翔ぶが如くのあらすじと感想第4話「黒船来る」。黒船が迫りつつあった嘉永6年(1853年)。将軍家慶は死の床に臥していた。斉彬や正弘は次期将軍家定の器量に不安を持ち一橋慶喜を後々の将軍継嗣へと考えていた。一方、薩摩では正助の謹慎が解かれていた。翔ぶが如くのあらすじと感想第4話

翔ぶが如くのあらすじ第4話「黒船来る」

第12代徳川幕府将軍家慶は死の床についていた。将軍が薨去となれば、江戸城下は騒がしくなる。町火消「を組」の頭、新門辰五郎は兼ねてから幕閣からの信頼も厚く、此度も内々に江戸城下の安定に力を貸して欲しいと頼まれていた。

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翔ぶが如くのあらすじ第4話上巻「江戸」

「いよいよ、上様におかれては御容態お悪いようだ」



新門辰五郎は配下の町火消達を集めると、「さる筋」からの情報として、将軍家慶の余命が幾ばくも無い事を伝える。そして、万が一の時は「を組」を上げて上様の御恩に報いるべく、力を併せて混乱の起きないように力を尽くすようじ指示をする。




一方、江戸城内では老中首座の阿部正弘が江戸へ来ていた斉彬と今後の事を考えていた。二人は間もなく亡くなるであろう将軍家慶を継ぐ家定の器量に不安を抱いていた。先日も父が死の床に伏していると阿部正弘が報告した際も、豆を炒る事に夢中でまるで関心がない様子だった。



「家定様の前途多難を考えると哀れにございます」



阿部正弘は今後異国との付き合いを考えれば、太平の世は終りを告げる事必定。家定の治世が今迄のようにはいかないことを示唆する。また、二人はさらにその次の将軍についても考えていた。
家定はには子がいなかった。



「水戸の御老公にもお力添えを頂く必要があるやも」

「一橋殿の件であれば悪い話ではないでしょう」



家定の後の将軍継嗣には一橋慶喜を考えていた。慶喜の実父は水戸の斉昭である。また、家定があの様子であれば今後の異国船への対策にも斉昭の助力も必要だ。斉彬は江戸を立つ前に斉昭に挨拶をして行くことにする。



「御老公様におかれましては御機嫌麗しく」

「薩摩守!大儀!あの豚肉は美味であった!」



斉彬は斉昭が豚肉を好む事を知っており薩摩の豚肉を献上していた。この時代、四本足の動物を食する文化はまだほとんどなかった。



「何よりもがつくの!」



斉彬は異国船対策のための「新型の大筒」鋳造について尋ねる。江戸時代、外洋渡航が可能な船舶や大砲の鋳造は禁止されていた。斉昭は、準備をするめる事を認める。



「メリケンの船じゃろ?来るわけがない」

「もし来ても、儂が陣頭指揮を執り追い払うわ!」



斉昭はまだ、事の重大性を理解してはいないようであった。

翔ぶが如くのあらすじ第4話中巻「黑船来る」

斉彬は江戸を立ち国元へと向かう。その途上、薩摩からの早馬が斉彬の元へやって来る。



「琉球に異国船が4隻入港した・・・」

「殿の予想通りでございますな・・・」

「いや、儂の予想より遥かに早い」



薩摩からの書状には異国船が4隻琉球に入港すると、そのまま江戸を目指して出向した旨が記載されていた。斉彬はすぐに江戸までこの事を知らせるように早馬を飛ばす。



「・・・しかし、知らせよりも早く異国船は江戸に現れるやもしれん」



かくして、斉彬の懸念は現実のものとなる。黑船がやって来た事はすぐさま江戸っ子の知る事になる。江戸の町は大混乱に陥る。浦賀に現れたペリー提督率いる艦隊は米国大統領の国書を渡す事要求していた。
幕閣は対応を巡って紛糾する。



「国法に基づき出島への回航を求めては」

「拒否しております」

「無礼な!なら戦になりますか!?」

「・・・大筒を扱った者がおりません」

「玉も16発しか準備がない」



長らく太平の世を貪ってきた江戸幕府には海防の備えは惨憺たるものであった。大筒はあるがそもそも撃てるか否か分からない。試し撃ちが必要だが撃った事がある者がいない。そして、そもそも玉が殆どない。阿部正弘はこのまま幕閣話合いをしても結論は出ないと考えて、水戸斉昭の元へ向かう。



「来てしまった者は致し方がない」

「・・・取り敢えず、国書は受理し後の事は後で考えよう」



ペリーは大統領の国書を渡すと、来春の再来日を予告し、江戸を立った。その後、一月も経ずに将軍家慶が薨去する。

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翔ぶが如くのあらすじ第4話下巻「隙間風」

薩摩ではついに大久保正助の謹慎が解かれた。仕事も元の記録所書記役に戻る事になる。




正助の謹慎中に色々と助けてくれた吉之助にまず知らせる。吉之助は自分の事以上に正助の謹慎が解かれた事を喜ぶのであった。




郷中の仲間達が吉之助の家に集まり正助の復帰祝をする。話題は自然と、江戸湾に現れた黑船の事になる。大山格之介と有村俊斎は江戸の薩摩藩邸に勤めている。二人からの手紙には黑船来航の事についても記載されていた。



