翔ぶが如くのあらすじと感想第5話「江戸へ」。吉之助は斉彬直々の命で江戸行きが決まる。近所の郷中仲間も吉之助の門出を祝福する。しかし、一番の親友の正助は送別会に現れない。一方江戸では黒船が再び江戸湾に。幕閣はただ慌てふためくだけであった。翔ぶが如くのあらすじと感想第5話!

翔ぶが如くのあらすじ第5話「江戸へ」

郡方の役所へ戻り江戸行きに選ばれたこと、また斉彬が直々に「西郷吉之助」と名簿の筆を入れた事を聞き歓喜する吉之助。早速、亡くなった父吉兵衛と母まさの墓前に報告するのであった。

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翔ぶが如くのあらすじ第5話上巻「祝」

正助はいつものように記録所での仕事を終えて帰宅する。すると、母の福が吉之助の江戸行きが決まった事を教えてくれる。



「正助どん!吉之助さぁが江戸へ行かれると!」

「なんと。そいではお祝いに行かねば・・・今から行きもす」

「行ってたもんせ!」



正助はさっそく吉之助の家へと向かうが、気になる事があった。吉之助は昨年父、母、そして祖父と次々と葬儀を出しまた、妻の俊の懐妊もあったので江戸行きには積極的ではなかった。願書も出してはいなかったはずである。



「吉之助さぁにいったいなにが?」



既に、吉之助の江戸行きは下鍛冶屋町郷中に知れ渡っている。人望の厚い吉之助である。郷中の仲間や近所の者、そしては嫁に行っていた妹の琴もまた吉之助の門出を喜びに集まっていた。そこへ、母親の福から事情を聞いた正助も吉之助の家へとやって来る。



「正助どんがお祝いに来てくれもした!」

「おお・・・正助どん・・・」

「今度はまっこておめでとうございもす・・・!」



吉之助と正助の二人は少しぎこちない。江戸へは行かないと行っていた吉之助と、江戸へ行きたいと行っていた正助である。



「吉之助さぁは殿直々の命で江戸行きがきまったんじゃと!」

「おお!それはまっこで名誉な事でございもす!」



郷中の仲間の村田や有馬はさっそく祝の準備をと大はしゃぎである。正助はその喧騒からひっそりと姿を消す。




その夜は吉之助の家では盛大な祝が行われる。俊も酒屋で焼酎を買って来るが、店主は一つは祝だと支払える時に支払ってくれれば良いと言ってくれる。夜も更けるといつもn郷中の仲間達だけになる。そこにも正助がいない。



「正助は江戸へ行きたがっていたから悔しいんじゃ!」

「いや!正助はそんな胆の小さか男ではなか!」



村田や有馬の様子に吉之助の妻の俊が声をかける。



「正助さぁは明日改めてお話しに来られると言っておりもしたよ!」



俊の言葉に二人は流石は正助と喜び酒を飲むのであった。

翔ぶが如くのあらすじ第4話中巻「ペリー再び」

嘉永7年(1854年)1月16日、日ノ本を震撼させたペリー艦隊は再び江戸湾へその姿を見せていた。前回は4隻であったが今回は7隻の艦艇を引き連れてやって来ていた。




徳川幕府は水戸徳川斉昭を海防参与に向かえていたが、実質は前回と同様に対応策を持ち合わせてはいなかった。斉昭はそれでも約定(半年も来航が早い)が違うと強硬である。



「ペリーは来春以降と言っておったのに半年も早いではないか!」

「追い返してしまえばよい!」

「しかし・・・今回は7隻、そしてその大筒はこちらを威嚇しております」

「もし、発砲をされれば・・・」



幕閣が恐れたのは将軍家定の発作である。また、7隻の艦隊には1隻あたり300名程度の人員を擁しその兵力は2000人程度と思われる。結局、ぺりーの要求をのらりくらりとかわし時間を稼ぐという解決になっていない方策を取る。




一方、江戸の町である。江戸の町は二度目の黒船来航に強硬状態になるかと思いきや、黒船来航が良く見える「横浜」あたりでは黒船見物のための屋台が出るなど賑わいを見せているようだった。




江戸へやって来ていた大山格之助と有村俊斎もまた、黒船を一目見ようとしていたが、結局近くまで行ける渡し船に乗る事が出来なかった。そんな二人に瓦版を売っていた男が声をかける。



