鎌倉殿の13人あらすじと感想第12話「亀の前事件」。今週評価が上がった人上総介広常。次点で時政。上総介広常カッコよいよね。いくつになっても学ぶ姿勢。そして、時政!家族の為に怒る親父は素敵。あ、亀の事はちょっと好きになったかも。鎌倉殿の13人第12話

鎌倉殿の13人あらすじ第12話「亀の前事件」

頼朝の嫡男誕生に
期待が高まる。
政子の懐妊が引き起こした、
小さな波紋。
それはやがて、
大波となって押し寄せる


「お二人は見事な最期だったようで」


小四郎が八重に爺様の最期について話をしている。


「そんなのおかしい」

「小四郎、父は何故死ななければ無かったのです?」


「これ以上の詮索は止めにしましょう・・・」


義時はこれ以上八重に語るべき言葉を持たなかった。

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鎌倉殿の13人あらすじ第12話上巻「嫡男誕生」




「全成様との婚儀お認め頂きありがとうございます!」


全成と実衣が夫婦となったのだ。爺様の件もあり暗くなりがちだった家中の雰囲気も明るくなる。



話の流れで未だに独り身なのは義時だけ、そして、八重が江間の地、つまり義時が新たに領主となった場所で暮らしていることが話題となる。


「うわ!執念深い!」

「そういうつもりではございません!」


実衣の容赦ない突っ込みを即座に否定する義時。


「八重さんと言えば、爺様はどうしてあんなことになってしまわれたの」


実衣は八重が江間に戻っているという話の流れで皆が言いたくても言えない事を言葉にする。


「祐親は武士としての意地を通したのだ」

「天晴と言うほかない」


頼朝は素知らぬ顔でぬけぬけと言ってのけるのであった。



政子はお産を控え乳父となる比企の館へと入ることとなり、その挨拶に比企能員と頼朝の乳母をしていた比企尼も鎌倉へやってきた。



頼朝は特に比企尼との再会を喜ぶ。



さらに、鎌倉の内部強化のため三善康信の推薦で大江広元、中原親能、藤原行政の三名が鎌倉へと下向する。



三名はこれまで頼朝を支えてきた坂東武者達と顔合わせとなる。



そこで義経がまたひと悶着を起こす。



義経は「見栄えが良い」と言うことで、畠山重忠と共にお披露目の役目を任されそうになるのだが、皆の前で堂々と拒否。


「自分は戦をしにきたのだ!」


義時、そして重忠も「これは名誉なこと」だと説得するが聞く耳を持たなかった。



義経の勝手な振る舞い、そして広常を筆頭に「個性の強い坂東武者」たちの様子を新参者の広元はじっと観察していた。



そして、寿永元年(1182年)8月。





政子は待望の嫡男を出産するのであった。



これで鎌倉も盤石と思われた矢先・・・。

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鎌倉殿の13人あらすじ第12話中巻「後妻打ち」

嫡男万寿も誕生し、義時はほっとするのだがそれも束の間、程なく恐ろしい事実を教えられる。


「ここは誰の屋敷なのですか」


安達盛長に連れられ見知らぬ屋敷へ通された義時は意外な人物と会う。


「おお!よく来たな!」





そこには頼朝、そして亀がいた。その様子から既に二人は「深い仲」であることはすぐに察しがついた。


「これくらいは都では当たり前」

「政子が出産前でいないのだから淋しいのだ」


と、頼朝は特段悪びれるまでもなく事情を説明する。



また、亀からは「前妻」の八重も知っているのだとも教えられる。


「くれぐれも内密に」


勿論、言えるワケがないのだが・・・。



頼朝が亀を囲っている事を知っているのは非常に少数の者である。頼朝のお気に入り義時でさえ知ったのはつい先ほどなのだ。



ところが。



その秘密を知る者に頼朝の弟の全成がいた。そして、全成の妻は実衣である。



全成から実衣、そして実衣から継母のりく、そして政子へ・・・。



とんとん拍子でその事実は伝わってしまう。



政子は頼朝の裏切に怒りがこみ上げてくるが、また、それに同情をしているように見せながら、


「楽しんでいる」


