大河ドラマ武田信玄第4話のあらすじと「運命の出会い」です。天文10年(1541年)6月。ついに晴信は父の信虎殿を駿河へと追ったのでございます。私にも寝耳に水の事でございました。

武田信玄第4話上巻~甲斐国主~

晴信が父信虎殿を駿河へと追った事は早馬で各地へと知らされました。そして、初めて「お館様」として躑躅ヶ崎館へ凱旋したのでございます。

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御旗楯無御照覧あれ

晴信は館に戻ると戦装束のまま甲斐源氏の祖新羅三郎義光公より伝わる「御旗」と大鎧「楯無」を、広間へもってくるように命じます。「御旗」「楯無」を前に主だった家臣たちは平伏しております。



「御旗盾無し御照覧あれ」



家臣たちが「御旗」と「楯無」の前でひれ伏し、唱和をしていると板垣殿が家臣を代表して申します。



「我ら武田家家臣!今日この日より新しきお館様お迎え申す!武田晴信様である!」



晴信は居並ぶ家臣たちと、そして「御旗」と「楯無」の前で宣言をします。



「この武田晴信、父に代わりてこの甲斐の国を預かる!」



今や、新しき甲斐の国を創る時が来たこと。その道のりは険しいものであるかもしれないが、必ずや甲斐の国に必ずや光明をもたらすこと。甲斐源氏の祖新羅三郎義光公より伝わる「御旗」「楯無」の前が硬く誓ったのでございます。



「御旗楯無御照覧あれ!」

裏方にて

晴信が甲斐国主の座に就いた事は近隣諸国へもすぐさま知らされました。また、この事は私(大井夫人)や三条殿にとっても寝耳に水の事でございました。



「この八重が申していた通りになりました。」



三条殿の女御であり親代わりでもある八重殿は嬉しそうにございます。かいがいしく身重の三条殿のお世話をしながら、姫様は「甲斐国主の奥方」とまるで自分の事のように幸せいっぱいです。



「お館様(信虎殿)がこのまま大人しくしているとは思えない・・・」



三条殿は信虎殿のご気性をご存知のため不安を隠せませんが、八重殿は三条殿を安心させるように諭します。



「そのような事はあらしゃいません。」



八重殿は今回の件は晴信と今川義元殿の間で密約があったこと、また、武家では親子でも敵味方に別れることは往々にしてあり、そして、負けた方は既に命がないかもしれないと言います。



「今宵は祝の宴を催さねば・・・!」



八重殿は嬉しさを隠せないご様子でございます。




晴信は家臣一同に信虎殿追放と自らが甲斐国主になった事を宣言した後、私(大井夫人)の元へやって参りました。



「このような事になってしまい、面目次第もございませぬ・・・」



晴信は信虎殿を追放してしまった事を詫びます。私は一点だけ気になっていたことを尋ねます。



「お館様にお怪我などなかったであろうな?」



晴信は当然、怪我などなく無事に駿河へ送り届けたこと、そして、信虎殿は駿河にてご隠居を頂くことになると教えてくれます。



「母上は如何なさいますか・・・。出来る限りご希望に沿いたいと・・・」



信虎殿は私のような老いた身が側にいても喜ばないでしょう。こうなった以上、髪を落し俗世を離れて御仏にお仕えしたい旨希望を伝えます。既に我が子晴信は父信虎殿を超え申しました。しかし、この戦国の世を超えていくのはさらに至難の業。



「そなたが気にかけるのはただ一つ。甲斐の国の行末だけ」



私の事など気にせずに甲斐の行末だけを考えるように、伝えたのでございます。

新しき甲斐始動

晴信は板垣殿、甘利殿、飯富殿、原美濃守殿そして信繁、信廉を前に、これからの甲斐の在り方について伝えます。



「これからの1年は他国に攻める入ることなく、国内の事に専念する。」



この甲斐が1年で変わった事を広く家臣領民に知らしめなければならない。そのためには、理にかなった事をして、理不尽なことをしない、そして、いかなる事も合議によって決すると申します。



