軍師官兵衛最終回のあらすじと感想「乱世ここに終わる」。九州で天下を狙う官兵衛の夢を潰えさせたのは息子の長政。関ヶ原の戦いはわずか1日で決着が着く。長政にとっても関ヶ原は「集大成」の戦いだった。軍師官兵衛の最終回

軍師官兵衛最終回のあらすじ「乱世ここに終わる」

九州では官兵衛が西軍側の城を次々と撃破。九州全土を掌握しつつあった。



「西軍方に付いた城が多いのは好都合!」



此れで堂々と九州を平らげる事が出来る。官兵衛の「真意」が明らかになった時には九州は黒田の手に落ちているはずだ。その頃、関ヶ原では運命の朝を迎えようとしていた。

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軍師官兵衛最終回のあらすじ上巻「関ヶ原」

慶長5年(1600年)9月15日早朝。




東西両軍およそ20万の軍勢が関ヶ原に集結。霧深い笹尾山の本陣では三成が緊張の面持ち。桃配山では家康が耳をすませていた。




両軍睨み合ったまま動かない。



「御注進!福島様が宇喜多勢に仕掛けました!」

「始まったか!」



天下分け目関ヶ原の戦いが始まった。




開戦から数時間後。




未だ雌雄は決していない。戦下手と言われた石田三成ではあるが、徳川方は苦戦を強いられていた。




とは言っても西軍は日和見を決め込んでいる諸将が多い。




家康は苛立っていた。



「敵は三万程度!何故まだ勝てぬのだ!」

「小早川はどうした!?」



「未だ動いておりませぬ・・・!」



長政も調略したはずの小早川が動かないことに苛立ちを募られせていた。そこに家康からの使者が追い打ちかけるが・・・。



「内府様より「小早川の寝返りは確かか?」と黒田様に今一度確かめよと」

「戦の最中にそんな事分かるか!!!」

「な・・・?!」

「もし敵方なら石田とまとめて長政が討ち果たす由ご案じ召さるなと伝えよ!!」

「は、はは!」



家康の使者は直ぐ踵を返す。ただ、そうは言ったものの長政にも焦りの色が濃い。戦下手の石田が此処までやるとは思っていなかった。




家康は長政の口上を聞くとその心意気を喜ぶ。



「そうか・・・流石は長政じゃ・・・」

「よし!小早川勢に大筒を打ち込んでやれ!」



小早川秀秋は関ヶ原の戦いが始まってからも煮え切らない態度をとり続けていた。長政から派遣された「目付」が何故動かないのかを問い詰めているが、



「戦のやり方はこちらで決める・・・」



と、取り合わない。
そこへ。




どーん!



