(適正に)売る」というのは中々目から鱗です。




一見、矛盾するようにも見えると思うんですよね。




官兵衛や祖父の重隆は「銭を惜しまず」に与えるという一方で、家臣にはモノをあげずに「安く売る」というのは一見矛盾していないか?




その行為だけを見ていれば確かに矛盾していますが、その「思想」を見ればおのずと答えは出ますね。



「銭の価値を最大限に活かす事」



こそ、商人の真骨頂です。




家臣にモノを与えてた結果得られる忠誠心と、貰えなかった者の嫉妬から失う忠誠心。喜ぶのは一人ですが、「恨む」のは複数いる可能性があるのです。




ならば、最も投資効率が良いのは与えた家臣には少々の感謝、そして、貰えなかった家臣は「恨む事なし」の方が良い!




流石は「商人」の出自だと思いますね。




世の中のお金持ちで、それが出来ている人間の如何に少ない事か・・・。

軍師官兵衛の感想5話「母里父子逝く」

驚きました。
小兵衛・武兵衛父子はもう親子揃ってお役御免なんですね。そして、母里家を継承するのは本日最後に登場した太兵衛さん(速水もこみち)という訳なんですね。




てっきり、武兵衛は今暫くご活躍をするものと思っていました。




まあ、後で調べてみたら、今回の戦い「青山・土器山の戦い」で母里家は一族郎党殆どが討死してしまい、その名跡が絶えるのを惜しんだ官兵衛が母里友信(太兵衛)に継がせるんですね。




と、いうことはお国役の中川翔子も本日でお役御免なのかな?それとも・・・?




流石大河ドラマ。




役者の使い方が贅沢ですな。

軍師官兵衛の感想5話「足利義昭について」

前回からご登場の室町幕府代15代将軍にして最後の将軍足利義昭。
演じているのは吹越満。




これ、想像以上に合っていて草!




個人的に一番イケてる足利義昭と言えばこの「軍師官兵衛」とは関係の深い、大河ドラマ秀吉(1996)の足利義昭の玉置浩二!



「ノぶ長ヲー殺セ!そチ(光秀)を関パクにしてやッテモ良いゾ!」



あの、足利義昭は強烈でございました。今回の吹越義昭は結構イケていると思います。



「十三番では多すぎます!」

「うむ・・・では五番としておこう・・・!」



この辺りのやり取りを「ヤバいかも」という雰囲気で見ている明智光秀も良いですね。まあ、今回は義昭を裏切るんですけどね。




でも・・・。




時代が流れるのが早いですね。




もう、次週は「信長包囲網」という事ですよね?




我が子晴信がいよいよ西上作戦を始めるようで・・・。
晴信にとっては最後の出陣となります・・・。



※関連記事:→武田信玄第46話「最後の出陣」


我が子晴信を演じるのはいったい誰・・・。
いや!そもそも出番はあるのでしょうか・・・!?




以上、軍師官兵衛のあらすじと感想第5話「死闘の果て」にでございます。

大河姫

今宵は此処までに致します。

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