「正助どんは江戸へ行った方がよか!」

「吉之助さー!一緒に江戸ばきましょうぞ!」



謹慎が解かれた正助は建白書の提出も当然認められるし、江戸行きの願書も出せる。そんな二人の様子を妻の俊が不安気な表情で見つめている事に二人は気付かない。




あくる日、俊の姿が突然見えなくなる。祖母のきみをはじめ、吉二郎達は当たりを探す。



「兄さー!喧嘩でもされたでごわすか?」

「うんにゃ!しておらん」



吉之助も俊を探す。



「俊!!」



俊は庭先でうずくまっていた。体調でも悪いのかと気付かう吉之助に俊は子供が出来たようだと言う。しかし、その目は悲しげだ。貧乏な西郷家でまた子供が産まれてはと考えていたのだ。



「去年は3人を見送って今年新しい家族が増えて嬉しか!」

「おいは、よか父親になっど!」



吉之助は俊優しく勇気づける。




その頃、斉彬は黑船来航を経て再び江戸へ向かう事になっていた。その際また若い藩士を江戸へと連れて行くつもりでいた。江戸行きを許された若手藩士の一覧を眺める斉彬。



「今回は大きな働きが出来る人間を育てたい」

「今一人追加する」

吉之助は郡方に戻ると、上司からとんでもない知らせを教えられる。



「吉之助!江戸行きが決まったど!」

「しかも、お前の名前は殿直々に記載されたそうじゃ!」



吉之助は斉彬が自分を覚えていてくれている事に驚く。



「殿がおいの事を・・・」



吉之助居てもたってもいられずは走り出していた。

翔ぶが如くの感想第4話「黒船来る」

翔ぶが如くの感想第4話「黒船来る」です。幕末は一般的に「黒船来航~戊辰戦争まで」を指します。そう。ついに幕末が始まった!

翔ぶが如くの感想第4話「お寒い海防」

浦賀に黒船がやって来た時の幕閣の議論が趣き深いです。



「大筒はあるが、使えるか分からん」

「使えるか否か試射したいが、使った事がある者がいない」

「そもそも、玉が16発しかない」



個人的には、幕末の幕府の対応は必ずしも「間違い」とは思っていません。鬼畜米英相手に戦をするにはまだ国力が足りない。いや!申し訳ございません。




見栄を張りました。




「まだ」ではないですね。




ジョンブルもイワンもダッチもまあ、別に大したことありませんが、ヤンキー相手に喧嘩を吹っ掛けても良い日は永遠に来ません・・・。



「アメリカは巨大なボイラーだ。いったん養きっけられたら、出てくるエネルギーには際限がない」
byチャーチル?



ただ、江戸幕府でも明治政府でも軍部独裁でも東芝でも「ダメ」になって行くと同じなのかな。ここから約100年後にも江戸湾の「海防」が問われる事態があります。



「準備は万端」



書類上は準備ができていても実際は何も準備が出来ていない。ギリギリの所で「コロネット作戦」発動させなかったのは欠片一つの「理性」が残っていたという事かも。




ただ、ここから幕府も目覚ましい発展をするんですよね。やはり、「外からの圧」は我が邦に必要な「痛み」なのかもしれないなと感じます。

翔ぶが如くの感想第4話「江戸町火消」

今回は江戸町日消しの「を組」が登場。直接的は活躍はあまり描かれてはいませんが、頭の新門辰五郎は将軍家慶危篤の報や黒船来航の情報を幕府の「さる筋」からの情報で知っており、混乱する可能性のある江戸の町の治安維持に助力を頼まれています。




ペリー来航当時はまだ幕府の要職にはありませんが、後に、勝海舟などの幕府要人とも懇意となり、娘は慶喜の妾になったとか。




戊辰戦争直前には赤報隊による「江戸の攪乱」とそれに伴う「薩摩藩邸焼き討ち」が発生しますが、この時活躍するのかな・・・?




それと、ここでお調子者の手下金太役で段田安則さんが出てきます。当然、若いんですけど雰囲気は今と同じですね!最近の(最近でもないか・・・)あんまり年取っても変わらないなと改めて感じます。

翔ぶが如くの感想第4話「夫婦」

史実では吉之助が江戸へ行っている間に俊とは離縁となるんですよね。一般的には俊の実家である伊集院家とは離縁後も疎遠にはなっていないと言われます。




俊はどうやら妊娠をしているようです。




まあ、西郷と俊の間には子供はいないので、悲しい結末になると思います。吉之助は俊を大切にしていますからね。多分、大泣きするんでしょうね・・・。




西郷どんでの俊(須賀)との違いも楽しみです。




以上、翔ぶが如くのあらすじと感想第4話「黒船来る」でございます。

今宵は此処までに致します。

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