翔ぶが如くのあらすじと感想第26話「倒幕への道」。第二次長州征伐に動員された幕府軍10万に対して長州は5千に満たない。しかし、郷土を守るという長州軍の士気は高く幕府は苦戦、そしてその最中の将軍家茂の薨去。幕府軍の士気は雲散霧消した。そして幕府の切り札は慶喜を残すのみとなる。翔ぶが如くのあらすじと感想第26話

翔ぶが如くのあらすじ第26話「倒幕への道」

10年前西郷と斉彬は「将軍慶喜」を夢見て奔走するも破れた。その「将軍慶喜」が10年と時を経て薩摩最大の強敵として実現しようとしている。家茂薨去を受けて慶応2年8月、慶喜は徳川宗家の継承は了承するも将軍への就任は固く拒否する。沈黙する慶喜の目には何が見えているのか・・・。

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翔ぶが如くのあらすじ第26話上巻「将軍慶喜」

京・大坂では無理な長州征伐による兵糧米の高騰、そして幕府軍の大敗もあり打ち壊しも多発していた。その最中、西郷達は今後の策を練る。誰もが「将軍慶喜」の動きを警戒していた。



「徳川宗家を継承しても将軍にならんのはどういうつもりじゃ?」

「策略であろう」



吉井幸輔の疑問に小松帯刀が応える。将軍職を固辞する事で「請われて」将軍に就任したという既成事実を創る。こうして、自らの権威を高める算段であると。




西郷達は「将軍空位」の間に「雄藩連合」に幕府が持っていた権限を移す事を考える。しかし、いずれにしても武力の背景は必要である。



「久光公に軍勢を率いて上洛をお頼みします」



また、京・大坂の民が物価高騰に激怒し打ち壊しを行っている様子を大山弥助から聞いた西郷は、皆に釘を刺す。



「世の中を変えるのは武士だけではない」

「民の力も必ず必要である」



もし、その事を忘れていればいずれ打ち壊しの標的は「薩摩」になるであろうと。




一方慶喜は徳川宗家を継承したものの将軍職は固辞していたが、松平容保はその説得を行っていた。



「予が将軍となったとて何が出来よう?」

「何を仰せでございますか!」

「先の長州征伐で旗本8万騎が何をした?」

「・・・!」



松平容保は返す言葉がない。慶喜は徳川三百年の間に旗本衆は「槍鉄砲」をもって戦をするのは足軽の仕事と考えるようになったと吐き捨てる。そして、その旗本に徳川家は三百年ただ飯を食わせてきたと。




戦を嫌った旗本衆は次々と「隠居届」を出して5歳、6歳の子供に家督を継がせ、なんとか戦に参加せずに済むように右往左往するありさまである。



「しかし、予は神君家康公の血を引く者でもある・・・」



慶喜は会津の武力の背景があるのであれば、将軍職を受けるという。将軍に就任したとしてもやはり「武力の背景」は必要である。慶喜はその役割を頼りにならない旗本衆ではなく会津に求めた。




