西郷どんの感想第43「さらば、東京」。本日は征韓論政変決着と西郷の下野まで。最早、史実云々とか言うつもりはないんだけど、もそっとやりようあったんじゃない?コレ結末どげんしもんそかい!?因みに、西郷が「征韓」を考えていた手紙は残っていますが・・・?大河ドラマ西郷どんの感想第43話始めます!
西郷どんの感想第43話~征韓論政変~
「西郷どん」は複雑な問題は兎に角シンプルにするという信条が貫かれている。西郷が朝鮮国へ使者に願い出たのも「朝鮮国に留め置かれている居留民を救う」という、夜警国家的でめちゃくちゃ分かりやすい説明。勿論、コトはそれ程単純ではない。
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征韓論はいつ出て来た??
「征韓論」については明治六年に突如として現れた訳ではありません。詳細は勝愛しますが、当時の朝鮮国も幕末の江戸幕府と同じく基本的には「鎖国」体制下にあり欧米列強を毛嫌いし警戒していました。まあ、清国の宗主権下にあった事もあり日本よりも欧米に対する拒否感は強かったものと思われます。
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これは余談ですが、改めて説明をするまでもなく「鎖国」といっても全ての国と没交渉であった訳ではなく、江戸幕府は長崎の出島や朝鮮通信使を通してオランダや朝鮮国とは対話窓口を持っています。
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※関連記事:→鎖国体制の動揺と宝島事件
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日本は明治維新で江戸幕府から明治政府に政治体制が変わります。
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朝鮮国からすれば今迄は「友好国」だった日本が欧米化した事で不信感を持ったと思います。分かりやすく言えば資本主義陣営だと思っていたらイキナリ共産主義を標榜しだしたといったイメージでしょうか?
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また、当時タイミング的にも朝鮮国内で米艦船焼き打ち(商船一隻ですけど)に成功するなど、朝鮮国も心情的には「イケる!」と勢いがあった事も災いしたと思います。明治政府も成り上がりの元下級士族なワケでこちらも勢いだけはあった。
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つまり、明治政府に変わったその時から既に「朝鮮問題」はあったという事です。
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ちなみに、大河ドラマ西郷どんでも出て来た横山安武の「意見書」には、征韓論がどれだけ無謀なのかと言う事についても記載がされています。ちなみに全文の残っているので今でも読めます。
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※関連記事:→横山安武と意見書の現代語訳
朝鮮問題先鋭化!西郷は征韓を望んだか?
このように朝鮮問題は明治日本にとっては成立当初から頭の痛い問題ではあったのですが、問題の解決(つまり国交正常化)には至らず年々状況は悪化します。
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この朝鮮問題で謂「征韓論政変」の嚆矢となる強硬主張をしたのが西郷どんでは台詞も殆どない板垣退助(涙)。
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ちなみに、翔ぶが如くでは板垣を斉藤洋介が演じており、その辺りの事情が詳しく描かれている・・・。興味のある方はコチラにまとめましたので是非読んでみて、出来ればご覧になって欲しい・・・!
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西郷が自ら使者になり朝鮮国へと赴くという主張になったため、征韓論は西郷が主張、あるいは主導権を持っていたと考えられがちですが、少なくとも当初は板垣を中心とした主張でした。
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では、西郷の真意は何処にあったのか?
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西郷は戦がしたかったのか?
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Twitterなんかでも、
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「西郷は自分が行けば殺される、そうすれば堂々と朝鮮征伐が出来る」
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と、主張していたというコメントなんかもありましたね。確かに板垣に充てた手紙等には結構過激な事が記載されており、上記のような解釈もあながち的外れとは言い難いのです。
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ただ、これは「方便」というべき論だと思います。
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勿論、西郷としては迂闊だったかもしれませんが・・・。
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ただ、そうでも言わなければ「戦を始めかねない」状況だった訳です。
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西郷は後に「朝鮮御交際の儀」という文書を出しています。
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内容としては朝鮮国との交渉が難航している事を認めつつも、兵を送る事は帝の威光を朝鮮国へ知らしめるという趣旨にも反する。まずは使者を送るべきであり、その際に「朝鮮国は必ず使者に無礼を働く」といった疑念を持って、武力行使の準備を片方でするというのであってはこちらも礼を失していると言わざる得ず、まずは十分な外交努力をすべしであるという内容でした。
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因みに、もし戦を考えるのであれば準備が必要です。
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朝鮮国は近いと言っても「海の向こう」であり兵を輸送するにはそれなりの軍艦と輸送船が必要ですが、西郷が朝鮮国へ使者へ向かうにあたりそのような指示はなかったと当時の海軍卿勝海舟は証言しています。
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私は西郷自身は「遣韓論」を考えていたのだと思います。
何故描かないか?