「な・な・な・なんじゃ!?」

「大筒です!」

「い、い、家康が怒っておる・・・!」



小早川秀秋はついに覚悟を決める。




動かない小早川秀秋に苛立っていたのは石田三成も同じである。



「小早川勢が動けば一気に片付くものを・・・!」

「小早川勢が動き始めました!」

「おお!そうか!これで家康を・・・」

「も、申し上げます!小早川勢はお味方を攻めております!」

「・・・おのれ・・・!!!」



小早川勢が東軍に加勢した事で一気に形勢が東軍に傾いた。長政は自ら石田本陣に斬り込んでいく。



「三成!!!」

「・・・長政・・・!」



劣勢となった三成は家臣に促され本陣を脱出した。




関ヶ原の戦いは1日で決着がついた。




その知らせは九州から天下を狙う官兵衛の元にももたらされる。



「・・・終わった・・・!」


官兵衛は善助から受け取った書状を読み終えると画図面が置かれた机を叩き壊す。




黒田勢は九州七カ国を平らげていたが、中津へと兵を退く。

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軍師官兵衛最終回のあらすじ中巻「天下人」

家康は大坂城へ入ると秀頼と淀に勝利の報告をする。



「豊臣家に弓引く者は成敗致しましたのでご安心を・・・」

「大義であった・・・此処二ヶ月大坂城を乗っ取られ生きた心地がしませんでした」



淀はそう強がる。



「石田、安国寺、行長などは捕らえており、厳罰に処す所存」



淀は謀反人に厳しい処罰は当然ではあるものの・・・。いずれも亡き太閤秀吉の家臣であり穏便な処分をと言いかけるが・・・。



「謀反人は勿論、謀反人に同心した者も厳しく処断します」

「そうですか・・・」

「豊臣家の天下は私がお守り申します」



家康は言葉通り三人を処断する。




その直前、長政は捕らえられた三人と会う。



「恵瓊殿・・・此度は読み間違えましたな・・・」

「ははは・・・まさか吉川小早川を調略していたとは・・・流石は如水殿の息子」



恵瓊は長政にしてやられた形になるが、何処か晴れ晴れとしていた。



「石田殿とは色々とあったが遺恨は水に流そうと思う」



長政は陣羽織を三成にかける。



「黒田殿・・・このような結果になりましたが後悔はしておらぬ」

「わが想いは如水殿なら分かるであろう」



大河姫

長政・・・行長にも一言・・・って無理か。デウスにひたすら祈っていたからな・・・。

家康は「関ヶ原」の論功行賞にも取りかかかる。



「黒田殿・・・!此度は一番の功労者じゃ・・・」

「筑前52万石を与える!」



「はは!ありがたき幸せ!」



「九州では如水殿にも骨を折ってもらった・・・」

「如水殿はもうこの辺でとお伝え下され(笑)」



長政は少々気まずそうに頭を下げる。




長政は中津へ戻ると関ヶ原での働きを官兵衛に報告する。官兵衛の元で「天下」を狙った老臣三人(善助・九朗右衛門・太兵衛)は無念の表情である。そして、官兵衛は無表情である。



「内府様は我が手をお取りになり武功一番と」

「長政・・・その手はどちらの手だ?」

「右でございましたが・・・」

「その時お前の左手は何をしていた?」

「・・・!」



官兵衛はそう言うと部屋を出ていく。

軍師官兵衛最終回のあらすじ下巻「乱世の終わり」

官兵衛は関ヶ原の戦いが一段落すると上洛し大坂城で家康と謁見する。



「おお、如水殿・・・!九州での働き誠に大義でございました」

「恐れ入ります」

「畿内周辺に如水殿にも所領を、そして儂の側で天下・・・」

「某、九州で天下を夢見ておりました」



家康の眼が鋭く光る。



「我らの間で建前は不要でございましょう」

「ははは・・・!建前ばかりとは言うワケでもないぞ?」

「一つ、確かめたい事がございます・・・」



官兵衛は家康にこれからの天下をどうするつもりなのかを問う。家康は天下は天下人の器のある者が治めるべきではあるが、一方で天下は「天下の物」であると応える。



「儂が死んでも戦の起こらぬ世を創る」



官兵衛は家康の言葉に安心した表情を見せる。



「某、戦で負けた事はありませぬが、此度内府様に負けて良かったと存じます」

「良き跡取りを得られましたな・・・羨ましい限り」



大河姫

「羨ましい限り」って。つまり自分はダメ息子。つまり秀忠の事か?秀忠の事かー!

