西郷どんのあらすじ第4話です。嘉永3年(1850年)薩摩藩に激震がはしります。調所広郷の死を知るや、藩主斉興は斉彬派と目される藩士を次々と粛清。吉之助達が先生と慕う赤山靱負も・・・。西郷どんのあらすじ第4話はじめます。
西郷どんのあらすじ第4話上巻~島津久光~
斉彬が投げた「石」の波紋は当の斉彬や協力者の阿部正弘の想像を超えていた。しかも、悪い方に。「赤山靱負切腹」斉興の斉彬への憎しみはそれ程深かった。
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直訴
赤山靱負は島津日置家の出であり実兄の島津久徴は家老職にある。島津日置家は藩主一門に次ぐ一族であり、元服の際は次男までは藩主直々に加冠される。赤山靱負も烏帽子親も藩主斉興である。
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その、斉興から切腹命令が下ったのだ。斉興の憎しみの深さたるや想像にに難くない。
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「赤山先生を助けなければ!!」
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吉之助の元には大山や正助、赤山を「先生」と慕う者達が集まった。しかし、下級藩士の若者がいくら雁首を突き合わせても斉興に影響を及ぼす事は出来ない。
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「正助!なんか良い知恵はないんか!?」
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大山は秀才で知られる大久保に尋ねる。
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「久光様」
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島津久光。
お由羅の方の子で斉興の次男である。この久光を島津家の藩主に据えたいがため、藩主斉興は隠居せずに藩主に居座り続け、さらには、斉彬派の諸氏を粛清している。
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しかし。
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「弟君様と斉彬様の関係は悪くない」
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意外な事だが久光は兄の斉彬を尊敬している。思い起こせば、吉之助もかつて斉彬に「Cangoxina」の意味を尋ね自分の想いを伝えた時、その時も久光と鷹狩の際中であり、妙円寺詣りの時も二人は一緒だった。無念ではあるが、もし久光がこの薩摩を継承した時であっても必ず赤山靱負は役に立つ男だ。
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「そいじゃ!」
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久光なら斉興を説得出来るかもしれない。
おいに何が出来る?
吉兵衛達は島津久光が屋敷に戻る機会を見計らって直訴に及ぶ事にする。
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「お願いがございもす!!」
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吉之助達6人は久光の籠へと走り寄る。警護の藩士が刀を抜く。今は、「お由羅騒動」の真っ最中である。斬り殺されても不思議ではない。6人は地面に這いつくばって、刀を前に置き叫ぶ。
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「何事じゃ!?」
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久光が籠から現れる。
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「おい達は赤山先生の薫陶を受ける者でごわす!」
「お願いでごわす!赤山先生をお助け下さい!」
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吉之助達は赤山がこの薩摩に必要な得難い人材であると言います。久光が家督を継承した際も必ず役に立つはずであると。
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「おいに何が出来るちょな?なんも出来ん・・・」
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茫然とする一同。やはり、久光も斉彬を憎んで・・・?
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いや、違う。
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憎しみ、ではない。
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諦め、諦念、何処か他人事のように言うと籠へ戻ってしまう。
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「ちょ!まっとくれやす!」
「あん様はこん薩摩を、薩摩をどうしたいっちよでごわすか!?」
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吉之助達は警護の藩士に袋叩きにされる。幸い、命だけは取られなかった。
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西郷どんのあらすじ第4話はまだまだ続きます。
西郷どんのあらすじ第4話中巻~赤山靱負の最期~
吉之助達は赤山の家に集まっていた。何か良い知恵はないか・・・?しかし、最初で最後の希望であった久光があの様ではもはや万策尽きた。一同の表情は暗い。
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生前通夜
「どうした?暗い顔しちょって!」
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そこへ赤山靱負がやって来る。覚悟は決まっているのであろう。その表情は明るく美しい。
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「お前達と飲みたいと思ってな!」
「どうせ、明日にはおいの通夜じゃ!」
「今夜は暗い話はなしじゃ」
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赤山の想いを汲み、一同は明るく酒を呑んだ。しばしすると、糸が火を通した芋を持ってきた。
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「こん芋は美味かのお!」
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赤山はこの芋は吉之助が助けた半次郎が御礼にと持ってきたという。半次郎一家は赤山の計らいでなんとか生きていく目途が付いた。
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「それはよかとでした・・・」
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赤山は半次郎の芋を見ながら一同に語る。
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「わい達はこの芋のようじゃの」
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同じ芋でも一つとして同じ芋はない。その泥だけの芋がぶつかりあい磨かれていく。郷中という桶の中でお互い切磋琢磨し、己の長所を伸ばし立派な侍となり藩の力になって欲しい。
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嘉永3年(1850年)3月4日。
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赤山靱負自刃。
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享年27歳。
血染めの襦袢
吉之助の父吉兵衛は赤山家に仕えていた。赤山靱負は自刃する前に自分の介錯人に父吉兵衛を指名した。そして、切腹した後は襦袢(肌着)を吉之助へ渡して欲しいと依頼される。
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「赤山先生・・・!」
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吉之助は赤山靱負の血染めの襦袢を見て涙する。しかし、この赤山靱負の自刃をもってしても「お由羅騒動」は収束しない。
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博識で知られた大久保次右衛門は鬼界ヶ島へと配流となり、その息子正助も職を解かれた。
