女城主直虎第14話のあらすじです。城主となったものの、その前途は非常に多難な様子です。井伊家の借金、そして村々の借金。直虎はなんとか「銭主(金貸し)」の方久の力を活かして、この難局を乗り越えようとしますが、家中の理解さえまだ得る事ができません。そのような中で、驚きの報告がもたらされます。

直虎第14話上巻~調略合戦~

瀬戸村と祝田村の村人達が今川へ直訴に及んだ。この知らせは直虎に衝撃を与える。このままでは井伊谷が今川に益々浸蝕されてしまう。だが、村人にそのような決断と行動力があったとは・・・。

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暗躍

直虎は瀬戸、祝田両村の直訴に及んだ経緯を聞く。村人達は地元祝田村の祝田神社の禰宜(ねぎ)に相談をすると、その禰宜を通して駿府の今川に徳政令のを直訴に及んだという事を知らされる。




唖然茫然の直虎だが、同席していた方久はいたって冷静である。果たして、村人達にそこまでの才覚と度胸があるだろうか?



「まずは整理してみましょう。」



方久は冷静にそう言うと今の状況と今後の展開を予想する。もし、今川から「徳政令発布」の命令出れば瀬戸村と祝田村の民はどうなるか?直虎は言うまでもないという顔で答えた。



「喜ぶであろう。そして、今川に忠義を尽くすやもしれぬ。」



では、そうなった場合に瀬戸村と祝田村はいったい誰が治める?誰と言われても、元々瀬戸村も祝田村も井伊の領地。徳政令一つも出せなかった井伊家の人間を受け入れたくはないだろうが・・?



「政次だ!」



頷く方久。
方久はそもそもこの今川への直訴は民の不満を隠れ蓑にした、小野但馬守政次の乗っ取り工作なのではないかと考えていた。




方久の読みは当たっていた。村人達だけではない。政次は既に四方に調略の仕掛け着々と工作を進めていた。瀬戸村、祝田村両村の領主である新野家の娘と虎松の母「しの」も取り込んでいた。元々、しのは直虎を心よく思っていない。しのからは「虎松」の後見を自分(政次)に任せてくれれば村を返上しても構わないという念書を取り付けていた。さらに、今川家からは徳政令を井伊家に命じる旨の朱印状も預かっていた。




そして、極め付けは・・・



「瀬戸村と祝田村を返し、方久を家臣から除名すること!そうしなければ、我々は直虎様をご領主とは認めない。」



「これは奥山、新野、中野の三人の総意です!」



中野直之、奥山六左衛門。中野家も奥山家も代々井伊家重臣を担ってきた譜代の重臣の家である。だが、既に政次の調略に掛かっていた。しかし、もし直虎を領主と認めないのであればいったい誰を領主、虎松の後見とするのか?



「但馬殿にやってもらう」



あれほどの「小野嫌い」であった井伊家中を既にここまで取り込むとは。



「本気か?」



直虎が尋ねる。



「本気だ!但馬は領地を復元し、百姓たちの不満も沈めてみせると言っている!」



直之はそう怒鳴ると、続けて直虎と政次のどちらが頼りになるかは明白であるという。タイミングを見計らっていたかのように政次が部屋へやってきた。その手には今川から預かってきた朱印状がある。



「直虎様から速やかに発布をお願いします。」



朱印状は確かに本物である。そこには借金に苦しむ民百姓のために速やかに徳政令を発布するよ命じる旨が記載されていた。

防諜

直虎は朱印状を手に取り読み終わると困惑した表情を浮かべていた。本当に困惑をしている訳ではない。方久と南渓の3人で熟考に熟考を重ねて練り上げた作戦の一貫である。



「もちろん発布したいのだが・・・実は・・・」



直虎は方久を見る。



方久はともすればわざとらしく見えるほど肩をすくめ気弱な感じて語る。



「瀬戸・祝田の地を龍潭寺に寄進してしまったのでございます。」



方久は先日の直之をはじめとする井伊家家中の雰囲気を見て、自分のようなどこの馬の骨ともわからないような輩が瀬戸、祝田の両村を所有するのは皆納得されないと考え、龍潭寺に全ての領地を寄進したという。




