西郷どんのあらすじ第17話です。安政の大獄が始まる。その追及は苛烈を極める。吉之助は月照を伴い薩摩へ辿り着く。薩摩では久光が亡き斉昭の意思を継ごうとするが、前藩主で父もある斉興が立ちはだかる。西郷と月照に危機が迫る!西郷どんあらすじ第17話!
西郷どんのあらすじ第17話上巻~将軍家茂~
安政5年(1858年)10月。紀州慶福は家茂と名を改めて第14第徳川幕府征夷大将軍に就任する。
篤姫は落飾し「天璋院」と名乗る。
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天璋院の孤独
「上様、これからこの天璋院を実の母とお思い下され」
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天璋院は家茂に優しく話す。わずか13歳でこの江戸城の、日ノ本の主となったのだ。その不安たるや想像に難くない。しかし、家茂の反応は冷淡なものであった。それも致し方ないと思う。家茂にとっては「一橋派」であり公然と慶喜の将軍継嗣を訴えた斉彬の娘(養女)であった天璋院はかつての政敵である。勿論、井伊大老はそういた事も含めて新将軍家茂に自分の事を悪し様に伝えているだろう。
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「姫様・・・江戸城を退かれては如何でしょうか・・・」
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将軍家茂-井伊大老の体制下では当然幼い家茂に代わり、井伊大老が諸事を取り仕切る事となる。既に、天璋院は孤立していると言っても過言ではない。
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しかし、天璋院は短い間ではあったが家定と幸せな日々を過ごした江戸城こそが自分の居場所であると言う。
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「幼い上様をお守りするのは私の務め」
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井伊大老は家茂に忠誠心がある訳ではない。もう夫家定のような悲劇を繰り返させない。自分が養育したとは言え、天晴な覚悟の天璋院に幾島は誇らしくも、その運命に涙を禁じ得ない。
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「分かりました・・・私は此処でお暇を頂きとうございます」
「幾島・・・?」
「我らは戦に負けたのです」
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幾島が天璋院と共に「一橋派」として並々ならぬ活動をしたのは井伊大老も知るところである。ただ、井伊大老も大奥へは表だっての粛清は難しい。幾島が1人江戸城を退去し、京都へ戻る事で恭順の意思を示すつもりであった。
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幾島は江戸城を退去するが、後に天璋院の元へ戻り、江戸無血開城に再び篤姫と二人三脚で活躍する事になる。
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西郷どんのあらすじ第17話はまだまだ続きもす!薩摩から覇気が消えてしまいもす。
西郷どんのあらすじ第17話中巻~腐食~
吉之助は月照を伴い薩摩を目指す事50日。吉之助と月照はようやく薩摩国境まで達する事が出来た。幸い、国境の関所には幕府の手は回っていない。これでなんとか一息つけるはずだ・・・。
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斉彬と久光
「家督は哲丸ではなく、茂久(維新後忠義)に譲る・・・」
「お前が後見となり茂久を、支えよ・・・!」
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茂久は島津久光の嫡男である。斉彬は幼年の実子である哲丸ではなく、既に成人(18歳)である久光の子茂久に家督を譲り、その補佐を久光に任せる。哲丸はその後程なくして亡くなっている。
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「お前がしっかりせねば、薩摩は、この国は亡ぶ!」
「お前なら必ず出来る・・・!」
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前藩主斉興と側室お由羅の間の子であり、父と母は斉彬ではなく、久光に家督を譲ろうとしていた。
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しかし、意外な事だがこの兄弟の仲は至って良好であった。久光は天下に聞こえた斉彬を尊敬し、斉彬もまた久光を買っていた。
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「兄上の御意思は必ずやおいがつぎもんす!」
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久光は兄、斉彬の意思を継ぐのは自分であると覚悟を決めていた。まずは、父斉興である。釘を刺さねばならない。
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久光は薩摩に戻っていた父斉興に早速会いに向かう。父斉興、そして母お由羅は斉彬の死を肴に御機嫌である。
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「おお!久光!!今後の事を相談しにまいたちょな!」
「いえちがいもす。父上、兄上のご無念をこの久光が晴らして御覧にいれもす」
「・・・?本気か??久光???(笑笑)」
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斉興は一瞬ポカンとするがすぐ上機嫌に大笑いをする。久光にはこの父の上機嫌と笑いの意味が分からなかった。
反動
吉之助はついに下鍛冶屋町の自宅へと戻る。弟の吉二郎は突然の兄吉之助の帰国に驚く。そして、謎の僧侶を連れている事にも。
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「この上人様を頼みもす・・・!」
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吉二郎達家族は吉之助のただならぬ様子に驚くが、何も問わずに月照をもてなす。吉之助はすぐに月照の保護を相談するべく正助を頼る。
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「正助どん!この上人様をなんとしてもお助けせねばなりもはん!」
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月照は近衛家ゆかりの高層であり、この薩摩のため、いや日ノ本のために働いてくれたのだ。事破れたからといって見捨てるような卑怯な真似を薩摩は絶対にしてはならない。
