西郷どんのあらすじ第43話です。一度は決定された「遣韓大使問題」を巡り廟議は紛糾する。此処には留守政府と洋行組、薩長と土肥の藩閥の対立が複雑に絡みより収拾が難しくなっていた。その最中太政大臣を務める三条公が心労で倒れるが・・・?大河ドラマ西郷どんのあらすじ第43話

西郷どんのあらすじ第43話上巻~対立~

この運命の廟議の数日前。帝から「条約改定交渉」の見通しの甘さを指摘されて意気消沈気味の岩倉は伊藤から呼び出され赤坂の料亭を尋ねる。伊藤からは帝のお叱りで意気消沈君の岩倉を慰撫するための会合と言われていたが・・・。そこにはうだつの上がらない面々が雁首を揃えていた。

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策謀

「なんや・・・これは・・・?」



そこには「山城屋事件」にからむ醜聞で陸軍を追われた山県、同じく「尾去沢銅山汚職事件」で太政官を追われた井上が間抜け面で待っていた。山県井上の不始末で居場所が無くなっていた木戸もいる。




いや、「間抜け」は岩倉も同じである。




米国での歓待を「条約改定の好機」と早合点し、交渉を始めようとするも「委任状の不備」を指摘された挙句取りに戻らせたもののもはや時間切れと交渉を打ち切ってしまった岩倉。




しかし!




間抜けと言われようとも国家の大金を使って洋行したのである。此処で洋行もせず、海外を知らぬ留守政府の人間に政府を任せていてなるものか・・・。山県井上に至っては、



「あの程度の汚職は汚職ではない」



と、言いだしかねない勢いだ。そこへ大久保もやって来る。




大久保の異常な様子に岩倉が尋ねる。



「大久保・・・お前どうしたんや?」

「西郷から政府を取り戻す!」



此処に藩閥を超えた連帯が起る。

廟議、10月14日

再び10月14日。




廟議では大使派遣をめぐり西郷と大久保が対立する。



「今、西郷参議が朝鮮国へと赴けば必ず戦になります」

「おいは戦をしに行く訳ではない!」



西郷は身に寸鉄ひとつ帯びずに赴き誠心誠意話せば必ず気持ちは通じると反論するが大久保はそれを「甘い」と一刀両断。海外へ行った事のない西郷の甘い戯言であると皮肉を交えて断言する。



「今は朝鮮国の問題よりも内政に力を注ぐべき」



大久保は「世界の工場」と言われる英国で見物してきた工場、そして発展著しい普国の社会制度などに熱弁を振るい、今は戦ではなく内政に力を注ぐべきと大演説を打つ。




大久保の独演会に一同圧倒されるが・・・。



「流石は大久保卿!素晴らしか議論のすり替え」

「今は!!朝鮮国への大使派遣の話しておるのです!」



江藤の言葉で一同は我に返る。
西郷が続く。



「これは既に廟議決定がなされた話でございもす!」



しかし、大久保も譲らない。



「陸軍大将のおはんが朝鮮国へ渡れば必ず戦になる!」

「おいは戦に行くわけではなか!!」

「いや、今朝鮮にいる遺留民を見殺しても行くべきではない!」

「一蔵どん!それはどういう了見じゃ!」



江藤は岩倉と大久保の罷免を三条公へ要求する。三条公は板挟みとなりオロオロするばかりである。結局、休憩を宣言し、廟議は翌日に持ち越される。




翌日10月15日。
廟議は本日も平行線かと思われたが・・・。




三条公は岩倉をチラリと見る。



「よし!分かった!!西郷!朝鮮国へ行ってこい!」



岩倉が折れた。




大久保は岩倉、そして三条公の裏切に唖然とするが、自分は太政官を辞職すると言うと出ていく。




こうして大使派遣問題は一応の決着を見たかに見えたが・・・。




大河ドラマ西郷どんのあらすじ第43話はまだまだ続きます。決着は意外な形で・・・。

西郷どんのあらすじ第43話中巻~決着~

10月16日。
後は廟議決定を経て西郷を派遣するだけのはずだが・・・。岩倉が病気と称して太政官に現れない。勿論、前日の廟議決定には岩倉も出席しており勅許を得るには問題はないが・・・。



