西郷どんのあらすじ第14話です。阿部正弘没後、紀州慶福派井伊直弼は巻き返しを図る。当の慶喜には全くやる気がないのも頭が痛い。そんなおり、直弼は直接吉之助の懐柔を図る。それを断った吉之助だが、慶喜の命に危険が・・・!激動前夜!西郷どんあらすじ第14話始めもす!

西郷どんのあらすじ第14話上巻~家定~

安政4年(1857年)10月。江戸ではメリケン総領事に就任したハリスが日米和親条約に基づき大統領の親書を渡すため将軍家定への謁見を要求。幕閣は家定の「うつけ」を心配するが・・・

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ハリスとの謁見

相手が異国人という事もあり、家定は椅子に座り、ハリスは立ったまま、時の大統領ブキャナンの親書を読み上げる。




家定は沈黙したままである。




そして。




突然、足を踏み鳴らすような行動を取ると頭を反らす。



「遥か遠方よりの書簡を嬉しく思う」

「両国の親しき交わりは幾久しく続くであろう」

「合衆国プレジデントにしかと伝えるべし」



威厳を正し、厳かに発言する。ハリスは恭しく頭を下げる。




その後、若干の戸惑いはあったものの、無事ハリスとの謁見を終える。




家定は奥へ戻ると心配していた篤姫に上手くいった旨を嬉しそうに伝える。



「遠国よりの書簡を嬉しく思う!」



家定はハリスとの謁見を再現する。そう。篤姫と事前にしっかり練習したのだ。



「遠国よりの書簡を嬉しく思う!!」



家定は嬉しそうに何度も篤姫の前で決め台詞を披露する。篤姫も嬉しそうである。



「御台が笑うと儂も嬉しいぞ・・・」

「御台とも幾久しく友好を保ちたいものだ」



家定はハリスとの謁見で語った言葉を篤姫になぞらえて笑う。




公方様はうつけ。
輿入れ前、嫌でもそういった噂は篤姫の耳にも届いていた。「父」斉彬からは幸せには成れないと言われた。しかし、実際の家定はうつけなどではなかった。篤姫を思いやる心の優しい将軍だった。




篤姫は輿入れ前に「幸せを諦める」覚悟を決めていたが、家定との生活は幸せそのものであった。

再び江戸へ

吉之助は薩摩に残った斉彬からの書状を携え越前藩邸にいた。



「薩摩守殿の想いわかりました」



越後藩主松平春嶽に充てた斉彬の書状には、江戸での事は松平春嶽に任せること、そして、吉之助を大いに使って欲しいとあった。




斉彬たち一橋派と井伊直弼等紀州慶福派の暗闘は激しさを増していた。一橋派最大の擁護者であった阿部正弘の突然の死がやはり痛い。阿部正弘は生前、開明派であった堀田正睦を見込んで老中首座を譲っていたが、その阿部が亡くなってからは精彩を欠いている。




そして、一橋慶喜の父水戸の斉昭の評判の悪さも頭が痛い。特に、大奥での評判の悪さである。斉昭は阿部の推挙もあり海防参与として幕政に関わっていたのだが実は時世に疎く、徹底的な攘夷論者である事も話を複雑にしていた。




井伊直弼は阿部正弘が亡くなり歯止めが効かない斉昭の悪い噂を広めている。現状、一橋慶喜が将軍継嗣になるには高い壁がある。




西郷どんのあらすじ第14話はまだまだ続きもす!!