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「じゃっとん、状況は厳しか事になっておりもす」
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斉彬の死、そして井伊大老指揮下所謂「安政の大獄」が始まり、薩摩藩にもご公儀に恭順すべきという意見が大勢を占めつつある。月照はおろか、吉之助の命ももはや危ないのである。
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「薩摩はいつからそげな卑怯な国になりもした!」
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吉之助は自分はともかく、今迄散々世話になってきた上人1人守れず、日ノ本をが守れるかと思う。正助も気持ちは同じである。二人は藩主の父であり後見でもある久光に嘆願書を出す事にする。旧知の間でもある山田為久ならきっと協力をしてくる。
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山田為久は難色を示すが、これまでの西郷や月照の働きを知っている。ついに、久光への嘆願書提出に協力を約束する。日時は新藩主である茂久の初登城の時。
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幸い、正助によれば久光は斉彬の意思を継ごうとしているという。
砕ける
新藩主茂久が重臣達の前に姿を見せる。既に成人している茂久は若々しい立派な藩主である。そして、後見人の久光。久光は立派に成長した我が子を誇らしく思う。そして、自分がこの息子を支える。
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その時。
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「待て!!」
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家臣達は驚く。前藩主の斉興である。そして、茂久の隣にどっかりと腰を下ろす。
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「こいから家臣一同新しい殿をお支えもうさねばならん!」
「まずは、ご公儀に恭順の意志を示す!」
「兵をもって上洛するなど言語道断!」
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斉興は一気にまくしたてると、ご公儀に逆らい現在の危機を招いた斉彬の罪を糾弾する。
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「安心しもせ!おいがついちょる!」
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斉興の方が役者が上である。家臣達は斉興の言葉を聞いて安心したのだ。とても、月照の保護を願う嘆願書を出せる雰囲気ではない。
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大河ドラマ西郷どんのあらすじ第17話、いよいよ最後の段でごわす。
西郷どんのあらすじ第17話下巻~冬の錦江湾~
事態は急変した。薩摩は幕府への恭順を藩論として固める。月照だけではない、吉之助の命にも危機が迫る。
説得
正助は久光になんとか月照と吉之助を助けて欲しいと頼み込む。吉之助とは友情もある。そして、この薩摩に、日ノ本に必要な男だと。
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しかし、久光は抜け殻のようである。父、斉興に実権を奪われもはや正助の声は届かない。
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「お願いしもす!西郷だけでも救って欲しいでごわす!」
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正助は斉興の説得にかかる。なんとしても、吉之助は救わねばならん。
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「吉之助さー。一つだけ手がありもんす」
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正助は吉之助に斉興との話合いの内容を伝える。二人は「日向送り」となる。一見、ただの追放のようにも思えるが、事実上の死罪である。
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日向へ送る船の中で殺害せよという事だ。しかし、斉興はもし、吉之助が月照を斬れば吉之助だけは救うと言う。
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「正助どん・・・!有難い事でごわす・・・!」
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意外にも吉之助は正助に礼を言う。吉之助には分かっていた。正助は勿論、己が不利な立場となるのも顧みず月照と共に救う道を必死で探していたのだ。しかし、断腸の想いで吉之助だけを助ける策を今話しているのだ。
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「わかりもした」
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後日。
吉之助と月照の二人は船に乗っていた。南国とは言え冬の錦江湾は冷える。
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「・・・なんぼ修業を積んでも名残惜しいものですなぁ・・・」
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月照も既に自分がもう長くはない事を知っている。その手は寒さだろうか?畏れだろうか震えていた。吉之助は船に乗る前に斉彬から下賜された脇差を家の祭壇に置いて来ていた。突然、月照の手を掴む。
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「おいがご一緒にまいりもす」
「ほんにありがたい事でございます」
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吉之助は月照を抱き上げると共に海へと身を投げた。
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以上、西郷どんのあらすじ第17話でございもす。
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