「その第1は国内の乱れを失くすこと。」



「第2は国を富ます工夫じゃ。」



役職を増やし、身分の上下を問わず広く家臣に意見を具申させる。晴信の狙いは「専門家」の意見を聞く事にありました。田畑の事は田畑の事をよく知っている者、金山の事は金山をよく知っている者、商いの事は商いを得意としている者。そして、毎年氾濫する川の事は川について詳しいものの意見を聞く。




矢継ぎ早に方針を話す晴信を頼もしいと思うと同時に、まだ、信虎殿を追放して1日も経っていない事を思い板垣殿が申します。



「この1ヵ月はお館様(晴信)にとって苦難の日々であったはず。」



板垣殿はまず、本日はお休む事を提案しますが・・・。



「大して疲れておらん。仕事が先じゃ。」



一同は顔を見合わせると、この奉行衆で決めた事を晴信に伝えます。板垣殿は各国衆、豪族に差し向けた使者が戻るのを待ち明日の準備を整える。甘利殿は北の郭にいる信虎殿が国衆・豪族から預かっている人質の確認、飯富殿は騎馬50、兵300にて「不測の事態」に備えます。原美濃守殿は騎馬30にて諏訪との国境の偵察、信繁は騎馬10、兵50にて北条との国境を警戒に。




頼もしい奉行衆に晴信も満足気であります。そして。末の弟信廉でございますが・・・



「信廉は儂の側におればよい。」



「いえ!私はこれから裏方へ参り母上の画を描きまする!」



「そうか。母上も喜ぶであろう。」



かくして。
新生甲斐はその誕生から1日もおかず、動き出したのでございます。

すれ違い

夕方晴信は三条殿の待つ自らの部屋へと戻ります。そこでは嫡男太郎と、三条殿、八重殿がお待ちでありました。



「お館様!お帰りなさいませ!」



小さな太郎は三条殿に言われた通りに大きな声で出迎えの挨拶をします。晴信は一言「うむ」とだけ申しますと部屋の奥へと入っていきます。てくてくと追いかけてきて改めて挨拶をする太郎を一度抱き上げると、もう、三条殿の元へ戻るように促し、1人夕日を見ているのでした。そこへ三条殿がやってきます。



「此度の事お詫びをしなければなりません。」



三条殿は嬉しそうに話します。先般「廃嫡」の話が出てきた時に取り乱したことを晴信に詫びると同時に、「廃嫡」を受け入れたのは此度のことがあるため信虎殿を油断させるためであった事に、気が付かなかったことを「女子の浅知恵」と申します。



「父上を追放したのは甲斐国主になるためではない。」



晴信は不機嫌そうに答えます。意味のわからない三条殿は続けます。



「では、なぜ・・・」



「言うに及ばず!!!」



晴信は怒鳴ります。



「なぜ・・三条はただお祝いを申し上げようと・・・」



「此度の事に!!祝の言葉などない!!!!」



晴信は怒鳴りつけると部屋を後にするのでございます。

武田信玄第4話中巻~初戦~

板垣殿と甘利殿が夜二人で酒を飲み話しております。今日この1日、武田家にとって一大事があったとは思えない静けさ。2人は、二十有余年にわたり信虎殿を支えよく生き長らえたと笑い合います。




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「しかし、近隣諸国は信虎様を怖れても、若き晴信様を怖れはしまい。」



だからこそ。まだまだ、死ねないと話すのであります。

諏訪勢侵入

夜、晴信の元へ板垣殿がやってきます。



「何事じゃ?」



「諏訪勢、小笠原勢3,000、夜陰に乗じて国境を越えて侵入した由。」



伝令兵は、諏訪勢と小笠原勢併せて3,000人が国境を超えて、笹尾城下に火をかけていると言います。近隣諸国は信虎殿を怖れても、若き晴信を怖れることはありません。信虎殿追放を知り、さっそくしかけてきました。板垣殿と甘利殿の不安は早速現実のものになります。



「飯富兵部にこの件を伝えよ。近隣住民に石を持たせて姥石・穴山辺りに集めよ。」



晴信は早速対策を指示すると自身も出陣の準備を進めようと屋敷の廊下を歩いていると怪しい人影が2つ、斬りかかってきます!



