翔ぶが如くのあらすじと感想第8話「異変のきざし」です。将軍継嗣には一橋慶喜を。斉彬や老中阿部正弘の動きに対して、異を唱える彦根藩主井伊直弼。斉彬は近衛家を介して朝廷工作も行うが井伊直弼もその動きを警戒する。一方吉之助は3年振りに薩摩へと戻るが・・・?翔ぶが如くのあらすじと感想第8話

翔ぶが如くのあらすじ第8話「異変の兆し」

無事篤姫が将軍家定に輿入れとなる。勿論、その目的は将軍継嗣には「一橋慶喜」を推すためである。吉之助は斉彬に従い始めて一橋慶喜に会うが・・・。

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翔ぶが如くのあらすじ第8話上巻「慶喜と直弼」

「お見事にございます!」



斉彬と吉之助は御三卿である一橋慶喜の屋敷に来ていた。慶喜は弓の稽古を行っている。その腕は将軍継嗣に相応しい腕前と言える。
突然、



「薩摩守殿も如何かな?」



慶喜は弓を斉彬へと向ける。吉之助は直ぐに斉彬を守ろうと立ちふさがる。



「いやぁ、私の及ぶところではございませぬ」



斉彬は吉之助を制すると答える。



「犬のような男でございますな」



慶喜は例え相手が誰であろうと主君を守るため相手の喉にかみつく犬のようだと評します。
しかし。



「戯言か本気かも分からぬようでは大した番犬ではない」


そう言って吉之助を一瞥する。
斉彬は一橋慶喜の人となりを確認するためにやってきたのである。主殿で薩摩に帰る前に英明の誉高い慶喜に尋ねたいことがあると言います。



「次期将軍について・・・」

「薩摩守殿、待たれよ」



慶喜は現に将軍家定が江戸城におわすこの時に次期将軍の話などは不敬であると言います。しかし、構わず斉彬は日米和親条約に基づき浦賀へやって来ているハリスは必ず家定への面会を求めてくる。そしてその時に今の病弱な家定では列強から侮りを受けるのではと尋ねる。



「上様も御機嫌麗しい時は威厳のあるお姿である!!」


慶喜は家定を、いや徳川家を愚弄されたと感じたかのように、厳しく否定する。斉彬はその様子に満足気である。



「はは。そのように威厳のあるお方こそ次期将軍に相応しい」



斉彬は暗に次期将軍に相応しいのは慶喜であると伝えたのだ。吉之助は斉彬に命じられて一橋慶喜の人となりを越前へと伝えに走る。越前家では懇意にしている橋本左内が対応する。



「如何でしたか?」

「鋭い、鋭すぎるお方、そしてその鋭さを隠そうとしない」



橋本左内は吉之助の慶喜評を聞いてこれこそわが主達が求めていた人物と喜びますが、吉之助自身は「鋭すぎる」事が若干気がかりであった。




斉彬は国元へと戻るに辺り幕府に建白書を提出している。阿部の後押しで老中首座となった堀田正睦は薩摩守の建白書を受けて、幕政改革を進めたいと考えていたが、異を唱えたのが彦根藩井伊直弼である。



「外様に口を出させるべきではない!」



井伊直弼は神君家康公以来幕府の事は譜代大名が中心となって決めて来たのであり、前例にない事をするべきではないと釘を刺す。阿部正弘は斉彬の国を想う忠心は諸侯の間でも評判であると話します。




しかし、井伊直弼は諸侯の間で評判なのは結構であるが、だからと言って外様が幕政に口を出す事には断固反対であると言う。阿部正弘は井伊直弼の頭の固さに渋い表情だ。




井伊直弼は藩邸に戻ると側近で国学者の長野主膳から、斉彬の動きには注意が必要であると意見する。



→長野主膳!井伊直弼との関係と京都人脈


井伊直弼は将軍継嗣は血統から言って紀州慶福であるべきであると考えていた。また、紀州出身の大奥の上臈を介して慶喜の悪い噂を家定に吹き込むなど手は打っているが・・・。



「薩摩守は近衛家と近いのが気がかり」



長野主膳は斉彬の動きを警戒すべく京都にも警戒網を張るように命じられる。

翔ぶが如くのあらすじ第8話中巻「吉之助帰る」

斉彬は吉之助を伴い国元へと向かう。そして、その途中吉之助を始め僅かな共で京清水寺に寄る。




時の左大臣近衛忠煕と会っていた。江戸時代、大名家が公家衆と接触する事は禁じられている。一目を避けるため近衛家と懇意にしている僧月照のいる清水寺での面会である。




そこで、次期将軍に相応しいのは慶喜であると御上から勅許を得て欲しいと依頼する。近衛忠煕は斉彬の頼みを引き受ける。




その帰り。



「何者!?」



怪しげな男が三人斉彬一行の行く手を塞ぐ。男たちが刀を抜くが早いが、



「チェスト―!!!」



共の1人がすぐに斬り込み二人を切り捨てる。1人は脱兎の如く逃げるが・・・!



