女城主直虎第10話のネタバレとあらすじです。小野と井伊の宿命でしょうか。直虎第10話では政次と直親の絡まった運命を竜宮小僧が解きほぐそうとしますが・・・。

直虎第10話上巻~井伊谷内乱前夜~

次郎は政次の手当を急いだ。幸い命に別状はなさそうだ。しかし、いったい何があったというのか?

一触即発

次郎は政次から奥山邸で起こった一部始終を聞いた。当初は衝撃を受けたが次郎の中で結論は出ていた。



「正直に事の次第を直親に家言う。それしかない」



しかし、政次は首を振る。義理とは言え、また、自分が直親の父親を奪った。今回は直親は許さないだろう。切られた影響もあるのだろう。政次は気弱にそう言うのだった。次郎は政次を龍潭寺に匿う事にすると、自分がこの件をなんとかすると政次を勇気づける。



「ここは竜宮小僧の出番だ」



空が明るくなり始めると、井伊谷は騒然となる。奥山朝利が亡くなっているのが発見され、さらに昨夜その朝利と会っていた政次が忽然と姿を消したのだ。騒ぎにならないはずがない。




直親の屋敷では緊急の評定が行われる。また、懐妊したしのは直親にすがりながら怒りを露にする。



「仇を討って下さい!戦で負傷をしている者と襲う等卑怯極まりございませぬ!」



また、直盛の遺骸を井伊まで持ち帰った奥山朝利の嫡男、孫一郎もそれに続ける。



「奥山としては、小野を討つつもりにございます。」



評定には井伊家中の主だったものが集まる。しかし、そこに先の桶狭間で落命した直盛、小野玄蕃、さらに奥山朝利、そして小野政次の姿はない。直盛の遺言で井伊谷を任された中野直由、新野左馬助(次郎母、千賀の兄)そして孫一郎しかいない。桶狭間の戦いだけでも井伊には致命傷になりかねない痛手なのだ。その傷を癒えぬうちに、重臣二人をある意味失った事に直親は憔悴していた。

「但馬(政次)は何故奥山殿を・・・?」



もし、政次が奥山朝利を暗殺したとして理由が分からない。佐馬助がそう疑問を呈すると怒りに震える孫一郎が応える。



「父は以前から但馬の乗っ取りを心配していました。そのことで口論となり討たれたに違いありません」



父を殺された孫一郎の主張は最もに聞こえる。しかし、左馬助は政次がこのタイミングでしかも、明らかに事が露見するような方法で手を下している事に、合点がいかず、政次が犯人という確たる証拠はないと言うが・・・。



「逃げたというのが何よりの証拠!」



家政を任された中野直由が二人の会話に割って入る。小野家は先代の政直の頃から井伊家中を乱す獅子身中の虫。今川の混乱に乗じて今こそ小野を討つべしと言う。その時。



「小野の代理の方がお見えです!」

直盛と玄蕃の想い

一同は驚く。そこへやってきたの、髪をおろし祐椿尼となった千賀と、桶狭間の戦いで命を落とした小野玄蕃の奥方でるなつであった。「小野の代理」として現れた実の妹に兄孫一郎は激昂する。



「父上が殺されたのだぞ!!!!」


小野の代理とはどういう了見だ!と怒る孫一郎。直親は興奮する孫一郎を宥めると、なつに話をするように促す。なつは今回の悲劇を招いたのは自分だという。



「小野から戻りたくないとわがままを申したからにございます。」



父、朝利がなつに小野へ戻るよう諭しても頑として従わなかった。それは、桶狭間の戦いで命を落とした当主直盛は同じく落命した夫玄蕃となつに、小野と井伊を繋架け橋となって欲しいと言っていた願いを、自分が叶えたいと考えたからだという。そして、祐椿尼(千賀、次郎の母)もなつに続いて発言する。



