おんな城主直虎第の感想第26話「誰がために城はある」でございます。溢れ出る忠義を示し、その首はなんとか繋がりました。しかし、事態は思わぬ方向に・・・?気賀の城とはいったい?そして龍雲丸が戻り再び直虎の色ボケ始まってしまうのでしょうか。それでは、おんな城主直虎の感想第26話始めまする。

直虎感想26話「今川家はまだ盛ん!?」

時間はとてもゆっくりと流れております。大方様がお倒れになられたのは確か4月の事でしたが・・・。

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寿桂尼様お元気で

今宵、また寿桂尼様のお元気そうなお姿を拝見するに辺り大変うれしかったのでございます。確か、寿桂尼様がお倒れになられたのは「第16話綿毛の案」の頃にございましたからかれこれ10週間以上経過をされております。私と致しましてはいよいよ晴信が駿河にご迷惑をおかけしてしまうと大変心苦しかったのですが、最近はもしかすると、このままやって来ないまま最終回まで進のではとも考えてしまいます・・・。

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さて、今宵は「塩止め」のために城を築くというお話でございましたが、大事なのはこの時点では戦国最強と言われる武田家と「張り合う」おつもりでいるという事でございます。今川氏真殿が家督を継がれて早8年。今川殿は決して「弱小国」ではございませぬ。




そして、今宵また新たに大沢基胤殿というお方が登場をされました。かのお方は中々立派な武将にございまする。これから直虎殿とどのように関わって行かれるのか、気になる所にございます。

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直虎感想26話「感情のもつれ一歩手前」

築城反対派と賛成派の争いと、それが解決される様子は物事の解決の見本のような様でございました。あのまま、「争い」が集結しなければ党派対立となっていたのではと思います。

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気賀のためという想い

今回、気賀に城(後の堀川城)築城が決まります。勿論、多額の税金を納める事によって「自治」を得ていた商人達は面白くはありません。




しかし、其々の思惑を見てみると充分に妥協点が見出せます。



  • 築城賛成派
  • 大事なのは「商売の自治」であり築城に積極的に協力して大沢基胤の歓心を買いこれまで通りの自治を認めさせる。

  • 築城反対派
  • 大事なのは「商売の自治」。「築城=自治剥奪」なのでなんとか築城を阻止しないといけないのに賛成派はなんだ!

  • 中村屋
  • 大事なのは「商売の自治」。それはなんとか出来る可能性もあるのに気賀が割れては元も子もない。

  • 大沢基胤
  • 大事なのは「塩止め」で他の事は大概目をつむる。というか、気賀には今迄通り繫栄してもらってないと困る。



しかし、コミュニケーション不足から「反対派と賛成派」は大ゲンカを始めます。結果的には直虎の機転と中村屋の胆力で「築城賛成商売の自治の維持」で両者は矛を収めますが、これは、このタイミングを逸していれば「感情的対立」となって収拾がつかなったかと思います。




「感情的な対立が激化」した後はもはやお互いを放逐するまで止まりません。傍から見れば大変愚かに見えますが、それは「愚か」と思っている方こそ、人の気持ちを分からぬ愚か者と思いまする。だからこそ、まずは感情的な「もつれ」を解きほぐした後に「利」の話をする。




人は「利(理)」で動くに非ず。人は「感情」で決断し「利(理)」にて正当化をしまする。此度、感情のもつれが解けなくなるほどこんがらがる前に手を打った直虎の手腕は見事であったと思います。

直虎感想26話「城」

此度の「城」の件。築城反対派と賛成派の気賀の商人達の対立は中村屋の胆力と直虎の機転で、感情のもつれがこんがらがる前に解きほぐされると双方「利」によって歩み寄り妥協点が見出せました。しかし・・・龍雲丸は・・・。これもまた気持ちの問題かと思います。

城を守って親父は死んだんだ

商人達が守りたいのは「商いの自治」。例え気賀に城が築城されてもそれさえ守れれば問題ない。しかし、龍雲丸は納得しません。



「城の存在そのものが問題!!」



中村屋を除く商人達は龍雲丸が話を理解出来ていなかったのかと訝りますが、龍雲丸は決して愚かな男ではありません。商人達の言い分は勿論「理解」しています。しかし、気持ちの部分で「納得」が出来ていない。



「俺の親父は城を守って死んだ」



龍雲丸は「城」の存在そのものが問題だと言います。一方で直虎は「城」はモノに過ぎず、「城」を活かすも殺すも城主次第と。龍雲丸は「城主は直虎がやるのか?」とつめ寄ります。分かっているのです。




刃物は人を傷つけますが、一方で使い方によっては人を助ける。ただ、多くの場合人は「自らの経験」から逃れる事は出来ません。




これは現代でも通じる議論であるなと感じました。




残念ながら、かつてこの日の本でも「国を」「人を」守るための軍隊であり軍艦であるはずが、いつの間にか主従が逆転をしてしまった時期がありました。




「軍隊=辛い記憶」を抱える人にいくら「利」でもって「軍」の必要性を説得をしても決して受け入れる事はありません。なぜなら、そのような「利」は軍隊を毛嫌いしている本人が実際は百も承知なのです。




ではその時に何が必要なのか?




それこそがおそらく直虎殿が最も得意としていること。相手の気持ちに寄り添う事ではないかと思います。




今の世の中には「賢い」方は大変多いようではございますが、「人の気持ちが分かるお方」が少なく、いや、あまつさえ「人の気持ちを分かろうとする方」を、「愚かである」と罵倒するような風潮を大変残念に感じるのでございます。




私は人の上に立たれるお方にこそ、直虎殿のような「人の気持ちに寄り添う心根」を望むものでございます。




今宵は此処までに致します。

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→大河ドラマおんな城主直虎の感想第27話「気賀を我が手に」