家康は慶長8年(1603年)に征夷大将軍に任命される。また、その前年慶長7年には栄姫が黒田家待望の跡継ぎを産んでいた。



大河姫

この跡継ぎは後に黒田騒動を・・・。アーパー息子だった・・・。

官兵衛はおねと久しぶり会っていた。



「清正と正則は今頃家康殿に付いた事を後悔しているようです(笑)」

「徳川の天下は揺るぎませぬ・・・」

「淀殿は気付きますか?」

「・・・大坂城にいる間は難しいでしょう・・・」

「頼りになるは城ではなく人であるというに・・・」



慶長9年(1604年)正月。




長政は官兵衛に呼び出される。官兵衛は既に病を得ており、自らはあと2ヵ月位の命であろうと穏やかに語る。




そして4年前の関ヶ原の話をする。



「儂はあの時九州で天下を狙っていた」



長政は官兵衛の真意を知らず、本当は薄々感じてはいたが、家康勝利の立役者となった事を詫びようするが官兵衛はそれを制する。



「あれで良かったのじゃ」

「お前は儂を超えたのだ・・・子が親を超えるのは悪い事ではない」



その2ヵ月後。




慶長9年(1604年)3月20日。妻の光や長政、家臣達に見守られ、



「光、後悔する事が見当たらない。お前が妻で良かった」



そう言い残し穏やかな最期を迎える。
享年59歳。




官兵衛の死から11年後。




大坂城がいよいよ最期の時を迎えようとしていた。豊臣方として、後に長政と対立し出奔した後藤又兵衛も参加していた。




難攻不落と言われた大坂城は炎上し、秀頼と淀の助命嘆願も叶わなかった。



「私は小谷、北ノ庄と落城を経験していますが、この大坂城も落ちるとは」

「頼りにするは城ではなかったか・・・」



淀と秀頼は自害し、ここに豊臣家は滅亡する。




炎上する大坂城を見ながら家康は官兵衛との約束を思い出していた。




中津では光が乱世が本当に終わったことを官兵衛に報告していた。



「お前様・・・本当によく生き抜きましたな・・・」



以上、軍師官兵衛最終回のあらすじと感想「乱世ここに終わる」でございます。

軍師官兵衛最終回の感想「乱世ここに終わる」

乱世が終わりました。正直、軍師官兵衛には「期待」していたのですが、その期待を軽々と上回る素晴らしい出来だったと思います。最終回も非常に見応えのある、まさに「最終回」に相応しい回であったかと思います。

軍師官兵衛最終回の感想「長政の集大成」

関ヶ原の戦いは長政にとっても集大成の戦いでしたね。松坂長政が良かった。




小早川の寝返りは確かかと問われて言い返す場面はカッコよかった。



「戦の最中にそんな事分かるか!!!」

「もし敵方なら石田とまとめて長政が討ち果たす由ご案じ召さるなと伝えよ!!」



この場面はけっこう痺れましたね。




そして、関ヶ原の後。



「石田殿との遺恨は水に流す」



ここには武勇や知略だけではなく、人間的な成長を感じます。最後まで三成を憎んでいた清正や正則との対比が際立つ。




まあ、正直言えば、



「官兵衛を超えたか?」



と、問われると、官兵衛はまさに「天才」であり超えたという感じはしません。ただ、「天才」がいつも良い結果をもたらすとは限らない。己の限界を知り、その中で黒田家にとって最も良い選択は「コレ」と決めれば、例えそれが父の目指すものとは異なっていても、



「己の勘と心中する覚悟」



は、既に官兵衛にも勝るとも劣らないものになっていたと思います。




長政の成長に違和感がないのは、九州での失敗と城井谷の悲劇を丁寧に描いてきた成果だと思います。

軍師官兵衛最終回の感想「終わり良ければの三成」

軍師官兵衛における三成は完全に、



「敵役」



ですね。
官兵衛に兎に角敵愾心剥き出しですし。




過去の三成と比較しても、田中圭の「名演技」と相まって「小人物」ぶりは際立っている。



大河姫

未来の三成!と比較してもw

しかし、最後は良かったと思うんですよね。



「如水殿だけはわが想いを理解している」



そう。




官兵衛は天下を狙った。




家康も天下を狙った。




三成も(事実上)天下を狙った。




しかし、長政はあくまで徳川の天下の為に動いており自らに天下への野心はない。つまり、関ヶ原の戦いでは「駒」であり「プレーヤー」ではないんですよね。




そして、家康が勝利したという事は三成と官兵衛は敗者なワケです。先ほどの三成の言葉をもう少し深読みすると、



「天下を狙って負けたが、この清々しさは同じ敗者である如水殿にしか分からない」



と、言う事なのだろうとう思います。

軍師官兵衛最終回の感想「乱世を生き抜く」

官兵衛は関ヶ原の後、そして大坂の陣の前に亡くなります。




群雄割拠の戦国時代から織豊期、そして江戸幕府開闢とまさに、



「乱世を生き抜いた」



と言える人生。そして、何度も感想では触れていますが、この軍師官兵衛は、



「夫婦の物語」



であったと思います。




劇中様々な夫婦が登場しましたが、



「ベスト夫婦賞」



は、官兵衛殿と光殿に。
官兵衛は幸せ者です。




・・・それに引きかえ我が子晴・・・。




いや、失礼を申し上げました。




この目出度い最終回に個人的なお話しは無用にございますな。




以上、軍師官兵衛最終回のあらすじと感想「乱世ここに終わる」でございます。

大河姫

この物語は此処まで致しとうございます。

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