翔ぶが如くのあらすじと感想第37話「遣韓大使志願」。岩倉使節団の一員として欧州歴訪中の大久保は「鉄血宰相」と綽名されるビスマルクと会談。大いに刺激を受ける。その頃留守政府は内政では山城屋事件の山県、さらには井上の醜聞、外には対朝鮮国との外交問題も抱えていた。翔ぶが如くのあらすじと感想第37話

翔ぶが如くのあらすじ第37話「遣韓大使志願」

明治5年に出発した岩倉使節団は当初10ヶ月で帰国する予定だったが結果的には2年の長期にわたる事になる。その間内政を担当したのが所謂「留守政府」である。西郷筆頭参議の下、山県・大隈の両参議、江藤、山県等が内政の任にあたっていた。




留守中は何もしないという話ではあったが、新橋横浜の鉄道敷設、学制公布、徴兵令、地租改正など矢継ぎ早に政策を断行していたが・・・。

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翔ぶが如くのあらすじ第37話上巻「大久保の帰国」

明治6年(1873年)4月、仏国の都巴里。



「それでは、大久保さんの無事の御帰国を祈って・・・!」

「乾杯!」



大久保はいよいよ日本へ帰国する事になる。その前日、村田新八、川路利良、大山巌の三人がささやかなな大久保の慰労会を開いていた。



「大失敗をしたおいのためにこんな慰労会を開いてくれてありがとな・・・」

「いや!外国へ行ったら失敗せん事には何も学べません!」

「川路なんぞはいつも迷子になっていて新八どんといつも心配していた!」

「ほんのこて、これではポリスか泥棒かわかりもはん!」

「いや、まっこて・・・!ただ巴里のポリスはいつもホテルまで親切に案内しれくれもした」



皆、この欧米視察で学んだ事を改めてかみしめている。学んだ事に日本に持ち帰り、新しい国造りに活かさねばならないのだ。




その頃日本では陸軍大輔の山県有朋が山城屋事件に連座し辞職、さらに大蔵大輔の井上馨も醜聞が露見しこれも辞職。代わりに、土佐の後藤象二郎、佐賀の大木、そして江藤が新しい参議に就任していた。




そして、西郷はここのところの心労と激務が祟ったのだろう。体調を崩し従道の屋敷で養生をしていた。




そこへ、ようやく欧米視察から戻った大久保が見舞いに訪れていた。



「おお!これは珍しか土産じゃぁ!」

「吉之助さぁ、良く似合っておりもす!」

「一蔵どん!ありがとなぁ・・・!」



西郷は大久保から土産に渡された西洋の帽子をかぶされると心底嬉しそうである。しかし、大久保の目から見ても体調が優れないのは明らかなようであった。




西郷が往診に来た医師の診察を受けている間に大久保は従道から西郷の病状を聞く。



「太り過ぎで心臓を絞めつけているのが原因じゃそうで‥‥」



従道は今はまず体重を落とす事、その後は軽めの運動から体調を整える方向だと話す。



「後は、兄さぁの気の持ちようじゃっとん・・・」



国元の久光に呼びつけられて頭から叱責を受けた事を気に病んでいるとも伝える。西郷にとっては「忠義」を言われるのが一番の弱みであった。



「吉之助さぁになんもかんも押して付けてしまった・・・」



大久保は想像より遥かに西郷に苦労をかけてしまったと悔恨する。




大久保は久しぶりに東京の自宅へ戻ると来客があると家人に告げられる。三条公である。



「いや!江藤がやいのやいの五月蠅いし、そなたの帰りを待っておった!」

「一日千秋とはまさにこのこと!」



三条公は内政に通じた大久保の帰国を待ちわびていたのだ。しかし、大久保は留守政府の新体制に苦言を呈する。



「なして江藤等を参議に・・・?」

「いや、それは其の方も西郷もおらなくなってな・・・」



大久保は江藤が山県・井上を追放したことなどからも「反薩長」というのは明白であり、そのような人物を「参議」という要職に抜擢した三条の見識を暗に批判する。



「暫くは休暇を頂きます」



新政府の内情をまずは外から観察をするつもりであると告げるのであった。

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翔ぶが如くのあらすじ第37話中巻「遣韓大使志願」

山城屋の死と山県が辞職した事で「山城屋事件」は完全に収束する。既に「山城屋事件追及」の最右翼であった江藤も、自分自身も含めた薩長以外からの新参議就任、そして大蔵卿であった井上も辞職した事で「長州」はもはや政府内で力を失っていると考えていた。



