黄金の日日あらすじと感想第6話「信長狙撃」。嗚呼、十郎!まさかここでお役御免とは・・・(涙)。そして、兼久お得意の「隙あれば六角承禎」が初登場。五右衛門は流石見えているね。兼久は信長憎しで狂っているのです。自身の人生が暗転したのはすべからく信長が原因とでも思っているのでしょう。しかし、兼久を笑って良いのか?黄金の日日あらすじと感想第6話

黄金の日日あらすじ第6話「信長狙撃」





「かかれー!」




浅井勢は金ヶ崎城へ総攻撃を開始する。




しかし。



「逃げたか・・・!」



金ヶ崎城は煌々と篝火が炊かれていたが、既にもぬけの殻であった。藤吉郎達はある程度追手を引き付けたと判断し夜陰に紛れ金ヶ崎城を後にしていた。

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黄金の日日あらすじ第6話上巻「十郎の遺言」

「追手だ!鉄砲隊!!」




ドドーン!!




助左たちは藤吉郎の軍勢と運命を共にしている。




浅井勢の追手が見えると鉄砲隊が一斉射撃で迎え撃ち時間を稼ぎながら都へ退いていた。しかし、そもそも多勢に無勢、殿軍も離散や死傷、脱落もあり組織的な動きもいよいよ限界に達しつつあった。




助左は既に疲労困憊の様子で地面に座り込んでしまう。



「寝かせて欲しい・・・」



「こんな処で休んだら目覚めんぞ!」

「海の男が土の上で死んで良いのか!?」



傭兵頭の斉藤十郎が助左に発破をかけるが既に目は虚ろで寝言のような言葉を吐いて動かない。




その時。



「ウッ!」



新たな追手の放った矢が十郎の背中に深々と刺さっていた。



「十郎様!!」



大河姫

え!?十郎様!?

助左のどこにそんな力が残されていたのか?




十郎を背負い獣道を落ちていった。




追手を撒いて、ようやく人心地ついた助左は十郎を降ろす。



「食え!」



十郎は残っていた兵糧米を助左へと渡すが、助左は十郎が食べるようにと突っ返す。助左は確かに疲れてはいたが十郎は矢傷で生気が消えていた。



「侍でもない奴が痩せ我慢するな」



助左はついに差し出された兵糧米を食べる。十郎は満足気に頷くと懐から証文を取り出し助左に託す。




十郎にはお仙という灯台守をしている「夫婦の契り」を交わした女があるという。助左も灯台守の女のことは知っていた。




都へ辿り着いたら証文を今井宗久に見せ契約の半金を貰い、それをお仙へ渡して欲しいというのだ。




また、お仙はかつてシャム、高砂、さらにその南のルソンへも行ったことがあり、海の男助左にとっても有益な情報を得られるはずだとも伝える。



「可哀想な女を見るとつい女房にしてやるという癖が・・・」



大河姫

なんて、カッコ良い奴だ。モテるんやろな。

「十郎様!私と一緒に帰りましょう!」

「十郎様!?」



十郎は静かにコト切れていた。




助左は近くの茂みに十郎を弔う。



大河姫

十郎・・・。てっきりワンピースで言えばゾロポジションだと思ったのに。。。

悲しみに浸っている暇はない。




助左は織田勢の死体を踏み越え都へとひた走るのであった。

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黄金の日日あらすじ第6話中巻「瓢箪丸」

助左は単身落ち延びていた。




既に疲れ切って喉もカラカラであったが幸い浅井勢とは出くわさなかった。



「水・・・?」



小さな小川を発見し無我夢中で水を飲んでいると瓢箪が流れて来た。



「木下様!!」

「お!お前は!!」



既に、供回りともはぐれているのであろう、木下藤吉郎が単身姿を見せた。二人は無事の再会を喜ぶ。



「ここを真っすぐ行けば叡山」



藤吉郎は既に方向を見失っていたが、助左の羅針盤で逃げ道の方向が分った。藤吉郎は「海の道具」に感心しきりである。



「信長様もこの道を通って・・・?」



「松永弾正の手引きでこの朽木谷を通ったず」

「信長様が今も無事であるかは分からぬ」

「敦賀で死ぬはずの儂が生きているのだ」

「何があってもおかしくはない」



大河姫

そう言えば久秀に出番あるのかな?