「ちょっと!旦那!やられてまっせ!」

「何を?」

「巾着」

「!?おれはある・・・」



大山は巾着を掏られていた。その様子を苦々しく見ていた男がいる。新門辰五郎である。




江戸っ子も「黒船」に慣れたのか、屋台が出るほど活況を呈していること、また、その賑わいに掏り等の犯罪が横行している事に江戸の治安を預かると自負する辰五郎としては面白くなかった。




そして、嘉永7年(1854年)3月3日。横浜村に上陸したペリー艦隊との会見で全12箇条に及ぶ日米和親条約(神奈川条約)が締結される事になる。




ついに鎖国の扉が開かれたのだ。

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翔ぶが如くのあらすじ第4話下巻「江戸へ」

吉之助が江戸へ立つ日が近づいてきている。下男の熊吉などは江戸はちょっと油断すると「胆を抜く」という恐ろしい魔物がいるので注意するようにと吉之助を心配する。



「護摩の灰というそうでございもすよ!」



一方、吉二郎は金策に走り回っていた。西郷家は武士の家とは言え決して裕福な家ではない。吉之助は役目で行くのだから給金も出るし金を借りる必要などないし、見栄を張る必要はないと言うが吉二郎は、



「江戸までも道中のも金がかかりもす!」



また、祖母のきみも、



「見栄ではない!嗜みです!」



家族総出で吉之助の江戸行きを支援しようとしていた。吉之助は吉之助で気になる事がある。




あらから正助と一度も会っていなかった。その日も朝早く正助の家を尋ねるが、最近は忙しいらしく生き違いとなってしまった。



「ほんにすいもはん!折角吉之助さぁが来てくれたのに」

「いやいや!御役目が一番でございもす」



その帰りにある男に声をかけられる。



「吉之助さぁ!色々とご入り用でしょう?」



商人出身で武士の身分となった森山新蔵である。森山新蔵は江戸に行くには何かと金がかかるので金を貸したいと言うが、吉之助はそんなに必要はないと断る。



「・・・やはり商人から武士になった者の金は借りれませんか・・・」

「いや、そういう訳ではなか」

「大久保さぁも借りてもんす」

「!?何故、人の恥を話す」

「吉之助さぁ。借金は恥ではなかとでございもす」



森山は金は活かしてこそと言いますが、吉之助気持ちだけで結構と断る。その頃、吉之助の家に正助が訪ねてきていた。外出中の吉之助に代わり妻の俊が対応する。



「俊さぁ。これを吉之助さぁに」

「あ!これはありがとうございもす」

「ただし、必ず明日出立の時に渡してたもんせ」

「でも・・・」

「明日、おいも必ず見送り行きもす」



俊は正助が来てくれたことを話さないと叱られると言うが、正助は明日の朝自分も見送りに行くから大丈夫だと。




その日は吉之助が薩摩で過ごす最後の日である。夜、弟の吉二郎は各方面から集めて来た金子を吉之助に渡す。そして、家の事は安心して任せて欲しいということ、全力で江戸での御役目に励んでほしいと話す。




吉之助はあまりに出来た弟の言葉に頭を下げる。



「おいは吉二郎どんをこれからは兄と思う・・・!」



また、祖母のきみは吉之助のために新しい羽織を織ってくれた。吉之助はそれに礼を言うと、今夜はきみと一緒に稚児の時の話などをしながら過ごしたいと言う。



「江戸へは行って帰って来るだけでも100日かかりもす」



もし、御役目が2年、3年となればもうきみと会う事も出来ないかもしれない。俊も夫吉之助の稚児時代の事をきみから聞きたいいう。結局3人は夜を徹して昔話に花を咲かせる事になる。




翌朝。



「すっかりおそくまで付き合わせすまんの」

「あの・・・これを・・・」



俊は吉之助に正助から預かった手紙と薬、金子を渡す。吉之助は正助の元へと走って行った。



「正助どん!!」

「吉之助さぁ・・・」



正助はせめてもの餞別であるから薬と金子を受け取って欲しと言います。
そして。



「おいも必ず江戸へ行きもす!」

「その時、先達が吉之助さぁならこれ程心強い事はなか!」



二人は固く手を握り合い、再会を約束する。そして、江戸での気を付けた方が良い事を伝える。



「江戸には護摩の灰が出もす気を付けてくだれ」

「護摩の灰とはなんじゃ?」

「巾着切りでごわす」



薩摩を立つ斉彬は国元の事を弟の三郎(久光)に任せる。二度の黒船騒動を持ってようやく幕府から許可を得た洋式船の建造等を三郎と関勇助に命じる。三郎は兄斉彬を尊敬しており、おおいに張り切る。




