おんな城主直虎第の感想第19話「罪と罰」でございます。前回ついに直虎も政次の想いを「確信」したのですが・・・。今宵はさっそく「甘え」も。いや、その「甘さ(尼だけに・・・)」こそが「器」なのかも。それでは、直虎の感想第19話始めまする。

直虎感想19話「チーム井伊谷」

今宵、謎の旅の男(柳楽優弥)の処罰を巡っての人間模様が「いとおかし」にございました。感じるのは皆、結構自分勝手に「井伊のため」と動いて、結果が良い方向へ行っていると思いました。

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犯人は井伊の民か近藤の民か

材木泥棒の件で怒鳴り込んで来た近藤康用殿は「井伊の民が犯人」と決めつけています。直虎は勿論自分の政策(墾田三年年貢無料法)を信じてやってきてくれた民を信じています。



「敢えて近藤と井伊の境で木を盗んだのは、犯人が井伊と見せかけるためでは!?」



この時の直之の顔が最高でございました。



「流石、わしらの殿じゃ!」



顔にそう書いてありました。すっかり直虎を「殿」と認めていますね。

勝手動いて丸く収まる

井伊家の人達の「本質」はもしかすると過去の父親世代(直盛)や祖父(直満)と変わっていないかも。井伊のためによかれと思う事を「勝手に」やっていく。ただ、少しだけ違うのは、上の世代は「完全に単独」でしたが、チーム直虎組はぺア、というか複数プレイが多い。それが結果的に良い方向へ向かう。




今回も直虎は「旅の男」を救いたいから「政次」をダシに使っています。



「(駿河から戻っていない)政次に聞いてみないと、後で何言われるか分からない!」



そして、戻って来た政次の意見が「打ち首」で直之の意見と同じと知ると、



「政次は今川の回し者だから、反対の事した方がいい!」



いや。直虎殿。そこまで自己矛盾をキッパリ言って頂くと、逆に爽快にございました。




ただ、政次は政次で「意外と政次を頼りにしている」六左衛門を脅し・・・、いや、説得して、実は「武」だけではなく「話の分かる切れ者」直之を引き込んで、「盗人」の始末を手筈する。




皆の想いは「井伊谷を守る!」なんですけど、関わる人が多いから其々の思惑通りに進まない。しかし、何故かそれが結果的にプラスに作用する。




チームが良い状況の時は、すべて上手く回る。昔の井伊とは大違いだなと思います。これは一重に直虎の「器」がなせる技かも。




ただ、、、強いて不安を申しますと・・・。六左衛門が若干心配です・・・。今日も、最期は盗賊逃がしているし・・・。意気消沈していなければ良いのですが。政次ももう少し優しく尋問してあげて欲しい・・・!

直虎感想19話「器と甘さ」

今宵感じた事。それは直之や政次のいう事は全く持って反論のしようがなく正しく、直虎の言っている事は「感情論」に過ぎないという事。しかし、家臣はそれでも付いてくるのです。

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感情で決断し論理で正当化

今回のお話しで、直虎は「旅の男」を最初から最後の(直前)まで庇っています。それは奇しくも政次の言う通り。



「見知っている人間の血を見たくない。」



つまり、知らない人間だったらおそらくは直虎も首を刎ねる事に同意をしたという事です。直虎は「助けたい!」が先行していて冷静な判断が出来ない状況です。



「戦わずして勝と教えてくれた家老が何故盗人1人の命に拘る?」



これはもう、所謂「感情で決断」して「論理で正当化」の典型。ただ、政次は直虎とのお付き合いが長いので「後付の屁理屈」と喝破しますけど・・・。



「われは女子で血など見飽きておるからの!」



ここに至っては理屈をこねることさえ放棄しています・・・!しかし、大事なのはそんな事ではないのだと思います。






こんな無茶苦茶な事を言っている直虎が「魅力的」という事なんですね。あ、決して「可愛いい」(まあ、可愛いけど・・・)という意味ではありません。

正しさが魅力的とは限らない

これが、「器」っていう奴なのかなと思います。直虎は意識していないのですが、「たった2回会って」「多少知恵を借りた(世間話程度)」の縁の人間にも情を見せる直虎。ならば、井伊谷の人間に危機が訪れれば決して直虎は我らを見捨てない。そう、「感じて」も不思議はないと思います。




これが、面白いのは「盗人を庇い建てする事で井伊を危機に晒す」という論理とは、別で考えられているという事なんだと思うのですよね。




平成の御代になり直虎の時代からは450年位時が経っていますが、これは今の時代でも充分に通じるお話しだと思います。



  • 言っている事は分かる。正しい。でもおれはあいつは嫌いだ。
  • あいつの言っている事は滅茶苦茶な感情論!だから俺が支えてやるんだ。


直虎はある種類の理想のリーダー像の1人かと感じます。

直虎感想19話「寿桂尼殿」

てっきりもうお亡くなりになるのかと・・・。ドラマだからですが、10年が1話で進んだり、1話で2~3日しか進まなかったりするので若干混乱しましたが、雄姿が見れて良かった!

寿桂尼殿復活!

今宵、寿桂尼殿がお元気になられました。もう、あの御雄姿は見れないと思っておりましたので、大変うれしく思います。



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ただ、不安なのは、今川殿の勢いは既になく、寿桂尼殿はこれからご苦労をされるのを見るのは忍びなく思いまする・・・。




そして、



「信玄公が甲斐国主なのは我が今川が信虎殿を預かったから(氏真さん)」

「父親を追放するような人間(寿桂尼殿)」



我が夫と息子の事なれば、耳が痛いお話しにございまする。




以上、大河ドラマおんな城主直虎の感想第19話「罪と罰」にございます。




今宵此処迄に致します。

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→大河ドラマおんな城主直虎の感想第20話「第三の女」