翔ぶが如くのあらすじと感想第39話「両雄対決」。明治6年(1873年)10月14日。西郷隆盛の朝鮮国派遣について廟議が開かれる。西郷は既に「廟議決定」を経ていると言うが、参議に復帰した大久保はこれは「時期尚早」であると反対する。ついに両雄は廟議の場で対決をする事に。翔ぶが如くのあらすじと感想第39話

翔ぶが如くのあらすじ第39話「両雄対決」

明治6年10月14日。久しぶりに廟議が開かれる。西郷隆盛、板垣退助、副島種臣、大隈重信と新たに留守政府で新たに参議となった江藤新平、後藤象二郎、大木喬任、そして大久保もまた参議として廟議に臨んでいた。木戸は体調を崩し、廟議には参加していない。

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翔ぶが如くのあらすじ第39話上巻「廟議1日目-激突-」

太政官は重苦しい空気が支配している。西郷はこの日も日本国で唯一の陸軍大将軍服を着て廟議に参加した。右大臣の岩倉が開会を宣言する。



「山積する諸般の外交問題について討議したい・・・」

「まっちゃんせ!今日の議案は朝鮮問題でごわす!」

「いや、外交問題は朝鮮国との問題だけではないぞ・・・」



岩倉は西郷に露西亜帝国の人民との間で樺太にて起こった殺傷事件があり、今最も緊急の課題は「樺太問題」と言うが、西郷は露西亜との問題は人民同士の問題であるが、朝鮮とは国と国との問題であると反論。



「朝鮮問題は戦争に発展する可能世がある」



岩倉はなおも引き下がらない西郷に、朝鮮の背後には清国、さらには露西亜、そのような両大国と戦争の愚を冒すような事は国家100年の計からも断じて容認できないと言う。



「それほど樺太問題が緊急ならおいが露西亜へ行きもんそ!」

「その帰りに朝鮮へも寄って参りもす!!!」



西郷も岩倉も立ち上がっている。



「待たぬか・・・!」

「対露露外交の見通しもたたぬのに朝鮮への大使派遣など決められぬ」



西郷は大きな身体と声で威圧をするかのように釘を刺す。



「ご一同に申し上げる!朝鮮問題は既に前回の廟議で決定済みでございもす!」

「この場で話し合う必要などない!」



「話合う必要はないとは何事じゃ!そもそも西郷参議の言い分は道理がない!」

「露西亜へ行くとは何事ぞ!?対露外交は外務省の所管!」



「それは屁理屈というものでごわす!」



廟議開始から西郷と岩倉の激しい応酬が続く。太政大臣の三条公は二人の応酬に圧倒されてただ茫然としている。岩倉は大久保へ視線を送る。大久保は西郷の正面に座っているが黙して語らない。




岩倉はこの殺伐とした雰囲気を和らげるつもりだろうか。扇子を叩いて笑うと西郷に続いて着座する。




その時以外な処から声がかかる。



「三条公に申し上げる」

「お!おお!大隈!何か良い案があるか?」



しかし、大隈は外国公使に夜会に招かれており中座したいと言い出す。これは西郷の怒りに油を注ぐ。



「黙らんか!!貴公は国家の大事を背負う参議ではなかか!」

「その大事を討議しているのに異人の夜会のため中座するとは何事か!」

「馬鹿者が!!!」



大隈は黙って再び席に着く。




廟議は長引いている。




病で廟議に参加出来ない木戸、兄隆盛と最も近くで戦ってきた大久保の対決を心配する従道。そして、朝鮮出兵を心待ちにしている桐野達近衛兵、西郷や近衛兵の行末を案じる千絵。其々の想いを胸に廟議の結論を待っていた。