ほどなく、斉彬、そして吉之助を加えた大名行列は一路江戸を目指す。その途中の休憩地にて斉彬は西郷の顔を確かめにやって来る。吉之助は斉彬の姿に身が引きしまる想いである。




一行は順調に江戸へと向かう。




江戸に近ずくと大砲の音が轟いていた。二度のペリー来航に幕府は海防の重要性を痛感。お台場の整備を本格化する。江戸では先に江戸入りをしている大山と有村が吉之助の到着を待ちわびていた。




そして、吉之助が江戸へ向かうより少々早く篤姫もまた、江戸の薩摩藩邸へと入っていた。

翔ぶが如くの感想第5話「江戸へ」

ついに吉之助も江戸へと向かいます。今回は正助と吉之助の友情が垣間見えるお話しであったかと思います。吉之助と正助が話すのは最初と最後だけですね。正助の色々な想いが見えて感慨深い。

翔ぶが如くの感想5話「正助の気遣い」

正助は吉之助の江戸行きを本当に喜んでいるんですよね。
ただ、不思議でった。



「江戸は逃げたりしもはん」



吉之助は江戸行きの願書を出すべきという正助の言葉にこう答えていました。



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その吉之助の江戸行きです。いったいどんな心境の変化があったのか戸惑ったと思います。正助と吉之助の仲です。




もし、心境に変化があれば必ず自分にも話してくれるはず。




その疑問の答えは、



「殿直々の命」


で、氷塊します。
だから突然「江戸行き」を決断した。




そして、正助は吉之助の性格をよく知っています。江戸へは当分行かないと言っていた自分が江戸に行くことに、江戸へ行きたがっていた正助はどんな想いだろうか・・・?吉之助ならきっと気を遣う。




また、正助は吉之助の家が苦しい事も知っています。もし、自分が援助をすれば吉之助の性格上余計に気を遣うか、援助謝辞するかもしれない。




そこで、ギリギリまで吉之助とは顔を会わせなかったんじゃないかと思います。最後の出発直前ならば吉之助も断らないだろうと。




勿論、多少は正助自身の心の整理もあったと思います。吉之助の江戸行きが「殿直々の命」となれば、自分が謹慎をしている間にどんどん差が開いている。正助は森山新蔵から金を借りていますが、その時に整理がついたのかなと感じました。




ああ、一度昔見ているはずなんですけど、私も放送時は稚児でございましたが、今や二世も超えてしまった年代。現代の下級氏族として宮仕えをする身になってみると新たな感慨があるものです・・・。

翔ぶが如くの感想5話「金を借りるのは恥ではない」

「金を借りるのは恥ではない。活かして使う者」



西郷どんでは思いっきり土下座をして豪快に金を借りていましたが翔ぶが如くではそういう感じではないですね。




ただ、当時の武士の一般的な基準では金銭は汚いものという方が近いと思います。森山家は商人であったものの、父の代の献金によって武士の身分となっています。



「金の力で侍になった」



生粋の武士からすればそういう声もあったでしょうね。



「やはり、商人から武士になった者の金は借りれませんか」



勿論、吉之助にそのような気持ちはありませんが、それが森山新蔵の偽らざる想いであったと思います。




この森山新蔵(新五左衛門)は後に「精忠組」にも参加しますが剣の腕も確かでした。



「金の力で武士になった」



この差別をひっくり返すには二つの道があります。一つは武士よりも武士らしくある事で認めさせる事です。これは、西欧列強が文明国面をして「野蛮な未開国」と蔑まれた中でなんとか、その西欧列強よりも文明国のように振舞おうとした明治以降の日本と重なりますね。




その後、決して認められる事はないと悟った時「西欧列強の文明」を否定する方に大きく舵を切るのですけど。




森山新蔵にも哀しい最期が待っているのでそのあたりも注目したいと思います。




以上、翔ぶが如くのあらすじと感想第5話「江戸へ」でございもす。

今宵は此処までに致します。

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