大河ドラマおんな城主直虎第5話「亀之丞」帰るのあらすじ。子役時代が終わり今週よりいよいよオトナ時代の始まりにございます。

直虎第5話上巻~十年~

天文二十二年。亀之丞が井伊谷を去ってから十年の歳月が流れていた。かつて、今川家と激しく争い、直満が結ぼうとしていた北条殿は、既に今川殿と同盟関係にあった。以降、今川殿、北条殿、そしてもう一つの盟約加盟国武田家はそれぞれ、その勢力を広げていた。



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新たな縁談

亀之丞の行方はようとして知れなかった。もしかすると既に亡くなっているかもしれない。いや、生きていたとしても、既に別の暮らしがあるやもしれぬ。おとはは一端の禅僧、次郎法師として日夜修業を重ねていた。既に龍潭寺でも一目置かれる存在になっていた。また、鶴丸も名を小野但馬守政次と改めていた。




月日は流れ、おとはも鶴も大人の階段を登ってはいたが、井伊家の跡継ぎ問題は解決をしていなかった。井伊家の現当主でおとわ改め次郎法師の父直盛も既に齢49歳となっていた。幸い、今は元気であるがこの先直盛になにかあれば井伊家は存亡の危機に直面する。この事態にまたも、小野和泉守政直が動いた。




自身の嫡男政次(鶴丸)に井伊家の親戚筋で影響力のある親類衆奥山朝利(でんでん)の娘を娶らせて、二人の間に生まれた子を次の跡取りとしようと考えていた。無論、長生きのジジ様直平を始め、井伊の家来衆の反対の声は大きいかもしれないが、直盛を説得する自信はあった。




これは、今の井伊家にとって決して悪い話ではない。そして、奥山朝利にとっては悪い話どころか、益々井伊家中で影響力を増す好機となる。必ず受けると踏んでいた。父政直から縁組みの話を聞かされた政次は次郎に伝える。難しい顔をしている次郎だったが・・・



「そうなれば、井伊と小野、両家の血を継いだ子が家督を継ぐことになる。これは両家のわだかまりも解けていいのではないか?」


次郎は存外良い考えとだと思った。ただ、鶴が気になったのはそこではない。亀の事である。そうなっては亀が帰参の後家督を継承する事は出来ない。しかし、次郎は答える。


「われはもはや俗世のことに口出しできる立場ではない。皆がよいと思うならそれがいい」



十年の歳月は次郎を大人にしていた。

踊る評定は10年変らず

政直の考え通り、直盛は政直の考えに賛意を示していたが、10年経過後も反今川の急先鋒である次郎の曽祖父直平(前田吟)を筆頭に反対の意見が多く評定はまたも紛糾する。



「またお前の仕業か、和泉!この期に及んでもまだなお、今川の陰に隠れながら権力を誇示するのか!」



直平の怒りも非難もどこ吹く風である。



「そのような言い方をしては、お決めになった殿に対して失礼かと思いますが?」



重臣の1人中野直由(筧利夫)は直盛の優しさに付け入る政直のやりかたにはらわたが煮えくり返っていた。しかし、直盛の考えは今度はブレなかった。



「わしも、それが良いと思うのだ」


一同直盛の言葉に衝撃を受ける。直盛の祖父直平は不甲斐ない直盛に怒りをぶつける。政直は返事を楽しみにしていると告げるとその場を後にする。その時、娘を政次に嫁がせる事でもし子供が産まれれば・・・・奥山朝利の表情を見逃さなかった。




怒りに震える直平は亀之丞をどうする気だと直盛を詰問する。直盛はことここに及んでは亀之丞を戻すことは不可能なのではという。


「亀を井伊に戻すことは、もう、望めないのではないかと思います」


直盛はこの10年亀を戻す機会を伺っていたが、今川の勢いは衰えるどころかむしろ益々盛ん。かつての敵国、そして直満が結ぼうとしていた北条氏康、甲斐の武田信玄とも同盟を結び井伊が頼るべき大国はもはやない。そればかりか、小野和泉守政直はしっかりと今川の信頼を勝ち取り井伊を翻弄する。もし、政次の事となる自分の孫が家督を相続するとなれは、政直も井伊家を振り回すような事はしなくなる。いや、そもそも亀はまだ生きているのだろうか・・・?悩みぬいた上での苦渋の決断であった。



「儂は認めん!!!」



あくまで、反今川、反小野派の急先鋒である直平は怒りその場を立ち去る。その足音は直平の怒りを体現しているようであった。

直虎第5話中巻~小野和泉守政直~

10年経過して大人になったのは次郎達だけではない。駿府城での蹴鞠の一件以降親しくなった瀬名姫からは手紙が来る中になっていた。

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瀬名姫の手紙

「今川氏真(幼名龍王丸)には北条の姫様が嫁いでくる事に決まりました」



以前い届いた手紙には、氏真の事、蹴鞠の事等瀬名の勝気だが天真爛漫で楽しげな雰囲気に溢れていたが此度の手紙は雰囲気が違った。いわゆる「善徳寺の会盟」で北条から姫がやってくる事となり、幼きときに龍王丸と交わした約束を信じていた瀬名姫は行き遅れてしまったとあった。気丈な内容ではあったが・・・。次郎は瀬名姫の心情を想った。



「私は出家して幸せだったということか・・・」



次郎の生活は日々楽しく、穏やかなものであった。武家の女子であったなら、自分もまた瀬名のように思い悩んだだろうか・・・?

