西郷どんの感想第30話「怪人 岩倉具視」。岩倉というヤモリ。いや!ヤモリじゃない!鶴瓶ですね。完全に鶴瓶!!そしてその岩倉と孝明天皇の厚い信頼関係が描かれましたけど・・・。だからこその不安もあります!鶴瓶の賭場で西郷完敗な大河ドラマ西郷どんの感想第30話始めます!

西郷どんの感想第30話~鶴瓶~

岩倉具視が西郷どんに初登場。因みに、翔ぶが如くでは「第18話公家調略策」でご登場しています。実は久光の中央政界デビュー戦「文久の改革」で江戸出府の「知恵」を貸したのは岩倉だと思われます。

→西郷どんの感想まとめレビュー

→岩倉と天子様の間に信頼関係は本当にあった?

岩倉と西郷

岩倉の全盛期(維新前ね)というと和宮降嫁から戻って、久光の上洛があった文久2年4月位まで。久光が江戸へ出府して、戻って来た(生麦でリチャードソンがバッサリ斬って)同年8月には近習をクビになり、果ては命も狙われるハメに・・・!




岩倉と西郷の二人は今回の出会いで、



「意気投合」



していますが、成程!って感じですね。倒幕を考えているところとかもありましたけど、つまりは、絶頂期の後に全てを失い「雌伏の時」を過ごしているという部分に共感したんでしょうね。




まあ、西郷は奄美大島で命の洗濯よろしく「リゾートライフを満喫」してしまう訳ですが、岩倉のこの5年間は浮いたお話しもなく暗かったようですね。




歴史的にもこの頃の「忸怩たる想い」が書状に残っていますね。西郷が岩倉邸のお掃除をしたという記録はありませんけど!発見した大量の書状を見て私は思いました。



「筆(ペン)は剣(刀)より強し!」



考えてみれば徳川家康も最後の最後に勝ったのは、



「筆まめ」



だったからだった・・・。




一方で慶喜はすっかり御上の「お気に入り」にご昇格(禁裏後守衛総督)したものだから、最近、筆まめじゃなくなっているんじゃないかしら・・・?

博打に完敗

さて、「鶴瓶の家族に乾杯」ならぬ鶴瓶の賭場で西郷博打に完敗な展開だった訳ですが・・・。しかし、丁半博打(勝率1/2)であそこまで負け続ける西郷どん。




間違いなく、ガッカリしている人がいると思うんですよ。




西郷が崇拝してやまない斉彬公!
(崇拝している割りには墓参りの描写がないけど・・・!)




斉彬と言えば藩主の座を「命懸のロシアンルーレット」で手に入れた御仁!



「西郷!俺ならそのような博打に負ける事はないぞ!」



泉下の斉彬公なら必ず突っ込んだと思います。




まあ、西郷はこれから何度も「大博打」を打つ事になりますからねぇ。最後の最後は負けてしまいますが・・・(涙)。




大河ドラマ西郷どんの感想第30話「怪人 岩倉具視」はまだまだ続きます!大久保と岩倉は結構冷たい関係なのかな?

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西郷どんの感想第30話~大久保と岩倉~

前述の通り大久保は久光のデビュー戦である「文久の改革」で上洛時に岩倉と会っています。まあ、西郷どんでは「寺田屋騒動」は描かれましたけど、江戸出府はけっこうあっさりでしたが、今日の描写を見るとやはり会っていたという事ですね。

あれ?仲悪いの?

岩倉のお手紙にすっかり感動していた西郷と比較すると大久保は結構冷淡な感じですな。




因みに、「翔ぶが如く」での岩倉と大久保は「マブダチ」です。いや、「マブ」どころかいちゃつき!?もスゴクてまさかの



「おっさんずLOVE!?」



みたいな展開もあって面白いです。
(翔ぶが如くを見ている人なら分かってくれるはず・・・!)