「もう大丈夫でござんすよ!」



梅乃家五郎八の元に匿われている千絵の姉千草が捕縛される可能性はもうなさそうだ。五郎八は度々千草の元へとやってくると色々世話を焼いている。また、千草もまた「まんざらでもなさそうに」五郎八に接している。




そんな様子を千絵は複雑な表情を浮かべ見つめていた。また、矢崎八郎太も度々顔を出していた。矢崎は千絵に「海外渡航」の夢が断たれた事を話す。




実は江藤が「海外渡航」する話がありもし実現するれば矢崎も共にと考えていたのだが、江藤は「内政」で薩長をやり込め、自らの目指す政府を創る事に集中したいと、海外渡航の話は拒否していたのだ。



「海外留学が叶わないのであれば江藤先生の下にいても仕方ない・・・」



矢崎は江藤の書生を辞していた。




一方政府では「朝鮮問題」が遡上に上がっていた。この問題で強硬な姿勢を見せているのは板垣である。



「このような無礼を許す訳にはいかないと存じます!三条公!!」



幕府時代を通じて朝鮮半島には幕府の出先機関があったが、政府が「新政府」となってからはやり取りが上手くいっていない。朝鮮は「文書が以前と異なる」という事を理由に外交を拒否しているのだ。



「政府が変われば文書が変わるは必定!!」



板垣は朝鮮にいる外交使節への無礼も許せないと強硬論を唱えているが、三条公は外遊組の帰国、少なくとも今清国へ出かけている外務卿の副島の帰国までは待てと宥めるのに必死だ。西郷は腕組みして考えこんでいた。



この朝鮮との外交問題は外に漏れ、特に桐野達の近衛兵を刺激した。桐野達のはある日の夜西郷邸へ押しかける。既に休んでいた西郷の寝室へ入る。



「西郷先生!おいにニ個大隊をお貸しください!」

「・・・?その二個大隊をどうするつもりじゃ?」

「朝鮮へ渡り朝鮮国王を謝らせます!」

「朝鮮国王がなにをした?」

「我が邦に無礼を働きもした!」

「朝鮮国王はなんら無礼など働いちょらん」



西郷は今朝鮮は昔の日本のように鎖国をしているだけであり、何もこちらに無礼をしていないと話す。尚も頑張る桐野達を相手にするのに疲れたのか静かに目を閉じる。



「西郷先生・・・?」

「・・・zzz・・・」

「あいたよぅ・・・」



桐野達は西郷の狸寝入りに諦めて帰って行った。その日西郷は桐野達が戻った後に大久保邸へ遊びに行く事にした。大久保と昔談義や欧州歴訪の話で大いに盛り上がる。




そこへ、桐野達が西郷の下へ押しかけた事を知った従道も大久保邸へとやって来る。深刻な事態を想像していたが、兄隆盛と大久保は笑顔で談笑していた。




西郷は従道の心配性を笑う。そして、大久保から預かった「政府」を返して今度は自分のやりたいことをやりたいと話す。



「そろそろ寿命かもしれんしの」



大久保は「寿命」という言葉に、さっきまでは「養生して一緒に国造りをする」と言っておりましたのにと笑う。



「いやいや・・・自分の事は一番自分が分かる」



大久保と従道の心配そうな視線に気付くと、



「これは!心配性が二人揃ったなぁ(笑)」



と、西郷はまた笑うのであった。しかし、その笑顔に二人は一抹の不安を覚える。




西郷はこの頃日本で唯一の陸軍大将であった。




明治6年6月12日。




この日、朝鮮問題に関して廟議が行われるのであったが、西郷は陸軍大将の正装で臨んだ。朝鮮問題については外交的な進展はなんらみられておらず、板垣は武力を以ての懲罰を主張。この時西郷が初めて口を開いた。



「板垣参議はそう申されるが武力を以ての上陸はよろしくはごわさん!」

「イキナリ出兵などとは礼無き事でごわす!」



西郷はまず、人を選び十分に意思疎通を行わせてそれでもなお朝鮮国が対応を改めない時に、初めて武力を以て事に当たる事で世界に正義が示せると主張。これには三条公も頷く。



