大河ドラマ女城主直虎第の感想第14話「徳政令の行方」の感想にございます。「今川仮名目録」「守護不入」は戦国時代の「地方自治」ですね。今川仮名目録は「条例」。そして、人を動かすのはやはり「気持ち」であると再認識する回にございました。そして、個人的にちょっと気になった事も・・・!

今川仮名目録について

今回、直虎は瀬戸・祝田の村両を瀬戸方久に与えたものの、徳政令発布があれば、村を返還しなけれならない(借金がないのだから村を預かるのは不当利得)。それを防ぐために「今川仮名目録」を持ち出して法学論争を仕掛けます、つまり、寺社は「守護不入」で誰も手出しが出来ない・・・。

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今川仮名目録

今川仮名目録は所謂「分国法」です。ざっくり現代風に言うと、「条例」のような物ですね。第13話で南渓和尚が直虎に説明していた通り、家臣団の統制や相続、領民支配の在り方や軍役、さらには米の貸し借り等についても定められています。




しかし、何でもかんでも「守護大名」が決められる訳ではありません。現代でも「地方自治は民主主義の学校」のお題目にもあるとおり、地方自治体はその地域独自の法律(意外と知らない人もいるのですが、刑罰あり、逮捕懲役もある条例もある!)を制定できますが、好き勝手に制定出来る訳ではなく、最高法規である憲法や地方自治体について定めた地方自治法等の制限は受けています。




戦国時代には「憲法」はありませんが、「室町幕府」があります。領国の事は守護大名に任せるが、守護大名はあくまで「幕府」に任命された役職です。幕府の権利を侵す事は出来ないんですね。




それが今回話題に上がっていた「守護不入」です。寺社は幕府の直轄管理のため守護大名とは言え勝手な事は出来ない・・・。守護大名の上司は幕府ですが、寺社もニュアンスとしては幕府が上位組織なんですね。まあ、他の言い方としては寺社は守護大名から「治外法権」が認められているとも言えます。

守護不入と仮名目録追加21条

しかし後に、今川氏親(義元父)と寿桂尼殿が定めた今川仮名目録に義元公は追加をしています。それが、「仮名目録追加21条」で天文22年(1553年)に制定されています。その中には「守護不入」といった室町幕府からの制限を否定するものがあり、明確に「室町幕府の体制下」からの離脱、日本史的に言うと、「脱守護大名」「戦国大名化」を思考しています。




なので、今回の「今川仮名目録によると~」と、いうのは、実はもう通じないと思うのです。(多分・・・?違うのかな・・・?)




その辺りは次回「おんな城主VSおんな大名」で描かれるのかな・・・・?と、期待をしています!

直虎の本気(マジ)は通ず。

政次の指示で祝田禰宜は百姓達を煽る煽る・・・。まさに、戦国アジ演説!しかし、アジ演説は直虎の「本気(マジ)」の前では無力にございました。

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あっさり扇動

祝田禰宜の扇動であっさりと逃散(戦国サボタージュ)をする瀬戸村の方々。論理的には祝田禰宜の言っている事の方が説得力があるはずです。



「お前達は方久に売られた!」



政次の入れ知恵もあり、方久は誘拐されてしまいます・・・・。個人的には前回「銭は力です」「銭は千騎の武者にも匹敵」と言ってたのに・・・。だいたい、偉くなると「護衛のチンピラ」雇うのですが、なんと、誰も護衛がいないのが方久らしくていいですね!

関連記事:→瀬戸方久はいつ頃から実在が確認されている?

世の中マジしかねぇ

「我と禰宜どちらを信じる!?」



「我は方久を信じる!!!」



井伊谷を良くしたいという「本気(マジ)」が農民たちに通じました。今回は直虎の「本気(マジ)」が通じて良かったなぁと思います。でも、直虎の信頼残高は、先週の「徳政令OK!」からの「やっぱり止め」で、カナリ減って・・・。いや下手をするとマイナスだったと思うのですが、ここを「本気(マジ)」でひっくり返すのは流石「ただならぬ者」ですね。




正直、結構言っている事は気合論?(やはり空手形?)な部分もあるのですが、やはり、気持ちには気持ちなんですよね。だから、圧倒的に不利な状況であっても「気持ち」さえ持っていれば、「機会(チャンス)」はあるという事ですね。




まあ、裏から見れば「圧倒的に有利」であってもひっくり返されたり、絶対無理なのに、意味不明な行動を「何故か」やってしまうみたいな事も起きる訳ですけど。今迄の井伊谷の人々みたいに・・・。




ただ、いずれにしても「マジ(気持ち)」は人を動かしますからね。大事です。さて、直虎の「本気(マジ)」は再び、おんな大名を動かすのでしょうか・・・。

政次は何処を見ている?

さて、今回も暗躍した政次。既に、政次は我々視聴者や井伊谷の人達には「本心」を見せませんが・・・。

やはり護りたい?

今回も虎松の母であるしの未亡人や今川、さらには祝田禰宜、そして、中野直之にも手を回し、直虎を後見から引きずり降ろそうと奮闘されていました。




政次の心境が「まだ好きか否か」は分かりませんが、少なくとも「直虎はただならぬ人物」と認めている部分は間違いないと思います。だからこそ、中途半端な覚悟で「後見から降ろす」事は政次自身としても出来ない。




なので、今回の調略も「ガチ」で行ったと思いますね。しかし、その完璧と思える調略網を突破してしまった直虎。



「捕らえたのは村人心でしたか。手強いですぞ。あの手合いは・・・」



「知っておる・・・。」



なんだか、此処までの事さえ、政次には想定内のように私には見えました。もし、直虎が「折れて」くれればそれでよし。突破しても最後の関門は「寿桂尼殿」。そのための「布石」は既に「三河一向一揆」「本気で後見を降ろすため朱印状まで得る」事。寿桂尼殿の信頼は得ている。




しかし、駿府に行くという事は命の危険も・・・。次週政次の「本音」が我々には見えるのでしょうか・・・。




今宵は此処迄に致しとうございまする。

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