慶応2年(1866年)12月。徳川慶勝はついに第15第征夷大将軍に就任する。




しかし、歴史は慶喜に思わぬ不意打ちを喰らわす。一貫して幕府を支持してきた孝明天皇が年が明けると崩御したのだ。




大久保は事後の策を岩倉と相談していた。



「あの慶喜という将軍は今迄の将軍とは違う」



岩倉も慶喜を警戒している。



「最後は、玉の取り合いで勝負は決する」

「いかようにすればよろしいか」



岩倉は帝は幼少であり身の回りの世話をする人間が必要であると説く。そして、その者をこちらに引き入れる方が結果的に玉を手にすると。



「中山忠能卿をおいて他にない」

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中山忠能は帝の御生母の父親にあたる。



「それが、回天の第一歩よ!」

「遠く大化の改新以来政治の大変革は天皇の勅命を得る事で政治の安定をみた」

「同時に敵対する勢力を朝敵として討ってきた」

「朝廷は常に武力盛んな方に勅命を与えてきた・・・分かるな?」

「・・・じゃが力ある者は幕府の他には薩長2藩だけじゃ」



「その薩長のために岩倉様のお命をお預け頂きたく」



「勝てるんか・・・?幕府に?」



「なんとしても勝ちます」



「伸るか反るかの大博打」

「儂は大久保一蔵に賭けるか」

翔ぶが如くのあらすじ第26話中巻「倒幕へ・・・引き裂かれる想い」

西郷は「雄藩会議」に協力を得るため諸藩の根回しに奔走する。その最中、神戸で意外な人物の来訪を受ける。




英国公使パークスの通詞アーネスト・サトウである。




アーネストは西郷に昨今幕府が各国行使を招いて主導権を握ろうとしていること、そして、特に仏国に近づいている事を告げる。一方で英国としては幕府ではなく、薩摩に肩入れするつもりであると。



「これは日本人の問題でございます」



吉之助は英国の助力を得てしまえば米国などの他の列強と新たな火種になると。英国とは薩摩が主導権を握った後に新たによしみを通じたいと話す。



「危ない鐘は突きたくないという事ですな・・・!」



アーネストは西郷の話をそう引き取るのであった。




「雄藩会議」は宇和島、越前、薩摩と慶喜が参加するが、いたずらに時間を浪費し、慶喜の指導力を高めるだけの結果に終わる。



「雄藩連合など片腹痛い!」

「薩摩等に口出しはさせぬわw」



慶喜は仏と通じ、さらに武力を強める事を画策していた。



「徳川家のために日本国を担保にいれるとは!」

「もはや、武力倒幕しかありもはん・・・!」



西郷はついに「武力倒幕」を決意する。



「戦はおいがひきうけもす」

「一蔵どんはその後の事をお頼みもうす」



一蔵は早速久光に「武力倒幕」と「力ある諸藩による政治」を進言する。このまま慶喜が将軍であれば、幼少の帝を利用し旧体制を維持するため薩摩を圧迫するであろうと。



「国父様には新しい政治の先頭に立って指導を頂きもす」

「あい分かった!存分に働くが良い!」



さらに、朝廷にも働きかけを強め、岩倉の謹慎を解く事に成功する。岩倉は5年振りの京に気分も高揚する。



「やはり都の香じゃ・・・田舎の香りとは違うの・・・!」

「此度はおめでとうございます」

「おお大久保か・・・お主やる事が憎くなったの!」



岩倉は自分が復権した事で今後の動きも取りやすいと話す。



「はは!左様心がけております!ここはその本拠地」

「それにしては・・・また金がいるの?」

「はは!」



大久保はすぐに準備していた金子を岩倉へ献上する。岩倉は満足そうに受け取るのであった。




幕府と薩摩。




ここにその双方に想い入れのある男がいた。




新門辰五郎。




新門辰五郎は慶喜に従い「を組」を引き連れて上洛していたが、慶喜は将軍に就任すると辰五郎の今迄の働きを労う。



「今日は余人を交えず其の方と語りたいのだ」



江戸っ子にとって公方様といえば神に等しいような存在である。恐縮しきりの辰五郎に慶喜は苦笑しながら側に招くのであった。




そして、辰五郎にはもう一人忘れえない人物がいた。辰五郎は番頭と一緒に鍵屋に吉之助を訪ねていた。



「頭はすっかり元気を無くしちまって・・・」

「ほう?新門の・・・それはいかんでごわすな?どないなされた?」



それには番頭が頭に代わって答える。それは「女の話」なのだという。




辰五郎にはかねてから懇意にしている女子がいた。この女子の事は昔からの縁でとても大事にしていたという。




そして、もう一人想いを寄せる女子が出来たのだという。こちらもひょんな縁で懇意になったのだがこちらも惚れ込んでしまったという。




この2人の女子はかつては仲良くやっていたのだが・・・。最近はいがみ合うようになってしまったのだ。辰五郎としてはい何方にも肩入れが出来ず、また双方を良く知る自分には何か出来ないのかと思い悩む日々だと言う。