因みに、上記私が解説したお話しは原作本では取り上げられているんですよね。これは脚本で敢えて削り、大久保闇落ちのシンプル構成に切り替えたとのだと思います。
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なんだろうな・・・。
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最初は「分かりやすく」という感じで空回りかとも思いましたが・・・。
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最近は歴史を描く事にある意味で「腰が引けてる」のかなとも感じます。
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歴史は解釈は色々です。
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そこへ踏み込むと歴史フリークから突っ込みを受ける。
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それならなそういう部分は(そもそも得意でもないし興味ものないので・・・)バッサリといったかな・・・。
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いや、バッサリ行ったら行ったで突込みはあるとは思うんですけど、なんつーかね・・・。レベル感?
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何か「根本」をもって歴史を描くとどちらからは批判はあると思うんですよね。
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敢えて、そこは避けているように感じてしまうんだよな。うーん・・・。うまく伝わらないなか・・・?
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さて、大河ドラマ西郷どんの感想第43話はまだまだ続きます。太政大臣代理の岩倉さんについて。
西郷どんの感想第43話~太政大臣代理、岩倉~
これもドタバタさせていたので凄い分かり難かったと思う・・・。そして、岩倉と大久保の関係も「薄い」から何もかもた唐突感で視聴者が置いてけぼり・・・。
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三条公に頼まれたのではない
ここで法律云々を言うつもりはないんだけど。
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代理とは本人(つまり三条公)の為にする訳です。既に三条公の意思は(まあ、描かれ方は少々微妙な感じでしたけど)「朝鮮国へ西郷派遣」で決まっています。
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その本人の意思を「代理人」である岩倉が曲げて良いのか!?
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と、いう議論なんですよね。
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特に江藤新平は司法卿を務めただけあったそう言う事には特に厳しい。
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「代理人が本人を意思を曲げては最早代理人とは言えん!」
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と、いう事になります。
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それに対して岩倉もまた言い分があります。
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「三条さんの代理だが、三条さんに頼まれて代理になってない!」
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つまり、三条公の代理とは言え、それを任命したのは御上である訳です。
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任命者の御上から、
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「岩倉の考えは如何に?」
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と、問われればそれは勿論正直に自分の意見を開陳するという訳ですね。
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ドタバタ喜劇の中だと論点がぼやける。
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因みに、岩倉さん、
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「御上に嘘を言う事は出来ん!」
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なんて宣っていましたが、岩倉さんがそれほど御上を敬っているようにはとても見えませんけどw
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※関連記事:→岩倉具視と孝明天皇の関係
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大河ドラマ西郷どんの感想第43話もいよいよ最後の段。最後は悪くないんだけどね。そこまでの展開が雑いのよ・・・。
西郷どんの感想第43話~許す事について~
木戸さんはクソ長州の良心ですな・・・。岩倉とかとの酒宴はマジで胸糞悪そうでしたね。そして、西郷と木戸さんの場面。
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おんな城主直虎と比較してしまいました・・・。
伏線が雑い
去年の大河ドラマおんな城主直虎。
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私は昨年一年間おんな城主直虎のおんな城主直虎の感想を完走(!!)した時気付きました。おんな城主直虎に一貫して物語の幹となっているのは「許し寄り添い共に生きる」なのだと。
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豆狸も魔王も蹴鞠王子も無言太守も我が子晴信も酒井みのすけも揉み上げも敵ではありましたが憎んでばかりはいられないと。
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今回、木戸さんは自らが可愛がってきた山県や井上の醜聞に驚き呆れ責任を感じています。
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そして、西郷の清廉さにおそらく「憧憬」のような感情を持っていた。
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「井上さぁも山県さぁもこのまま埋もれさすには惜しい」
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西郷の言葉にハッとする木戸さん。
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木戸さん自身もそれは分かっているんですよ。
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しかし、自分自身がそれを許す事が出来ない。
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一方で藩閥が違う西郷が、既に許し、国の為に働けるように木戸さんが支援してあげろと。
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西郷・・・!器が大きい。
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いや!
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器が大きくて見ている世界は広いんですね。
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握手の場面はめっちゃ良かった・・・!
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惜しいですよね。
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いくら役者が熱演しても此処まで至る過程が雑いから・・・。
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ああ!おんな城主直虎はめちゃくちゃ丁寧に描いていたな・・・。
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以上、西郷どんの感想第43話「さらば、東京」でございます。

今宵は此処までに致します。
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