政次の驚いた表情を見て取ると、直虎は畳み掛けるように続けた。



「確か、寺の領地に関しては『守護不入』とあったはず・・・ああ、これだこれだ。」


直虎は袂から「今川仮名目録」を取り出すと、守護不入の寺社が相手では今川も手が出せなくなってしまったと言う。



「今川様の御命令をはねつけるおつもりか?」



政次は鋭く指摘するが、直虎は「はねつける」のではなく、発布が出来る状況ではなくなってしまったのだとさも困ったかのように答える。そこまで言うと、政次はこの旨をひとまず今川へ伝えるというと、部屋から出ていった。



直之は腑に落ちない顔をしていた。いや、さっぱり訳がわからない。



「今川からの徳政を受ければ、百姓は収まる。」



「そうすれば、そこにいる商人も、井伊に返済を求めることはできなくなるでしょうに。」



直虎は今川の、いや政次の思う通りに事が運んでしまえば、結局は瀬戸も祝田も、いや、やがては井伊谷そのものが政次の物になってしまうと説明する。未だ納得できない直之は反論をしようとするが・・・。



「前代未聞のこの窮地をなんとか打破するためには、裸一貫から成り上がった方久のような者の才能を借り、新しいやり方が必要なのだ。」



直虎は力説するが・・・



「その者と、男女の関係にでもなられたのですか?」



直之には全く届かないようであった。あまりの短慮で無礼な発言に言葉を失う直虎。直之は兎に角、瀬戸と祝田を返還しない限りは、政次が虎松の後見となる事を希望すると宣言し、その場を後にした。その後を力なく奥山六左衛門が続いた。

直虎第14話中巻~亀~

「今川仮名目録」と「守護不入」を持ち出されて、一端引き下がったかに見えた政次だったが、それしきの事で諦めるような男ではない。分かってはいたが、次に政次が仕掛けてきた作戦は直虎には堪えるものだった。

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方久誘拐

翌日。方久が誘拐された。そして、百姓から脅迫状が直虎の元に届く。



『いまがわのとくせいれをうけいれることをしょにしたため、じんじゃにとどけよ。さもなくば、ほうきゅうのいのちはない』



みみずが這うような仮名だけでしたためられた書をなんとか読み上げる。これも政次の差し金であろう。百姓たちと縁のある禰宜(ねぎ)を利用して彼らをたきつけて、このような行動に走らせたのだ。このままでは方久の命が危ない。




直虎は村人を説得しようと村へと足を運ぶが・・・。村の端から端まで駆けずり回っても人っ子一人いない。



「逃散(ちょうさん)」



領主に抗議をするために集団で耕作を放棄する逃散である事はすぐに理解した。今風に言えば「サボタージュ」「ストライキ」「争議行為」か。誰にも会えないのでは説得も何もない。直虎は、村々を走り回り心身ボロボロになりながら神社へ向かった。

亀と亀

境内に入るとそこには紙と筆、硯、墨、水が用意されていた。手回しの良さに苦笑する直虎。



『徳政を発布する』



署名を終え怒りに震えているとどこからともなく一匹の亀が現れる。そして、書状の上に止まると動かない。



「こら、どけ、どかぬか亀。・・・亀・・・」



その名を口にしたのは果たしていつ以来だったか。亀はまるで「亀」の意志であるかのように微動だにしない。



「やはり違うか。」



直虎は頑固に居座る亀に苦笑すると書状を取り上げ引き裂いてしまう。



「我も違うと思う。」



しかし、これで何かが解決したわけではない。いったいどうすれば良いのか。




書状を引き裂き、徳政令発布は思い止まったものの、これといった解決策もなく帰路についた直虎に揺れる鮮やかな「緑」が飛び込ん出来た。苗が田植えに適した状態に成長していたのだ。このまま逃散が続けば田植えの時期を逸してしまう。