「追わずとも良い」



斉彬はそう命じると京も物騒になってものだと呟く。




吉之助は約3年振りに薩摩へと帰国する。薩摩へ戻ると親友の正助が出迎えてくれた。吉之助は久しぶりの再会を喜ぶ。




実は、吉之助が江戸で働いている間に以前の家は生活苦から売られていた。新し家に戻るとまだ幼い末の弟達、そして嫁にいった琴をはじめ妹たちも吉之助の帰国を喜ぶ。そして庭に見慣れぬ女子を発見する。



「・・・?」

「あれは正助どんのこゆさぁ(奥方)じゃっどん!」



信吾が教えてくれる。正助は嫁を取っていたのだ。吉之助はなんで言ってくれないのだと言うが、正助は嫁を取ったのは先月じゃと答えます。



「父上、母上、爺様!只今戻りました・・・!」



吉之助は仏壇に手を合わせる。吉之助の留守中次男として西郷家を守ってきた吉二郎は家を売ってしまい、以前よりも狭い場所に引っ越しをしている事を詫びる。吉之助はむしろ、よく皆を守ってくれたと感謝する。



「ところで俊は・・・?」



その言葉にある書面を吉之助へに渡す吉二郎。



「・・・兄さぁ!もし訳なか!!」

「吉之助さぁ!吉二郎さぁを責めんでくいやんせ!」



吉二郎が突然謝り、そして正助は吉之助を庇う。祖母のきみも自分が悪いのだと言います。




俊は流産の後、兆しが悪く働く事が出来なかった。2年ほど寝たり起きたりの生活の後離縁を申し出て実家の伊集院家へと戻ってしまっていた。




正助は俊のたっての願いで体調が優れないことは決して吉之助には知らせぬなと言われ手紙には書けなかったと言います。



その夜。
1人空を見上げる吉之助に琴が俊の事を話す。



「兄さぁ。姉さぁに言われたんだ」



琴は俊にもし自分と同じ立場だったらどうするかを尋ねたという。自分の事も自分で出来ないもどかしさ。琴は自分でも「離縁」の決断をしたと思うと言う。だから、誰かが悪いというものではないのだと。吉之助は俊の気持ちと琴の優しさに悲し気に笑う。