「何度も申し上げますが、この件は一度決まった事でごわす」

「その事は何より太政大臣三条公がよくよくご存知のはず」



これを言われると三条公としては辛い。西郷に睨まれた三条公は恐怖でひきつった表情を浮かべる。



「申し上げます。朝鮮問題は今少し時期を見るべきかと」

「ないごてな!!!」



大久保が初めて口を開く。大久保は西郷は「談判」をしにいくつもりであろうが上手くいかなければ内政が犠牲になる。西郷は戦いながらでも内政は出来ると反論する。




ここで、板垣も初めて口を開く。板垣はこの「遣韓大使」問題のそもそもの口火を切った男である。



「大久保参議は如何にして内政を整えるおつもりか?」

「内務省設立の建議を準備している」

「それは如何程時間がかかるものでしょうか?」

「・・・50日程は」

「ならば!50日経過後はこの朝鮮問題に賛成という事でよろしいか?」



大久保の反応に見な注目するが、意外な処から反対論が出る。当の西郷である。



「いいや!そいはいかん!」

「・・・西郷参議!?」

「50日も待てもはん!」



思わぬ反対に板垣がやや狼狽する。



「今一度申し上げる!こん事は前の廟議で決まっておりもす!」



大久保が再び口を開く。



「その、前の廟議の事は私は存じませぬ」

「一蔵どん!それは本気か?留守中の事は知らんといのか?」

「お忘れかもしれませんが、留守中は国の重大事は決めぬ約束」

「いいや!2年もの間国事を何も決めるなどは!そげな物は約束にならん!」



そんな事は当の大久保もよく分かっている。そもそも、10ヶ月の予定が2年の長きになったのは大久保達の洋行が長引いたからだ。
しかし。



「なんと!今になって約束が無理とは卑怯にございます」

「卑怯!どっちが卑怯か自分の胸に問うてみやんせい!」

「今少し冷静になって頂きたか!戦になって国が潰れてもよいでごわすか!?」

「おいは戦をしに行くのではなか!!」

「そんつもりでも戦になるかもしれもはん!その時は!?」




「よか!!!」




「国が潰れても人が死に絶える訳ではなか!」

「人が死んで死んで焼き尽くして!」

「そん中から生き残った者が新しい日本国を作ればよか!」




「そいは暴論ごわす!!!」




西郷と大久保は立ち上がり睨み合う。見かねた三条公が、



「き、休憩にする・・・!(汗)」

「そやな・・・三条さんの言う通りや・・・休憩じゃな」



岩倉も賛同する。皆が席を立ちかけた時。



「休憩の前に申し上げる!」

「大使派遣が認められないのであれば西郷隆盛今の職に留まる訳にはいきもはん!」



西郷派の参議は休憩室へと出て行く。



「儂は恐ろしゅうて‥‥西郷が負けたらどうなる?」

「三条公・・・これは気弱な」



大久保は三条公に感情を表にしたら負けであると釘を刺す。
そして。



「西郷が辞職となれば政府は潰れましょう・・・」

「しかし、西郷の説を容れれば国が潰れます」



一方別室では西郷派の江藤や板垣などが話をしていた。



「・・・三条公がよろしくありませんな・・・」

「洋行組が帰ってきたらもう右往左往・・・」



江藤の言葉に板垣が応じる。



「すこしは太政大臣らしく果敢であってもらわねば」



江藤はさもありなんという表情で葉巻をくゆらすと、



「しかし三条公に勇猛果敢を求めるはご婦人に一物を求めるような物・・・!」



一同は江藤の言葉に笑う。西郷もはじめて冷ややかな笑みを浮かべた。

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翔ぶが如くのあらすじ第39話中巻「廟議2日目-決着-」

初日の廟議が終ると大久保邸に従道が訪ねて来る。



「つらい時間でございもした・・・」



大久保は親友である西郷と太政官で激しい応酬をしたことを思い返していた。従道もまた、大久保のそして、兄隆盛の心中を思いやる。



「大久保参議!!失礼します伊藤です!」



