おんな城主直虎の感想第50話「石を継ぐ者」でございます。此処まで記載してきた直虎感想も今宵で最後となり中々感慨深いものございます。それでは、直虎感想50話はじめます。最後の最後まで楽しませて頂きまして候・・・!

直虎感想50話「聖母直虎かマザー直虎か」

明智光秀はの謀反により、信長は本能寺にて横死しますが、「天下の秘策」で電撃的な毛利との和睦を成立させた羽柴秀吉は歴史に残る「中国大返し」、そして、「山崎の戦い」で完全勝利。明智光秀は本能寺の変からわずか11日程で敗れ去ります。では、明智の息子は・・・?

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子供を産んだ事があるか?

今、これを言ったら燃えますな・・・!しかし、流石は直虎でございましたね。




信長暗殺を持ち掛けてきた明智光秀は徳川の協力を得る代償に自身の息子自然を人質として差し出します。無事、光秀の天下となれば・・・特に問題はなかったものの、光秀が羽柴秀吉に討たれた今、自然は「謀反の証拠」となる。
人知れず始末をしなければならない・・・!




出陣中の家康に代わって自然始末の命令を出したのは家康の母於大の方。
直虎と於大の方の対決。



「可愛いのは自分の子供だけか?」

「尼様は子供を産んだ事がないので分かるまい?」

「ああそうじゃ。だから子供は皆自分の子じゃと思う」



直虎は少し前、信康が謀反の疑いで捕縛される場面に居合わせた時は井伊谷に累が及ばないように大人しくしていいました。




しかし、今回は違います。




その差は何か?



「子供」



だと思います。
自らの力で自分を守り事が出来ない「弱い者」は絶対に守る。




傑山も万千代に弓を向けて問いました。



「若はどうやって生き延びた?」



幼い虎松を皆で守ったこと。そして、その一方で護れなかった(犠牲になった)「子供」がいた事、さらに昔は、幼い亀之丞もそうですね。




大人の事情で子供を犠牲にしない!




これが直虎の中にある譲れない「正義」なんでしょうね。

信長の忘れ形見

とは言っても戦って勝てる相手では当然ありません。そこは、口八丁手八丁の直虎様と南渓和尚の子弟コンビ。



「和尚!あれを・・・!」

「お、おう・・・!」



信長から城一つ貰えるくらいの価値のある名物が、信長からの裏書付きであるのです。




雪の字、流石!あの名物は雪の字の機転で手に入れたような物ですからね・・・!




おんな城主直虎ではちょっとした出来事も未来の伏線になっている事が良くありました

ね。



此処までのやり取りを全て見ていた於大の方もまた、直虎に全てを託す覚悟を決めます。




因みに・・・。




今の豆狸なら、自然をなんとしても守り通したと思います・・・!




さて、おんな城主直虎の感想最終回第50話「石を継ぐ者」はまだまだ続きます。

直虎感想50話「直虎、逝く」

そして、ついにこの時がやって来てしまいました・・・。おんな城主直虎、ついに逝く。南渓和尚の寂しげな感じがなんともね・・・。見送る立場が多かった直虎ですが、同じ位、いや長く生きている分直虎以上に見送っているのです。

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直虎のための経は読まない

「次郎、儂の経を読むのではなかったのか・・・?」



年取ってからですね。
自分より若い世代を見送るのは結構堪えると思います。どれだけ多くの人々を見送ってきたのか・・・。




いつも飄々としており、ある種の「達観」の境地にあるからあまり我々には感じませんが、今回直虎が先に逝くのは結構堪えていましたね。




ただ、南渓和尚のスゴサは立ち直りも早い。



「直政」



万千代の元服後の名前を家康に伝える南渓和尚はもう前を見ているんだと思います。




直虎はその生涯で多くの「仇」を得てしまった結果、誰が「仇」という事は考えないという境地に達しています。




では南渓和尚は?




南渓和尚も同じような境地であり、さらに、「楽しむ」という境地にも達している気がします。いつも、苦しい時であっても未来を見て、その環境を「楽しむ」境地。




でも、その明るさにきっと直虎は救われていたんじゃないかなと思います。

子役に始まり子役で終わる

直虎が眠ると、亀と鶴、そして龍雲丸。




笛を吹いているのは間違いなく直親なんですけど・・・。
直親と言えば・・・!



「スケコマシの笛吹きクソ野郎」


※関連記事:→おんな城主直虎の感想20話「笛吹きクソ野郎」


しかし、流石は直親。
可愛い亀之丞の姿で「スケコマシの雰囲気」をバッチリ封印!



子供の姿でおとわを迎えに行くことを提案したのはきっと直親だったはず・・・!




子共の姿に戻ったおとわは、鶴、亀、そして龍と共にこの先の未来を見に行くことになります・・・!




さて、おんな城主直虎の感想最終回第50話「石を継ぐ者」いよいよ最後の段でございます。

直虎感想50話「井伊直政爆誕!」

直虎の死は万千代の元へも知らされます。その時、霹靂が・・・。青天の霹靂は桶狭間を思い出します。

ピンチはチャンス!弱みは強み!

直虎の死を上手く自分の中で処理が出来ない万千代は精彩を欠きます。榊原康政に叱責されて退出する万千代。
(因みに榊原康政はどうしても忠吾のイメージが抜けないので真面目に話されると一寸笑う・・・!)




そこへ南渓和尚がやって来ます。



「直虎がしようとしていた事」



そう。
直虎が生涯をかけてここ井伊谷でやろうとしてきたことを万千代はこの日の本でやる。



「石を、意志を遺志を継ぐ」



万千代の中でシナプスが繋がったんでしょうね!



「この万千代に北条との盟約締結を任せて欲しい!」



潰れた家の、前髪の若造だから出来る交渉。




これは、正信の影響ですね!




北条との盟約をまとめ、無事甲斐と信濃を手に入れます。




そして・・・。




ついに、万千代は元服し井伊直政に。




赤鬼っぷりをしっかり見せてくれました・・・!




因みにですね・・・。




万千代改め直政には近藤や鈴木、菅谷といった井伊谷三人衆、さらには、庵原朝昌(さくらの旦那)も加わっていますが・・・。




赤鬼はけっこう厳しいお方で家臣は結構大変だったとか。



※関連記事:→庵原朝昌の忠義!しかし、直政とはこれから色々あるのだ

※関連記事:→井伊谷三人衆のその後、近藤は結構苦労する・・・!

白黒をつけむと君をひとり待つ 天つたふ日ぞ楽しからずや

政次辞世の句。




直虎と政次の囲碁は決着がついたようでございます。




以上、おんな城主直虎の感想第50話最終回「石を継ぐ者」でございます。




さて、そろそろこの物語も終わりますれば、このような人里離れた館にお運びを頂き1年お付き合いを頂きました事御礼を申し上げます。




また、ついつい偏った感想を申しあげてきてしまった部分も多々あったとは思いますが寛大な心でご容赦を賜れればと存じ上げます。

この物語は此処までに致しとうございます。



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