しかし、この西郷どんでは大久保とは「疎遠」な感じですね。
最後、金子を持って岩倉の処に来た時も、



「これで最後」



と、まあ、カネの無心に来た人に対する一番典型的なお態度で接しておりやした・・・。多分、これから西郷と岩倉は仲良くなっていくんでしょうけど、大久保はそうでもないんでしょうね。




個人的には大久保と岩倉は似ている部分があると思っています。まあ、翔ぶが如くの影響も若干あると思っていますけど、二人とも「下級公家・士族」でありながら自らの意志で立身出世を為しえて行くあたりが。



→岩倉の栄達のきっかけ孝明天皇

→大久保の立身のきっかけの囲碁!ホントは弱い?


そんな事いったら「西郷も!」って説もありますが、西郷は「引き上げられた人物」だと思うんですよね。斉彬に意見書を出している時であっても、自分が藩政中枢に参画するためというよりは、今の下級士族の想いや苦しい農民達の暮らしを知って欲しいというだけであって、まさか、自分が斉彬の目に留まり取り立てられるとは思っていなかったでしょうし。




大久保は岩倉は「明確に」自分も藩政(朝廷)の枢要に参画するという意思があった。
ただ、今回の西郷どんでは、



「栄華を極めた後に雌伏の時を迎える」

「幕府はいらん!」


という共通点から西郷との関係を深く描いていくんでしょうね。

大久保、相手が悪い

さて、西郷は岩倉邸の賭場で桂と会っても親し気に声をかけます。桂は怒っていましたけど、ハッキリ言ってこれは筋違い。そもそも、第一義的には「過激分子」を説得出来なかった桂が悪い。




大久保は流石。



「振られた女に恋々とするストーカー!」



うん。
まさしく!
よく言った一蔵!!




しかしね。
一蔵。




桂はね。




神道無念流の達人




なのだよ。




一蔵君は「武辺」はからっきしなんだから相手を見て喧嘩を売らないといけません。西郷も「相撲」は強いけど、尾田栄作に腕を斬られて刀が扱えないんだから・・・。




大河ドラマ西郷どんの感想第30話「怪人 岩倉具視」もいよいよ最後の段。心配がございもす!

西郷どんの感想第30話~心配~

今回の西郷どん30話で岩倉はついに孝明天皇から許されます。というか、どうやら孝明天皇は岩倉の事を忘れていなかったらしい。そして、岩倉は孝明天皇をとても敬愛している・・・。




嫌な予感が・・・。




まさか・・・?まさかね・・・?

正義と悪

基本的にこの西郷どんは「善悪」をハッキリと描きます。苦しい民百姓は皆苦労している良い奴だし、一方で民を苦しめる小役人は徹底的に小役人らしく描く。目出度く、一橋慶喜は「悪役」にご就任をした訳ですが・・・。




孝明天皇を暗殺する(死を願う・原因を作る)のがまさ慶喜にならないよね?




巷間よく言われてる通り孝明天皇の死には岩倉の暗殺説があります。まあ、あのタイミングで孝明天皇が亡くならなければ、ハッキリ言って維新回天はすんなりとは行かなかった。まさに、薩長にとっては、



「天佑」
(人佑?)



だった訳です。




岩倉は孝明天皇を敬愛し、また孝明天皇も岩倉を信頼している。




岩倉の再登場で孝明天皇が「薩長側」に付いたから、慶喜が孝明天皇を暗殺して、岩倉がそんな一橋慶喜を許さん!と怒って江戸を焼き打ちにしようとするとか・・・。




あり得そうで心配w




そこまでカオスな展開はちょっと見てみたい気もしますけど。




因みに、林真理子氏の原作では岩倉の気持ちは描かれませんが、西郷が孝明天皇を「見限る」描写はあります。




原作林真理子の西郷どんですけど、もはやオリジナル作品とした方が良い気がする・・・!
(林真理子の原作はめっちゃ保守的な構成なんだよね)




以上、西郷どんの感想第30話「怪人 岩倉具視」でございます。

今宵は此処までに致します。

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