大河ドラマ女城主直虎第の感想第28話「死の帳面」でございます。私も人並みには苦労をしてきたかとは思っておりまするが、寿桂尼様のそれと比べれば・・・。また、我が子晴信も心労の原因と考えると誠申し訳ない気持ちにございます。おんな城主直虎の感想第28話始めまする。

直虎感想28話「今川家と井伊家」

「ついに来るべき時が来たのでしょうか・・・?」



寿桂尼様が初めてお倒れになられたのは16話「綿毛の案」の頃。
そう申し上げてから早、12週間が過ぎておりました。



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→寿桂尼様の実像についての研究。

諸行無常

よくよく、考えてみればでございます。この「おんな城主直虎」はここまで「今川家の盛衰」を描いていたと言っても過言ではなかったかと。



※関連記事:→直虎感想3話「一糸乱れぬ今川の統治」


義元殿と太原雪斎殿、そして寿桂尼様のお三方が健在の頃の今川家はまさに、全盛期で前半は一糸乱れぬ今川家の統治と常に一族郎党がバラバラな井伊家の対比が憐れを誘いました。




しかし、ナレーションすらないままに太原雪斎殿は病没、そして、青天の霹靂である「桶狭間」では義元殿を失いました。以降は寿桂尼様が陰に陽に氏真殿をなんとか支えるものの衰勢を止めるいは至らず。




そして、皮肉な事に、常に「家中はバラバラ」でまったくまとまりのなく、勝手な行動をして勝手に自爆をする井伊家が直虎の代となってからは、徐々に一体感を得て、家臣にも恵まれ、今となっては寿桂尼様も関心する位の国衆に・・・。きっと、寿桂尼様は「我が子」のように直虎の、そして井伊の成長を頼もしく感じられていたと思います。

我と同じ。だから。

「あれをどう思っている?」



「あれ」とは即ち、「直親殺害」のこと。直虎は「家を守るのは綺麗事でない」と答え、逆に残酷な決断をしなければならなかった寿桂尼様を思いやりました。



寿桂尼様はそれを受けて、



「お前が我が娘であったなら・・・」



と、涙しています。
ここで話された事は全て「真実」であります。ただ、「真実全て」ではなかった・・・。




寿桂尼様は直虎が家の格こそ違えどももはや自分と対等であると認めます。
だからこそ、



「衰える主家に義理立てなどしない。」



ので、早速なんらかの形で手を打とうとします。
一方の直虎。



「それでも裏切るのじゃな。」



そう、覚悟は決めているものの、「甘さ」が出てしまいます。「戦をしないのがよい」というのは方便で、心根の部分では寿桂尼様を裏切りたくない、という気持ちが出てしまったのでしょう。




この「甘さ」は直虎の美徳でもありますが・・・。
さて、この先これはどう出るのか・・・。

直視する。

美しかった今川家が衰えていくのを見るのはなんとも忍びなかったと思います。しかし、決して「現実」から目を背けない寿桂尼様のお姿があわれを誘いました・・・。




私など、早々に病死してしまい、我が武田が滅びるところを見る事はありませんでした。そう考えると、長く生き過ぎるのもまた辛い事が多いと思いました。



「ただ、昔日の今川家を取り戻したかった。」



寿桂尼様が氏真殿に言った言葉はもはや決して叶わない。しかし、少しでも可能性があるのであれば手は打つ。死に際してなお、今川家の未来のために「闇」を喰らう寿桂尼様の御覚悟は正に尼御台の名に相応しいと思います。




さて、おんな城主直虎の感想28話、まだまだ続きます。

直虎感想28話「早雲の末子」

北条家と言えば「甲相駿」三国同盟の一角であり、今は第三代北条氏康殿が国主。まさか、氏康殿ではなく、北条幻庵殿が出ておいでとは・・・。

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手厳しい

北条幻庵殿は晴信にも面会して、亡き義信殿の妻でもあり、また氏真殿の妹「鈴」を取り戻す事に成功します。因みにこの幻庵殿は北条家初代の北条早雲殿の末子で、年齢も寿桂尼様とほぼ同じ15世紀末の生まれ。



「武田に勝てるとお思いか?」



さすが、中々に手厳しいお言葉。北条家は元々は今川家の家来筋ではあるものの、寿桂尼様の夫今川氏親殿の母は北条早雲の姉と言われており、幻庵殿は親戚でもあります。また、北条・今川も常に良好な関係だった訳ではなく、特に、先代の北条氏綱殿の代では東駿河をめぐり戦いを繰り広げてもいました。皮肉な話ではありますが、それを沈めたのは我が子晴信が音頭を取った三国同盟でありました。

今川家略系図

流石、寿桂尼様と思えるのは、晴信への使者へは「幻庵殿」を立てるとこいうところにございましょうか。勿論、現当主の氏康殿では中々動き難く、一方で息子の氏政殿では、晴信は相手にしないでしょう。




この幻庵殿は中々長命なお方なのですが・・・。あと3年長生きをされたら北条宗家も滅びなかったかもと言われております。まあ、そのお話しはまた別の機会に。




そして、おんな城主直虎の感想第28話、今宵最も涙を誘われましたところにございます・・・。

直虎感想28話「優しき氏真殿」

今宵は少々「過去」に戻り、我が孫義信自刃後の寿桂尼様と氏真殿が描かれておりました。やはり、氏真殿はお優しい・・・。今宵涙したのは氏真殿の優しきにございます。

城内の楽器集め奏でよ

太守様となられてはや10年近く。一般的にも「父と子」は比較されますが、海道一の弓取りと言われた「義元殿」と比較されてきっと色々と思うところはあったでございましょう。




また、「今川家のため」とは言え、寿桂尼様が差配する事も多く、それは「有り難い」「頼りになる」と思う反面、だから自分が軽んじられるという想いもあったはず。しかし、寿桂尼様がお倒れになられた時の氏真殿はご立派でお優しいと思いました。



「城内の楽器を集め奏でよ。」



雅(みやび)な音に誘われて寿桂尼様がお戻りになられるかもしれないし、また、もし戻らずともあの世へ送り出してあげるには良い葬礼となると・・・。




そんな、優しく、人の気持ちを察する事が出来る氏真殿を優しく見守るは奥方様の春殿。ああ!我が武田の殿方は女子を泣かせることが多かったのですが・・・。氏真殿はお優しく、春殿は幸せかと思いまする。




願わくば、このまま平穏に月日が過ぎてもらえれば・・・。




さて、長々と語って参りましたが、
以上、おんな城主直虎の感想第28話「死の帳面」にございました。




今宵は此処までと致します。

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