武田信玄第27話のあらすじです。甲斐の武田信玄と越後の上杉政虎。宿命のライバルはついに川中島島で決戦の時を迎えた。永禄4年(1561年)8月上杉勢は兵1万3千で春日山城を出発。一方武田勢も兵2万を持って川中島へ出陣。上杉勢は善光寺平を抜け妻女山へと陣を張った。一方武田勢は茶臼山へ入り陣を張り、敵の動きを見据えた上で、高坂弾正の守る海津城へと入ったのである。

この両軍の動きには功名な駆け引きがあった。両軍は睨み合いを続けた後武田郡の奇襲部隊が上杉勢の背後へと回り込む。さらに、上杉勢が山を下りた場合に備え八幡原に陣を張り挟み撃ちにする作戦を考えた。かくして、武田勢と上杉勢は血で血を洗う激突の時を迎えるのである。

武田信玄第27話上巻~嵐の前~


「お館様!早すぎるまする!」

「毘の旗印は前進以外ない!」


上杉勢約1万3千は春日山城を出ると疾風の如き早さで川中島へと向かいます。

→大河ドラマ武田信玄の感想第27話「川中島血戦 (一)」

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御旗楯無

「此度、長尾景虎、上杉政虎名前をかえ関東管領となった。」

「今迄越後勢との正面切っての戦は避けてきたが此度は有無の一戦じゃ!」



晴信は重臣達を集めるとこのまま越後勢を放置すれば、北信濃の豪族が集まりいずれは信濃支配の障害となる言います。




決戦にむけ重臣達に次々と指示を出します。倉科三郎座衛門には戦が終わった後の兵の手当についての準備、山本勘助殿と原晶俊殿を継いだ陣馬奉行原昌胤殿には川中島の地形等の事前偵察、原美濃守殿には北信濃を守る、海津城高坂弾正、深志城の馬場信春、真田幸隆殿に此度が負けが許される決戦である事伝えるよう命じます。



