おんな城主直虎のあらすじとネタバレ第35話です。ついに夢から覚めた直虎。しかし、夢の中を彷徨っている間に龍雲丸に危機が。直虎は気賀へと走る。おんな城主直虎第35話のネタバレとあらすじ「蘇えりし者たち」はじめまする。

女城主直虎あらすじネタバレ第35話上巻~惨劇の堀川城~

長い夢から覚めた直虎は気賀が徳川勢に襲撃されたと知るや、気賀へと走る。
もう「見送る」のは沢山だ。

ワールシュタット

気賀へは南渓、それに傑山と昊天も帯同する。気賀堀川城は死体の山であった。直虎は堀川城の普請には大きな役割を演じていただけに責任を感じて茫然とする。しかし、また夢を見ている場合ではない。今出来る事をしなければ。龍雲丸は何処に・・・。




直虎、それに南渓達が生存者を探すが息のある者は殆どいない。まだまだ寒い季節でしかも湖畔という事もあり息があった者も殆ど寒さで死んでいた。



「あれは・・・?」



直虎は見覚えのある水筒を発見する。それはかつて自分が使っていたもので龍雲丸に預けたままとなっていたものだ。直虎は水筒を見つけたあたりを隈なく探す。



「頭!」



直虎は脇腹を斬られて倒れている龍雲丸を見つける。すぐに駆け寄り意識を確かめるが・・・。既に身体は体温を奪われ冷え切っていた。しかし、微かに息はある。



「和尚!!!」



直虎は南渓達を呼ぶと、虫の息の龍雲丸を傑山が担ぎ龍潭寺へと運ぶ。昊天は医学を学んでおり血止めの薬を処方すると龍雲丸へと飲ませようとするが、飲み込む事が出来ない。直虎は口移しで薬を飲ませると、肌着となり龍雲丸と添い寝して身体を温める。

成果

南渓は堀川城落城までの経緯を方久に尋ねる。方久は堀川城始末については家屋と相談の上決定し、その際に、



「住民の脱出が完了後、降伏を促す」



という約束であった事を話す。しかし、その約束が果たされることはなかった。南渓と昊天は方久の話を聞き、その家康の残虐な行動に言葉を失う。




しかし、この家康のやり方は今川方についている遠江国衆を動揺させる。一部の例外はあったものの、浜名湖畔の国衆達は徳川方へとなびき平定へとつながっていく。



※関連記事:→大沢基胤はまだまだ徹底抗戦!氏真に義理を通す。


ようやく、徹底抗戦を決めていた堀江城が開城した後、酒井忠次は気賀の支配は近藤康用に任せる事を提案する。井伊の事でわだかまりもあった家康はついに酒井忠次に怒りをぶつける。



「堀川城では降伏してきた人間まで射殺したと聞いたぞ!そこまでせずとも湖岸は落せたのでは?」



しかし、酒井忠次は冷静に反論する。



「新たな地を治めるには「寛容」だけでは上手く参りません。逆らえばどうなるか示す事も必要かと。」



家康は酒井忠次の言葉に黙り込む。確かに、これで掛川城への橋がかかった。ようやく全軍で掛川城への攻撃にかかる事が出来る。家康が酒井忠次の言葉にそれ以上反論しなかった事を石川数正は気にする。



「常慶を呼べ」



家康は調略戦に長けている松下常慶を呼び出した。

女城主直虎あらすじネタバレ第35話中巻~敗者達~

龍潭寺では龍雲丸の治療が続いていた。しかし、余談は許さない状況が続いている。体温は戻ったものの、今度は高熱を発していた。直虎は寝ずの看病を続けていた。

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目覚め

疲れ切っている直虎を心配して、昊天が少し休むように促す。直親、そして政次を失っている直虎はなんとしても龍雲丸を助けると誓っているが自分がまた倒れる訳にはいかない。部屋を出て、軒先で久しぶりにくつろいでいると、見知らぬ少年から声をかけられる。



「直虎様でございますか?」

「うむ、お主は何者じゃ?」



少年は井伊谷三人衆の一人、鈴木重時が嫡男、重好と名乗る。父、重時は激戦となった大沢基胤が籠る堀江城攻防戦で討死をしていた。



※関連記事:→大沢基胤の城。堀江城の戦い

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重好は遠からず縁のあった直虎(重時の妻は奥山朝利の娘、つまりしの、なつとは姉妹)に、父のために経をあげて欲しいと頼みにやって来たのだ。




直虎は近藤康用が首謀し「井伊谷三人衆」の重時も協力した裏切りを忘れる事は出来ていない。重時は近藤康用の謀略後も井伊に同情的だったのだが、直虎はその事を知らない。




直接首謀したわけではないが政次を死に追いやった重時を心から悼むことは出来ない直虎は南渓に頼むとよいと告げる。
しかし、重好は粘る。



「父は生前、次郎様の歌うような経を聞いてみたいと申しておりました・・・」



また、重好は自分の父が近藤に協力し何をしたのかは分かっているという。それでもなお、直虎へ読経を願った。



「哀れと思っていお願い出来ませぬか・・・?」



年端も行かぬ重好の必死の願いをこれ以上無下に断る事は出来なかった。直虎は心を込め読経を行う。



「美しい経でございました。父も喜んでおりましょう。かたじけのうございました。」



重好は直虎に礼を言う。
遠江は徳川軍により平定されつつあるが、まだ今川方も掛川城が健在で、大国北条の増援もある。また、駿河を抑えた武田信玄が今後も遠江へ触手を伸ばさないとは限らない。その戦乱にまだ年端もいかないこの少年も加わるのである。鈴木一門の運目を背負って。




