いだてんの感想第32話「独裁者」。祭りが終わってしまいました。既に世相には「暗い影」がありましたが、それでもまだ「希望」もあった時代。岸さん・・・。岸さんは良い時期に亡くなったよ・・・(涙)大河ドラマいだてんの感想第32話!
いだてんの感想第32話「悔しい」
ロサンゼルスオリンピックでの日本選手団の活躍は暗いニュースが多い世相を大いに明るくした。・・・世相はもう戦後まで明るくなることはないんですけどね・・・(涙)
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東京市長、選手に暴言?岸体協会長激怒
こんばんは、ニュースウォッチナインです。ロサンゼルスオリンピックの興奮冷めやらぬ日本ですが、本日、日比谷公園で開催されたオリンピック参加選手慰労会での永田東京市長の発言が議論を呼んでおります。
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「銀とか銅とかはもういいんだよ(笑)」
「あれは1位じゃないというメダルだからね!」
「前畑君!次は頼むよ!ベルリン!」
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これに対して怒りを露にしたのが体協会長で弁護士の岸清一氏。
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「お前は隠居して俳句でも読んでろ!(怒怒)」
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永田市長はその場で選手達に謝罪を致しました。
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この騒動に東京市民の声は・・・?
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「岸清一の言う通り!選手に失礼だわな!」
by30代人力車夫
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「あればイカンね。選手の健闘を称える場なのにね・・・」
by50代医師
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「大横田選手の謝罪を見て胸が痛くなりました・・・」
by20代女学生
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「永田さんも悪気はねぇとは思うだけどチョットねぇ」
by50代足袋屋
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「なんか、私も選手に申し訳ない気持ちになりましたわ・・・」
「実は、私も次こそ金メダルって思ってしまってて・・・」
by上品な奥様
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総じて、永田市長の発言には批判的な声が大きかったのですが、市民の方の中にはちょっとバツの悪そうな方も多かったのが印象的でした。最後にインタビューに答えてくれた奥様のお話が象徴的だと思うのですが、正直私自身もやはり「あと少しだったのに」といった残念な気持ちが無かったと言えばそんな事はありませんでした。
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表現には問題があったにしても永田市長の言葉は、我々も多かれ少なかれ思っていた事であったように思います。
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岸会長の怒りは何もしていない我々が選手にどうこう言える立場ではないという事だと思うのですよね。
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次のベルリン大会への出場や次こそ「金メダル」というのは我々ではなくて、実際に出場していた選手が決める事なのだと思います。
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感動をくれた選手達には結果に関わらず、惜しみない賛辞を送り、もし、選手自身が、
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「次こそもっと高い場所へ」
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と決めたのであればまた全力で応援するというのが、スポーツを応援する我々一般市民の嗜みなのではないかなと感じました。
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さて、次は満州問題について・・・
本人の先回りはアカン
前畑秀子は多分、悔しかったんですよね。
ただ、自分が、
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「悔しい・・・!次は金!」
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と思う前に、周囲が先に先にと話をしてしまう・・・。勝利の余韻も悔しさも味わうヒマがなかった。
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その潜在意識が前畑秀子の両親をして、
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「取り組んだら最後までやらにゃアカン」
※電通精神・・・
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と言わせたのではないかと思います。
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これって日常生活でも言える気がするんですよね。周囲にオリンピック選手はいませんが、
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「第一志望の慶応落ちて残念だね!来年再チャレンジ!」
「司法試験落ちたんだね、もう諦めたら?」
「社労士試験また足切ったのね・・・来年リベンジ!」
「離婚したの!?大変だね!でも大丈夫!まだ若いし人生経験云々・・・」
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まあ、余計なお世話なワケで・・・。
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周囲にワーキャー言われると自分自身を見失ってしまいます。そうなるとパワーが出ない。
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そっとしといてあげて「苦労を労う」のが正しい姿勢なのかな・・・?