伊藤博文が血相を変えて大久保邸へとやって来る。伊藤はこの問題では西郷に匹敵する強硬派ある板垣を訪ね様子を探っていたのだ。西郷は明日の廟議には出席しないと言う。




今日の廟議で言うべきことは全て言った。改めて言うべき事はなく、明日の廟議の決定に任せると言う。



「大隈大木後藤など反対派を今夜中に切り崩していきます!」



強硬派の西郷、板垣、江藤はともかく、他の参議は説得可能であると息巻く。しかし、大久保の反応は伊藤が期待していたものとは違った。



「西郷参議が出席しないと言う事は、我らと話合っても無駄と言う事だろう・・・」

「西郷参議は算盤や財政といった我らの次元とは遥か違う観点で国造りを考えている・・・」



伊藤は大久保も喜ぶと思っていただけに拍子抜けである。しかし、これは朗報でである事は間違いない。伊藤は善後策を練るために大久保邸をそそくさと出て行くのであった。




西郷もまた自宅へ戻っていた。桐野や小兵衛もまた廟議の結果を気にしている。また、明日は出席しないと言う事に驚く。



「言うべき事はもう言うたんでな(笑)」

「おいはもう休むぞ」



一方西郷邸の監視を依頼されていた矢崎八郎太は川路の元を訪ねる。西郷邸の様子を報告する矢崎に、それよりも桐野達の動向こそ重大事と念を押す。西郷は陸軍大将で近衛都督である。



「もし、桐野が西郷先生の名前を騙り篠原に命令を出せば・・・」

「近衛指令官の篠原は近衛兵で太政官を囲むかもしれん!」

「そうなれば、もはや法など用をなさん」



矢崎は改めて桐野達の動きを報告すると約すると同時に、この「仕事」が終わったら自分を大久保に推薦をして欲しいと頼む。川路はそれを了承する。




矢崎はこの「仕事」が終り官職を得たら千絵と夫婦になりたいと考えていた。姉の千草もその事聞いて喜ぶのであった。




翌日。




西郷が欠席のまま廟議が再開される。この「西郷欠席」は西郷の意図とは異なる効果を産むことになる。江藤は西郷が欠席では分が悪く、なんとしても西郷を参加させるべきと言うが・・・。



「西郷参議は自分がいない方が議論が深まるとお考えなのでしょう」

「しかし!それでは西郷参議はご辞職となるのでは!」

「この大久保が西郷参議を必ず思い留まらせます」



江藤は西郷が大人しく本日の廟議決定に従っても、近衛兵や不平士族は黙っていないと脅す。
その時。



「これより三条さんと別室で話をする」

「!?」




一同、大久保も、岩倉の突然の発言に驚く。



「そな怖い顔するなぁ・・・すぐに戻るよってな・・・!」



岩倉を睨む大久保を宥めると二人は別室へ入る。



「三条さん、ここは一端大久保を捨てよう」

「うん・・・儂は大久保より西郷が恐ろしい・・・」



二人はそう決めると太政官へと戻る。



「大使派遣は行う事にする!」



大久保は、公家二人がひよったことを知る。



「大久保利通只今参議辞職します。辞表は明日」

「待て!!待て大久保!!!」



部屋を出て行く大久保を追いかけ追いすがるのは岩倉である。



「待て待て・・・今お前に出て行かれたら・・・」



大久保はリアルに大久保にすがりつく岩倉を跳ね除ける。



「なんの為の念書であるか!!」

「念書は武士の世界では刀に賭けたという事!」

「それが破られればもはや一緒にはできもはん!」



「けどなぁ大久保・・・」

「私におとぼけは通じませぬ!!」



結局、廟議決定は再度遣韓大使派遣で決定される。大久保の自宅には従道が訪ねて来ていた。



「この念書は記念に額に入れて飾ろうかい・・・?」

「いや、やはり潔く燃やすか?ハハハ!」



「大久保さぁ・・・」



従道は大久保の無念を思い言葉がない。大久保は自分の見通しの甘さが招いたのだと笑う。



「こうなればおいも、兄について朝鮮国へ渡りたいと思います」

「それはいかん!信吾どんは国内で戦争に備えてほしか・・・」



西郷が朝鮮国へと渡れば戦争になる可能性が高いが、戦争準備とは「講和」を見据えて行うものでもあると諭す。そして、自分は戦争となれば西郷の下で一兵卒として戦うつもりでいると。