しかし、藤吉郎には悲壮感はあまり感じられない。




百姓から始めてとんとん拍子で出世し、最期は武士らしく「殿軍」まで務めたのだ。自分の人生を「狂言」に例え笑う。



「悪くない狂言であった(笑)」



この殿軍の戦で織田家武将「木下藤吉郎」は討死。




次は別の人生を歩んでも良いかもしれぬとも言う。




助左は即座に「商人」を提案する。




それも、海の商人、交易船の船長である。



「なら、瓢箪丸の船長だな!」



自身の馬印の「瓢箪」になぞらえる。助左は藤吉郎と一緒に海に出れると大喜びである。



「どうせなら天下一の商人になろう!」



大河姫

秀吉ほどの才覚あれば何をやっても成功したと思う。勿論、織田家でなければ天下人にはならんかっただろうけど。

藤吉郎はまだ「誰も足を踏み入れていない島」はないかと尋ねる。日の本では誰も扱っていない商品を仕入れるのだ。



「ルソンがございます!」



まだ見ぬ「海の向こうのルソン島」の話で大いに盛り上がるのであった。




二人は交代で休みながら連れだって朽木谷を落ちて都へと向かう。




流石に二人とも疲労の色が濃い。




最後の兵糧、十郎からもらった、を分け合い、瓢箪に入れた水を分け合う。




藤吉郎は「今井の兵糧」が普段織田軍で支給されているものより随分と美味であると気付き、その製法を尋ねる。



「黒豆に蕎麦粉、麻の実を混ぜて酒に浸しております」

「・・・鉄砲だけではなく兵糧米も今井に発注しよう」



助左は「瓢箪丸の船長」になるのではないのかと抗議する。




ごーん




「鐘の音・・・聞き覚えがある!助左!都は近いぞ!」



その時、叡山の僧兵が現れる。落ち武者狩りである。




藤吉郎はしおらしい表情で僧兵の前へ進みでる。



「冥途へ行く前に聞きたいことがある」

「信長様は都へ入られたか」



「ふ!無念じゃが信長は無事だ」



「信長様が無事・・・助左!船には乗れぬ!海は一人で渡れ!」



大河姫

やっぱ信長に惚れ込んでいるな。

先程までの疲れが嘘のように藤吉郎は生気を取り戻し僧兵を振り切り都へ走り出した。




助左も必死に後を追うが・・・。




走れども走れども都には辿り着かない。いや、気付けば藤吉郎の姿も・・・。



「うわ!」



助左は気付くと見知らぬ屋敷にいた。



「やっと目を覚ましたか?粥を持ってきたぞ」

「此処は信長様の兵舎でしたか」



給仕の女が粥を持ってきてくれた。助左は丸二日眠り続けていたと言う。



「お、生きているか?」

「小六様!」



藤吉郎の側近、蜂須賀小六である。




小六は恩賞として金一封と新しい召物を渡してくれる。




聞けば、藤吉郎は既に起きて織田勢の被害状況の確認など精力的に働いているという。また、助左が無事であることは今井宗久にも連絡済みであると言う。




助左は藤吉郎の逞しさに舌を巻くのであった。

黄金の日日あらすじ第6話下巻「千草峠」

信長の陣所


「岐阜へ帰る」

「近江神崎郡を越え伊勢三重郡を抜け千草峠を抜ける道がございます!」



信長の言葉に藤吉郎は自信ありげに応じる。既に、都から岐阜へ至る街道は六角、浅井に塞がれている。そこを迂回する道はこの獣道しかない。



「天馬に跨っても長政より先に岐阜に着かねばならぬ」



大河姫

道が一つと言う事は敵も狙ってこないか?藤吉郎にしてはウカツでは・・・?