「亥之助(なつと小野玄蕃の息子)の事も考えて欲しい」



もし、奥山家と小野家と戦う事になれが、亥之助の父と母の実家が戦う事になる。一同はハッとするが、父を殺害された孫一郎は納得がいかない。家中の者を殺して無罪放免などあり得ないと興奮気味に語る。



「但馬は己の刀を抜いてはいない。舅殿はご自身の脇差しで刺されていたのです」



直親は奥山朝利の亡骸の様子を孫一郎に告げる。孫一郎は政次が奪って刺したと食い下がるが、殺害現場には通常ではあり得ないような場所に刀傷が沢山ついていたという。それは、とりもなおさず、桶狭間で脚を負傷した奥山朝利から刀を抜き、誤って自らを刺してしまったからではないかと。



「刀を抜いたのは、脚の悪い奥山殿だったということですか・・・・」



左馬助は呆然呟くのであった。そして、直親は姿は見えないが、祐椿尼(千賀、次郎の母)となつ以外にもう1人の気配が感じていた。

直虎第10話中巻~和解~

直親は先ほどのやり取りの中で確かに次郎の気配を感じていた。その直感を確かめるため龍潭寺へ向かった。

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鶴と亀

直親は幼い頃によく三人で集まった龍潭寺の井戸へと向かう。そこには予想通りある人物がいた。



「やはり、ここだったな」



政次は突然事で驚き飛び上がるが、相手が直親と知ると落ち着きを取り戻す。そして、深々と頭を下げると後になつから聞いた一部始終について礼を言う。



「俺は信じぞ。鶴」



懐かしい名前でそう告げる直親。そして、「検地の借り」は返したぞと告げる。



→女城主直虎あらすじ第7話「検地がやってきた」

→鶴亀合戦!?女城主直虎の感想第7話


「亀、義父上を・・・すまなかった」



政次からも思わず「亀」という言葉が漏れる。直親は自分が政次の立場であったもそうするしかなかったとだけ告げると、井戸を後にするのであった。

竜宮小僧

次郎はこの件がなんとか収まりを見せた後もさらに動いた。残念ながら小野の評判は井伊家中ではよいものではない。将来に遺恨を残さぬためにも次の打ち手を考えていた。



「写経」



次郎は成仏できない奥山朝利の霊が彷徨っていいるという噂を流し、さらに、その事に政次が脅えきっているという噂も広める。そして、政次には実際に怨霊を沈めるために写経を勧めたのだ。政次は素直に従った。朝利の怨霊を沈めるために政次が写経を始めたという話は井伊谷では好意的に受け止められた。



「政次もようやく殊勝になったものだ」



人々はそのように噂をして、政次の家中での信頼を取り戻し始めていた。

虎松誕生!そして小さな奇跡

永六四年(1561年)が明けた二月。井伊家待望の直親としのの子が生まれた。そして、この子は井伊家の跡継ぎとなる男子であった。後の徳川四天王井伊直正の誕生である。




桶狭間の戦い、直盛ら井伊家中の戦死、そして政次と奥山朝利の件・・・。暗い話ばかりであった井伊家中に久し振りの明るい話題であった。



「お前は虎松!どうだ、勇ましい、よい名だろう!」



ジジ様こと直平は新たなひ孫の大喜びであった。虎は死んでもその生きた証として皮を残す。「虎」松も後世に名を残す名将となるのだと大いに盛り上がる。直親もまた、虎は子を大事にする、自分も虎松もそのような親でありたいと高らかに宣言する。




そこへ政次が祝にやってきた。そして、政次は一同を驚かせる祝の品を持ってやってきた。



「何?すべて虎松に返上するのか?」



直平は政次の申出に驚く。政次は天文十三年の井伊に戻したいという。



※直満の領地を半分で命を救われる政直。
→女城主直虎第4話あらすじ。それでも・・・父親


「これからもよろしく頼むぞ!」



直親は「鶴と亀」だった頃の信頼関係を取り戻したいという政次の強い決意を感じた。




井伊家が虎松誕生の喜びに沸きかえる中龍潭寺では小さな奇跡が起こっていた。長年枯れ井戸だったはずの井戸に再び水が沸きだしたのだ。次郎は一人、ご初代様に感謝すると同時に、虎松は井伊を甦らせるのだと期待せずにはいられなかった。

