鎌倉殿の13人あらすじと感想第43話「資格と死角」。平六はいったい何処を見ているのか?個人的には小四郎と一蓮托生ではないと考えておりますが・・・。最後のわざとらしい演技は誰ぞの指示なのか!?前回、予報を外しました。雪が降るのは本日ですね。鎌倉殿の13人第43話

鎌倉殿の13人あらすじ第43話「資格と死角」

嫡男なき実朝。
後継者を巡って
思惑が入り乱れる。
もっとも鎌倉殿に
ふさわしい者は、
一体誰なのか。


頼家の子、公暁が戻ってきた。彼の乳父である三浦義村が出迎える。


「私は必ず鎌倉殿になる」

「その為に戻ってきた」


「その願い必ず叶えてみせます」





公暁は満足気に頷く。確かに、実朝は公暁を「自身の子」としてはいたが・・・。


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鎌倉殿の13人あらすじ第43話上巻「思惑」

尼御所


公暁が義村に連れられ政子の元を訪れる。


「小四郎!久しぶりだな」

「ご立派になれれて・・・(笑)」


公暁は立派な僧に成長していた。義時はその物怖じしない堂々たる姿に在りし日の頼家を思い出す。


「早く尼御台に会いたい」

「奥に、お待ちでございます」


義村は公暁を見送ると、次の「鎌倉殿」に関して義時に水を向ける。


「公暁様で決まりではないか?」


確かに、実朝には子供もなく、さらに側室を持とうともしていない。そして、僧籍にあるということもあり、


「女子で問題を起すこともない」


源氏の良い処取りでもある。義時は難しい表情で義村と屋敷の中入り、昨今の実朝の考えを伝える。


「話が違うではないか!?」


事情を知った義村は珍しく声を荒げる。実朝は「鎌倉の安寧」を脅かした頼家の子である公暁は跡継ぎには相応しくないと考えており、都から新たな養子を取ろうとしているのだ。


「西の奴らに良い様にされる」

「私だってコレで良いとは思っていない!」

「若公は還俗されるつもりでいるぞ」


そこに、公暁との対面を終えた政子が現れる。


「話していないのですか?(焦)」


事情を何も知らない公暁は勿論いずれ自身が鎌倉殿、実朝の跡取りになるつもりでいた。その決意を政子に嬉々として話していたのだ。


「・・・そもそも、話す謂われはありませぬ」


義時は嫌味を言う。今回の件は政子の入れ知恵が発端である。とは言え、この後すぐ公暁は実朝にも挨拶をする予定である。実朝からもし「養子」の件を聞けば・・・?


