軍師官兵衛のあらすじと感想第42話「太閤の野望」です。関白殿下から太閤殿下へ・・・。ついに、唐入り!!。「無謀な戦」とは言え十万を超える兵を船で送るのは中々凄い「兵站力」とは思う。それにしても・・・田中三成の表情ホント腹立つ!!!軍師官兵衛のあらすじと感想第42話

軍師官兵衛のあらすじ第42話「太閤の野望」

ついに「唐入り」が始まる。官兵衛は名護屋に城を築き、秀吉をはじめ諸大名の受入準備を進める。そこへやって来た奉行衆の石田三成と増田長盛。二人は突貫工事で見事名護屋城を普請した黒田家の労を労うどころか、「唐入り」に反対した官兵衛がしっかり働くかを見定めるのが役目と言い放ち反発を買う。特に、長政は三成が気に入らない。

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軍師官兵衛のあらすじ第42話上巻「唐入り」

天正20年(1592年)。




秀吉着陣を待たずに渡航が決まる。
総大将は宇喜多秀家。




この時小西行長と福島正則の二人がどちらが先鋒かで揉めだす。



「商人風情に戦が出来るのか?!」



小西行長は元々は堺の豪商の出である。



「某も元は薬屋出身にござる」

「あ、いや・・・」



福島正則は気まずそうに沈黙する。
先鋒争いについては官兵衛の「1日交代で」という妙案を総大将宇喜多秀家は採用。三成はその様子に「誰が大将かわからん」と不満である。




いよいよ大陸侵攻が決定。長政ら黒田軍を含めて15万8千の軍勢が釜山に到着。遠征軍は圧倒的な練度と鉄砲を活用し破竹の進撃を進める。



大河姫

この頃の日本は充実した火器と実戦経験豊富な将兵、世界屈指の海軍力と何よりも世界最大級の陸軍国家だからな・・・。

日本軍が渡海後秀吉が名護屋城に入る。家康が陣中見舞いと称して名護屋を訪れていた。秀吉は連戦連勝の知らせに上機嫌である。



「無謀などという者もおりましたが蓋を会えれば連戦連勝!」



秀吉は官兵衛に嫌味を言う。




そこへさらなる朗報を三成が持って来る。



「申し上げます!漢城が落ちました!!」

「そうか!落ちたか!」



官兵衛は三成に「朝鮮国王」の行方を尋ねるが、国王は漢城を脱出し明へ逃れたと言う。




官兵衛は必ず明の逆襲があると感じる。




しかし、秀吉は益々上機嫌で自らも朝鮮国へ渡ると息巻く。家康は秀吉まで朝鮮国へ渡ってしまえば日本はがら空きであり危険と諌める。官兵衛もそれに同調するのを聞いて不機嫌そうに睨む。




しかし。



「某を朝鮮へ行かせて下さい!」

「なんと!官兵衛!!行ってくれるのか!?」



秀吉は破顔して大喜びである。



「殿下!私も朝鮮へ!」



三成である。




官兵衛と三成は共に朝鮮国へと渡る事になる。

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軍師官兵衛のあらすじ第42話中巻「苦戦」

官兵衛は5月朝鮮へ渡る。漢城は落ちたものの朝鮮王は逃亡している。敵は反撃に出てくると考えていたが・・・




朝鮮各地で敵も巻き返していた。たいする日本軍は地図も曖昧な絵図だけでやみくもに戦っていた。さらに、疫病の蔓延などずいぶんと苦しい状況であった。



「このままでは黒田軍は野垂れ死に・・・」



官兵衛が想像していたよりもひどい状況である。漢城の本陣で軍議が開かれるが官兵衛に張り合ってやってきた三成と、長政、正則らの反目と足の引っ張りあいで内部から壊れそうな展開である。



「この戦に大義がないからだ」



官兵衛は帰国して秀吉の説得を試みようとするが秀吉は既に名護屋から大坂城へと戻っていた。大政所(秀吉の母)なかが亡くなったのだ。官兵衛は身内を失い悲嘆に暮れる気持ちは分かるが・・・



「大陸では十数万の兵が餓えていると言うのに・・・」



大坂へ出向き撤退の説得をしようとするが家康に止められる。



「今、申し上げても無駄じゃ。殿下が夢から覚めるのを待つしかない」



官兵衛は思い止まる。




年が明けた文禄2年(1593年)正月。朝鮮での戦況は一気に悪化する。明の大軍が平壌へなだれ込み好戦派だった小西行長はその兵力を半減させて長政の守る白川城へ逃げ込んでくる。



「すまぬ・・・儂が間違っていた・・・」



小西行長は漢城で守りを固めるべきという官兵衛の意見を退け追撃を主張していた。日本軍は総崩れの危機に瀕していた。

軍師官兵衛のあらすじ第42話下巻「罠」

一方、日本では淀が再び懐妊して秀吉は有頂天となっていた。今が好機と官兵衛は撤退を進言。秀吉の了承を取り付ける。




朝鮮へ渡った官兵衛は撤退準備を進めるが、明との交渉役を任じられた小西行長は途方に暮れていた。秀吉の和議の条件があまりに実態とかけ離れていた。



  • 朝鮮の半分の割譲
  • 明の王女の朝廷へ嫁す


途方に暮れる行長であったが、官兵衛は申し条は伏せて交渉するように提案。今、明との戦を終わらせるにはそれしかなかった。




軍議では速やかに釜山まで兵を退くべしという官兵衛派と勝手に兵は退けないという三成派が対立。最終的には総大将宇喜多秀家の判断で撤退が決定する。増田長盛は三成にこのまま撤退しては殿下の逆鱗に触れるのではと不安を吐露する。