「成程!その大使は軍艦に乗って兵を率いていくのがよろしかろ?」

「いや!それもよろしくはごわさん」



西郷はその「大使」の任に当たる者は軍勢どころか身に寸鉄も帯びずに行くという。江藤や三条公は現在の朝鮮国の情勢を鑑みれば十中八九殺されると言うが・・・。



「左様・・・殺されるかもしれもはんが・・・」

「その時我が国は大いに兵を発してその非を世界に向かって糾弾すればよろしい」



「・・・只今のご意見に賛成でございます」

「先程の私の言い分は料簡違いでござった」

「西郷参議の言葉で目が開きました」

「と、言う事で・・・」



「板垣どん・・・!抜け駆けはいけもはん・・・(笑)」

「朝鮮にはこのおいが行かせてもらうつもりでおっで」



西郷の言葉に江藤は珍しく賛意を示す。



「いやはや西郷参議の御覚悟御言葉ただただ江藤感動しております」



しかし大隈がこれに異を唱える。



「それはどうでしょうか・・・?」

「外遊中の諸侯が戻るまでは外交上の動きは行わないと約していた」



どっちつかずの三条公はそれもそうだと頷く。



「大隈さぁ!国民は動き世界は動いておりもす!ここにいる諸侯も皆参議でごわす!」

「参議の五月人形ではごわはん!三条公!廟議決定を!」



結局、西郷の意見は廟議決定となる。




この話はすぐ従道、そして大久保の元にも届く。二人は先日西郷と話をした時の言葉を思い出していた。



「兄は死に場所を見つけたつもりでおりもんす・・・!」

「確かに吉之助さぁは寿命を測っていた・・・」



従道は本当に兄西郷隆盛がやりたいと考えているのであれば、好きなようにやらせてやりたいという気持ちであると言う。
しかし、一方で、



「もし、上手くいかなかったらこの国はどうなりもんそ・・・!」

「吉之助さぁは一国の最高責任者であり、国としては戦争をするしかなくなる」

「兄さぁが、あげな事を思いついた兄さぁが哀れでごわす・・!」

「吉之助さぁの為にも思い留まってもらわねばならぬ!」

「はい・・・!」

「それにしても!廟議決定で吉之助さぁの意見に反対する者がおらんとは!!」



大久保と従道が西郷の決断に衝撃を受けている頃、江藤は大隈に真意を語っていた。



「・・・成程・・・お前は西郷を本気で殺すつもりだな・・・?」



江藤は西郷が朝鮮国へ渡れば十中八九殺される。そして、その結果桐野達薩摩出身の近衛兵は暴発して朝鮮で戦争になる。



「半島で皆死んでくれれば良いのだ!」



薩摩の武力が消えれば、その「武力の背景」を持たない大久保等は葬り去るのは簡単であると。大隈はそこまで薩長を憎む江藤に少々引き気味である。

翔ぶが如くのあらすじ第37話下巻「西郷の真意」

廟議決定は為されたはずだが、三条公は帝への奏上を行っていない。一月たってもなんの行動もおこさない三条公に西郷は苛立ちを隠さない。



「三条公!!帝への奏上は如何に!!」

「・・・いやな、戦争になればまた仰山カネがかかると大隈がの・・・」

「おいは戦をしに行くのではごわさん!」

「・・・はは!分かった分かった・・・じゃが何分この猛暑うえのぉ・・・」

「三条公!!夏が暑いのは当たり前でごわす!」



三条公には大久保から外遊中の諸侯が戻るまでは帝への奏上は遅らせるようにと助言があったのだ。既に木戸が帰国をしてはいたが、木戸は山県・井上の両名が辞職しており自分には何も出来ないと、そして大久保には先に帰国しながらかかる事態を傍観した事を責め、とても共に説得できる雰囲気ではなかった。




大久保は帝への奏上を遅らせる一方で自ら西郷の説得にも動く。



「一蔵どん!おはんだけはおいの気持ちを分かってくれると思っておった(怒)!」



大久保は「遣韓大使」問題が政争の具になっている現状を伝えるが、西郷は憮然とした表情でそう言うと縁側へ向かい大久保に背を向ける。大久保も縁側へ並んで座る。



「ならば!分かるように話してたもんせ!」

「よか!では話す!」



西郷は「朝鮮の無礼を糾す」という外務省の報告から始まった件ではあるが、むしろ、「無礼」と思っているのは朝鮮国ではないかと言う。成り上がりの新政府役人よりも旧幕府の役人の方が丁寧に接していたのではないかと。