その事は政次の事で恨みを抱えていた直虎の心を揺さぶらずにはいなかった。重好の武運を祈ると言うと、重好は改めて礼を言って帰っていく。



「殿!龍雲丸の意識が戻りました!」



そこへ吉報が舞い込む。急ぎ部屋へと戻ると、南渓はじめ昊天・方久がほっとした表情で出迎える。




龍雲丸は薄っすらと目を開ける。



「よう、戻ったな。」



龍雲丸は直虎の声に弱々しく頷き微笑んだ。

薬の飲み方

直虎は龍雲丸が目覚めると安心したのかぐっすり眠ってしまう。龍雲丸は自分が意識を失っている間のことや龍雲丸一派の事を南渓に尋ねるが、南渓は首を振るばかりであった。




翌朝から直虎は今迄以上に龍雲丸の世話を焼く。龍雲丸は苦い薬を調合されて嫌々飲み干す。



「ようやくご自分で飲めるようになりましたなぁ。」



意図があるか否か・・・。
方久はそう言うと部屋から出ていく。



「俺は今迄どうやって薬を飲んでいたんですかい?」



龍雲丸は方久の言葉に直虎に尋ねる。
直虎は激しく動揺する。



「お、和尚がの・・・口移しで・・・」

「お、和尚が!?」



タイミングが良いのか悪いのか・・・。そこへ南渓が入って来る。




龍雲丸は気まずそうに伏し目がちとなる。龍雲丸の様子に南渓は心配そうに近づいてくる。



「如何した?気分が悪いのか??」



近づいて来る南渓に驚き後退りをする龍雲丸。



「・・・なんじゃ水臭いな」



その様子を見て直虎は笑い転げるが、そこに傑山がやって来て笑えない現実を伝える。



「近藤の使者が来ています。」

「!?」



直虎は動揺し、龍雲丸立ち上がろうとする。近藤が龍雲丸の事を知れば、必ず殺しに来る。動揺が隠せない直虎に代わり、和尚が対応する。残された直虎と龍雲丸の元へ南渓が戻って来る。



「和尚・・・?近藤はいったい?」



幸い、近藤の使者は龍雲丸絡みではなかった。先の、堀江城の戦いで近藤配下の諸将の中にも重症者が多数おり館の傷病兵を見て欲しいと頼んで来たのだ。




直虎は安堵すると同時に近藤の節操のない行動に怒りを覚える。近藤の館へは医術に長けている昊天が行くことになるが、龍雲丸は直虎も行くべきという。



「近藤に貸しを創る良い機会」



しかし、直虎は近藤の者など死ねばよいと吐き捨てます。



「・・・そりゃそうだ!」



龍雲丸は笑いながら同意するが、出家の身であるはずの自分の言葉に後ろめたさを感じる・・・。

近藤康用

龍雲丸の提案もあり、気はすすまなかたが、これも井伊の為と、近藤康用の屋敷へと向かう。そして、手に負えない重傷者が当の近藤康用である事を知る。




ただ、直虎は政次を殺したといってもよい近藤の姿を見て忸怩たる思いである。直虎の動揺をよそに、昊天は近藤の手当をはじめる。昊天は直虎に重傷の足の手当を頼む。




近藤は大沢基胤が守る堀川城の戦いで重傷を負っていた。大沢基胤はけっきょく開城はしたものの、翻弄安堵の上の開城であり、結局負け、「落城」は最後までしなかったのだ。




これからは同じ徳川傘下の国衆となる事を考えると近藤の心中も複雑なのかもしれない。近藤は苦しみのあまり気を失い呻いている近藤を見て、直虎はこの男もまた犠牲者かもしれないと感じる。



「勝者などいないのかもしれない。」



昊天の指示で脚の衣服を切り裂き治療を始めようすると近藤が直虎に気が付く。



「なぜ!?わ、わしを殺しに来たか・・・・!」

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近藤は医療用の刃物を見て勘違いをしたようだ。疑心暗鬼を生ずとはいったものである。