いだてんの感想第32話「岸さんの死について思う」
天皇陛下の前でオリンピックについて報告する岸さん。令和の現代でも天皇陛下は特別な存在ですが・・・当時は今の比ではありません。なんせ「現人神」ですから・・・。岸さん、人生最大の晴れ舞台。・・・良い時期に亡くなった・・・。
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いつ死ぬのか
岸清一が亡くなったのは1933年10月29日。
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確かに国際連盟は脱退しており、アーパー軍人が調子をぶっこき始めてはいたものの「希望」は残っていた時代だと思うんですよね。まさか・・・まさか8年後にはアメリカ兄貴のど頭をぶん殴って、12年後に大日本帝国が滅んでいるとは誰も想像していないと思う。
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まだ希望があった時代に「東京オリンピック」を夢想しながら亡くなった岸さんは幸せだったかな。
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因みに、前畑に「次は金メダル!」とのたまった永田市長は丁度10年後の1943年9月17日に亡くなっています。・・・ある程度の教養人であれば確実に希望は持っていなかったと思う。
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「いつ死ぬのか」
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って結構大事だと思うんですよね。
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今、令和元年。
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色々と希望は薄~い時代ではありますが、絶望ってほどじゃない。大河ドラマ実況するの楽しいし「貴方の番です」の考察とか身体鍛えたりとか旅行行ったりとか日々楽しむ余裕はある。でも、もはや全て下り坂なのは間違いなさそう。
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長生きリスクとか考えてしまうんですよねぇ・・・。
プレ玉音放送
天皇陛下は「現人神」であり「玉音(声)」が放送に乗るなんて言語道断。当時は「見る(直視する)」ことさえ禁忌的とされていたとか。
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なので、天皇陛下の声が昭和20年8月15日、
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「難キヲ堪ヘ忍ヒ難キヲ忍ヒ以テ萬世ノ爲ニ太平ヲ開カムト欲ス」
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放送された時の衝撃は大きかった。
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その現人神たる天皇陛下の声が放送に乗ったのは実は「玉音放送」が2回目だった事はご存知ですか?
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昭和天皇の即位大典を祝う閲兵式(1928年12月2日)が代々木練兵場で開催されたのですが、この閲兵式は実況放送されたんですよね。
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当然「玉音」が放送に乗ることなどあってはならない。一応、かなり配慮して放送したのですが、運悪く風向きの関係で玉音が放送に乗ってしまった・・・。
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これに東京中央放送局の担当は青ざめたとか。結果的には宮内省も陸軍省も「大事」にはしなかったので事なきを得ていますがあと数年時代が下っていたら・・・。
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担当者は命が危なかったかも・・・。
いだてんの感想第32話「独裁者はいない」
「日本にはヒトラーもムソリーニもいないよ!嘉納治五郎はいるけど」
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ソ連にはスターリン、アメリカ兄貴にはF・ルーズベルト。・・・日本には独裁者がおらん!これに困ったのはアメリカ兄貴。占領後、調べれば調べる程意思決定の不明確さに戸惑ったとか・・・。
独裁者がいないのは幸せか?
独裁者と言うとヒトラー、ムソリーニ、スターリンのお三方。
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因みに、F・ルーズベルトも「独裁的」であったと思います。アメリカ政治史上で唯一4選された大統領ですからね。丁度、この1933年から死ぬまで大統領です。
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ヒトラーとムソリーニはそれぞれドイツ第三帝国・イタリア王国を滅亡に導きますけど、F・ルーズベルトとスターリンは(多分に運の要素があったとは言え)アメリカとソビエトを超大国に導きます。
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一方で我が大日本帝国には独裁者がいない。いや、独裁者どころか独裁的な人もいない。東条英機を「独裁者」という人も(最近は減ったけど・・・)いますが、自分から辞める独裁者はいないでしょ?独裁者は死ぬか、殺されるかじゃないと。
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この「責任者不在感」は我が国の伝統でもあると思うのですけど・・・。
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幸せなことなのか・・・?
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責任者不在で大日本帝国は滅びるんですけどね。
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この時代の作品を見たり聞いたりするといつも感じます。
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・・・また、山本七平を読み直そうかな・・・。
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以上、いだてんの感想第32話「独裁者」でございます。
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今宵は此処までに致します。
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