武田信玄(大河ドラマ)の感想第38話「小田原攻め」

武田信玄(大河ドラマ)の感想第38話「小田原攻め」。今川を滅ぼし京への出口を確保したものの、後方、相模北条家との戦端が開かれます。また、同床異夢であった徳川とも不穏な空気が。そして、信玄がついに「天下を獲る」と三条殿に宣言。しかし・・・三条殿には労咳の気配が。37話も待たせやがって・・・(涙)。

武田信玄感想38話「複雑怪奇ナリ」

駿河へと攻め込み今川を滅ぼしたものの、北条勢に薩埵峠を封鎖され駿河に足止めされる信玄。この時、武田勢は一万五千程度、北条勢は四万を超えていたと言われます。因みに、これが所謂「第二次薩埵峠の戦い」です。

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第一次薩埵峠の戦いは南北朝時代。太平記でもさらりと描かれております。

→武田信玄(大河ドラマ)のあらすじ第38話「小田原攻め」

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信廉の不安

「信じておらぬな(笑)」

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信玄の知略が神域に達している頃なんでしょうかね。実際、兵数や甲斐を取り巻く現状を見れば不安になるのは間違いない。

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駿河は東の北条と西の徳川から挟み撃ち状態であり、また、北には越後もあり武田領は三方を囲まれ、さらに「信長は敵」であると言います。周囲は敵だらけ。

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ただ、信玄に動揺は見られません。信玄には既に「見えている」といった雰囲気。的確に打ち手を打って行きます。

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そして「天下を獲る」という決意を信廉も伝える。

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今迄は(本音はともかく)天下には慎重であった信玄から明確に言葉として出たのは初めてではないでしょうか。信廉はじめ、家臣達の方が「天下」に積極的だったのですが、三方を敵に囲まれている状況下での信玄の「天下獲り宣言」であったためか、
不安な表情のままの信廉が味わい深いですね。

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※関連記事:→薩埵峠の戦いについて

色男、高坂弾正

さて、武田家は三方を囲まれ危機にあるにも関わらず、不俱戴天の仇であるはずの上杉輝虎は出陣もせず毘沙門堂でお祈りです・・・!

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勿論、信玄が越中の一向宗門徒を暴れさせ、本庄繁長に謀反を起こさせているので動けないのではありますが戦とは戦場で戦うだけではない。

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「景時(元菊丸)、我らが手を汚さずして誰がお館様を盛り立てる?」

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菊丸、出世?していたんですね。ただ、景時は輝虎の薫陶を一番受けている武将です。武田信玄が得意とする金をばら撒いたり、調略をかけるといった事は「卑怯な手段」として最も嫌う事も良く知っています。

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結局、直江兼続の意を受けて、共に目障りな「海津城」の城代である高坂弾正に女を使い調略をかける事になります。これは
兼続と景時の信頼関係があればこそですね。

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因みに、高坂弾正演じる村上弘明。今回「美男」と言われてただけに、演出もクソ格好良い・・・。

武田信玄感想38話「氏康と氏政」

義信と氏政。2代目(ドラマの中でね)は皆心優しいですね。未だお梅を忘れられない氏政。

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氏政怒る!

「梅は盟約崩壊で甲斐へ戻されその地で命を落としましたぞ!」

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越後との盟約には反対の氏政。盟約に反対というよりも人質を出す事に反対なんですね。三国同盟が崩壊した際に妻の梅を甲斐へと戻しています。

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氏政と梅(黄梅院)との夫婦仲は良かったと言われていますが、梅は死の間際、異国暮らしは嫌だと言っていました。まあ、勿論、だからといってこのドラマでも夫婦仲が悪かった事にはなりませんし、また、少なくとも、氏政は梅を大事にしていたのでしょう。

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義信も氏政も奥様を大事にしている。晴信にも見習って、いや、まあ、晴信は晴信のやり方で大事にしてはいるんですけどね。

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余談ですが、氏真は妻を置いてとっとと掛川城へと逃げましたね。氏真の妻は氏康の娘で、その落ち延びた方があまりに憐れで、父氏康が激怒したとか。

見失っていたもの

「去る者は追わずじゃ」

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かつて、長尾景虎が小田原城を囲んだ時。いきり立つ氏政に氏康が言った言葉です。結局その際は長尾景虎は約1月の後に包囲を解いて、上杉勢と関東諸将の軍勢約十万は小田原城を後にします。

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武田勢は4日程小田原城を囲むと、あっさりと去ります。氏政は氏康の教育の成果でしょうか?

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「常日頃から父上の仰っる通り去る者は追わずww」

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と、大草原を生やしていますが。

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「我が軍勢の怒り示せ!!」←ファ!?

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氏政は氏康の多分、メッチャ久しぶりに見る怒りの表情に驚愕。迫力に何も言い返せませんが・・・

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「オヤジ、言う事ちゃうやん・・・」

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と、思った事でしょう。

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氏康を動かしたものはいったいなんだったのでしょうか??一つ考えられるのは当時とは軍勢の規模が異なる事でしょうか?

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武田勢は約二万程度。当時、小田原城を囲んだ軍勢は寄せ集めとは言え十万近いと言われます。
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あともう一つ。

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今回の武田勢は最初から攻める気配がありません。
物見遊山。
上杉勢が来た時は敵は「いきり立って」いました。

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この辺りが「籠城が最善ではない」にも関わらず、小田原城という城に依存し、思考を停止していたのではと氏康自身が考えたのかなと思います。

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気持ちは分かります。

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鉄板法則を見つけるとそれに安住してしまうという事でしょうか。

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まあ、代償は高くつきますが・・・。

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因みに、この時点での小田原城は総構えがありません。城下に火を放たれたのはそのため。

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氏政の代に総構えが出来ると町も城の中となります。

武田信玄感想38話「三条殿」

三条殿にも病魔が迫ります。痩せ衰えた三条殿はなおお美しい。私はどちらかと言うと湖衣姫よりも三条派です。

夫婦

晴信と三条殿の関係は一筋縄ではいきません。この二人はあれだけ言い争ってもお互いを大事に想っているのです。もっと素直になって!!

西に向かう決心

既に三条殿もまた労咳に冒されれております。

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「その方には苦労をかけた‥・」

「いや、苦労等と軽々には言えぬな‥・」

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今から17年前。
川中島血戦の直前に三条殿が尋ねた時は天下は獲らないと言っていました。
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しかし。

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「西に向かう決心したぞ」

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ようやく、本心を打ち明けます。

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遅いよ!

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このドラマで晴信と三条殿が哀しいのは
二人ともにお互いを大切に想う気持ちはあるのに、それが、周りには伝わっていないんですよね。

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今回、

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「三条は(自分が)労咳だと分かっているぞ」

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八重はその言葉を聞いて少し驚いています。三条殿は自分が労咳であると気付いた事を八重には話していないんですよね。それを晴信には話す。

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もう少し晴信が三条殿に気持ちを伝えていればと思います。

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38話の最後、三条殿は喀血していましたが・・・。

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いよいよ、旅立ってしまうのかな。

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以上、武田信玄の感想第38話「小田原攻め」でございます。

今宵は此処までに致します。

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→武田信玄(大河ドラマ)の感想第39話「京の夢」

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