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島流しとなる日。次右衛門の元へ西郷の父吉兵衛がやって来た。大久保家にどかどかと入っていくと憔悴している次右衛門を無理矢理庭へと引っ張り出す。
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「このやっせんぼが!」
「なんじゃと!?」
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吉兵衛は沈んでいる次右衛門と最後に相撲が取りたいと言う。さっきまで沈んでいたのが嘘のような見事な投げで次右衛門に軍配が上がる。
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「後の事はおいに任せておけ!」
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鬼界ヶ島。もしかするとこれが今生の別れかもしれない。いや、実際、そうなるのだ。亡くなるのは吉兵衛が先だが・・・。
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吉之助は赤山靱負や大久保父子、多くの者が何故死んだり処罰されるのかを考える。皆、斉彬に藩主に就いて欲しいという一心からである。
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「斉彬様は何をしちょ!」
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吉之助は斉彬への意見書を送り続けていた。そして、今回血染めの襦袢と共に書状を送る。
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「何を恐れておりますか」
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西郷どんのあらすじ第4話いよいよ最後の段でごわす。
西郷どんのあらすじ第4話下巻~父と子~
赤山靱負の自刃と斉彬派の一斉粛清は江戸の斉彬にも届いていた。そして、西郷吉之助からは赤山の血染めの襦袢と書状が。
覚悟を決める
「私は逃げていたのかもしれません」
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斉彬は自分の怯懦ために多くの前途有望な若者が亡くなり、処罰されている事を悔いていた。しかし、過去はもう変えられない。
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斉彬は老中阿部正弘に徹底的にやる旨を改めて伝える。
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嘉永4年(1851年)正月。新年の挨拶のため登城した斉興は時の徳川幕府将軍家慶に謁見する。何事もない新年の行事である。
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しかし。
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「上様よりこれを・・・」
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阿部正弘は将軍家慶から茶器が下賜された旨を伝える。将軍から「茶器の下賜」には意味がある。
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「茶でも立てて余生を過ごすと良いぞ」
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奥ゆかしさい。事実上の隠居勧告である。勿論斉興もそのようなしきたりがある事は百も承知。
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「はは!有難き幸せにございます・・・」
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斉興も中々面の皮の千枚張りである。いけしゃあしゃあと茶器を頂くと退出するのであった。
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※関連記事:→斉興が下賜された「朱衣肩衝」のお値段は?
命懸け
「ははは!安心せい!儂は隠居などせぬわ!」
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薩摩藩邸へと戻ると「茶器」の件を心配するお由羅に力強く宣言する。
そこへ。
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「申し上げます!斉彬様がお見えにございます」
「何?」
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斉彬は許しもなく父斉興の前へ進み出る。
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「私と父上は似ております」
「は?儂とお前がか?」
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斉興からすれば「蘭癖著しい」斉彬と自分が似ている訳がない。
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「誰がそのような事を申した?」
「西郷吉之助という者です」
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斉彬は吉之助が送ってきた悪政で苦しむ庶民の窮状を訴え、改革を訴える意見書の束を見せる。そこには、庶民が苦しむ様を知りながら見過ごす斉彬は斉興と同じく「怯懦」であると厳しく指摘している。
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「お前に家督を譲る気はない」
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斉興は斉彬に家督を譲る位なら島津家を消してしまっても良いと言う。将軍家の意向をいけしゃあしゃあと無視出来るほど、斉彬を憎んでいた。親子の対決を家臣達は固唾を飲んで見守る。
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「これを」
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そこには六連発が。斉彬は家督継承は神に決めてもらうと言う。片方には玉が入っているが片方は空だと言う。無茶苦茶な論理ではあるが、斉彬の覚悟は家臣達にも伝わる。斉彬と斉興はお互いにピストルを手に取りこめかみに充てた。斉彬はためらいなく撃鉄を落します。
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「カチ」
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空である。
と、言う事はもう片方には玉が入っている。
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斉彬が言う通り片方には玉が入っていれば。
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「そんな事はさせませんわ!!」
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由羅がピストルを奪うと斉彬に向けます。
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「い、いかん!!」
「バーン!」
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斉興がピストルを奪おうとした刹那、暴発し玉は天井を撃ちぬいていた。
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もし、斉興が先に撃っていたら・・・。
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この後、斉興は隠居する。
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阿部正弘は隠居した斉興が従三位に任じられるように取り計らった。
(斉興が隠居を渋ったのは隠居すると官位の昇進が出来ないと考えていたからとも言われる)
斉彬、お国入り
ついに、薩摩藩島津家第11代藩主島津斉彬がお国入りとなる。
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吉之助はそれを真っ先に赤山靱負の墓前に報告する。
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「赤山先生・・・薩摩は変わりもす・・・!」
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以上、西郷どんのあらすじ第4話でございもす。
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