翔ぶが如くのあらすじ第39話下巻「1日待つ」

朝鮮国への派遣が決まった事は正直西郷には意外ではあった。昨日の雰囲気は厳しいものだったからだ。



「やはり先生の言う通り正義が通りもした!」



桐野達の近衛兵は喜ぶ。小兵衛は大久保の辞職は策略ではないかと言うが、それはないと西郷は断言する。



「一蔵どんは本気じゃった」



近衛兵が帰ると西郷は朝鮮国へ渡った後の千絵の身の振り方を考えねばと話す。



「私はここで御前様のお帰りを待っております!」

「あ、ハハハ・・・おいは戻ってはこれんかもしれん」

「それは嫌でございます!」



千絵の優しさが嬉しい。西郷は勿論、話合いに行くのであって「戦」にいくのではないと話しますが、それでも戦になる可能性があること、そして。



「露西亜やら清国に攻められても構わないと思っちょる」

「この日本国が焼け野原になっても構わないと思って、いや寧ろ歓迎すべき事と思っちょる」



千絵には西郷の言葉がしかとは理解出来ない。
西郷は続ける。



「百戦百敗しても真の日本人は焦土の中から誕生する」

「国家に必要なのは財政やなんやらの算盤でも小賢しい外国の知識ではごわさん」

「それでもおいは心から戦を望むものではなか」

「ただ、何時でも外国の侵略に立ち向かう張詰めた気持ちを国家にも民衆にも持って欲しい」



千絵は西郷の想いが少しは分かったような気がした。



「はい・・・それで大久保様にはなんとお話しされたのですか?」

「それがな‥・上手く話せなかった・・・(苦笑)」



西郷は政治は難しいと語る。二人の関係は変わっていない。




しかし。



「二人の間に「国家」なるものが横たわり、その間で騒ぐ者が多い・・・」



それでも、大久保がいる限り、この国の未来は明るいと笑うのであった。




10月17日の廟議。




そこには大久保の姿がなかった。西郷はやや複雑な表情で親友が座るべき空席を見つめている。




そこへ幽霊のような三条公が現れる。ここ数日の心労が祟っているのは分かるが一段と酷い様子だ。



「三条公・・・?如何されもした?」

「今度は岩倉が病気になった故辞めると言ってきた・・・」



一同、意外な発言にざわつく。しかし、それは致し方無い。三条公に勅許を得るように促す。



「それがな・・・太政大臣と右大臣、参議が列席してないと勅許は得られんのじゃ」

「そいはおかしか事・・・欠席したのはおいだけで太政大臣も右大臣も参議もおった」

「そうか・・・そうじゃな・・・西郷!あと1日待ってはくれんか?」

「ないごてな?」

「頼む!明日岩倉が登庁せんようなら勅許得る!」



見かねた板垣が助け船を出す。



「西郷参議・・・もう良いではありませんか、1日待ちましょう」

「・・・分かりもした・・・三条公!明日ですぞ!」



この1日が西郷の朝鮮国行きを遠ざける事になる。




ここ数日の心労が祟りついに三条公が病を発し意識不明となる。とてもではないが登庁する事が出来る状況ではない。




西郷達はその事をまだ知らない。

翔ぶが如くの感想39話「両雄対決」

翔ぶが如くの感想第39話「両雄対決」です。それにしても・・・。太政官でも陸軍でも西郷の取巻きは柄が悪い!まあ、桐野は「イケメン」ですけど篠原少将や別府少佐の柄の悪さよ・・・。
さらに、江藤新平。



「三条公に果敢を求めるはご婦人に・・・」



板垣さん達と笑い合う場面、ショック・・・。
完全に悪役!




冗談はさておき・・・。今回は西郷と大久保、特に西郷の「国家観」が如実に語られていましたね。



「もっと人が死ぬべきじゃった」



明治維新が成った時に西郷が大久保に桜島を見ながら語っていた事を思い出しました・・・。




そして、今回「エッ!?」って一番驚かして頂いたのは岩倉さんの裏切りです。マジかよ岩倉さん・・・。前回「第38話大久保の決断」で念書を取るのは三条公が日和らないためだと思ってたんですけど・・・。




私の見通しが甘かった!

