おんな城主直虎のあらすじ第34話です。ついに政次はその本懐を遂げました。一方直虎はその現実を受け止める事が出来ないようすです。そして、直虎にとって大切な人間がもう1人危機を迎えようとしています。おんな城主直虎第34話のあらすじ「隠し港の龍雲丸」はじめまする。

女城主直虎あらすじ第34話上巻~夢の中~

南渓は政次の最期を見届けると、今回の件を首謀した近藤康用の元へ向かっていた。

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→大河ドラマおんな城主直虎の感想第34話「隠し港の龍雲丸」

後始末

「井伊へこれ以上の仕置きは徳川様も望むまい。」

「それは有難い。」



近藤は政次の思惑通り、井伊への恨みは政次の命で満たされていたようです。南渓は近藤のやりように怒りを覚えていたがそのようなことはオクビにも出さずに龍潭寺へ戻ります。



「殿はどうしておる?」



直虎の心配をする南渓に昊天の表情は冴えない。



「独り、碁を打っております。」



直虎は雨の中ただ一人読経をしていたようで戻ってきた時はずぶ濡れであり、そして、戻ってくるや否や南渓の部屋へ赴くとずっと碁盤を見つめているという。南渓が様子を見に行くと傑山、そして直之も心配そうに様子を伺っていた。南渓は一心不乱に碁盤を見つめる直虎を哀れに思い、声をかける事が出来ない。




昊天と直之な南渓の命で「川名の隠し里」に向い、事の顛末を説明する。皆声を失うが祐椿尼は現実を受け止め気丈に振る舞う。



「義兄上も本望にございましょう・・・。」



なつもまた、政次の様子から覚悟はしていたようだ。涙を堪えて答えるが、政次に懐いていた亥之助はショックで走り出してしまう。



「私が!」



亥之助を追いかけようとするなつを高瀬が制すると、後を追いかけていく。



「殿(直虎)のご様子は・・・?」



祐椿尼が直虎を心配して尋ねます。昊天はただ碁盤に向かっている事を教えます。かつて、政次在りし日、二人は碁を打ちながら井伊家の行末について語っていた事を教えると、なつもまた、1人で碁盤に向かいながら「直虎」と碁を打っていたであろう政次を思い出し涙する。




祐椿尼は龍潭寺から川名の隠し里へ直虎を移す事を提案する。今、直虎に必要なのはきっと休息である。

政次を待つ

昊天は龍潭寺へと帰還すると直虎を川名の隠し里へと移すべく語りかける。しかし、直虎は昊天が思いもかけない言葉を発する。



「次郎、隠し里へ行きませぬか?佑椿様も戻ってこいと仰せじゃ。」

「いえ。今宵あたり、但馬が来るかもしれませぬ。」



昊天と南渓は顔を見合わせる。どうやらふざけているような分けではないようだ。




直虎は近藤康用が過去の経緯もあり井伊に恨みを持ちこの機会にそれを晴らそうとしていると言う。その対策を但馬と考えなければならず、但馬が戻り、策を決するまでは龍潭寺を離れる訳にはいかないと言う。昊天と南渓は現実を受け止める事が出来なくなっている直虎を見てただ言葉を失う。

進撃の徳川

徳川勢は井伊谷から遠江を東進。抵抗の激しかった大沢基胤が収める浜名湖東岸の堀江城はそのまま、南へ向かい、遠江の要衝でもある曳馬城(後の浜松城)を陥落させる。



※遠江の拠点(Googlemapを元に加工)



そして、武田信玄に駿府を追われ、掛川城へ入った今川氏真といよいよ最後の戦いを迎えようとしていた。徳川勢では井伊谷三人衆を含めて軍議が開かれていた。山側の国衆は戦わずに傘下へと下るものが多いを満足気な酒井忠次。一方で、浜名湖東岸の大沢基胤が籠る堀江城、そして気賀の堀川城は敵の士気も旺盛である。掛川城は今川随一の武将と言われる朝比奈泰朝が主君今川氏真と籠っている。