信長不在の間に岐阜を攻められれば織田家は滅びかねないのだ。



今井亭


「斎藤十郎、あの豪傑も死んだか・・・」

「無論、報酬は支払う、十郎の望む通りにしてやってくれ」



宗久は「豪傑斉藤十郎」の死を悼み、また助左が無事に戻ったことを喜び、五右衛門や兼久が無事であることも教えてくれる。




兼久は無事に戻ると、今は甲賀の六角承禎の元に善住坊を連れ出したようである。




助左は兼久の無事を喜ぶが、宗久は



「奴こそ死ねば良かったのだ(怒)」



大河姫

そろそろ勘当されかねないな。

と、吐き捨てるのであった。



六角承禎の館


兼久は甲賀六角承禎の屋敷にいた。




兼久、そして浅井勢から逃れる際に出会った若い女子「梢」も一緒である。



「鹿は必ず千草峠を通りますか?」



兼久の問いかけに六角承禎は自信ありげに頷く。道はそこしかないのだと。




兼久は満足気である。




そこに石川五右衛門に連れられて善住坊もやってくる。




兼久は益々嬉しそうである。




五右衛門は善住坊を送り届けるとすぐに帰路に着くが、梢に呼び止められる。



「あの・・・鹿とは信長様の事にございます」



梢によれば兼久は鉄砲の名人善住坊に千草峠を通る信長を狙撃させようと言うのだ。



「・・・何故そのような事を教える?」

「兼久様を天下の大罪人にはしたくありません」



大河姫

コレを宗久が知れば兼久は間違いなく勘当。

五右衛門は梢を胡散臭げに見つめる。



「その事、他言するでないぞ」



それだけ伝え六角承禎屋敷を後にする。




五右衛門が去ると、梢はふわりと飛び六角承禎屋敷の兵を飛び越えて屋敷内に戻って行った。

大河姫

に、忍者か?







助左は斉藤十郎の遺言通り灯台守のお仙に銭を届ける。美緒も一緒である。



「ふーん・・・そんな約束したかね?」



お仙は十郎の言葉に首をひねる。



「銭の他には?」

「あ、それは・・・」



そうだ。




形見の品がない。




お仙は「女子を抱いたことはあるか?」と助左に尋ねる。



「では、気が回らないのはしょうがないね」



助左は今度は自身の要件を聞く。



「ルソンの事を教えてくれるか?」



十郎はお仙がかつて人買に売られルソンへも行ったことがあると話していたのだが、お仙はルソンへ行ったことは無いという。



「ただ、カンボジアにいた頃に明の商人からマエニラの話は聞いていた」



お仙は明の商人から聞いたマエニラの話を助左へ伝える。




要件が終わり、助左と美緒はお仙の家を出る。




帰り道、美緒は、



「私もルソンへ行ってしまおうかしら?」



と言い出す。




助左は思いきり戸惑い、



「あ、十郎殿形見!」



と言うと、懐から最期にもらった「兵糧米を入れる袋」を取り出し一人お仙の元へ戻るのであった。




元亀元年(1570)5月19日。




信長は少数の供回りを連れ伊勢回り千草峠越えで岐阜を目指す。




五右衛門がほどなく助左を訪ねてきて、先日梢から聞いた話を教える。



「六角の思いつきに兼久が乗った」



助左は兼久の行動が解せない。



「分らん・・・信長様を亡き者にして今井になんの得が?」



「今の兼久は信長憎しで狂っている」

「このままではいずれにしても今井は滅ぶ」




兼久の謀略が成功すれば
今井は「織田」という後ろ盾を失う



兼久の謀略が失敗すれば
当然今井は一族郎党皆殺しである




助左は善寿坊を止めに走ろうとするが。



「無駄だ。今から走っても追いつけない」



徒歩で追いつけないのであれば。




助左は馬を駆って走った。




千草峠をいよいよ信長一行が差し掛かろうとしていた。




善住坊は「鹿が誰なのか」も知らず「鹿」が現れるのを待っていた。

黄金の日日感想第6話「信長狙撃」

黄金の日日感想第6話「信長狙撃」。撤退戦で藤吉郎と再会した助左。藤吉郎は既に死を覚悟しているものの、悲壮感はありませんでしたね。寧ろ、さらに未来を見るという明るさに助左は益々憧憬の念を強くしているようでした。




後半では兼久のお気に入り「隙あらば」六角承禎が初登場。千草峠で信長を狙いますが、これは藤吉郎「らしからぬ」落度であったかな。道がそこしかないのであれば「敵もそう考える」はずで対策を打たねば。まあ、もしかする「対策済み」なのかもしれませんけど。