直虎第14話下巻~賭け~

いつの時代もそうだが、「逃散」も「スト」も領主(使用者)と百姓(労働者)の根比べである。そして、長引きやりすぎてしまえば双方共に失う物が大きい。このままでは今年の田植えが上手く行かず収穫にも影響がある。

田植え

直虎は龍潭寺へ行くと傑山と昊天、さらに若い子坊主達を連れて、村へ戻る。逃散中の百姓達も稲が育っている事は分かっている。間違いなく、気を揉んでいるはずだ。
直虎は龍潭寺の僧たちと田植えを始めたのだ。



「昊天さん、向こうからやりましょう!」



直虎達が田植えをはじめてどれくらいの時間が経ったか。辺りに人の気配がするようになる。気が付けば田圃のあぜ道に沢山の百姓達が集まりこちらを見ている。その雰囲気は「田植えをしてくれてありがとう」といった友好的雰囲気ではない。



「お主らの稲が育たなかったら、我々も困るからな。」



直虎は瀬戸村へやってきた時に徳政令を願い出た甚兵衛という老農夫へ声をかける。甚兵衛は騙されてたまるかと言った雰囲気で一気にまくしたてる。



「直虎様は借金のかたに方久に瀬戸を売ったんだ。そんな話に、わしらがだまされるとでもお思いか!」



直虎は確かに方久に瀬戸村と祝田村を渡したが、それは井伊家の借金のカタに渡したのではないことを説明する。考えに考えてようやく絞り出した今回の策について必死に説明する。方久は年貢を受け取る代わりに当面、百姓たちの返済は猶予される。しかし、なお甚兵衛は食い下がる。



「そんなことしても、借金はなくなりはしないだろう!」



徳政令の方がいいと騒ぐ百姓たちをついに一喝する。



「目先のことばかりにとらわれるな!」



直虎は方久は強欲な男だが、だからこそ彼に村を任せる事で、結果的には皆が豊になり、借金が返せる仕組みを作ることができると言う。それでも禰宜(ねぎ)はと言い募る甚兵衛達に自分と禰宜のどちらを信じると問う。



「まず、村を豊かにする、それは方久を潤し、やがては、井伊全体を豊かな国へと導いてくれる。」



「われは皆と協力して、そんなふうに強い井伊を作っていきたいと思っている。」



直虎は集まった百姓たち一人一人に語りかけるように演説をする。熱量が通じたのだろうか?1人、また1人と田植えを始める。気が付くと奥山六左衛門も田植えを手伝っていた。直虎は嬉し涙で瞳が潤んでいた。

最大の難関「しの」

翌日。直虎は改めて村々の百姓たちを集めると希望を聞いて回った。すると1人の若い村人が発言を求めてきた。



「あの・・・、字を教えてもらいたい。文書を書く時もさー、皆で散々苦労してさー」



直虎はみみずが這ったようなひらがなだらけの脅迫文を思いだしてくすりと笑う。この男が悪戦苦闘して書いたのであろうか?



「南渓殿に話をしてみる」



村の問題はなんとか方が付いたが、未だ問題は山積みである。まず、新野の娘と、しのの領地の問題である。其々に祐椿尼(直虎母)の所領と、川名(直平の領地。隠れ里がある)の一部を渡すことで納得してもらおうと考えていた。しかし、色々といきさつのあったしのは全く態度を変えようとしなかった。



「祝田を返していただけない限り、絶対に直虎様を虎松の後見とは認めません!」



※しの乱心!
→直虎第8話「赤ちゃんはまだか」より



そして、今川。徳政令発布を「守護不入」を盾に断ったが・・・。これで黙って引きさがるとは思えない。その懸念は最悪の形で的中する事になる。

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