「鎌倉殿は賢いお方だ」


義時は実朝なら事情を察して「都からの養子」については触れないはずだと言うのだが・・・。


鎌倉御所





「京より養子を迎える事にした」


実朝は公暁と対面早々に養子の件を伝える。対面の場には実衣と太郎も同席していた。



実衣は、


「まだ、決まっていないことを」


と、取りなすが実朝は構わない。太郎は実朝が敢えて話すのは「既成事実を積み上げるため」であり、決意は固いのだと補足する。



公暁は後に義村に猛抗議をするが、義村は、


「必ず鎌倉殿を説き伏せる」


と約束する。



公暁は一応その言葉を信じることとし、予定通り鶴岡八幡宮での千日参篭に入る。


北条館


義村と実衣が義時を問い詰めている。


「なんとかならないの?」

「若君(公暁)はもうやる気だ」


勿論、義時もこのままで良いとは思っていない。が、現時点では妙案はない。しかし、時が来たら、


「その時は後押しをしてくれ」


と協力を取り付ける。


「鎌倉殿を舐めてもらっては困る」


二人は意気が上がる。もし、養子というのであれば帝の子くらいのでなければ到底認められない。貧乏公家の子などは絶対に認めないと意気投合である。



ただ、実衣と義村も意見が完全一致とは言えない。


「次はうちの子か公暁」


うちの子。今は亡き全成と実衣との間の子時元。



もっとも、血筋は嫡流で頼家の子である公暁が上である。そのことを義時に指摘されると不満気である。


「血筋ね?縁起が悪そうだけど」

「そっちも大して変わらないだろ?」


二人は小突き合う。



義時は無表情で姉と四十年来の竹馬の友のやり取りを眺めていた。


尼御所


「これで良かったのかしら」


政子は自身が入れ知恵をしたとは言え、全く不安がない訳ではなかった。その想いを大江広元に吐露する。



広元は政子の決断を支持している。



そして、何を思ったか・・・。


「私がお仕えしてきたのは尼御台」

「両の眼でその御姿を見る事は叶いませぬが・・・」

「尼御台の御姿がハッキリと・・・」


広元は病で光を失っていた。



政子は突然の告白にやや鼻白む。





「あ、いや・・・」


政子は話題を変える。


「都から鎌倉殿を迎えれば御家人同士の争いも無くなる」


広元も頷くのであった。

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鎌倉殿の13人あらすじ第43話中巻「帝の子」

鎌倉御所


実朝の元に後鳥羽院から文が届く。



先だってから、養子を迎えたいと相談していたのだが・・・。


「これ程の誉れがあろうか?」

「皆を集めてくれ!」


程なく、北条一門、鎌倉の宿老達十二人が御所に集められる。



そこに、公暁も加わる。



十三人。



千日参篭を抜けてきたのだ。義村が勝手なことをされては困ると抗議するが、


「儂は別当だ!何か問題か?」


一喝される。実朝は公暁の列席を快く認める。



実朝が話を始めようとすると、義時が改めて、


「勝手にこのような大事を進めては困る」


と釘を刺す。


「大事な事だから一人で決めた」


と実朝も譲らない。



そして。


「上皇様は御子の中から養子を送っても良いと言っている」


後鳥羽院の子。


「これなら御家人から不満は出ないであろう?小四郎?」

「・・・これに勝る誉れはありませぬ」

「義村?」

「はは、御家人達も喜ぶと思います」


話は決まった。



実朝は早速自身が上洛すると言うが、それを義時が止める。


「鎌倉殿の上洛を軽く考えられては困ります」


「私が行きます」

「全てこの母にお任せあれ!」


政子は上洛することになる。


三浦館


「これで、若君が鎌倉殿となる芽は無くなった」


義村の実弟、胤義は次の鎌倉殿が親王と聞いて半ば諦めていた。


「・・・俺はまだ諦めない」

「三浦が這い上がる最後の機会なんだ」





義村には何か考えがあるようだ。


後鳥羽院
御所


「本当は心細かったのよ」


一緒に上洛すると言う仲章の申し出は秒で却下したが、流石に一人では不安であったのだ。結局五郎を連れて上洛した。


「都人は苦手です・・・坂東を下に見る」


「そうじゃない人もいるわよ」

「そう言えば都に登った時の為に蹴鞠をやっていたわよね?」

「披露する機会があれば良いけど」


五郎の蹴鞠は師である平知康も賞賛していた。政子が対面するのは藤原兼子である。



女子同士なら仰々しくはならないという広元の後押しもあり、また、広元はとある「策」を政子に授けていた。


「頼仁親王が鎌倉殿になるのは兼子様にとっても願ってもないこと」


そこを上手くくすぐるようにと言われていた。





二人が談判をしている最中、勿論、男の五郎は表で待っている事になる。ぼんやりとしていると、足元に鞠が転がってくる。公家と思しき男が現れると鞠をこちらへ蹴るようにと五郎に話しかけてくる。



言われた通りに蹴って寄越すと・・・。


「お!?」


五郎の表情が明るくなる。その公家は見事な蹴鞠を披露したのだ。



公家は鞠を五郎に向けて蹴る。


「よっ!」


五郎も蹴鞠は鎌倉随一と言われた男。その腕前を披露して見せる。公家の男も五郎の腕前感心して見ている。


「形ばかり気にする都人にしては大したもの(笑)」


五郎は公家の腕前を賞賛する。


「お主も東夷にしては筋が良い」


「なんだとー(笑笑)」ドン


親し気に公家の肩を押すと、近習が集まり五郎を取り押さえる。


「離してやれ」

「あんたいったい・・・」


代わりに慈円が教える。


「上皇様じゃ」

「ご、ご無礼お許し下さい!」





勿論、後鳥羽院はトキューサを気に入ったようである。



また、政子と兼子の談判は上手く運んだ。兼子はすっかり政子が気に入ってしまい共に酒を酌み交わしていた。

鎌倉殿の13人あらすじ第43話下巻「父と子」

鎌倉御所


実朝の将軍後継に頼仁親王が決まる。



都から文が届き実朝は喜ぶ。



実朝はその後見に相応しいようにと「左大将」に任じられることになる。これは頼朝の「右大将」を超えると言うことである。



仲章は嬉々として解説している。



義時は複雑な表情で祝いの言葉を述べる。



さらに。


「尼御台が従三位に」


これには義時、そして太郎も驚く。



実朝は太郎にも何かの官職へ推挙をしたいと言う。義時は太郎はまだ「若輩」だと断るが実朝は後鳥羽院に相談すると言う。


「私から御願申し上げれば必ず!」


仲章が嬉しそうに実朝の言葉に続く。



義時は御所からの帰り際、仲章に呼び止められる。


「目出度い事尽くしですな(笑)」


頼仁親王が鎌倉殿となれば、自身は「関白」としてそれを支えるのだ。都と鎌倉を繋ぐ役割りは自分が適任だと笑う。


「北条殿は伊豆でゆっくり余生を過ごされよ(笑)」

「かねてからの望んでいたこと」

「そうなったら私が執権になっちゃおうかな(笑)」





北条館


太郎と初、そして弟の朝時が夕餉をとっている。


「讃岐守?凄いじゃないですか!」

「気乗りしない」


二人は喜ぶが太郎は複雑な表情である。そこに、義時がやってくる。


「太郎と話がある」


二人はそそくさと出て行く。


「単刀直入に言う」

「讃岐守の事断ってもらいたい」


「訳をお聞かせ下さい」





「お前は儂を嫌っているが儂はお前を認めている」


義時は近い将来、太郎が執権になると言う。そして、その時に立ちはだかるのが源仲章。今から用心して借りを作ってはならないと釘を刺す。さらに、頼仁親王の件は受け入れることにしたとも言う。そう、親王が鎌倉へ下ればそれは人質であると。