そして、やはり今回の主役は斉藤十郎です。




あいつ、いい漢だった。

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黄金の日日感想第6話「狂言師」

織田家の出世頭木下藤吉郎。




後に天下人「豊臣秀吉」になることを我々は知ってしますが、勿論、当時の藤吉郎はその事を知る由もありません。目の前の仕事を感動的な質で仕上げ続け一介の百姓から一軍の武将にまで出世をした自分自身の人生に悔いは無さそうです。




まさか自分の出世物語がまだ「道半ば」だとはさしもの藤吉郎も夢にも思わない。




藤吉郎は自分の「武将としての狂言舞の総仕上げ」をここでしようと思ったのでしょうね。




自身の人生を、いや「人生そのものを狂言」のようだと捉えているのでしょう。




自分自身を客観的に見る、流行りの言葉で言えば「メタ認知」が出来ているということかな。




信長に「殿軍」を務める事を進言したのは、信長の身を案じた事もあるでしょうが、百姓から成り上がった武将木下藤吉郎が最期見事に殿軍で散ればその物語性はいっそう輝きを増す。




この武将の最期は殿軍で討死が美しい。




そう覚悟した時点である意味では「死んだ」も同じなのでしょうね。木下藤吉郎を主人公とした脚本は書き終わった。




元々「家柄」も何もない秀吉ですから、このまま消えて次の人生を始めるのにも躊躇いがない。



「瓢箪丸の船長」



というのは決して「死を前にした戯言」ではなかったと思います。




しかし。



「信長様は都へ入られたか?」



信長が生きているのであれば。




木下藤吉郎を主役とした「狂言」はまだまだ終幕には遠い。




藤吉郎は改めて「自身が信長にどれ程心酔しているか」に気付いたようですね。

黄金の日日感想第6話「感情で決断する」

兼久が恋焦がれていた?六角承禎が初登場。




お世辞にも「頼りになりそうな」雰囲気は微塵もありませなんだ。




ただ、流石は腐っても名門近江佐々木源氏の一族。




長年、近江に根を張ってきただけに地の利には詳しい。信長が必ず千草峠を抜けて岐阜へ戻ると判断し兼久へ「信長狙撃」をもちかけ、兼久は嬉々としてそれに応じる。




我々も助左も思いは同じ。




既に今井の繁栄は信長あってのことで、二者は既に一蓮托生。




信長が暗殺されれば今井も一緒に没落する。




もししくじれば?




今井の一族郎党皆生きてはいないでしょう。




では何故兼久はそのような「益の無い」思いつきに乗るのか?




兼久の「信長嫌い」は石川五右衛門の言葉を借りれば、



「狂っている」



ワケですね。




誰がこの馬鹿息子の目を覚まさせる・・・いや、もう兼久はいいわ。




何も知らずに巻き込まれたしまった善住坊よ・・・!




と、最期良い所で終わってしまった。




やっぱり狙撃するんかな?




処で・・・。




兼久は馬鹿だな

兼久の馬鹿息子

親不孝なやつ




修羅の国ツイッタランドでも兼久の評判は悪いし、私も冷静に上から目線でこき下ろしてきたんですけど。




はて?




我々は兼久に悪態をつけるほど「正常」であるのであろうか?私は自身がありませぬ・・・。

黄金の日日感想第6話「豪傑逝く」

まさか斉藤十郎がここでお役御免とは思いませなんだ。




で、この斉藤十郎ですが、今も昔も女子にモテる漢の典型だと思うですよ。



「可哀想な女を見るとつい女房にしてやるという癖が・・・」



今までいったい何人の女を泣かせて・・・いや「笑わせて」きたことか。




斉藤十郎に「女房にしてやる」と言われた女は皆知っていたと思う。




この斉藤十郎は決して自分と夫婦になることはないだろうと。




では騙された、騙していた?




否!


断じて否!




斉藤十郎はその時は「本当に女房にする」つもりで言ってたんですよ。




そして、女達は結果一緒になれなくても斉藤十郎の「優しさ」に救われてきたんだと思う。




その愛され豪傑が逝ってしまいました。




てっきり助左と一緒に海を渡るものと・・・。




ワンピースで言えば「剣士ゾロ」の役どころだと思っていたのに(涙)。




以上、黄金の日日あらすじと感想第6話「信長狙撃」でございます。

大河姫

今宵は此処までに致します。

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