直虎第10話下巻~戒厳令下の駿府~

今川義元が花倉の乱を制して家督を相続以降、平和を謳歌してきた駿府。しかし、この今川家館のある駿府城はかつてない緊迫感に包まれていた。

清州同盟

桶狭間の戦いで当主義元を失い混乱する今川家。その影響は領国化して間もない三河で早速現れ始める。今川家の先鋒として織田家戦っていたはずの三河岡崎城の松平元康が突如今川家から離反。




翌年には敵国であったはずの織田信長と「清州同盟」を結ぶと三河国衆は次々と松平方へ。義元の後を継いだ今川氏真は松平に寝返った国衆たちの人質を殺害。元康の妻であり、また、次郎にとっては幼き頃より唯一の女子の友人瀬名もその対象になる可能性がある。三河に隣接する遠江の井伊家は今川、松平の戦いは現状は傍観を決め込んでいた。駿府の瀬名の安否は知れなかった。




やがて1年程の時流れる。「勢い」とは不思議なもので義元を失って以降、今川の勢いはすっかり陰り、三河での戦いは苦戦を強いられていた。




駿府へ。瀬名との再会

瀬名の母佐名は龍潭寺の師である南渓の妹でもある。行方が知れない瀬名母子の心配をする次郎。瀬名はかけがえのない友人でもある。



※おとわと瀬名と佐名の出会い。
→女城主直虎第3話「おとわ危機一髪」



「和尚様は心配ではないのですか!また佐名おば上を見捨てるつもりですか!」



「そんなことはお前に言われなくても分かっておる!」



南渓も苦しい。しかし、既に太原雪斎も亡く、安否を探るルートももはやないのだ。次郎は幼き頃に自分を救ってくれた寿桂子尼の事を思い出した。寿桂尼様であればもしや・・・



※一糸乱れぬ今川家中。三巨頭のバランス
→女城主直虎感想3話



居てもたってもいられない次郎は駿府へと立つ。駿府は「東の都」と言われるほど栄えていたはずだが、その様子は幼き頃にみた繁栄は既になく荒れていた。




次郎は義元の母である寿桂尼と面会をする事が許される。しかし、息子義元を失い、その仇である信長と結んだ元康の妻をやすやすと許す様子はなかった。



「瀬名の事はもう口にしないで下さい。お帰りを」



次郎は瀬名から届いた手紙の数々を寿桂尼に見せる。そこには、氏真への想いなど今川家への忠義に溢れていた。



「夫はどうあれ、瀬名様は今川を心から思っておいでです。どうか!」



寿桂尼は苦悶の表情を浮かべる。元来はお優しい方なのだ。幼き頃から知っている瀬名に愛情がないわけがない。



しかし。



「上ノ郷城が松平によって落とされ、追い込まれた城主・長照様は自ら命を絶たれたとのことです」



長照は寿桂尼の孫にあたる武将であった。寿桂尼はその知らせを受けて、瀬名の事は諦めるように冷厳に言い渡す。ただし、遥々やってきた次郎に今生の別れを許した。




奥の座敷牢へ連れてこられた次郎は瀬名と十数年振りに再会する。瀬名を救うために井伊谷からやってきたことを告げると、瀬名は涙を浮かべる。



「私のために、来てくださる方がいらっしゃるなんて・・・」



しかし、城兵が無常な命令を告げる。



「松平のお方様。明日、龍泉寺にて、ご自害いただくことが決まりました。」



自分は兎も角、息子竹千代と娘の亀姫だけはなんとか助けて欲しいと懇願するが、その願いは一顧だにされなかった。




次郎は自分の無力を噛み締めていた。

→大河ドラマおんな城主直虎のあらすじ第11話「さらば愛しき人よ」へ