翔ぶが如くの感想39話「本気の大久保は強い」

大久保が本気を出して来た・・・。正直「迫力」という点では圧倒的に西郷です。しかし、大久保はその「迫力」を受け流すだけの技量があります。そして今回は覚悟を決めて西郷を「潰しに」来ています。容赦なく西郷の「弱点」を突く。



「なんと!今になって約束が無理とは卑怯にございます」



私はですね・・・。大久保の心中如何ばかりかと・・・。




西郷は大久保の事をよく分かっています。しかし、大久保は「西郷が大久保を知る以上に西郷を分かっている」と思うんですよね。いや、西郷以上に西郷を分かっている。




西郷は長幼の序を重んじ、信義を重んじる。約束を破る事がどれだけ西郷にとって心理的負荷になるかを分かっているんですよね。



「卑怯」



この言葉程西郷の心情を抉る言葉はありません。大久保の目論見通り西郷が激昂し、感情的な発言による自滅を待つ。



「国が潰れても人が死に絶える訳ではなか!」

「人が死んで死んで焼き尽くして!」

「そん中から生き残った者が新しい日本国を作ればよか!」

「そいは暴論ごわす!!!」



大久保の術中に嵌り「暴論」を言う西郷。西郷の「本意」は後に千絵に語るという演出で語られます。ただ、廟議の後で従道と語り合う場面で大久保自身は西郷が「本当に」伝えたかった事は「理解」してくれていた事が幸いかな。




大久保の計算違いはあまりの迫力に三条公はおろか、岩倉さんも「日和って」しまった事でしょうか・・・?

翔ぶが如くの感想39話「岩倉ショック!」

いやあ、今回最も驚かされたのは岩倉公の裏切りです。前回、西郷と向き合う事を決断した大久保が従道邸で、



「三条岩倉等は自らの都合で算盤をはじき」



と言ったり岩倉さんから念書を取ろうとしたりね。正直、岩倉さんの事はもっと信じてやれ、いや!



「これは岩倉と大久保で三条さんに釘を刺している」



と、思ってました。




でも。




なるほど。




岩倉さんの本妻は大久保ではなかった。




やっぱり武士と公家は分かり合えないのかなぁ・・・。




最後大久保にしがみついている岩倉さんは過去一番可愛かった・・・。

翔ぶが如くの感想39話「西郷の想い」

さて、軽めの岩倉評の次は真面目に語ります。西郷の想い。西郷の言葉を聞いて今の時代にこそ西郷のような指導者、教育者が求められていると改めて感じます。



「この日本国が焼け野原になっても構わないと思って、いや寧ろ歓迎すべき事と思っちょる」



こんな言葉を聞けばきっと。





これを見てもそんな事が言えるのか!?みたいな議論になりそうですけど。




それに対しては、



「戦争から煌めきと魔術的な美が奪い取られる」



前の時代だと反論が出来そうですね。




しかし、西郷が言いたかったのは物理的な事よりも、もっと精神的な事だと思うのですよね。



「何時でも外国の侵略に立ち向かう張詰めた気持ちを国家にも民衆にも持って欲しい」



これ。
精神的な「気高さ」あるいは「気概」とでも言うのでしょうか?今回の遣韓大使問題について言えば、



「正義を行う事で、戦争を招いてしまうのなら戦おう」



と言う事なんだと思います。西郷からすれば今の政府の主張は、



「自分達は正しいけど、外国に付け込まれるかもしれないから自重しましょう」



昨今(平成末期)の流行で言えば清国と露西亜帝国に「忖度」している訳です。自らの国を戦って守るという気概がなくてなんの政府なのか?




ただ、それでも西郷は、



「戦を望んでいるのではない」



んですよね。
これを理解するのが少々難しい。




少々宗教染みている部分もあるかもしれませんが、



「正義を堂々と主張し、戦う気概もあれば結果的相手に気持ちが通じて戦にならない」



寧ろ、気概を持つことで結果的「戦をしなくて済む」と考えていたように思います。昔は今一つ分からなかったのですが、今は理解出来る気がします。




以上、翔ぶが如くのあらすじと感想第39話「両雄対決」でございます。

大河姫

今宵は此処までに致します。

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