「此度は武田の軍勢が如何なるものかを天下に示す。」



晴信は上座から降りると武田家に伝わる御旗楯無に誓います。



「御旗楯無御照覧あれ!」



この夜、晴信は武田家に代々伝わる戦勝祈願の剣舞を甲斐を催します。

別れ

晴信は裏方へと行くと三条殿と別れの盃を交わします。



「三条、此度は有無の戦である。生きて帰れぬかもしれぬ。」

「儂に何かあっても子供達のために生きよ。」



三条殿も此度がただならぬ戦である事は察しております。



「武運をお祈り致しております。」

「うむ、八重、三条を頼むぞ。」

「命代えましても。」



晴信は三条殿と別れの挨拶を交わすと側室の里見と恵理の元へも行きます。



「そう泣くでない・・・」



恵理は晴信の子を身籠っておりました。此度の戦が血で血を洗う大戦と聞いて涙が止まりません。里見殿が泣きはらす恵理殿を慰めます。




晴信が恵理の元を後にすると里見殿がついてきます。



「お願いにございます!私をお連れ下さい!」



里見殿は晴信について戦に行きたいと言います。此度は今生の別れになるかもしれない大戦。女武者としてついていきたいと。



「其方には裏方を、恵理とその子供を守って欲しい。」

「私の子供ではございませぬ。」

「其方だからこそ頼んでおるのじゃ。」



晴信は里見には子供を授けてあげることも出来なかったと詫びます。



「其の方には我が心を与える。」



その頃城下では山本勘助殿もつまきぬと息子勘一と別れの時を迎えておりました。きぬ殿は勘助殿の草鞋を履かせていると紐が切れます。



「も、申し訳ございません。」

「気にするな。門を出て切れれば不吉じゃが、門内であれば吉じゃ。」



勘助殿は笑います。
そして、発展著しい甲斐を自分の故郷だと誇らしげに言うと、勘一殿には出家して僧となり学問の道を極めるように言います。



「では行って参る。」

「武運をお祈りいたしております。」



きぬ殿も勘一殿も勘助殿がこれかいくのはただならぬ戦であると分かっておりました。

武田信玄第27話中巻~決戦前夜~

我が子晴信は8月18日に甲府を立ったのでございます。その頃、上杉政虎殿は1万3千の兵を率いて善光寺平を見下ろす横山城へ入ります。

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横山城

「あれが、犀川、海津城はあちらに見えます。」

「おお、中々立派な要塞じゃな。」



横山城から川中島を見下ろす上杉勢一向。
村上義清殿は晴信が来る前に海運城を落してしまおうと言いますが。



「此度の戦は海津城が目的ではない。信玄の首じゃ。」



政虎殿は海津城を囲まずに海津城からほど近い妻女山に本陣を張ると言います。それでは武田勢に包囲されてしまうと家臣が懸念しますが、



「武田勢が我が軍勢囲めば山から一気降り武田勢を滅ぼす。」



政虎殿もまた、この一戦で勝敗を付ける覚悟のようでございます。

海津城

源助は春日源助から今は高坂弾正昌信と名を変えてここ海津城の城代を務めるまでになっております。



「馬場民部殿!飯富兵部様!真田幸隆様軍勢率いてやって来られました!!」



信濃の武田勢は続々と海津城へとやって来ます。そして、武田の諸将が見守る中上杉勢は妻女山へ向かいます。



「なんと?海津城囲まず妻女山へ入るのか・・・」



晴信は真っ直ぐに海津城へと入らず茶臼山に入ります。ただ、上杉勢は妻女山へ登ったまま山頂では能など楽しんでいる様子。



「大熊、どう思う?」

「あのお方は相手の心を掴みます。」



大熊殿は政虎殿はただ今は能を楽しんでいるだけでありましょうと言います。8月29日。晴信はに軍勢を率いて海津城へと入ります。




しかし、上杉勢は妻女山から動かず、また、晴信も政虎殿の誘いが判っている以上は迂闊には動けませぬ。




そこから10日程、両者は海津城と妻女山で睨み合いが続きます。

武田信玄第27話下巻~動く~

政虎殿は沈む夕日を見ながら眼下の海津城を見ております。そこへ、直江兼続殿がやって来ます。



「妻女山に登ってから20日にございます。」



直江殿は上杉勢の気力が衰える事を警戒します。しかし、政虎殿は今暫くの辛抱であると言います。
そして。



「見よ、あれ程の煙立つは初めての事、今宵動きあるやもしれぬ。」



景虎海津城からの上る夕餉の煙を見ておりました。

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「今宵、動く!」



晴信は政虎殿がこちらが動かねば動く気がないこと、こちらを誘っているが、逆にそれが油断につながると言います。



「勘助!霧の事間違いないな?」

「はい。50年外れた事ありませぬ。」



勘助殿は地元の故老から明日は濃い霧が川中島を覆い、また風もないため日が昇るまでは視界が無いと言います。



「馬場!そちの考え申せ!」



馬場殿は妻女山は山であり攻め上るは城攻めに似ていて難しい。そこで、夜陰に乗じて背後を襲い、まず妻女山から八幡原へと上杉勢を追い出し、晴信の本体が八幡原で待ち構えていれば霧の中で挟撃が出来ると進言します。



「政虎が背後から攻めるを気付かねば良いが。」

「政虎には後ろにも目がありそうじゃ。」



飯富殿と真田殿は警戒します。



「気づかれても挟み撃ちが良いと思います。」



原美濃守殿は山へは攻め上れない以上は背後から、そして、八幡原で挟むしかないと言います。



「勘助!お主は薬師山に上り上杉勢に動きあればすぐ知らせよ。」



晴信は今宵動きます。
深夜、まず妻女山へと向かう軍勢が続々と城から吐き出されます。そして、早朝、晴信率いる本体は八幡原へと向かいます。




勘助殿は晴信の命で平三と平五を連れ薬師山から上杉勢を観察しますが・・・



「関東管領様ともなると立派なかがり火じゃあ」

「!?かがり火が多すぎる?!」



その頃、上杉勢は山を下りておりました。

毘沙門天のお告げ

「我軍勢全て、山を降りる!」

「山を下りる?海津城を囲むのでございますか?」

「海津城は空じゃ!毘沙門天のお告げがあった!」



政虎殿は敵は後ろにも前にもいると言います。
まず、前の敵を倒す。




そこへ物見から海津城で兵の動きがあると知らせが来ます。
破顔する直江殿。



「急ぎます!」



政虎殿はかがり火の数を増やすように命じ、また、山を降りる時は静かにと命じます。武田勢の裏をかき下山し二手に分かれた武田勢を各個撃破する。



「信玄は八幡原!」

勘助敵中突破

勘助殿は上杉勢は山を降りている事に気が付きます。これを、八幡原の晴信と妻女山の飯富らに伝えねばなりません。



「平五、お主は八幡原へ降りお館様に敵に動きありと伝えよ。」

「平三、儂と来い、これより敵中を突破する。」



勘助殿は山を降りる上杉勢を突破し、山頂付近の飯富殿にこのこの事を知らせよと命じます。



「儂に何かあってもかまうな!」



勘助殿と平三殿は斬り込みますが・・・!




今宵は此処までに致します。

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