西郷どんのあらすじ第14話中巻~吉之助と直弼~

松平春嶽に斉彬の書状を渡した後、吉之助は春嶽の懐刀である橋本左内と「磯田屋」で密談を進めていた。吉之助には若干気になる事がある。
一橋慶喜の事だ。

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慶喜、やる気無し

「西郷様は一橋様の事が気になっておりますね?」



橋本左内は吉之助の胸中を見透かしたかのように語る。ただ、知識の人というだけではない。




後に、吉之助は



「先輩としては藤田東湖に服し、同輩としては橋本左内を推す」



と、言い残しているが、自分より若いこの男は底が知れない。
斉彬の手前、



「慶喜こそこの難局を乗り切れる人物」



と、信じてはいるが、疑念がないと言えば嘘になる。慶喜はこの難局に対して逃げ腰で他人事で、さらに飲み歩いている放蕩者のように見える。



「ご安心下さい、一橋様はホンモノです」



そう言うと懐から一冊の本を取り出し吉之助に見せる。



「橋公行状記」



そこには一橋慶喜の行動を丹念に観察記録したものである。彼が如何に優れた人物であるのかが書かれていた。左内はこの「橋公行状記」を紀州慶福派の者にも見せて一橋派を盛り返そうと考えていた。



「そんなんは親父の嘘ッパチだぜ!」



突然。
引き戸が開くと現れたのは当の一橋慶喜である。吉之助から行状記を取り上げるとパラパラとめくるとポイと火鉢に投げ入れる。



「あ!?」



吉之助が叫ぶ暇もあらばこそ。左内が書き溜めた行状記は灰となってしまう。



「お前らが命を懸けようが、俺は将軍にならん」

「こんな志もない男が、国を守れると思うか?」



左内は異国を怖れる事が出来る人間でなければ、この難局は乗り切れないと説得をする。



「お前らが俺を一橋様と呼ぶなら俺に気安く声をかけるな」



慶喜はそう云い捨てると磯田屋を後にする。



「左内どん、すいもはん」

「左内どんの今迄の苦労が・・・」



別に吉之助が燃やした訳ではないのだが火鉢を見ながら申し訳なさそうだ。



「ああ?これですか?」

「なんと!」



左内はもう一冊の行状記を懐から出してニヤリと笑う。やはり、左内は底が知れない。自分より若いこの男の知識・胆力・用意周到さに下をまくのであった。

彦根藩邸での会談

磯田屋を出た吉之助は気が付くと囲まれていた。吉之助は剣術が使えない。命などは惜しくはないが、役目を果たさずに死ぬ訳にはいかない。
しかし。



「西郷吉之助様をお見受け致します」

「我が主が是非お会いしたいと」



ここで斬りかかってきる気はないようだ。吉之助はついていくことにする。彦根藩邸に連れて行かれると茶室へと通される。井伊直弼は茶を立てていた。



「お招きして毒を盛るなどといった無粋な真似は致しませぬ」



井伊直弼は茶を進める。作法を知らない吉之助は一気に飲み干す。



「!?(美味い・・・)」



井伊直弼が立てた茶は今迄飲んで来たどんな茶よりも美味かった。吉之助が一息ついたのを確かめると言葉を続ける。



「日ノ本を守って来たのは徳川家である」

「日ノ本とは徳川家そのもの」



井伊直弼は異国が迫っている今だからこそ、安易に国のカタチを変えてはならぬと説きます。もし、この日ノ本を想うのであれば、徳川家を、この250年の平和を変えてはならぬと。




吉之助は井伊直弼もまた、方法は相いれないが、この難局を乗り切る事を真剣に考えているのだと感じる。
しかし。



「西郷殿は斉彬殿の側近である」

「ならば、その動きを熟知ておろう?」

「さすれば、西郷家の者の面倒は儂が保証しよう」



井伊直弼は吉之助を調略しようと篭絡する。直弼は吉之助の行状や家族などを調べ上げていた。



「おいはそのような汚いやり方には屈しもはん」

「そのような汚いやり方に守られた将軍家も先は長くはないでごわす」



家臣の1人が刀を抜こうとするが、



「長野!よい!西郷よ面白かった」

「じゃが、何時まで綺麗事を言っておられるかな」



「失礼させて頂きもす」



茶室を出る吉之助を井伊直弼は止めなかった。井伊の家臣の1人が確認する。



「よろしいのですか?」

「世間で泥水を啜ればよい・・・」



大河ドラマ、西郷どんのあらすじ第14話、いよいよ最後の段でごわす!