子供は大人に、大人は・・・

10年で子供達は成長し大人になったが、大人はさらに年を重ね、老人となる。直平のように老人となってからも意気軒昂な人間もいるが、多くの人間は一歩一歩死へ近づく。



龍潭寺には滅多に姿を見せない曾祖父の直平が現れる。突然の事に驚く次郎。だが、この直情型の御老人は分かりやすい。何か良い事があったようだ。


「おとわ。和泉が倒れたらしい!」



直平によると、政次(鶴丸)の父政直が病で倒れた。しかし、しぶとく生き残っているので次郎に「祈祷」をして呪詛をして欲しいという。勿論、冗談ではない。直平はマジだ。そのような事は出来ぬと呆れる次郎だが直平は真剣そのものである。



「うれしくないのか!直満を殺し、亀を追いやった輩を、やっと成敗できるのだ!喜べ!」



次郎には不思議な事がある。小野和泉守政直を家臣として取り立てたのはジジ様直平である。自ら取立た政直を最も憎み嫌っているのには何か訳が・・・?次郎は久しぶりに実家へ帰るとその疑問を父直盛にぶつけてみた。直盛は悲し気な表情でいきさつを次郎に聞かせた。



「佐名叔母の事だ」



佐名。次郎は幼き頃に出会った美しくも儚げな佐名を思いだした。当時、佐名はその美しさで直平自慢の1人娘であった。しかし、あくる日、その佐名姫を人質として駿府へ送るように今川からの命令があった。人質は・・・致し方ない。しかし、今川からは「佐名姫本氏名」だった事から、小野和泉守政直が自らの株を上げて今川家へ取り入るために仕組んだことと直平は考えていると。

小野和泉守政直逝く。

次郎は真相を聞きたいと病床の直政を見舞った。政直の病状は思ったより悪い様子であった。次郎は一気に核心を突いた。


「和泉守殿。あなたが、自身の私利私欲のために、佐名叔母様を人質にするよう、今川に進言したのですか?」



政直の言い分は違った。当時、今川と北条とは激しく争っており、井伊家は相模の北条と結び、今川を挟み撃ちにしようという、北条の申し出に乗ろうとしていた。だが、この時もまた直満の時と同様に事前に露見をして義元の逆鱗に触れてしまった。そこで、直政はその美しさで評判の佐名姫を差出す事で義元怒りを鎮めたのだと。



「これが一番井伊家に痛手が少ない」



直政はそう確信をしていたが、家中でその事を信じてくれる人間はいなかった。涙ぐむ政直の様子を見ながら南渓の言葉を思いだしていた。



「あるお方が言いました。揺れているのは、見る者の心だと。物事というのは、見る者の心によって変わるものだと」



次郎が退出すると、先ほどの話などまるで忘れたかのような政直の姿が。政次(鶴丸)はその様子を見て先ほどのは話は嘘だったのかと問い詰める。政直はその質問には答えなかったが・・・


「お前はわしを醜いと思っているだろう。誰からも信用されない嘘つきの裏切り者、自分は絶対にこうはならないと、ずっとわし見下している」



「だが、これだけは言っておく。お前は必ずわしと同じ道をたどる・・・」



これが、小野和泉守政直最期の言葉となった。その死に様はとても安らかなものだったという。

直虎第5話下巻~再会~

善徳寺の会盟以降、武田、北条、今川の三大国はそれぞれ領土拡大に軍事行動を起していた。甲斐の武田晴信は信濃侵攻を本格化させる。実は信濃へ逃れていた亀が戦果にさらされたため、呼び戻すことになったという。直平は興奮気味に次郎に報告をする。



「おとわ、ようやくこの時が来た!亀之丞を呼び戻すぞ!」



直盛も戻す事に賛意を示した。このまま信濃においておけば折角10年生き延びた命を失う事にもなりかねない。勿論、今川の許しは必要だが・・・直満がかつて今川への謀反のために結ぼうとしていた北条家も今は同盟国。なんとか許しを得る方向で考えていた。




次郎はあまりに突然の事に気持ちが追いつかない。胸の奥が締め付けられて次郎は苦しくなっていた。完全に自分の気持ちを持て余してしまっていた。亀はどのように成長したのか。身体は大丈夫だろうか、大きくなったのだろうかそんなことばかりを考えてしまう。



イカン・・・



次郎は出家の身であったはず。次郎は煩悩を追い払うべくいつも以上に修業に励む。それでも消えない煩悩を追い払うために山籠もりへ・・・やまごもを終え下山するころにはようやく落ち着きを取り戻すが・・・



「おとわ。井戸はこんなに小さかったか?」



見慣れぬ男がそこにはいた。戸惑う次郎。亀か・・・?そう亀だ!



「井戸が小さくなったのではない。亀が大きくなったのだ」



亀之丞はこの10年の事を話す。南渓からおとわが鶴との縁談を断り、亀の竜宮小僧になると言ったことを知らされたこと、追ってに追われて命を落としそうになった時もおとわに会うまでは死ねないと生き延びたこと。



「俺は、おとわと一緒になるつもりだ!」


おとわは幸せだった。

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