「何者だ!」



晴信は近習二人と応戦しますが・・・・!1人は切り伏せ、1人は形成不利とみるや引き上げますが、



「勘助・・・!」



逃げようとしていた間者の1人は山本勘助に斬られます。しかし、近習の1人与平が・・・。



「与平、気をしっかり持て、掠り傷じゃ。傷癒えたら、また野駈けに連れて参るぞ。」



傷は致命傷に近いようです・・・。



「楽しき、日々にございました・・・」



そう言って与平は晴信の腕の中で息絶えました。山本勘助の見立てでは、間者は諏訪の手の者に間違いはないとのこと。



「諏訪頼重・・・!」



晴信はすぐに出陣の準備を整えます。そして、先ほど間者を斬り殺した山本勘助に命じます。



「これから起こる甲斐の様子、義元殿に伝えよ!義元殿はそれを知りたがっているはずだ。」



そして、無事に戻れば200貫にて召し抱えるとこ、また、当然、「武田家の使者として、駿河へ行く」のだと念を押します。



「儂の命奪いにきたかと思っていたぞ!先ほどまではな!」

衝突

「父を追い出し、国主の座を私するとは、この諏訪頼重が成敗してくれる!」



「なに、信虎殿のいない武田など怖れるにたらん。」



諏訪頼重殿と小笠原長時殿は甲斐を落した後の、領土の分割に関して話しています。もはや勝ったも同然との余裕の表情です。



一方晴信達は笹尾口に出陣すると、準備の状況を確認します。一本道の街道の上両側の崖に約1,000人の住民を石を持たせて集めています。



「この狭間が勝負じゃ。」



この狭間を越えると甲府まで一本道。敵を遮るものもなく敗北は必至。そして、勢いに乗った諏訪勢小笠原勢3000人がついに狭間を通ってやってきます。



「いまだ!」



両崖からの石礫(いしつぶて)に不意を突かれて混乱をする諏訪勢と小笠原勢!そこへ、晴信自ら率いる甲斐の騎馬武者が突撃します。新生甲斐にとっては初戦でありましたが、諏訪・小笠原両軍は手痛い損失を出して引き上げいきます。

義元と信虎

駿河では追放された信虎殿が駿府城にて隠居生活でした。義元殿にとっても舅でもあるため一応大切にされております。



「晴信殿が諏訪勢を追い払ったようですぞ!晴信殿も精が出ますなぁ。」



義元殿の言葉に、信虎殿は晴信が勝手に戦をはじめた事を詰りますが、義元殿は「仕掛けたのは諏訪の方」であり、自分ならそのまま諏訪に攻め入り諏訪頼重殿を成敗すると言います。



「婿殿、それそれ!そこが晴信の小心のこと・・・」



信虎殿は続けて、義元殿に一緒に甲斐へ戻り、今後の「甲斐」の行末考えたいと言いますが・・・



「甲斐見物もいいですなぁ・・・」



と、軽くいなされてしまいます。
そこへ。



「お館様!」



「なんじゃ?」

「なんじゃ?」



思わず、反応してしまう信虎殿・・・。



「!?儂ではなかった・・・」



義元殿は駿河で「ゆっくり」するように信虎殿宥めると、武田からやってきた使者と対面します。その使者は山本勘助でした。



「甲斐の様子を詳しく伝えよと、晴信が申したか・・・」



義元殿は晴信の言葉を伝えて聞くと、父親に劣らぬ狸か知恵者ぶりたい者そのどちらかと言います。しかし、信虎殿を預かった事で甲斐が1つにまとまり、強くなってしまうのは困る。勘助殿の力で何か小さな乱れ・・・。例えば弟、信繁をこちらに引込めないか提案しますが・・・。



「信繁様は大の兄想いにてそのようなことは決して・・・!」



「ん?何やら甲斐が弱くなっては困るような口ぶりじゃな・・・」



「いえ、決してそのような・・・。」



「晴信の家臣とは仮の姿。其方の故郷は妻子のいるこの駿河じゃ。」



「心得ております・・・。」



「そうか!良かった。忘れたかと思うたぞ。甲斐は数年で終わる。」



義元はそれだけ言うと、屋敷へと戻って行きます。

武田信玄第4話下巻~湖衣姫~

晴信が国主の座い付くと、様々な方面から仕官を求める方々もやってきます。その中に、かつて山里で晴信に「謀反」を提案したあのお方も。

儂が最初!