「もし、朝鮮国に罪があるならそれは鎖国じゃ」



もし、このまま鎖国を続ければかつてペリー艦隊の大砲で脅かされた開国をしたように、朝鮮国にも大混乱が起きる。そして、宗主国の清国は欧米列強に食い荒らされて朝鮮国へ注ぐ力は残っていない。



「じゃっとん!清国の代わりを日本がやるのはまだ早か!」



「早くはなか!おいはこの命があるうちにやりたか!」

「一蔵どん、おいはおはんの留守を精一杯気張った」

「これは西郷吉之助最期の仕事でごわす!」



西郷はかつて斉彬が語っていた話をする。アジアの国が手を取らねば、北は露西亜、南は欧米列強から侵略されアジアの国は全て滅びると。当時は話が大きすぎて理解出来なかったが、幕末をくぐり抜けて新政府を創った今なら分かると。



「裸になって相手の懐に飛び込めば必ず分かってもらえる」

「おいはいつもそうしてきた」

「このまま病が進んで動けなくなる前にやりたい・・・」

「一蔵どん!分かってくれもはんか?」



「分かりもした・・・そこまで考えているのであればもはや反対はできもはん・・・」



「やはり、一蔵どんは分かってくれもした・・・!」



西郷は心底嬉しそうな笑顔を大久保に向けるのであった。




8月17日、西郷が「遣韓使節」として朝鮮へ行くことが決定した。




大久保は西郷との話合いの後、妻の満寿を有馬の温泉へと招き夫婦水いらすの休暇を過ごす。巴里の土産をもらった満寿は嬉しそうだ。



「なぁ満寿・・・おいが太政官を辞めたらこの辺りに二人で住もうかい・・・」



庭を眺めながらそう語る夫の背中に不安を感じる。夜は昔のように二人で碁盤を囲んだ。






「何がありもした?私には旦那様がなにか屈託がおありと感じます」

「そのために私を呼んだのなら何故話してくれもはん?」



※関連記事:→大久保と囲碁。あまり強くなかった?


「いや、西洋土産はおはんの顔を見て渡したかった・・・」



「はい」



「しかし・・・今度の視察旅行でおいは想像以上に吉之助さぁに重荷を背負わせてしまった」

「やっぱり無理があった・・・悔やまれてならん・・・」



やはり「何か」あったのだ。満寿は夫の苦悩の表情を心配そうに見つめるのであった。

翔ぶが如くの感想37話「遣韓大使志願」

翔ぶが如くの感想第37話「遣韓大使志願」です。明治の「ゲシュタポ」こと江藤新平のご活躍で井上山県など「狡猾な長州」は一掃される。あとは、愚鈍な薩摩が自滅すれば良いとばかりに・・・。そして、ようやく大久保が欧州歴訪から帰国。



「吉之助さぁには想像以上に重荷を背負わせてしまった」



これな。
本当に想像していなかった?

翔ぶが如くの感想37話「遣韓大使への想い」

西郷が遣韓大使を志願した事に関して大久保や従道は「死に場所」を探していたのだと考えています。



「あげな事を思いついた兄さが哀れでございもす!」



二人の考えは完全に「的外れ」な物ではないとは思います。西郷にそういう想いがなかったかと言えばそれは勿論「あった」でしょう。




ただ、西郷は決して「死地を求めているだけ」ではないと思うんですよね。むしろ、「死に場所」を求めているというのは後付であり、それくらいの覚悟を持って取り組まなければならない仕事を見つけたという事なんだと思います。




それは、前回久光との面会で久光から、



「斉彬の恩義」



と、いう叱責を受けた事も関係していると思います。思い出したんじゃないでしょうか。かつて、斉彬が語っていた夢を。



※関連記事:→翔ぶが如く6話「庭方役拝命中巻-斉彬の教育-」


だからこそ、西郷は単身朝鮮国へ赴いて鎖国の非を説き日本と同じ轍を踏ませまいとしているのだと思います。実際、西郷の書簡にもそのような事が書かれている物が残っていますね。




