武田信玄(大河ドラマ)の感想第43話「八千年の春」。武田家はいよいよ全盛期を迎えますが、一方で信玄の寿命は刻一刻削られていきます。自分の人生を振返り、対照的な生き方をしているように見える上杉輝虎と対話を通じて新たな境地に?武田信玄感想43話「八千年の春」

武田信玄感想43話「memento mori」

memento mori
(死を思う)

「我が身の病を身近に感じるようになった」信玄の戦いの主戦場は既になのかもしれません。皮肉なことに信玄の知略、そして武田家は全盛期を迎えつつあります。昔、門田(野球選手)だったかな?印象的な事を言っていました。



「野球が分かるようになったのは四十近くになってから」

「でも、今度は身体がついて来ない」



信玄の心境や如何に?

→武田信玄(大河ドラマ)のあらすじ第43話「八千年の春」

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隙がない武田家

この頃、北条氏康とは駿河攻めを巡り同盟は解消。さらに越相同盟がなり、徳川は武田に対抗するため北条家、さらには上杉との盟約も画策しています。いかに甲斐武田家が大国とは言え、三方を囲まれながらの上洛は至難の業。しかし、信玄は逆に信長を包囲する策を考えます。



「囲む者は囲まれ事に疎い」

「戦とは囲碁に似たりじゃ」



後に信玄が上洛する頃でも単純な動員力では織田家は武田家を凌駕しています。ただ、信長は信玄だけに対すればよい状況ではなかった。これってけっこうスゴイ発想だと思うのですよね。




コペルニクス的大転換。




また、家臣団も強力。



「将軍家より上洛を求める内証が来た」



原隼人佑昌胤、馬場民部少輔信春、山県政景、高坂弾正、真田幸隆・・・。百戦錬磨の重臣達もまた、数々の試練を乗り越え最も脂の乗っている時期ですね。




一方で思うに任せないのが自らの「病」。信玄は対織田家と自らの病相手の二正面作戦を強いられておりますね。

武田信玄感想43話「信玄と謙信(輝虎)」

八幡原での決戦をはじめ、二人は激闘を演じてきました。ただ、当然二人は直接話をしたことはありません。その二人がお互いを語る。

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信じる事は救われるに非ず

「アナタハ神ヲ信ジマスカ??」

「信ジル者ハ救ワレマス!」



ステレオタイプ的な宗教勧誘の言葉ですが私はこれは正しくないと思っていました。



「信じる者が救われる」



ではない。



「信じている時点で救われている」



のだと。
なので、どのような神様であれそれを信じてる(信じられる)時点で幸せでしょ?(笑)と思っていました。一方で、神様を信じていない人が、



「神様(宗教)を信じているのに不幸」



と言っている人がいるとですね。分かってないなと。



「信じている時点で」



救われているんですよと。例え傍から見れば不幸(余計なお世話ですが)であっても。




だから、信玄の言っている事がよく分かります。



「天の力頼めば心安らかであろう?」
(お前、もう救われちゃんてんじゃんwww)



この言葉には皮肉も入っていますね。ただ、実際輝虎の心には平穏などありません。どちらかと言えば輝虎の方が心は穏やかではないと思います。



「己を無にする厳しい戦い」



宗教者の心は平穏でも安らかでもない。輝虎はそう言いたかったのだと思います。

己の力を信じる

私はこっちの方なんですよね。




信玄程の能力はありませんが学生時代も社会人になってからもよく言われていました。



「自信があって凄いね!(失笑)」



まあ、これもまた半分皮肉が入っている。しかし、自分を信じるというのもまた厳しい修行です。



「自分を信じられるように努力をする」



自分しか信じられない以上、
信じるに足る自分でいなければならない。しかし、それは時に「傲慢」になる部分もある気がします。
(私も年取ってから気が付いた・・・)




輝虎はそれを指摘しています。人間は元々無力、だから謙虚であれという事なんだと思うのです。




ただ、二人とも「信じる」という部分では共通点らしきものも感じます。だからこそ、別れた(思考の対話が終わった)時に全てではないにしろ受け入れる事が出来のかな。

武田信玄感想43話「八千年の春」

信玄は夜中に軽い発作を起こして目覚めます。そして、まるで運命のような言葉を見る。

荘子

小姓の真十郎が読んでいたのは荘子ですね。



上古に大椿なるものあり


以て八千歳を春と為し


八千歳を秋と為す



ある国に椿の大木がありました。
そこに、野心溢れる若者がやって来て、



「都に上り、一旗揚げる」



と、大木に宣言をしたそうな。後に、見事にその宣言通り天下に聞こえた国王になります。




そして、かつて宣言をした大木の前で、自分は宣言通りに天下一の国主となったが、お前(大木)はこれから花盛りという時期に花を散らしている。自分はもっと国を栄えさせるが、お前はそれを見る事が出来ずに枯れるであろうと言います。




男はその大木が「八千年の秋」を生きている事を知らなかった。
(つまり、花を八千年散らせた後にまた八千年花を咲かせる事を知らなかった)
男の国は間も無く滅び、男も死んだそうな。




信玄は真十郎に月が見たいと表へ出るのですがこれは、「八千年の春」を生きる椿の大木を月に見たのではないかと思います。その表情は「達観」のようなもの、「病への焦り」から解放されたような雰囲気を感じましたね。




以上、大河ドラマ武田信玄の感想第43話「八千年の春」でございます。

今宵は此処までに致します。

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→武田信玄(大河ドラマ)の感想第44話「氏康の挽歌」