「お前なら儂が目指してなれなかった者になれる」


太郎は「なれなかった者」とは何かを問うが義時は答えなかった。


鶴岡八幡宮


義村は鶴岡八幡宮の公暁に結果を報告にやってくる。


「無念です・・・」

「いったい儂は何のために鎌倉へ戻って来たのだ」

「若君が鎌倉殿になれば必ず禍が・・・これで良かったのです」

「なんの事だ?」

「お母上から何も聞いていないんのですか!?(棒)」





義村は頼家、そして比企一族が滅ぼされた経緯を洗い浚い話て聞かせる。


「貴方の父は北条に殺された」





「北条を許すな・・・」


公暁は幼い日の出来事を思い出していた。

鎌倉殿の13人感想第43話「資格と死角」

鎌倉殿の13人感想第43話「資格と死角」。実朝と政子、義時と義村、そして公暁、それぞれの思惑が交錯し流れを作っておりましたが、結果が出ました。



次の鎌倉殿は「頼仁親王」に内定。



此処までは、流石、後鳥羽院の慧眼。小うるさい御家人達を一気に黙らせる
珠玉の一手。義時も沈黙する他ない。



しかし、腐っても政治巧者の義時。


「これは人質」


そう。玉を坂東で握ればこれは人質であり、さらにその先に帝にという目もあり得る。一応、落としどころに落ち着いたように思えましたが・・・。



過去は未来に復讐するのは世の常ですが、比企尼の呪いが今ここで芽吹くか?

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鎌倉殿の13人の感想第43話「平六の腹」

小四郎と平六の関係。


竹馬の友



大親友



マブダチ



イツメン



ニコイチ



小四郎は平六を信じ切っているように見える。


「俺も相模の守護だぜ?」


「だからこそお前に真っ先に賛成してもらいたいんだ」






平六への、三浦への配慮が無い。この後、平六がこんな表情していたとは夢にも思っていない。この無神経さは小四郎の女子に対するデリカシーの無さに通じている気がする。



一方で平六はどうであろう?





梶原殿を闇に葬った時からずっと先を見ていたように思えてならないのですよね。



なので、正直、和田合戦の時にキャスティングボードを握りながら、三浦が付いた方が勝つ状況でありながら、北条に付いたのはちょっと意外ではありました。



勿論、例え和田義盛では政は回らないと考えた上での判断かもしれませんけど。



そして、今回の煽りですよ。





平六は
今回一世一代の大勝負に出ているように思えるのです。

鎌倉殿の13人の感想第43話「広元の腹」

見誤っておりました。



大江広元です。



大江広元は体制に奉仕する漢だとずっと思っていたのですよ。





・・・していたんですね。。。


私は恥ずかしい・・・。



いや、ガッカリ・・・でも無いんですけどw
ちょっと笑ってしまいました。
いや、寧ろ応援する!



広元は鎌倉下向以来、ずっと政子を見て仕事をしてきたんだ。男の子はいつだって
お姫様の為に頑張るんだね。


女が男を動かし
男が天下を動かす



山本長官深い。

鎌倉殿の13人の感想第43話「父が見ている世界」

「儂はお前を認めている」


義時は太郎を認めている。では、太郎は義時を認めていないのか?



いや、そうではない。


「嫌いだけど認めている、知りたい」


というのが心情かな。



義時が見ている世界を見たい、知りたい。しかし、義時はもう
頼朝イズムは自分で最後にしたいと思っているのだと思う。



だから、自分を分かって欲しい、理解して欲しいという気持ちが少ない。戦中派が段階の世代に抱いていた想いに似ているように思うのであります。

鎌倉殿の13人の感想第43話「蹴鞠のトキューサ」

「其方の球筋には邪念が無かった」


蹴鞠の師である平知康も絶賛していた五郎の蹴鞠。



その腕前、いや、脚前?を後鳥羽院の前で披露する機会に恵まれました!
おめでとう!!



多種多芸で才人を好んだ後鳥羽院ですからね。トキューサの性格も含めて絶対気に入ってもらえたと思うのです。


「早く親王の件決めてやれ」


頼仁親王鎌倉下向の件が決まったのはトキューサの蹴鞠も絶対貢献していると思うんですよね。この後、承久の乱が起こらずに後鳥羽院とトキューサが蹴鞠対決する世界線も見てみたい気がします。

鎌倉殿の13人の感想第43話「嫌な奴」




まあ、才能はあるんでしょう。



あと、色男であるのは間違いない。



でも、嫌な奴。


「執権になっちゃおうかな?(爆)」


この一言は余計でした。



口は禍の元と習わなかったんですかね?



彼の運命はこの日に決まった。



以上、鎌倉殿の13人あらすじと感想第43話「資格と死角」でございます。
大河姫

今宵は此処までに致します。

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→鎌倉殿の13人あらすじ感想第44話「審判の日」