大河ドラマおんな城主直虎第3話のあらすじ。出家するという覚悟を決めたおとわですが、その意味する事を本当に理解しているのでしょうか・・・?

直虎第3話上巻~出家作戦~

南渓和尚のように髪を落せば嫁にはいけなくなる。とわは自らの髪を短刀で切り落としていた。その様子に流石の直盛も絶句する。

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南渓の答

おとわの様子を見ていた政直もこれでは「夫婦約束」など不可能と、事の次第を今川家へ伝えに走るのであった。数日後。この件に関して今川家より使者がやってくる。



「たび重なる井伊家の無礼なふるまい、断じて許されない。かくなる上は忠義の証しに、息女・とわを人質として寄こしてもらうほかない。万一この命令に背くようであれば、打ち首もやむを得ない」



直盛は蒼ざめ弱々しく読み上げると怒りに震えたのは直盛の祖父直平だった。家督を譲って随分経つが未だ血気盛ん、元々今川憎しの急先鋒であったが、息子直満を失った事でそこに拍車がかかっていた。



「そのような命令に従えるはずはないだろう!左馬助!今川に人質を渡すくらいなら、井伊は戦で立ち向かい、今川家も小野家も皆殺しにすると伝えてこい!」



直盛は苦悩していた。とわを人質に出せばおそらく、怒りの収まらない祖父直平は遠からず兵を挙げる。勿論、敗北は必至である。しかし、幼い一人娘を今川の人質に出さなければそれはそれで今川家の怒りを買い、井伊家は滅ぼされてしまうだろう。直盛には井伊が生き残る道が見いだせていなかった。




そんな様子を見ていたとわは自分が父を追いつめて事を知り龍潭寺の南渓和尚に泣きついていた。



「和尚様!どうしてくれるの?こうなってしまったのは和尚様が、答えは一つではない、と言ったから!」



とわの勢いに押された南渓は一計を案じ、井伊の館へ向かう。南渓の考えはおとわの出家を今川家に認めてもらうというものだった。元々今川家としては世継ぎのいない井伊家に対して自らの息のかかった跡継ぎを送り込み、井伊家に対する今川の影響力を盤石の物にすること。




おとわの出家は考えようによっては井伊家の跡継ぎがいないという状況の継続であり、つまりは、今川家が跡継ぎに対して影響力を行使出来る余地はまだ十分にある。そのことを今川家に気付かせる事が出来ればおとわの出家も認めらるかもしれない。




勿論、井伊としては跡継ぎがいないのは困るが、ほとぼりが冷めた頃にサラッと還俗させてしまえばよい。大丈夫。かの太守今川義元様も還俗された方。また、南渓にはその苦肉の策を実施しうる可能性をある3人の人物に見ていた。

その名は太原雪斎

南渓は駿府の寺で太原雪斎と会っていた。太原雪斎は臨済宗の僧籍にありながら、今川家を内政、外交、軍事に渡って支え、かの太守義元公の家督相続にも多大な貢献をした今川家随一の宿老であった。そして、南渓にとっては先輩にあたり旧知の間柄であった。おとわの出家は決して今川家にとって悪い事ばかりの話ではない。その事は必ず太原雪斎にも理解してもらえる。



「雪斎様さえ口説き落とせば怖いものはない!」



南渓はおとわに言って聞かせたが、自信もあったのだ。しかし、会談は南渓の思惑通りには進まなかった。



「太守様に伝えることは伝える・・・。人質として取っておくのが得策と考えられると思うが。」



今川随一、いや、今や周辺国にまでその名を知られる太原雪斎の反応はまったく芳しいものではなかった。

直虎第3話中巻~非情な兄~

南渓は次の手立てを考えながら、とわたちの到着を待つ。まずは、今川家の命令を無視するわけにもいかず、おとわは駿河へ向かっていた。布石はもうひとつある。

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佐名と瀬名

おとわは駿河の町へ入るとその賑わいに興奮を隠せなかった。行き交う人々は井伊谷の人々と比べると洗練されていた。はしゃぐおとわに元々今川出の左馬助はこの賑わいの理由を教える。



「諸国との交流が盛んで、商いの中心になっているため、多くの人々が集まるのです。時に、京のお方も太守様を頼って訪れたりもします」


興奮して騒ぐおとわとその一行は関口家の屋敷へ到着した。そこはかつて井伊家から人質に出された直平の娘佐名の屋敷であった。とわと随行しているたけが屋敷の一室で控えていると眩い美少女が入ってきた。鞠を手にした瀬名であった。頭巾を取って一礼したとわの頭を見ると思わず吹き出して瀬名は笑い転げた。




おとわは瀬名姫が女子であるにも関わらず蹴鞠をする事が不思議であった。確か、蹴鞠は殿方が楽しむものだったはず。



「蹴鞠の上手い者は、龍王丸様の妻になれるのですよ」


瀬名姫は嬉しそうに話す。そこへ瀬名の母親である佐名がやってきた。佐名もそれは美しいお方ではあったが・・・・そこには「生気」が感じられず、薄幸な雰囲気を感じぜずにはいられなかった。