りくの雰囲気も気に食わなかった。勿論、そんなことはおくびにも出さなかったが。



りくは政子に、


「後妻打ち」


という都の伝統を教える。確かに都では夫が他に妾を囲うのは珍しくはないが、都の妻達が皆それを「従容と受け入れて」いる訳ではない。



妻が妾の屋敷の門を壊すといった「制裁」を加えるという文化がある。都流には都流でお返しをしようという訳である。





りくは政子から後妻打ちの依頼を取付けると、早速実兄の牧宗親と算段を付ける。



一方、義時は既に政子が頼朝の裏切に気付いている事を知ると、義村と共に亀の身を別の場所へと匿う。



また、屋敷が打ち壊されないようにする意味もあり、義経に亀の屋敷の前にいてくれるように頼み込む。


「貴方様でないと出来ない仕事」


義経は面白そうだと感じ引き受ける。



その夜。



義経が武蔵坊たちと亀の家の前で屯をしていると、牧宗親が数人の家人と屋敷の前にやってくる。


「ちょっと門を壊すのだ」


事情を聞いた義経は何故か、


「手伝う」


と応じる。



宗親はそれを喜ぶが・・・。


「あ!ああ、そこまでせんでも・・・!」


義経達は亀の屋敷を徹底的に破壊し燃やしてしまった。

鎌倉殿の13人あらすじ第12話下巻「時政出奔」

翌朝。





「ここまでする!?」


頼朝は屋敷が焼け落ちていることに衝撃を受ける。



義時は政子に「亀の屋敷が焼け落ちた」ことを伝えるが、政子は流石にそこまでしろとは言っていないと驚く。



また、ここまで大事となっては頼朝としても放置する訳にもいかない。



結果。



これまた梶原景時の活躍で概ね事情が明らかになる。



頼朝の前に宗親、そして義経が呼び出される。


「このお人が家に火までかけおるさかい・・・」


宗親は自分は都流の「後妻打ち」をしただけと特段悪びれもせず、屋敷を燃やしたのは義経であると話す。



頼朝は激怒。


「義経は謹慎!」

「宗親は髻を落とす!」


「な!」


頼朝は弟を謹慎させなければならないような事態になったのは宗親の罪だと言うと、自ら宗親の髻を落とす。



りくは兄が受けた辱めに激怒。



時政を伴い頼朝の元へ乗り込む。


「そもそも悪いのは鎌倉殿!!」


頼朝も負けてはいない。


「無礼である!妾の一人や二人!」


そこに、今度は政子もやってくる。政子は「結果的にやり過ぎた」のは認めつつももとはといえば頼朝が悪いと譲らない。



政子とりく、そして頼朝。



三人の罵り合いしばし。


「儂の大事な身内にようもそんな口を叩いてくれたな!」

「鎌倉殿でも許さねえ!」


頼朝の言葉に今まで沈黙していた時政が立ち上がって怒鳴ったのだ。


「と、時政・・・?」


頼朝は戸惑う。いや、政子もりくも義時も戸惑う。


「時政、儂は其方には何も・・・」


「はは!やっちまったな」

「伊豆へ帰らせてもらいます」


「お前様!」

「父上・・・!」


時政は鎌倉を出て伊豆へ引っ込んでしまった。


「時政の事はどうも思っていない・・・呼び戻せ(ため息)」


義時は色々あり過ぎて疲れ果てていた。


「そいつは災難だったな(笑)」


義時は色々あると度々広常の屋敷を訪れていた。


「つくづく自分が嫌になります」

「これはお孫さんの手習いですか」


「俺の字だ」


「こ、これはご無礼を」


「都に登った時に恥をかきたくないからな(笑)」





また、実は亀を匿ったのも広常の屋敷である。


「あの女、俺にも色目を使ってきやがる」

「早く引き取ってくれ(苦笑)」


一方、頼朝は大江広元から鎌倉の感想を聞いている。


「小四郎殿は離してはなりません」

「儂もそう思う」


広元はじっと鎌倉を、坂東武者を観察していたのだ。最後に気になる事があうと言うのだが・・・。

鎌倉殿の13人感想第12話「亀の前事件」

鎌倉殿の13人感想第12話「亀の前事件」。私は名作大河の共通点は何かと問われたら「家族の愛憎の描き方」であると答えます。頼朝と政子、政子とりく、りくと時政、北条一門の家族模様。今回は家族のちょっとした「愛憎」が思わぬ展開に・・・という感じですね。

