大河ドラマ武田信玄の感想第45話「京への道」です。いよいよ具体的な上洛計画に着手する信玄。武田家の内情(動員力)が詳細に語られますが、信長と比較すると単独では劣勢は明らかなんですよね。それと、この軍議は元亀2年(1571年)10月ですがあと10年程で武田家が滅亡してまいますが、その萌芽とでも言える場面が。勝頼の傅役阿部勝宝と馬場信春の言い争い。武田信玄感想45話始めます。

武田信玄感想45話「信玄と信長の勢力」

45話は「軍議」から始まります。そこで武田家の現有戦力の詳細が語られます。信玄が信虎を追放して家督を継承した頃からは想像も出来ないほどの大国となっていますが・・・。信長はそれを遥かにしのいでいるんですよね。

→大河ドラマ武田信玄あらすじ第45話「京への道」

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武田の国力

軍議の冒頭でまずは陣馬奉行の原晶俊、そして勘定奉行が兵力と予算について報告。兵力は甲斐信濃で2万、西上野衆2千、飛騨衆1千、駿河衆2千で2万5千。一方、用意できる金額に関しては7万貫。




甲斐は決して「貧乏」な国ではありません。多くの金山を領有し、今川にあった阿部金山も手に入れていますが、それでも、2万5千の軍勢を6月間食べさせるには足りないようです・・・。




そこで、現地調達(まるで後の日本軍みたいな発想・・・)で戦費の圧縮等も検討していますが、やはり感じるのは「信長との勢力格差」ですね。




信玄自ら語っていたようにこの頃(元亀2年(1571年))でも信長の動員力は6万~7万
では、その経済力は?




ここに一つの参考となる事例があります。



「高天神の戦い」



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徳川方の高天神城は信玄の死後に勝頼が落としています。(第1次高天神城の戦い)信長は高天神城への援軍を準備していましたが結局間に合いませんでした。




この時、信長は援軍が間に合わなかった事への謝罪を込めて兵の兵糧代金だと黄金一駄分を贈ったと言われれます。諸説あるのですが金額で10万両程度(現在の価値で200億~300億円程度?)の金額と言われます。




勘定奉行が準備可能と言っていた金額は7万貫ですがこれは現在価値にすると70億円程度と思われます。
(ざっくり1貫=10万円の計算)




家康にスパッと200億~300億円を贈れる信長と、100億準備するにも苦労する武田家。その差は兵力差以上に大きいとも感じます。

信長の警戒

武田家の軍議でも語られていた通り信長の力はもはや侮り難いものがあります。にも関わらず、信長の信玄への警戒は徹底しています。




額面上の戦力は圧倒的に織田信長が優勢にも関わらず。




史実でも信長が信玄の生前は徹底的に警戒し、兎に角友好を維持するために腐心していたこと、そして、恐らく間違いないと思うのですが信玄の死後もやはり武田家を警戒していたと思います。



「我が軍勢の姿見せれば、敵の戦意を挫ける」



勝頼が軍議で発言していましたがこの言葉はおそらく誇張ではなかったと思います。それ程の自信、そして武田騎馬軍団にはそのブランドがあった。




この頃の武田家の強さはおそらく日本で最も実戦経験を積んだ最強の軍勢だったと思います。

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武田信玄感想45話「武田家滅亡の萌芽」

大河ドラマ武田信玄は当然「武田信玄」の生涯を物語っています。信玄もまさか、自分の死後僅か10年程で武田家が滅亡するとは思っていなかったでしょう。しかし、それを暗示するような・・・。

馬場 VS 阿部

馬場信春は本人も語っている通り代々武田家に仕え信春本人も既に40年武田家に仕えています。阿部勝宝は勝頼の傅役ですが、躑躅ヶ崎へ入ってから1年程。



「1年前に来た阿部殿に何が分かる!」

「水、古くなれば水澱むと申します!」



「武田家の軍議に弱音を吐く者などおらぬ!」

「誰が弱音を吐いた!」



まあ、どの世界にも存在する「新参者」と「古参」の争い。実際、信玄亡き後の武田家中での不協和音は明らかであったようです。ただ、その辺りの責を勝頼に問うのは若干酷な気がします。信玄があと少し対策をしていれば・・・。その辺りは下記にまとめてみましたので是非ご一読頂ければ幸いです。



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二人の感情的な激論にも信玄が一つ断を下せばそれで終わります。また、その激論をいなすのが真田幸隆。



「お館様申し訳ございません!」

「歳を取る程いきり立つのが人の常!」

「馬場殿も阿部殿ももはや歳にござる!」



信玄が亡くなり、そして真田幸隆も失った時にいよいよ武田家の前途は暗いものになるように思います。

武田信玄感想45話「竜宝の夢」

竜宝(信玄の次男)が信玄の夢を見ます。ここに一つの暗示が示されているように感じます。

始めて父信玄の夢を見る

この大河ドラマ武田信玄で竜宝は不思議な力、弱き者が助けを求める声が聞こえるが聞こえる、という力があります。



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信玄は「武田信玄42話」で竜宝に自分はあと何年生きられるか訪ねていますが、
竜宝は信玄の事は見えないと答えています。



「私に聞こえるのは弱き者が助けを求める声」



信玄は自らの力を頼み、進んで来た「強い」人間であり、そういった「助けを必要としない」人間の声は聞く事がないと言っていました。




ただ、今回父信玄が討死する夢を見てしまいます。



「西へ行ってはならない」



大井夫人は自分の気持ちが竜宝に伝わったのではないかと語っていましたが、ここに死期が迫っている信玄に初めて「弱さ」が現れたのではないかなと思います。




以上、大河ドラマ武田信玄の感想第45話「京への道」でございます。

今宵は此処までに致します。

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