そこで、とわはたけに佐名について尋ねた。左名は確か井伊の出であったはず。それならば味方ではないかと尋ねるが、たけは悲しそうな表情を浮かべた。



「・・・まだ、お分かりにならないかもしれませんが。佐名様は太守様のお手つきとなったのです」



幼いおとわには「お手付き」の意味がよく分からない。子供心に考えた結果が鬼ごっこで鬼に捕まる時に乱暴に小突かれる様子を思い浮かべた。



「お手つき・・・?その、お手つきというのは、きつくされたのか? 痛かったのであろうか?」



「そこまではわかりかねますが、何度も何度も、それはもう数えきれないほどだったかと思います」



「そんなに!」



「そうして飽きたら、ぼろ雑巾のように捨てられたのでございます。 佐名様に井伊を恨むなというのというのは酷なことでしょう」



とわはあの不幸なお顔の訳を知ったような気がした。

非情な兄

待ち合わせ場所である関口家の裏門で、雪斎と会談を終えた南渓と合流した。雪斎との話し合いの様子を必死に尋ねるが・・・



「あかんかった」



南渓は雪斎との会合は首尾よくは進んでいないこと、そして、1つおとわに頼みごとをする。それは、左名にはとても残酷な事である事を理解していた。



「先にこれを佐名に渡してはくれないか」


佐名は南渓の妹でもある。南渓は手紙をおとわに託したのである。そこには今川義元の生母で、今川家中で大きな力を持つ寿柱尼におとわの出家をとりなしてくれるようにしたためてあった。自分で届けない南渓に不可解な部分を感じながらもおとわは佐名に手紙を渡す。おとわは佐名に井伊を救ってくれるように頼みこむ。



「お願いします!!寿柱尼様に・・・」


しかし。


「よくもまぁ、私にこのようなことを頼めたものだ!なまぐさに恥を知れと伝えよ!」


裏門で事の次第を待っていた南渓に手紙を破り捨てられた事を伝える。



「怒るということは、心を揺さぶられているということだ。きっと思い直し、寿桂尼様に進言してくれるだろう。佐名はそういう娘だ」



「雪斎様にも断られたのではないですか」



しかし、南渓はそれに応えず、ただ、悲しそうな眼差しで見えるはずのない屋敷の中を見ていた。

直虎第3話下巻~盤石の今川家~

おとわたちは太守今川義元に会うため駿府城へと向かった。そこでは新たに目付けとなった小野和泉守政直が待っていた。

蹴鞠と希望

「姫様、お待ちいたしておりました!」



仲介役の小野政直が姿を見せた。もはや人質となるしか道はないのだろうが・・・そこへ、今川家の家人が慌てた様子で現れたかと思うと、とんでもないことを口にした。鶴丸が直平にさらわれたのだという。しばし、動揺する直政。しかし、すぐに思いなおす。子供は鶴丸一人ではない。しかし、今川家の手前これはかなり印象が悪い・・・。その頃、鶴丸も誘拐犯である直平に告げていた。



「弟と一緒に攫わなければ意味はない。」



その時、高貴な身分をと思わしき尼僧が現れた。寿桂尼である。おとわは慌てて頭を畳にこすりつけるが、寿桂尼は優しく語りかける。



「頭を上げなさい。人質に来た井伊のとわとは、そなたのことか?太守様はお忙しいようです。待っている間、蹴鞠でも見ませんか?」



縁側の襖を開けると庭には蹴鞠をしている数人の若い公達が。そこには瀬名様も混じっていた。



「あの者はいつも子どもたちの蹴鞠に入りたがり、勝った褒美に龍王丸(後の今川氏真)の妻にしてもらうというておる」



おとわは瀬名が言っていたことを思いだした。そして閃く。



おとわは数人の中でもとりわけ立派な装束の少年の前は進み出ると、蹴鞠の勝負を挑む。そして、勝利の暁には願いを叶えて欲しいと。龍王丸は渋々勝負を受けるが既にこの頃蹴鞠の達人の域に達していた龍王丸の相手にはならなかった。



しかし。



「もう一度!」



さらに。



「もう一度!!」



そして。



「もう一度!!!」



ついに。
おとわの権幕に圧倒されたのかついにおとわは勝利した。だが、龍王丸はこんなものは勝負ではないとおとわと突き飛ばす。同席していた小野和泉守政直は止める入るが・・・



「太守様がお見えです。」



同時に周りにいた家臣らが次々にひれ伏す。

「面を上げよ」

共の物の声で頭を上げるとそこには公家風の男がたっていた。時の駿河守護今川義元その人である。おとわは龍王丸に勝った褒美に出家をさせて欲しいと懇願する。



「姫様なんという無茶な願い・・・」



政直は流石に呆れていると1人の僧風の男が発言した。



「その者は、粘り強く実によい戦いをいたしました。よい戦いをした者には、褒美を与えるのが武門の習いというものではないでしょうか」



さらに、一部始終を見ていた寿桂尼も、



「龍王丸に見本を見せなければなりませぬな」



義元は近習を呼び寄せると何事かを命じた。



「褒美をあげよう。帰ってよいとおっしゃられておる」



近習の者はおとわの帰国を許すと義元の下知を伝えるのであった。これは決して、井伊に同情をしたからではない。おとわの立派な戦いぶり、そして、負けを認めない龍王丸の教育、そして結果的にはおとわの出家は「今川の益」になる。この短い時間で義元、寿桂尼、そして太原雪斎の3人は今川家にとって最大の利益をは何かを共有していたのだ。



今川の居館の外では、南渓と左馬助が今か今かと待ちわびていた。



「褒美をもらうことができたのです!」



とわは満面の笑みで、今川家の家臣からもらった書状を左馬助に差し出した。とわの出家により、このたびの井伊家への命令は白紙とする!南渓は安どの溜息と同時におとわに語る。



「希望の光じゃ」

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