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翔ぶが如くのあらすじ第8話下巻「阿部正弘逝く」

吉之助は薩摩の「精忠組」を場所は商人出身から苗字帯刀を許された森山新蔵の家に集めるる。そこで江戸で見聞きしてきたことや斉彬の考えを伝える。



「武力を高めるは夷狄と争うためではない」

「夷狄に付け入る隙を与えないため」



吉之助の言葉に一同は感服する。



「流石!吉之助さぁじゃ!」



そこへ、森山が酒肴を運ばせる。吉之助は家を使わせてもらっているうえにそこまでしてもらう訳にはいかないと謝絶する。しかし、有村はもう飲みたくて仕方がないようだ。



「有村どん!精忠組頭の言う事きけんかぁ!」



大山が呆れて言うが、有村さっそく飲みはじめる。



「折角じゃ!飲みましょう吉之助さぁ!」



吉之助はそんな仲間達を頼もしく思う。吉之助と正助は早々に引き上げる。



「いや!流石は吉之助さぁじゃ!」

「天下国家を語らせたらおい達の間で右に出る者はおらん!」

「吉之助さぁの言葉がスッっと入ってきもした」



しかし、吉之助は心ここに非ずと言う雰囲気である。



「正助どん・・・おいは、少し寄るところあるで・・・」

「おお?お勤めでございもすか?」

「そ、そうじゃ」

「では、また明日」



吉之助は俊の実家である伊集院家へと向かった。伊集院家では俊の弟である兼寛と母ヨシが出迎えてくれる。



「まっこて申し訳ない事でございもす」

「吉之助さぁは悪くはなか!」

「そうじゃっとん、俊どんは・・・?」

「今は親戚の家で養生して大分よくなりました」



吉之助は俊の体調が戻りつつあることに安堵すると、俊のために買ってきた江戸土産の櫛を渡す。



「夫だった男からの最初で最後の土産でございもす」



そう言うと伊集院家を後にする。しかし、俊は実家にいたのだ。母のヨシは今ならまだ間に合うと言うが・・・。



「あんお人は手の届かない偉かお人になりました」

「これ以上、ご迷惑をおかけする事はできもさん」



かつて夫だった男が去っていくのを涙を流し見送る。




その頃江戸ではメリケン国総領事として来日したハリスへの対応をめぐり幕閣は紛糾していた。



「水戸の御老公におかれては武備が整えば打払えばと」

「その武備が整っておらぬで困ってお・・ゴホッる・・・」

「御老公にはその勇ましき考え!ペリー来航時に言って欲しかったものですな!」



井伊直弼は皮肉を言う。阿部正弘は世界には「万国公法」なるものがあり簡単に言えばペリー来航時の約定は、



「武士に二言はない」



というようなものと言うが、井伊直弼は砲門で脅してきたペリーに正義などないと言う。阿部正弘は体調が悪そうだ。




その後、阿部正弘は安政4年(1857年)6月に亡くなってしまう。その知らせは薩摩にも届く。



「吉之助!阿部様が亡くなられた・・・!」

「なんと!」



斉彬は片腕をもがれるようだと悲しむ。そして、すぐ吉之助に江戸へと向かうように命じる。ハリスとの間で結ばれる条約の内容が気掛かりである。そして、諸侯から情報収集を命じる。それが出来るのは今迄の滑動で「信頼」を勝ち得ている吉之助だからこそ出来る仕事であると。




そして、別途金子を渡す。



「江戸にいる間に家を売ったそうだな・・・すまぬな」

「有難き幸せ・・・!」



吉之助は薩摩を立つ前に正助も一緒に途中まで同行できるように頼む。正助は熊本までであるが、始めて薩摩を出る事になる。



二人は桜島眺め旅立つ。

翔ぶが如くの感想第8話「異変のきざし」

井伊直弼に徳川慶喜と幕末を彩る主役たちが登場します。懐かしい・・・。三田村邦彦だったんですね。そして、井伊直弼は神山繁。大物が似合います。しかし、一方で阿部正弘が死去。斉彬は盟友を失う事になります。

翔ぶが如くの感想8話「瓢箪鯰逝く」

阿部正弘が亡くなります。阿部正弘という人物は勿論、優秀だったのは間違いないと思うのですが、「大人物」といった感はあまりないかなと思います。




翔ぶが如くでも斉彬の盟友ではありますが、ペリー来航時には対応に苦慮するあまり「斉昭」に下知を仰いだりしています。また、その「斉昭」を「引き上げた」のは阿部正弘なのですが、必ずしも、良い影響があったとは言い難いと思います。




勿論、当時から水戸徳川斉昭の「強硬さ」「悪癖」は有名でしたが、外部に置いておくよりは「内に取り込んだ」方が帰って静かであるという判断の結果政権中枢に参加させたのですが、必ずしも制御出来ていたとは言えないのではと思います。




阿部正弘からは後の「徳川慶喜」に通じるような「才気奔った」ところを感じます。まあ、この「翔ぶが如く」では感じませんけど・・・。




ただ、この阿部正弘が日ノ本の未来に「貢献」したことは間違いないと思います。いみじくも、井伊直弼が語っていたように、



「幕政の事は我ら譜代で決める!」



という伝統に縛られず、この難局を乗り切るには広く意見を集う必要があると考えて外様の斉彬は勿論、ジョン万次郎の登用など大胆な人材登用を行った功績は大きいでしょう。




もっとも、本人は「鎖国を破った事(伝統ある国法を破った)」に気を病んでいたとも言われます。また、西洋の文物に造詣が深いにもかかわらず自らの病の自らは蘭方医の治療を拒んだとも。

翔ぶが如くの感想8話「井伊直弼」

井伊直弼を演じているのは神山繁さん。名脇役です。2017年1月に亡くなりました。



「死んだらただのカルシウムさ」



という言葉も含蓄があるなと思いましたね。翔ぶが如く放送時は62歳。




個人的には「葵徳川三代」の本多正信役が一番好きかな。ただ、この翔ぶが如くでも「譜代の矜持」というのが如実に出ていて、単なる「反動政治家」という感じではないのが良いですね。




次回は「大老」となりますが、「大老神山直弼」にも注目していきたいです。




以上、翔ぶが如くのあらすじと感想第8話「異変のきざし」でございます。

今宵は此処までに致します。

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