大久保は西郷と直接話をする事で、西郷が決して「死に場所を見つけた」為に遣韓大使を望んだ訳ではないこと、ただ、だからこそ「説得は難しい」と考えたんだと思います。大久保も西郷の斉彬への想いは良く知っていますからね。




しかし、西郷の想いは想いとして本当にそれが日本の為になるのか?もし、戦になれば・・・?大久保は江藤が考えているような事は想像しているでしょう。




大久保もまた苦渋の決断を迫られる事になります。

翔ぶが如くの感想37話「大久保、ずるいよ」

大山格之助は精忠組発足当時から西郷を「頭目」、そして何よりも自分達の気持ちを分かってくれる「仲間」であると思っています。




一方で大久保の事も「知恵は一蔵どん」と大久保の知某も認めています。
しかし、だからこそ。



「おいはおはんが一蔵どんに利用されているように見えてならない」



はい。
正直、私もそう見えます。ただ、実際はある意味ではもっと「惨酷」とも言えるような気がするんですよね。




西郷は過去を簡単に割り切れない。
だから、



「中村楼での宴」



も引き受けるし、



「久光への謝罪」



に、薩摩へ戻る事もする。




これは決して大久保が「やらせた」事ではありません。西郷が自発的に行った事です。




また、劇中では描かれていませんが「中村楼での命懸の宴」に参加しない大久保を西郷は責めたりしないと思うんですよね。
むしろ、



「一蔵どんには政府の仕事がある。こっちはおいに任せておけばよか」



くらいの事を言っていると思います。西郷は義理堅いのですが、一方で「論理の思考」も出来る。大久保が来てもモメるだけだし、大久保の身体をいまそのような事に使うべきではない。




そして、大久保は西郷のそういう性格を知っており、ある意味では、



「付け込んで」



いるんじゃないかと思います。「付けこむ」という言葉に語弊があるとすれば、



「甘えている」



とでも言いましょうか。西郷と大久保の関係は「親友」というよりも「兄弟」なんじゃないかと思うんですよね。勿論、兄は西郷です。実際西郷の方が3歳ほど年上ですからね。




個人的には「久光への謝罪」なんかは大久保が間に立って西郷に負担がないようにするべきだと感じますし、また、旧薩摩藩士への慰撫も西郷に全て任せきりにし過ぎ(西郷が望んだとは言え)なんじゃないかと。




ただ、それが西郷を「知恵者」大久保の想像以上に追い込んでいた事を今回知った。西郷が抱えた「重荷」はこれから最悪の形で破裂する事を大久保は予見しているように感じます。

翔ぶが如くの感想37話「乱世と女-千草と千絵-」

るろうに剣心の序盤で弥彦が仲間になる話があります。その時、敵役のチンピラが、




「女郎宿を摘発したら元旗本や大名の子女ばかりだった!」
(ので、偉そうに士族がどうのとか言ってんじゃねぇ)




という台詞を語ります。




また、「吉原大学」を優等で卒業した作家の吉行淳之介も、入学したての戦後すぐの頃、赤線地帯には「とんでもない上流家庭の子女」がいたと語っています。




吉行淳之介はこれを「乱世」という表現をしていました。平時ならとても赤線で出会えないような女とも出会ってしまうと。ただ、夜ごとの客を取る事が「平気(心を病まない)」な人もいれば、やはり、毎日が苦しく自ら命を絶ったり、心を病んでしまう人もまた多いと。




千草は多分、ギリギリで「前者」だったんでしょうね。




梅乃家五郎八と千草の関係がこれから「深い中」になりそうな感じがします。元千石取りの旗本のご令嬢ではありますが、千草は逞しい。




因みに、梅乃家五郎八は多分「頼れる奴」だと思うんですよね。
(山城屋だって千草の事は大切にしていた)
苦界で過ごした日々が千草の「男を見る目」を養ったのかな・・・?とか感じました。




千絵は・・・。




矢崎八郎太は良い奴ですが・・・。




頼りにはならんと思う・・・!むしろ心配なのはこっちかな?




以上、翔ぶが如くのあらすじと感想第37話「遣韓大使志願」でございます。

大河姫

今宵は此処までに致します。

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