「残る浜名湖周辺の城と掛川城を同時に攻めるか?」



徳川きっての猛将本多忠勝が発言する。酒井忠次はそれは難しいと答える。残念ながら今の徳川勢に軍勢を二つに分けて二正面作戦を慣行する余力はない。




そこへ松下常慶がやって来る。常慶の働きをねぎらう酒井忠次だが、常慶は自らが斡旋した井伊の様子を気にかける。忠次は井伊では思わぬ抵抗もあったが、ここにいる井伊谷三人衆の協力もあり、無事に切り抜ける事が出来たと話し井伊の件にはそれ以上触れない。



「ところでなんじゃその種子島は?」



本多忠勝は常慶が手にする種子島を見ると尋ねる。常慶は徳川に物資を供給したいという者が現れたと言います。家康はそれを聞いて喜びその者の名を尋ねます。



「気賀の城主、瀬戸方久にございます。」



大量の物資に湧きたつ中に立っていたは「銭の犬」瀬戸方久であった。

まだ夢の中

直虎の中では未だ政次は生きているのだ。南渓は珍しく、途方に暮れている様子であった。井伊と直虎の様子を気にしていた龍雲丸が龍潭寺へとやって来る。直虎の「止まった時間」を見て何故本当のこと、政次が死んだ、事を言わないのか尋ねる。



「本当の事を言っても聞き入れまい・・・」



直虎が南渓と龍雲丸に気がついてやって来る。



「頭ではないか。久しぶりじゃのう。近頃は何をしておったのじゃ。」

「まあ、気楽にやっておりますわ。」



直虎はそうかというと部屋へと戻って行った。その様子はある意味では「幸せ」そうにも見える。龍雲丸は本人はあのまま夢から覚めない方が幸せなのかもしれないと言います。ただ、その表情はどこか寂しげです。去り際に南渓は龍雲丸に声をかける。



「気賀の動きを確かめておいたほうがよいぞ。戦は何が起こるか分からぬ。巻き込まれぬように。」



龍雲丸が龍潭寺を去った後、直虎の部屋から大きな物音がする。驚いた南渓と昊天は直虎の様子を見に行くが、直虎は散らばった碁石を見つめて頭をかいていた。直虎は中々よい策が思いつかないと言うと再び碁石を集めています。



「少し碁盤から離れてみてはどうじゃ」



昊天は直虎に提案しますが、



「今宵あたり、但馬が来るかもしれませぬ。」

「考えなしでは、但馬にばかにされますゆえ。」



昊天はついにみかねて政次は既にこの世にない事を伝えようとしますが・・・。



「そうじゃそうじゃ、考えねばの。共に考えるか、次郎。」



南渓は直虎と共に碁石を拾うとそう言います。直虎も嬉しそうです。




昊天は二人を残し傑山と話します。南渓はおそらく、「夢の中」で迷っている直虎と同じように迷い寄り添い、夢の中から連れ出そうとしていると考えます。しかし、それで本当に「戻って」来ることが出来るのか。



