おんな城主直虎第の感想第12話「おんな城主直虎」おんな城主直虎。ついにタイトル名になられました。次郎改め直虎はこの乱世を果たして越えていけるでしょうか。

政次は裏切ったのか?

直平殿は「但馬(政次)は裏切った、いや最初から罠を仕掛けていた」といった趣旨の事を言ってました。しかし、私達は政次が少なくとも「最初から裏切ってはいない」事を知っています。では、その後は観念して裏切ったのか・・・?

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政次の活躍

直親殿が政次殿に相談をした場面や政次殿が寿桂尼殿に詰め寄られた場面を私たちは見ているので、最初から「裏切っていた」訳ではないことは私達は知っています。
・・・残念ながら井伊谷の人は知りませんが・・・。




すると、松平と結ぼうとしていた事がバレた後は「裏切った」のでしょうか?おんな城主直虎の第12話で政次殿はは二つの活躍をしています。そこから今川への忠義と井伊谷への忠義。さて何方により厚いか・・・?




まず、対松平。
時は永禄6年(1563年)。史実でも三河一向一揆三河一が起っています。おんな城主直虎ではその「三河一向一揆」も政次殿の知恵によるところとなっておりました。松平元康は今回、瀬名様を見捨てようとしたので、徹底的に反省をさせないといけません。本日、囲碁をしながら悶えるというサイコっぷりを発揮していましたが、これは、政次殿「グッド!」だと思います。次郎殿改め直虎殿もさぞお喜びと思います。




次に対井伊家。
寅松の命乞いに新野左馬助殿が来訪した件に関しても、どうやら知恵を出している感がありました。氏真殿がそのような事を政次殿に言っている場面がありましたので。さて、ここで氏真殿は碁を鼻に突っ込んで、



「儂の欲しい首を持ってこい!」


と、命じております。
まあ、前回の感想でも申し上げた通り、ここで「目付」としてやってきた新野左馬助殿の実態は、もはや「目付」ではないんですよね・・・。




虎松の命は助かっていますが、直平殿、直由殿、そして新野左馬助殿も討死をされています。そして、自分が3人の目付を伴い井伊谷へ進駐しています。後に次郎から「おじじ様、直由様、左馬助も死んだ!」と責められいますが・・・。素直に考えると。



「虎松の命を救う最良の方法。」


を、取っただけのように見えるのは私だけでしょうか?確かに、結果的に3人が死んで、自分が虎松の後見として井伊谷へ向かいますが・・・。3人が討死したのも、政次殿が井伊谷へ進駐したのも結果論。




これ、何処かで見た事が・・・。
佐名殿を今川義元殿に差し出す事で「謀叛の件」不問に付されて事なきを得た政直殿にそっくりと思います。



※関連記事:佐名殿人質の件。
→直虎第5話「亀之丞帰る」より



結果的に佐名殿は苦しまれましたし、それで政直殿はご出世をされました。しかし、それは「結果論」にございます。その時、与えられた条件で最も良い判断をしただけなのです。今回も同じ。まさに「歴史は役者を変えて繰り返す」という事です。

井戸

政次殿は井伊谷へ戻るとまず井戸へ行きました。そう。最後に直親殿と話をしたのが井戸でございました。たまたま次郎殿に会ってしまいますが・・・。



「何度も同じ事を繰り返し井伊は終わるべくして終わった。」



「下手を打ったのはあいつ。」



その言葉になんか、反省と覚悟を見た気がします。それは・・・。今川のやり方でもなく、井伊のやり方でもない「俺のやり方」で井伊谷を守るという。これは、過去との決別に来た、いうなれば、「おとわ」への想いを棄てに来たように感じました。




前回の第11話の感想でも記載いたしました通り、私、小野政直殿は「今川の思惑」も「井伊の思惑」も離れたところから「ある目的」へ向かって、駒を進めていたようにお見受け致しておりました。




今回、政次殿も「父の目指していた物」を見つけ出したように思います。



「お前は儂と同じになる。」



これは、孤独な戦いの始まりのように思えてなりません。ただ、という事は・・・。直虎殿にとっては油断のならない方になられるかと思います。

旧、井伊谷三人衆

本日、直平殿、そして直由殿、新野殿が討死されました。これで戦ができる男が居なくなった分けでございます。

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直平殿

直平殿は多くの子供、孫、ひ孫、玄孫に恵まれております。今川憎しの猪突猛進、感情優先のお方でしたが、世の中「頭で考える奴」よりも「気持ちで動く(それが破滅への道程としても)」人の方を好みます。皆に愛されたジジ様であったと思います。




世代も15世紀生まれという事で寿桂尼殿や私と同世代。



「昔は次郎が男であればと思ったた、今は女で良かったと思っている。」



もう、若い人に先に旅立たれたくはなかったのですね。次郎が女だったから、自分より先に逝くことはなくてよかった。これは、心からの吐露だったかと思います。




これからは、順番を誤って亡くなる方はいないことをお伝え申し上げたいと思います。




さて、次週は爆誕された直虎殿と覚悟を決めた政次殿との初戦になるかと思います。如何相成りましょうや。




今宵は此処迄に致しとうございます。

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→大河ドラマおんな城主直虎の感想第13話「城主はつらいよ」