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鎌倉殿の13人の感想第12話「おんな心」

政子、りく、そして実衣。



三者の心の機微が見事に描かれていたと思うのです。



りくは「都育ち」で公家の文化に造詣が深い。「継母」として、いや、先輩女子としての方がしっくりくるかな?政子にできるだけのことをしてやりたいという想いはある。



前に「御台所として恥ずかしくないように」と立ち居振舞いを教えているりくは生き生きしておりました。



一方で同じ女同士でライバル関係といった気持ちが無いかと言えば嘘になる。



中才は肩書によって活きる。
by山本長官



ま、政子は結果的には中才どころか超傑物だと思いますが、この頃は坂東の普通の田舎娘。その田舎娘が
御台所という肩書を得て輝きが増している。


ちょっと悔しい。


あると思うんですよ。
女子あるある。



実の母娘でも若干ライバル視するじゃないですか?況や、政子とりくは実の親子ではない。



政子も気付いていましたが、りくは政子が「ショックを受ける姿に」をちょっとほくそ笑んでいたんですよね。
ただ、誤解してはいけないのはりくはそこまで大ごとだとは思っていないということ。



都では妾の一人や二人や三人は当たり前。



ま、政子もちょっと凹んでいるし、坂東に来て以来、久しく見聞きしてなかった後妻打ちをやってのけて楽しむ。



そう、りくにとってこれはエンタメ



ところが。



エンタメでは終わらなかった。



もっとも、大ごとになって青くなるほど殊勝な性格ではない。



夫を引っ張り出して鎌倉殿相手でも落とし前付けにいくのは大したタマです。



今度は政子をダシに頼朝を糾弾。



途中で現れた政子は、りくに対して、


「自分の為に怒ってくれてありがとう」


と、言っておりましたが・・・果たしてその心根は如何だったかな?



あと、忘れてはいけないのは実衣。



政子やりくと比べると義憤にかられやすいかも?



爺様の件や亀の前の件も天然に見えて意外と・・・?実衣は実衣で色々と思うところがあり確信犯的な気もするんですよね。

鎌倉殿の13人の感想第12話「身内大事」

「儂の大事な身内にようもそんな口を叩いてくれたな!」

「鎌倉殿でも許さねえ!」


この争いに終止符を打ったのはなんと時政。



時政の啖呵は決して演技や計算ではないと思います。



結局、時政は身内が大事なのです。というか、本来はソレしかないのです。



行き掛かり上、鎌倉殿の舅として、坂東武者との橋渡しをしてはいるが本来向いてないし、双方から頼りないと目されている。



そんな傷心で疲れた男が本気を出すのはいつか?


身内がコケにされた時。


大事な身内をコケにされてまで鎌倉にいるつもりはない。



もう、疲れた。



この行動は頼朝は勿論、りくにも政子にも、義時にも意外すぎる行動。



時政としては身を退く丁度良い理由を見つけたという感じですかね?



・・・まさか、自身の存在感を高める為とか、まさか、まさか、自分がいなくなる事で義時の存在感を高めようとする深謀遠慮とか・・・ないよね?



頼朝が、



「小四郎は大丈夫だろうな?」
(いなくならない・・・よね?)



とか言ってたからな。

鎌倉殿の13人の感想第12話「憧れのオジサン」

義時は何かにつけて広常の元を訪れております。



この二人は意外とウマが合う?



いや、義時にとって憧れなんじゃないかと思うのです。



五十の手習いもそうだし、見栄えについてもちゃんと「オシャレ」する。



年齢を言い訳にせず、
向上心を忘れない。




そして、意外と?



損得勘定で動くようで義理堅い。



亀の前を預かるなんて中々粋じゃないですか?若者に頼られると意外と断れない可愛いオジサンだ。



義時と広常のやり取り癒されるんですよね。



あと何回見れる事か・・・(涙)



以上、鎌倉殿の13人のあらすじ感想第12話「亀の前事件」でございます。
大河姫

今宵は此処までに致します。

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→鎌倉殿の13人あらすじ感想第13話「幼なじみの絆」