「但馬!!戻ったか!?」



突然、直虎の声が寺に響きます。



「気のせいか・・・」



南渓はその様子があまりに哀れで何も言う事が出来なかった。

女城主直虎あらすじ第34話中巻~風雲堀川城~

龍雲丸は気賀へ戻ると頼みとしている中村屋へと向かう。堀川城は今川と徳川の最前線となり風雲急を告げていた。

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堀川城接収

中村屋は既に瀬戸方久が徳川へと内通をしている事を龍雲丸に話す。一方で龍雲丸は徳川が井伊を見捨てた事や直虎の様子を伝える。直虎に同情を寄せる中村屋。



「徳川はあまり信用しちゃいけねぇ」



龍雲丸はそう言うが気賀は井伊とは異なり、徳川に「与えるモノ」があるため、同じにはならないだろうと見通しを伝える。




しかし、龍雲丸はその言葉に安心することなく、自らの根城へと戻ると、配下の龍雲党一派にいつでも脱出が出来るように準備をするように命じる。




年が明けて永禄12年(1569年)。武田信玄の駿河侵攻に相模の北条氏康がついに動く。北条氏康は嫡男氏政に45,000の大軍を預け、小田原城を出陣。さらに、自慢の相模水軍を掛川城付近まで展開。氏真の籠る掛川城へ増援を送る。対する武田信玄は18,000を薩埵山へと展開し、両者は睨み合う。




武田信玄は関東の佐竹義重に北条領内への牽制を要請、また、今川氏真は改めて上杉輝虎に信越後国境への牽制を要請する。




この展開に今川もやや息を吹き返しつつある。現状、徳川へ下った国衆も今後の展開如何ではどちらに転ぶか分からない。目下、浜名湖畔の大沢基胤は意気盛んで徳川は苦戦を強いられる。




そのような中、堀川城に大沢基胤傘下の山村修理、尾藤主膳、竹田高正らが入城。気賀住民に徳川勢と共に戦う事を命じる。既に徳川と通じていた方久は間一髪で堀川城を脱する。




しかし、方久の家臣、また龍雲丸一党のゴクウ・そして傘下の水夫たちが逃げ遅れる。龍雲丸は堀川城を抜け出したカジからその事を聞かされる。また、中村屋もなんとか堀川城を逃れ、これから暫くは徳川の庇護を受けるという。




中村屋は龍雲丸を誘うが龍雲丸はやはり徳川は信用できないという。2人は別々の道を行くことになる。

動員令

堀川城には兵士だけではなく気賀周辺の百姓、水夫などが集められる。多くの者は無理やりに動員をされた者たちばかりだ。




そこには龍雲党一派のゴクウを始め水夫たちも混じっていた。その時、一発の銃声が当たりに響き渡る。



「お主らの城主は逃げた!また、商人達も逃げた!!!」

「お前達は見捨てられてのだ!」



アジ演説をしているのは、尾藤主膳。




それに続いて、山村修理が続く。



「徳川は今川様のように寛容ではない!負ければ皆殺し。腹を括れ!」



今川の家来でもないゴクウ達は困惑する。戦は今川と徳川の間の事で主を持たない自分達には関係ない・・・。



「アホらしい。俺らぁ逃げてなんぼだろうが(笑)」



ゴクウ達が振り向くと龍雲丸が笑っていた。龍雲丸は隠し港からゴクウ配下のものと脱出する。



「皆は逃げられねえんだ・・・」



ゴクウは堀川城に集められた多くの百姓や水夫達の運命に同情を寄せる。龍雲丸はその気になれば泳げばいいと言います。自分の運命は自分で切り開く。待っていても助けてはくれない。



「バーン!」



突然銃声が響く。
龍雲丸達は脱出がばれたかと焦るがどうやらそうではないらしい。城を逃げようとしていた者が大沢の兵に捕まり連れ戻されていく。



「そういや、この城は皆を逃がすために作ったんだよな。」



力也の言葉と大沢の兵のやりように不機嫌な表情となる龍雲丸だった。

徳川苦境

曳馬城に展開する徳川勢には重苦しい雰囲気が漂っていた。大沢基胤の守る浜名湖東岸の堀江城は意気盛ん。そして、気賀の堀川城はその大沢基胤に接収されている。掛川城へ落ち延びた今川氏真の元には関東から北条氏康お援軍が相模水軍により到着し盛り返しつつある。