西郷はその話を聞いて優し気に笑う。



「新門さぁ・・・それは難儀な事でござもすなぁ・・・」



西郷はその諍いは決して新門辰五郎の責任ではないし、自分を責めたりする事なく江戸へ戻って成り行きを見守るしかないのではと話す。



「いえ!新門辰五郎は男!最後まで見届けるつもりですさぁ!」

「左様ですかぁ・・・こいは失礼申しました」

「もう止める事は出来ねぇんですかいね・・・」

「はい。新門さぁ・・・これは覚悟が決まっている方が勝ちもんそ・・・」

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翔ぶが如くのあらすじ第26話下巻「竜馬暗殺」

下関から坂本竜馬を伴い村田新八が京へ入る。坂本竜馬は村田新八とは別行動を取るが、村田新八は竜馬からある「案」を託されていた。



「大政奉還!?」



竜馬は土佐の公論を「大政奉還」にまとめ、薩摩を説得するという。倒幕に動いていた大久保たちは戸惑う。大政奉還をして新たな政府をつくる。



「坂本さぁの真意は何処に!?」

「待て!坂本さぁは一度も空理空論を言わぬお方じゃった」



西郷は「倒幕」となれば内戦となりその隙を諸外国が狙うことを恐れているのだろうと言う。薩摩としては、もし慶喜が「本当に大政奉還」を為せば良いが、家康以来の頭脳の持ち主と言われる慶喜に「出し抜かれぬ」ように倒幕の準備は進める事にする。




一蔵は岩倉に「倒幕の密勅」を得る算段を付けにいく。



「慶喜が大政奉還しようとしまいと準備をしておく必要があります」

「それはその通り・・・少々待て」



岩倉は倒幕の密勅が書かれた書面を見せる。
驚く大久保。



「こ、これは誠でございますか・・・?」

「これは正直な・・・儂の苦心の作よ・・・」



これは未だ正式な詔勅ではないが、御璽を押せば即座に正式な詔勅となる。



「今、儂が命懸で説いているのでいずれ御璽が押される」



土佐藩の「大政奉還」の案を提案された慶喜も動く。



「土佐の提案を受けよう」

「上様!!」



松平容保は驚く。



「薩摩の野望を砕くにはこれしかなかろう」



慶喜はこの面倒な「政権」を返上されて最も困るのは朝廷自身だという。



「面倒な政権を御所の内に投げ込む」

「薩摩は振り上げた拳の降ろし方に戸惑うであろうな」



在京40藩の大名が二条城に集められる。



「政権に調停を返上し・・・」



慶応3年(1867年)10月13日、慶喜は政権を返上する。ほぼ時を同じくして倒幕の密勅が薩摩・長州に下る。



「吉之助さぁ!密勅が出ました!」

「一蔵どん・・・!政権は返上されもした」

「なんと!」



戦う相手がいなくなってしまったと戸惑う大山達に西郷は、



「いや!これは幕府の延命策でございもす」



西郷は今後の事を見越して薩摩へと帰還し軍勢を整えて再度上洛をするという。そして、その帰国前日に坂本竜馬が西郷を訪ねて来た。竜馬を心配していた村田新八は激怒する。



「何処にいってもした!この危険な都を1人で!」

「お、おお、す、すまんかった・・・!」



しかし、謝罪はそこそこに今後の見通しと新政府についての腹案「新政府人事構想」を西郷へ話す。




そこには薩摩4人、長州3人、しかし土佐は後藤象二郎1人である。



「何故坂本さぁの名前がない!?」



驚く西郷に竜馬は自分は役人が嫌いだからと笑う。納得しない西郷に本心を語る。



「世界の海援隊をする」



そして、これからは身分に関係のない世を創るとも。



「士農工商が平等!手本は米国じゃ!」

「坂本どん・・・そんな事言っていたら命がいくつあっても足りもはん」

「ははは!!西郷どんだから本心を言った!」



竜馬は命を狙われているのは西郷も同じであり用心するように言う。大政奉還で会津藩など幕府に近い藩の憤激は凄まじいものがあり、西郷も命からがら変装をしながら、なんとか薩摩へと辿つく。




