おんな城主直虎第の感想第34話「隠し港の龍雲丸」でございます。大河史上に残る劇的な最期を遂げた政次の余韻がまだ残こる今日この頃ではありますが、龍雲丸にも危機が・・・。そして今回もまた脚本家が「酷い」仕打ちを次郎に・・・。ラストシーンはただの悪夢であって欲しいと思います。それではおんな城主直虎の感想第34話始めます。
直虎感想34話「プロデューサーの業」
今でこそ政次をはじめとする井伊谷の人間は勿論、ある意味では最も怖ろしい「敵」でもあった、今は亡き寿桂尼様からの一目置かれていた次郎。しかし。一番最初に次郎を見出しのは・・・?
南渓の誇り
過去井伊谷は多くの危機がありましたね。しかし、どのような危機が訪れても焦り、動揺し、下手を踏む井伊谷の方々を徹頭徹尾フォローしてきたのが南渓和尚。次郎の成長と南渓自身の予想を超えるような劇的な行動や思考を、
「やはりただならぬ子よ!」
と、喜んでいたと思います。
ある意味では次郎の才覚に最初に気が付いた自分の見立て、目利きを誇らしく感じていた部分もあったと思います。井伊家がどんな危機が訪れても南渓和尚には「迷い」は殆どありませんでした。
よくよく考えてみればです。
直親が亡くなって失意のどん底にある次郎を「おんな城主にプロデュース」するなんて中々狂気の沙汰とも言えると思います・・・!
勿論、過酷な運命を背をわせたとは思っていたと部分もあると思いますが、自分の見出した次郎なら必ずや突破口を開いてくれると信じ、自分の役目は次郎の才覚を「存分に発揮させる」ことであり、また、次郎自身もそれに応える事が結果的には井伊を守る事になるのですから「自ら望んで」いたと思います。
今更ながらに思うのは、次郎は南渓和尚がプロデュースした最高の女城主であり、それに惚れ込んだ最強のTO(TOPヲタ・ファン代表)が政次と言えるかもしれません。勿論、雪の字や六左、そして方久、龍雲丸も次郎のファンですね。
プロデューサーの手を離れ、ヲタと時にはいがみ合い時には協力して成長する。
次郎が迷った時は示唆を与える事で自ら道を切り開いてもらう。
良い子弟関係とも言えます。
南渓初めての苦悩
南渓和尚にとって次郎は誇りであり、最も成功した弟子ともいえる。
過去何度も自分の想定を超えて来た。
きっと今迄は「想定」は超えても「想像は超えていなかった」のだと思います。今回の政次の件で次郎は初めて南渓和尚の「想像を超えて」しまった・・・。
井伊のために、政次の命を「如何に使う」のか?二人が出した答えは凄惨なものでした・・・。あまりの事態にある意味では所謂スポーツなんかで言われる「ゾーン」に入っていたのではないかと思います。次郎は自らの手で政次を刺し殺します。勿論、それは政次にとっては至福の時だったでしょう。
しかし。
次郎は女子なんです。
我々視聴者は知っている・・・。
次郎はね。。。
結構、とういうかかなり女子!
ついに心を壊してしまいました・・・。
今迄自身が行ってきた次郎プロデュースは果たして次郎にとって幸せであったか?心が壊れるほどのダメージを受けた次郎を見て南渓和尚は初めて見つめ直したんだと思います。
例えて言うならあまりに良いピッチャーで、教えれば教える程伸びて、本人も喜んで、防御率も新人ながら0.91とかとんでもない数値を叩きだしているけど、その才能が故に肘を壊した・・・。
まあ、ここまで極端ではなくても、その才覚に惚れ込み重要プロジェクトを任せた秘蔵っ子が燃え尽きて会社を辞めてしまったりとかすると、
ちょっと思いますよね。
「この挑戦をさせたのは自分のエゴだったのか?」
今回南渓和尚を見ると、プロデューサーの業というか、そういったものを感じずにはおられませんでした。
おんな城主直虎の感想第34話はまだまだ続きます!