広間では晴信の前に倉科三郎左衛門と孫娘の里見、そして、板垣殿と甘利殿。



「今だから申すが、晴信殿をお館様と見込んだのは儂が最初じゃ!」



倉科殿はよほど嬉しいのか、板垣殿と甘利殿よりも先に自分が晴信を見込んだと、誇らしげに語ります。板垣殿と甘利殿・・・特に板垣殿はびみょ~な表情にございます。勿論、悪い人間ではないし、晴信を見込んでくれるのは嬉しいのだが・・・。とても、馴れ馴れしい。ただ、晴信は全く気にしていないようだ。



「晴信殿にお願いの義がある!」



堪りかねた、板垣殿が横槍を入れます。



「倉科殿!倉科殿は倉科党の棟梁ではあるが武田家家臣。お館様とお呼び下され・・・」



「あ!?これは失礼申した・・・仰る通り・・・」



「まあ、よい!」



晴信は願いを聞きます。願いとは、孫娘の里見を奥へ上がらせて晴信の身の回りの世話をさせたいと言う。里見は女子ではあるが、槍を持たせば5人力、馬に乗らせれば天駆ると言います。晴信は里見が仕える事を許すのであります。

おここ

信虎殿がいなくなった以上、裏方にいる女子たちにも暇を出さねばなりません。ただ、急な事でもあり女子達には自分の好きなようにするよう伝えます。



「ここに残ってもよい。家へ帰ってもよい。駿河のお館様の元へ行ってもよい。」



晴信は特に気になっていた1人に尋ねます。



「らんはどうする?」



「らんは、お館様の元へ参りとうございます。」



「そうか。ではそのように取り計らう。」



色々あっても、らんは信虎殿の元へ参る事を望みました。




また、豪族・国衆より預かっている人質の確認をしていた甘利殿より報告があります。人質の中には先日、こちらへ攻め込んだ諏訪頼重殿の息女がいるという。男子のない諏訪頼重殿は晴信姉「禰々(ねね)」が頼重殿へ嫁いだ際に人質を求められ、娘を差し出したというのです。その他にも50有余の人質がいる事が分かります。



「我が甲斐の豪族より取りし人質は全て返せ。」



晴信はそう命じ、また、他国より取りし人質は一人ずつ面談の上判断すると言います。
その時。



「湖衣姫殿お越しにございます。」



湖衣姫がやってきたことを告げる甚三郎の様子がいつもと違う・・・。その理由はすぐに分かる事になります。



「湖衣にございます・・・。」



その様子はかつて、晴信が初陣の際に助けた「おここ」と瓜二つなのです。甚三郎は「おここ」を知っていたので驚いたのでしょう。ただ、板垣殿、甘利殿も晴信のただならぬ様子に「何か」を感じた様子です。湖衣姫は父、諏訪頼重殿が甲斐に攻め込んだ責めを自分が引き受けると言います。その場は一度北の郭へと戻します。



「甚三郎。湖衣姫に今宵儂が参ると伝えよ。」



甚三郎は湖衣姫がおここに瓜二つなこと、そして晴信の命を狙った諏訪頼重殿の娘であり危険だと言いますが、晴信は、言われた通りにするように厳命します。



「湖衣姫が鬼の子であっても、儂は我が物にする。」



晴信の強い意志に甚三郎も従うしかありません。
しかし・・・。
その夜湖衣姫殿の屋敷は何者かに襲われ、湖衣殿も何者かに連れ去られた後にございました。




ここ数日に起ったことは我が子晴信にとって生涯を二度生きるほど重き事でございました。このような時に晴信の恋心というものは・・・。我が子のこととは申せ男心というものは何やら訳わからぬものにございます。




今宵は此処迄に致しとうございますが、晴信はやがて湖衣姫と巡りある事ができます。ただ、その再会は大いなる悲しみを伴うものとなったのでございます。

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