西郷どんのあらすじ第14話下巻~慶喜覚醒~

斉彬はいよいよ表だって慶喜を推し始める。幕府に建白書を出したのだ。そこには「次期将軍は一橋慶喜が相応しい」ともあった。大奥では篤姫の輿入れに協力をしてくれた家定の母本寿院にも寝耳に水である。

大奥の評判

本寿院は家定に薩摩の娘をと望んだのは、丈夫な薩摩の娘であればゆくゆくは家定に子が出来るかもと願ったからである。




それが、その斉彬が一橋慶喜を推すとは。




いや、一橋慶喜はまあ良い。問題はその父である斉昭である。




斉昭は大奥では致命的に不人気であった。これは斉昭の行状が招いた事とも言える。斉昭はかつて大奥の上臈であった兄嫁の養母を手籠めにしたり、また、大奥の者に対して無礼な振舞いも多々あったと言われる。さらに、大奥の華美にも批判的であった。




もし、慶喜が将軍となれば、我が物顔で大奥にも口を出す。本寿院としては到底受け入れられない。



「・・・薩摩殿の目的はこれか・・・!」



本寿院は家定が篤姫の元へ渡るのを止める。篤姫はまだ、父斉彬に託された「将軍継嗣」の件は家定に伝えていない。篤姫は焦燥感が募る。



「御台!息災か??」

「上様!!」



家定は母本寿院に篤姫の元へ渡るのを止められていたが、その目をかいくぐりやって来たのだ。



「上様、慶喜様を次期将軍にしてはどうでしょうか?」

「一橋は好かん」

「慶喜様であればこの国も息災でいられます!」

「御台も息災か?」

「はい!私も上様も息災でございます」

「決めた!予の次は一橋慶喜じゃ!」



そこへ、本寿院がやって来るが・・・。その言葉に茫然とする。

慶喜の優しさ

事態は急激に動き始めていた。
しかし・・・。




当の慶喜はその気がないのだ。
磯田屋で悩む左内と吉之助。




その時争うような大きな音が。



「まさか!?」



家定が一橋慶喜を推したという話は吉之助も左内も知っている。勿論、井伊直弼も知っているだろう。ならば、命を狙われる可能性がある!急いで外へ出るとやはり、井伊家で見た男が慶喜を追いつめていた。



「おお!西郷!ちょいと助けてくれ!」



驚いたのは流石御三家の出身という事であろうか。慶喜の剣の腕はかなりものだ。しかし、相手はその上をいく使い手であった。



「今、助けもす!」



吉之助は剣を使えない。それが良かったのかもしれない。斉彬から下賜された脇差を向けて捨て身の体当たりをすると彦根藩士は絶命した。




死体を橋から捨てる左内と吉之助。吉之助は初めて人を殺めて震えていた。



「・・・あの男にも親兄弟・家族があろう・・・」



意外にも、自分を暗殺しようとした男の家族に想いを寄せている慶喜。



「あの男と一橋様のお命は同じでごわす」

「しかし!一橋様のお命は多くの者を救えもす!」

「まだ、お逃げになられるでごわすか!」



吉之助は慶喜に詰め寄る。



「西郷!橋本!彦根藩邸へ行くぞ!」



慶喜は二人を伴い彦根藩邸へと向かうと井伊直弼と面会する。井伊直弼はもし、慶喜が将軍を辞退し紀州慶福が将軍となれば、慶喜に紀州55万石を与えると言う。



「・・・いつからお前はそんなに偉くなった?」

「徳川はお前の物ではない!」



あっけに取られる井伊直弼、それは吉之助も左内も同じだ。



「今の幕府で泰平が守られると本気で信じているのか!?」

「この大馬鹿野郎!!」



そう啖呵を切ると二人を伴い彦根藩邸を出る。
そして。



「分かった。俺が将軍をやるよ」



以上、西郷どんのあらすじ第14話でございもす!

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