直虎感想34話「徳川の糞」
「徳川は信用ならねぇ」
銭の犬の嗅覚よりも、盗賊の嗅覚の方が遥かに優れているようでございます。方久はもう「銭の犬」失格ですな・・・!
人の性は悪なり
酒井忠次は見せしめのためにも堀川城の人間は、方久や中村屋が助けを求めてきた住民も含めて皆殺しとします。
「見せしめが必要じゃ・・・」
ああ。
まさにクソ野郎ですね。
大将(徳川家康)のいう事を聞かない酒井忠次も、言う事を聞かせられない小豆狸(あずきだぬき)もクソ野郎であります。
ただ。
酒井忠次の考えは分からぬではありません。戦国最強の武田家と違い、三河の弱小国徳川家としては、気賀周辺で右往左往する余裕はないし、とてもではないですが、
は絶対不可能。

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そこで、無慈悲な皆殺しを行う事で、
「徳川畏るべし!」
と、いう雷鳴を湖畔の城々に轟かせ、特に大沢基胤が守る堀江城を開城させる腹でしょう。
「甘いと思います。」
奇しくも山村修理(相沢一之)や尾藤主善(朝倉伸二)が言っていたように、
「徳川は今川様程優しくはない!!」
と、いう言葉を証明してしまっています。これでは降伏するものもいなくなってしまいます。
かつて、武田晴信も小田井原の戦いではかなり残虐な事をしたと大井夫人も言っていましたが、晴信はその後、佐久群は「武田憎し」の評判が立ち、北信濃攻めでは佐久を迂回して、村上義清と戦うなど、決して目論見通りの結果を得てはいません。
※関連記事:→武田信玄第10話「人の性は悪なり」
そして何より今回は相手が悪い。
大沢基胤はちょっと脅しを入れたくらいで日和る雑魚武将ではないのです。酒井忠次はただ、無駄に命を奪い恨まれただけではないでしょうか?
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因みに、家康は当初は「住民は助ける」と言ってはいましたが同情の余地はありません。大将の仕事はマネジメントであって部下が命令に従わないなんてもはや論外です。小豆狸は反省して下さい・・・!
おんな城主直虎の感想第34話いよいよ、最後の段です。
直虎感想34話「直虎お帰り」
どれだけ次郎の心に負荷をかければ気が住むのでしょうか・・・!あまりに惨い夢にございました・・・!
直虎帰る
「白黒をつけむと君をひとり待つ 天つたふ日ぞ楽しからずや」
井伊の三人衆の一人鈴木重時は牢に置かれていた政次の辞世の句を持ってやって来ます。
「そうか、もう但馬はいないのですね・・・。」
直虎がついに戻って来ます。
印象的だったのは鈴木重時は政次の件には心を痛めているという事です。あの、もみあげクソ野郎の押しの強さにあまり強く出れていませんでしたが・・・。そう言えば、家康の前でも直虎と政次をそれとなくフォローしていました・・・。
ただ、
「儂に出来る事があれば・・・」
「では、但馬を生きて戻してください。」
南渓和尚らしくはない言葉ですね。今回の件はそれ程南渓和尚にとっても考えさせられる一件だったのでしょうね。
ところで、鈴木重時。
この世は良い奴から死んでいくジンクスがござる・・・。
どうぞご無事で・・・。
悪夢
直虎が政次を刺し殺したのは。
政次にとっては本懐中の本懐だったと思います。勿論、直虎もその行動が結果的には政次にとっては「本懐」であった事をよく理解しています。
頭では。
自分の大切な人を刺し殺し怨嗟の声をぶつけ合うなど本来は正気の沙汰ではありません。政次の死を受け入れられなくなる位の精神的ダメージがあるのです。
それは早速もう1人の大切な人。
龍雲丸を刺し殺す悪夢となって蘇ります。
もし、龍雲丸が亡くなってしまえば・・・。
直虎はこれからこの悪夢に取り付かれて殺されてしまう・・・・
きっと正気を保ってはおられないと思います。
龍雲丸よ。
逃げ切って下され・・・・。
以上、おんな城主直虎の感想第34話「隠し港の龍雲丸」でございます。
今宵は此処までに致します。