「西郷、1日待ってくれんか?」



太政官の宥和を図るためにも1日だけ待って欲しいと。

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三条公倒れる

10月17日。




今度は三条公が倒れる。




岩倉は兎も角、実直な三条公の体調は朝鮮問題起ってから悪いのは誰の目にも明らかだった。




西郷は三条公に非常な心労をかけている事を申し訳なく思う。三条邸に見舞いに訪れるが三条は面会できる状況ではないと家人から告げられる。



「三条公は太政大臣・・・政府の要でございもす・・・一日も早い回復を・・・」



その時。



「・・・西郷か・・・」

「三条公・・・!どうかご無理をなさらず・・・」

「すまんのぉ・・・西郷よ・・・こないな麿が政府の要であるワケがなか・・・」



三条公は自らの不甲斐なさを詫びる。



「・・・留守政府は良かったな・・・西郷・・・」



留守政府はある時期から西郷を中心に大いに皆その能力を発揮していた。三条公はそれを懐かしんでいるようだ。



「・・・西郷・・・大久保に気を付けろ・・・」



三条公は虚ろな意識の中で西郷に耳打ちをする。

急転直下

数日後の廟議。



「麿が太政大臣代理である」



病床から起きれない三条公の代理に岩倉が就任する。それ自体に別段問題はない。太政大臣がいなければ帝に奏上が出来ない。



「では、遣韓大使の件を奏上して勅許を」



江藤はいつまで待たせるのだと言う表情だが既に奏上してあると言う。



「天子様の御言葉を伝える」

「国政を整え、民力を養い、努めて成功を永遠に期すべし」

「・・・つまりは朝鮮国派遣は延期という事じゃ!」



岩倉は廟議決定に自らの意見も加えて奏上していた。そのような事は許されないと詰め寄る江藤達。



「代理が自らの意見を述べるなど文明国にあるまじき不祥事!!」

「まろは三条さんに頼まれて代理になった訳ではないで!天子様に命じられて代理になったんや!」

「詭弁を弄するな!」



西郷は黙って事の成行きを見ていたが、



「我らの尽くした議論が意味を成さぬのならおい達が此処にいる理由はありもはん」



西郷は自らの役割は此処までと語る。

憤激

「西郷先生!!使節派遣中止とは誠でございもすか!?」



近衛兵達が荷造りをする西郷の元へ桐野達が詰めかける。



「おい達で岩倉邸と太政官を包囲しもんそ!!」

「政府の横暴を許しちゃいかんでございもす!!」

「そうじゃ!そうじゃ!!」




「兵を動かしてはならん!」




西郷は今まさに突出せんとする近衛兵を大喝する。もし、一兵でも兵を動かせば自分は桐野達を反乱軍として鎮圧すると。




そして、自分が政府を去っても決して軽挙妄動をせぬこと政府を去る事も許さんと告げる。



「おはん達一人一人皆国の宝なのじゃ!」



西郷が辞表を提出すると板垣江藤なども続いて辞表を出す。




所謂「明治六年の政変」「征韓論政変」と言われる政変である。




大河ドラマ西郷どんのあらすじ第43話もいよいよ最後の段。西郷、ついに野に下る。

西郷どんのあらすじ第43話下巻~西郷下野~

西郷の元に木戸が訪ねて来る。木戸は西郷が政府を離れたばかりではなく東京からも去ると言う噂の信義を確かめに来たのだ。

失敗

西郷は太政官を辞したとは言え日本で唯一の陸軍大将である。しかし、近所の子供達に論語・四書五経を教える姿からはとてもそうは見えない。




木戸は最近身体を悪くしている。



「西郷君は政府、東京を去るのは本当か?」

「・・・はい。木戸さぁ!木戸さぁはなりませんぞ(笑)」



図星を突かれて木戸は困った表情になる。




木戸は山県・井上といった長州出身者の汚職を気に病んでいた。自分も責任を取り政府を去ろうとしていたのだ。



「洋行から戻った木戸さぁにはこれから大いに働いてもらわねば!」



西郷は山県や井上は過ちを犯しはしたが有為な人材である事は間違いないと言う。山県抜きでは徴兵制は出来なかったであろうし、井上もまた政府全体を見る視野を持っていると。



「過ちは正せばよいと思いもす」



木戸の存在は共に洋行から戻った伊藤、山県井上をはじめとする長州出身者には大きい。一緒に政府を守って欲しいと告げる。




木戸は西郷の器の大きさを感じる。



「西郷君の言葉、しかと胸に留めよう」



西郷が面倒を見ている子供達の事も自分が引き受けると言ってくれる。




後は。




そう。




大久保に確かめなければならない事があった。

別れ

西郷は大久保邸を訪ねる。




今回の「遣韓大使派遣問題」は岩倉が太政大臣代理となり、代理の職責を超えて自らの意見を奏上するという離れ業を演じて潰された。




岩倉にそのような芸当が出来るとは思えない。



「あれはおはんの謀か?一蔵どん」

「そうじゃ」



西郷は既に怒りを感じてはいない。




そこまで覚悟を決めているのであれば正直に言って欲しかった。そうすれば周りを巻き込み三条公を昏倒させるような事もなかった。何故優れた知略をそのように小賢しい事に使うのか?



「吉之助さぁにおいの気持ちはわからん!」

「卑怯者と罵りたければ罵ればよか!!」



「一蔵どん・・・おいの負けじゃ・・・!」



鹿児島で大久保一蔵が創る新しい日本を見ている。大久保はやると決めたらやり切る男だと。




そう言い残すと西郷は東京を去る。




二人はもう二度と会うことはなかった。




これが今生の別れであった事を知るのはもう少し先の事である。




以上、西郷どんのあらすじ第43話でございます。

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