三成は官兵衛に声をかける。



「共に帰国して殿下に説明をして欲しい!」

「それが出来るのは軍師官兵衛様のみ!」



「分かった」



官兵衛は三成に促されるまま帰国して秀吉に謁見する。




そこで秀吉はのっけから不機嫌である。官兵衛に身に覚えのない事で官兵衛を糾弾し始める。



「何度も儂の言う事に逆らったが、其の方とは長い付き合いだから許して来た」

「そして、今!!官兵衛よ何故無断で帰国した?」



官兵衛は三成に諮られた事に気付く。三成は素知らぬ顔である。



大河姫

この時の三成の顔ホントムカつくわー。

「・・・儂を陥れるため此処までするか・・・」



これは戦の不手際を全て官兵衛に押し付ける三成の算段だった。三成はしてやったりの笑顔で官兵衛の失脚と唐入り失敗の責任を官兵衛にかぶせた事を誇らしげに語る。



「恐ろしく男よのぉ(笑)」



増田長盛は三成について行こうと心に決める。




以上、軍師官兵衛のあらすじ第42話「太閤の野望」でございます。

軍師官兵衛の感想第42話「太閤の野望」

歴代様々な役者が三成を演じてきました。軍師官兵衛の「前身」とでも言える大河ドラマ秀吉では真田広之。葵三代ではモリエール江守徹。最近だと「天地人」で小栗旬とかね。




しかし、此処まで「腹立つ」三成は初めてでは!?
ホント、マジ、ぶん殴りたい!!
(田中圭流石w)

軍師官兵衛の感想第42話「世界の列強」

列強という言葉から何を想像するか?




まあ、西欧列強ですよね。




二度の世界大戦で「欧州」は没落しましたが、未だ米国は世界最強国です。しかし、西欧列強がデカい顔しているのは実はたかだか200年位の事なんですよね。




16世紀世界最強は日本かもしれない。




いやいや!




大航海時代のスペイン・ポルトガル!鉄砲だって南蛮人じゃん!?




なんて、声もありそうですけど、彼らは確かに「海運力」は多少優れていますが、ポルトガルなど精々人口百万程度(日本は一千万人を軽く超える)しかいない。日の沈まないスペインも一千万人には届かない位です。




また、鉄砲に関して言えば、確かに「種子島に鉄砲伝来」するまで日本に鉄砲はありませんでしたが、この頃までに銃の生産は世界最大クラスになっております。




豊富な人的資源、鉄砲伝来から数十年で世界最大クラスの生産が出来る技術力と実戦経験豊富な兵。




これ正に、世界最強です。




ちなみに。




この頃に十万単位の組織的な軍隊を動員出来るのは僅かに四カ国。




オスマン帝国、明朝、ムガル帝国と我らが豊臣日本




唐入りは全世界的な大戦争だったワケです。

軍師官兵衛の感想第42話「何故唐入り?」

この軍師官兵衛では「唐入り」に関して批判的な文脈で捉えられていますね。




勿論、結果的に明の征服なんかは出来ませんでしたからね。




では、いったなぜ唐入りなのか?




秀吉はモウロクしてしまったのか?




個人的には「子飼の家臣に領地を与えるため」だったんじゃないかと考えています。




良く言われている事ですが、豊臣政権の「直轄地」は結構少ないんですよね。百万石を超える石高を誇る大々名も多く政権基盤は必ずしも強くない。因みに、徳川幕府を単純に「大名」としてくくると日本の1/4を抑えていると言われています。




これは大きい。




秀吉は日本国内の「大々名」に配慮する必要があり子飼の家臣の石高は必ずしも高くない。そこで、福島正則や加藤清正といった子飼の家臣には大陸に大録を与えるつもりだったのではと。




実際、豊臣恩顧の大名が主力として早々に動員されています。もし、勝利の暁には当然、その活躍に応じて領地を与えられた事でしょうしね。

軍師官兵衛の感想第42話「タラレバ」

残念ながら今の世界のルールは未だ欧米列強の創った枠組みの中にあります。




もし、この時日本が大陸(一部でも)まで支配下においていたら。多分、日本、中国、満州、朝鮮、大越といった東アジアで群雄割拠の時代が続いたかもしれないと思います。




勿論、日本がいつも優勢とは限らないでしょう。




康熙帝が九州を支配下においたかもしれませんしそれに対して徳川家綱が奪回作戦を行ったかも。




そうして、戦ったり、仲直りしたりしている内に、東アジア諸国は高い軍事力と文化力を養い世界の列強は東アジア諸国。




東アジアのルールが世界のルールになったかも。




現在の列強の欧米諸国も含め人類全体もきっとその方が幸せだったんじゃないかなと思うんですよね。




以上、軍師官兵衛のあらすじと感想第42話「太閤の野望」でございます。




今宵は此処までに致します。

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