「殺すつもりならば、このまま捨て置くわ。」



直虎は思わず笑ってしまいそう言うのであった。龍潭寺へと戻ると近藤の話を龍雲丸に話す。



「おかしかったが、哀れでもあった・・・」



戦に勝ったところで、また戦に駆り出され、命をかけて戦う。勝者とはいったいなんなのか?直虎の話を龍雲丸は黙って聞いていた。

生き残る

龍雲丸はついに起き上がれる程に回復する。龍雲丸は直虎に先日の「勝ち負け」について思う事を話す。



「井伊はたいして負けていないのでは?」



龍雲丸は井伊は名義上は城も土地も失ってしまったが、今回の件では井伊のものは戦闘に加わってはいないから生きているのだ。



「じゃが、但馬を失った。」



やや重苦しい沈黙が流れた時、直之が久しぶりやってくる。直虎は直之を伴い、気賀での戦闘の様子を伝える。



「あの、方久も無一文じゃ・・・」



多分に同情的に話す直虎の人の良さに呆れる直之。直之は直虎が去ってからの「川名の隠し里」の様子を伝える。そして、手紙を直虎に渡す。




そこには隠し里に残った者達こ生活が書かれていた。当初は悲嘆に暮れていた亥之助も日常を取り戻しつつあった。また、面白いのは虎松と亥之助が碁を始めると全くうち筋が同じだという。2人とも政次に手ほどきを受けていたからだ。




なつはそれを知ると泣いた。しかし、う政次の事を「タブー」とすることなく自由に話す事が出来て、逆に、生前よりもみなの口に上る事が多くなったという。昨今は、政次の真似が静かなブームとなっているようだ。



「なんじゃ、但馬は生きておったか。」



直之も、



「残念ながら、あの二人、そして殿の中にしぶとく生きましょう。」



残念ながらと言いながらも直之は嬉しそうだった。直虎は涙をぬぐって笑った。




その様子を龍雲丸は嬉しそうに眺めていた。そこへ、「無一文」となってしまった方久がやって来る。方久子飼の辰も一緒だが二人とも頭はツルツルである。




聞けば、二人は此度の事を反省し武器商人をやめて昊天の元へ弟子入り。そして、武器同様に儲かる?上に人助けにもなる薬の商いを始めるという。商魂たくましい方久に呆れる龍雲丸だが・・・



「ま、毒は売らねぇようにな?」



と、嫌味を言うのだった。
嫌味などまったく意に介さない方久は龍雲丸にこれからどうするつもりか尋ねる。龍雲丸は曖昧に答えるが、その日姿を消す。




直虎は姿を消した龍雲丸の居場所に心当たりがあった。そこへ気賀で龍雲丸一党が住んでいた根城だ。直虎は龍雲丸をすぐに見つける。



「なんで俺だけいつも生き残るんですかね。」



奪われ続けてきた龍雲丸の気持ちが直虎は痛いほど分かる。



「頭。我も、我ばかりが生き残る。」



直虎はさらに続ける。



「なれど、そなたを助けることができた。生きていてくれた。」



直虎はもう声にならない。
龍雲丸も顔を背けながら泣いていた。

女城主直虎あらすじネタバレ第35話下巻~今川滅亡~

家康は今川氏真と面会していた。常慶を使い氏真に接触すると家屋の方から和議を申し入れていた。

蹴鞠

2人の面談はぎこちない雰囲気で始まる。氏真には家康が和議を申し入れる理由が分からない。勿論、掛川城に籠る氏真には北条の援軍もあり、落城寸前という訳ではないが、残念ながら、徳川が圧倒的に優勢なのは誰の目に明らかであった。



「和睦をすれば信玄入道が怒るのではないか?」

「武田も苦しいので相模へ落ちればよいのでは・・・?」

「三河守殿。答になっておらん。」



家康は氏真に問い詰められて本心をぶちまける。



「戦などしたくはない!」



家康は今川憎しの家臣、そして野心満々の織田や武田の所為でやりたくもない戦をさせられていると嘆く。氏真は当初は半信半疑だったようだが妙な事を言いだす。



「蹴鞠で決着をつければよいのにの。」

「・・・・そ、それは面白いですね・・・?」



ただ、氏真はもし蹴鞠で決着をつけてもいずれは「蹴鞠の上手い者」を巡って戦になると言います。そして、自分も戦に等興味はなく、和睦は有り難いと言います。家康はその言葉に頭を下げます。

相模へ

この日、戦国大名として今川家はつに滅びる。桶狭間の戦いからもう10年近い年月が経っていたが、氏真はここ10年でもっとも晴れやかな顔をしていた。




最愛の妻春の実家である相模の北条家へと向かう。



「おばば様や父上には叱られるかもしれぬがの・・・」



氏真は肩の荷が降りて楽になったと言います。桶狭間から10年、身の丈に合わない鎧を無理やり着せられていた気がすると。そして、これからは自分のやり方で人生の舵取りが出来ると思うと話します。




笑って話す氏真に、春も、



「頼りにしております。」



と、優しく微笑む。




こうして、一時期は天下を狙った駿河の名門今川家滅んだ。
掛川城に入城した家康ははしゃぐ。



「入れたの。入れてしまったの!」



しかし、酒井忠次は武田信玄の動向を気にする。もし、天下を、上洛を狙うなら。遠江は通り道である。控えめに言って、今川や織田が可愛く見える難敵である。




以上、大河ドラマおんな城主直虎のあらすじ第35話「蘇えりし者たち」にございます。




今宵は此処までに致します。

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