※関連記事:→大沢基胤と今川氏真の関係。

そこへ、方久と中村屋がやって来る。堀川城を奪われたが、知恵と舟、さらには物資も供給するので中の住民を援けて欲しいと言う。家康はその案を受け入れる。




まず、夜陰に乗じて隠し港へ舟を付けて、住民を脱出させる。元々、大沢基胤の兵はそれ程多くはない。住民がいなくなり、大沢の兵だけであれば簡単に落ちる。




そして、大沢の武将たちの首と引きかえに堀江城の大沢基胤に降伏を迫る。徳川勢にも後はない。このまま今川が息を吹き返せば、武田は兎も角、徳川は潰れる。

女城主直虎あらすじ第34話下~直虎帰還~

直虎は政次の戻りを待ちながら、近藤康用への対策を日々検討していた。勿論、政次はもうこの世になく、近藤康用の恨みは晴てもはや対策は必要ない。

目覚め

「もし・・・」

「政次!?」



声をかけたのは勿論政次ではない。そこには近藤件では唯一直虎を擁護した井伊谷三人衆の1人鈴木重時がいた。重時は済まなそうな表情で直虎の元へ歩み寄ると、



「これを・・・。」



と政次の碁石、そして一片の紙を渡す。



「但馬殿辞世にございます。」

「・・・?何故但馬が辞世など書くのじゃ?」



心底不思議そうな、澄んだ目で問われ狼狽する重時。重時は直虎の様子がおかしい事に気が付く。



「鈴木殿、それは私が・・・。」



見かねた南渓が預かろうとするが、直虎はそれを奪い取り食い入るように読む。



『白黒をつけむと君を独り待つ 天伝う日ぞ楽しからずや』



直虎の瞳に生命力が宿る。



「嗚呼、もう、おらぬのでしたね、但馬は・・・但馬は、もう・・・」



直虎は長い夢から今目が覚めたのだった。

堀川城惨劇

堀川城を接収した大沢基胤傘下の尾藤達が軍議を開いていると突然、灯りが消える。龍雲丸一派が混乱を演出したのだ。




カジとモグラは暗がりで土地勘のない大沢の兵を次々と湖へ落す!さらに、ゴクウ達は気賀の市民を逃がすために隠し港へと住民を誘導していた。接収して日の浅い大沢の兵は混乱するばかりである。




龍雲丸は尾藤達には一言言ってやりたいと考えていた。



「侍は侍同士で戦えや!人の褌で相撲取ってんじゃねえ!バーカ!」



山村が斬りつけてくるがひらりとかわし窓から飛び降りる。隠し港には人が殺到していた。龍雲丸の船だけでは乗り切れない。



「あれだ!あそこまで泳げ!!」



湖の向こうに中村屋の船団を見て力也が叫ぶ。
刹那。



「う!」



ゴクウの胸には矢が刺さっていた。一斉に斉射される矢に湖面では次々住民が射られる。矢は中村屋の船団から射られていた。龍雲丸達は混乱する。



「何故、中村屋が・・・!?」


その頃、堀川城攻めを任されていた酒井忠次は堀川城をそのまま落すように指示。
それを聞いた方久は耳を疑う。



「それでは話し・・・!」

「見せしめが必要じゃ。」



酒井忠次は能面のような表情で言うのであった。




夜が明けて。




堀川城は潮が引き辺りは泥濘と化している。そこでは大沢と徳川の兵が激戦を繰り広げていた。住民たちは両方の兵と混乱しながら戦い次々と倒れていた。




龍雲丸は手負いのカジをみつける!側には息があるのだろうか?モグラが倒れていた。龍雲丸は切り込み、カジを救出するがその時鋭い痛みを脇腹に感じる。



「ああああああああ!!」



直虎は悲鳴を上げて目覚める。飛んできた南渓にたった今見た悪夢を話す。




龍雲丸を刺したような気がしたという。




そこへボロボロの姿で方久がやって来る。



「気賀が・・・。徳川勢に襲撃されました。」



直虎は気賀へ走った。




以上、大河ドラマおんな城主直虎のあらすじ第34話「隠し港の龍雲丸」にございます。




今宵は此処までに致します。

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