西郷は大久保から坂本竜馬が暗殺された事を知らされる。



「今度の事でおいは天に意志があると感じもした」

「天がこの混乱を鎮めるためにあの御仁を遣わし」

「事が成れば惜しげもなく天へ召し返した・・・」

「・・・あの夜は天に星が見えもはんでした」



西郷は膝を尽き竜馬の事を想い涙を流すのであった。




以上、大河ドラマ翔ぶが如くのあらすじ第26話「倒幕への道」でございます。

翔ぶが如くの感想26話「倒幕への道」

大河ドラマ翔ぶが如く第26話で坂本龍馬が暗殺されます。



「今度の事で天に意志があると思った」



大久保の言葉はなんか分かる気がしますね。坂本龍馬のイメージはやはり「龍馬伝」の福山雅治が強いですが、28年ぶりに翔ぶが如くを再見して思います。佐藤浩市は30歳にして名優ですね。それと、今回の注目は新門辰五郎。決して出番が多かったわけではないですが新門辰五郎の「想い」には凄い共感できます。

翔ぶが如くの感想26話「新門辰五郎」

28年振りに見て思うのはこの「翔ぶが如く」は自分が思っていたよりも遥かに「名作」だという事です。勿論、リアルタイムで見ていた時も「面白い!」って思ってはいたんですけど想像を超えて面白い。



「こんなに面白かったか?」



と、いう感じです。
子供の頃に見た作品はどうしても「思い出補正」の部分があると思うんですよね。ただ、「翔ぶが如く」はむしろ逆。




脚本だ、演者だと褒めればキリがないんですけどここでは「役者力」について。




新門辰五郎は決して出番の多い人物ではありませんが、今回「慶喜と西郷」の対立に心を痛めている様子にとても感情移入が出来ます。




ちょっとした表情とか微妙な仕草とかなんですよね。




辰五郎にとっては一橋慶喜でも勿論、身分が違いますが今や、



「公方様」



になる。
江戸っ子からすれば神様みたいな存在です。




しかし、恐縮しているのは「公方様」だからじゃないんですよね。頭の中には「なんとか西郷の旦那とも仲良くやって欲しい」というね。だから、本来嬉しいはずの「将軍に就任」にも素直に喜べない。




三木のり平の「てやんでぇこちとら江戸っ子でい!」っていう感じからの今日の様子。




この落差から見ているこっちも「心配」になります。




そして、そのすべてを悟りながらも優しい眼差ししかし、覚悟を語る西郷吉之助。




辰五郎が吉之助の「大きさ」に慶喜の敗北をうっすらと感じているようにも見えました。

翔ぶが如くの感想26話「大久保と岩倉」

大久保と岩倉の丁々発止のやり取りが楽しいですね。
今回もまた・・・!




岩倉は大久保の才覚を見込んでいるんですよね。久光でも薩摩でも、そして西郷でもない。



「儂は大久保一蔵に賭けるか」



この翔ぶが如く「幕末編」で「大久保と岩倉」の関係を色濃く描くのはおそらく、後半の「明治編」での布石なんだと思います。




ただ、それ以上にこの大久保を演じる鹿賀丈史と岩倉を演じる小林稔侍が「楽しそう」に見えます。多分、二人の場面をで演じている時、お互い楽しかったのではないかと。




二人のやり取りは出会いから引込まれるんですよね。




あと、この26話を見て気付いたのですが・・・。




小林具視は結構可愛いですね・・・!




都へ戻った時に踊りながら廊下を歩く姿を見て思いました・・・!

翔ぶが如くの感想26話「慶喜と容保」

「会津殿の支援があるのであれば将軍職を受けよう」



断る事が出来る訳がないですね。



「旗本八万騎に三百年ただ飯を食わしてきた」



これは慶喜の偽らざる本心であったと思います。まあ、「戦」を奨励しなかったのは幕府自身でもあった訳ですけど。
この言葉の裏には、



「頼りになるのは会津だけ」
(まさか、旗本衆みたいな情けない事しないよね?)



しかし、松平容保は「切れすぎる」慶喜に振り回されている感じが良く出ています。いよいよ、幕末編も佳境です。




以上、翔ぶが如くのあらすじと感想第26話「倒幕への道」です。

大河姫

今宵は此処までに致します。

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