大河ドラマ女城主直虎第の感想第13話「城主はつらいよ」の感想でございます。前回ついに「おんな城主直虎」になりましたが・・・。直虎13話では、厳し現実と向かい合っているようでございます。

瀬戸方久(ムロツヨシ)最高

今回、第4話「女子にこそあれ次郎法師」で登場した薄汚れた解死人だった方久が満を持して登場。最高の登場でした・・・。

福田監督っぽい演出!?

瀬戸方久を演じるムロツヨシさんと言えば、勇者ヨシヒコシリーズや、HK仮面、直近では「左江内氏」など福田監督作品によく出演されています。そして、本日の圧巻は、井伊家から得た解死人から蔵が立つまでのショートムービー。いや、わらしべ絵巻!?



「浜名の湖畔で魚が余っている者に安く譲ってもらい。」



「此れを干物にして山間に持ち込んだ所飛ぶように売れまして。」



「その銭で潰れかけの茶屋を買って安く茶をだした所、戦の情報が入り。」



「戦の情報を元に、薬や武器の販売。」



「戦が終われば、武具を拾って次の戦場に転売!」



「気が付いたら蔵が立つ!」



まあ、当然福田監督ではないと思うんですけど、この辺りのアニメと写真等を組合せたシンプルでコミカルな演出も福田監督の得意科目ですからね。個人的には、演出家の方も意識した気がしますね!

情報と戦争と商売

さて、瀬戸方久については別項で調べてみました。まだ、直盛が生きている頃に既にその存在が文書から確認する事ができます。

※参考記事:→瀬戸方久は実在する?いつ頃から?

さて、瀬戸方久が「戦の情報」で蔵が立ったというのは皮肉な話、現在でも通じる部分がありますね。槍も刀も馬も大砲も機関銃も戦車も同じです。使えば壊れるし、補充が必要です。そして、「戦」はただひたすらにモノを消費しますからね。方久はもしかすると、織田にも今川にも武器販売していたかも・・・。利休は真田丸で北条にも豊臣にも鉛を販売して大儲け企んでいましたらかね。




これ、完全に余談ではありますが、戦が雇用対策と景気対策に優れていたのも事実なのです。世界恐慌下、合衆国の経済が立ち直ったのは、「ニューディール政策(つまり政府による公共事業とかを頑張ること)」の効果と習いますが、実際は、日米開戦(結果的に世界大戦参加)で大量の武器弾薬飛行機を作らねばならなくなったからです。




民需が盛んになったのは20世紀も後半になってからですからね。

銃剣に銭が対抗できるのは幸せ

さて、今回の瀬戸方久登場で一番言いたかったのはこの部分なんですね。



「銭は力である。」



これは、当たり前のようでいて、そうでもないと思うんですよね。意地の悪い権力者に銭を貸したら返ってこない事もありそうだと思いませんか??勿論、そういう事も全くなかったという事はないのでしょうが、方久に限らず多くの戦国商人が「銭」の力を背景に「権力者」とも十分に渡り合っていると思います。




基本的な概念として「銭」の前では「領主」も「商人」も対等(に近い)という共通認識があったと思います。これは、正に貨幣経済を最初に広めた平相国清盛様のお力も大きいと思うんですど・・・)




で、この「商人文化」というのは私は特に日本で発展したのではないかと思っています。勿論、西欧諸国やイスラム諸国にも「商人」はいるのですが、商人が段々と「領主化(権力化)」してしまっているように感じるんですね。




時の権力者に付くというのは、洋の東西同じだとは思うのですが、日本以外の商人は「政商」のようにだんだんと権力と一体化して、その権力が滅びる時に一緒に滅びる・・・。最近もロシアなんかでは「19世紀かよ!」っていう事件が起きますからね。



「権力と一連托生でないと商売にならない。」



これは、絶対的な権力者が出る「皇帝権」が強い中国、ロシア、イスラム諸国で顕著な気がします。一方で日本の文化として「銭に色はない」ではないですが、「権力者」が滅びても、中には例外もありますが、商人が権力者と一緒に消えてしまう事は少ないと思います。この謎の文化(いつ根付いたんでしょうね?)今に至る「商人文化」に続いているような気がします。

小野政次の考えが読めない

「いっそ貴方が専務になれば・・・」



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「いやいや・・・専務なんて。実を言えばこんな会社の専務はゴメンですよい。」



「まあ、そうでな。酷いもんです。早く定年来ませんかね。」



そんな雰囲気の会話でしたね。天下ってきた子会社の内実があまりに酷くて、誰も井伊を欲しがらないという・・・。しかし、その中で政次が何を考えているのかが読めません。

井伊を手に入れる事が目的?

今回、あっさりと



「直虎様に仕えるだけ。」



と、言いながら、寿桂尼殿に「告げ口」して何やら蠢動している政次。来週の予告で「乗っ取り」なんと言葉も出ていましたし、直之(中野直由息子)と六左衛門(奥山朝利息子)にも何やら吹き込んで、徐々に「直虎包囲網」を築いているようにも見えます。

※参考記事:→寿桂尼殿の実態はドラマとは異なり義元とも不仲?

だいたい、笑顔が完全に「政直殿」と同じです。もうすっかり、直虎への想いを断ち切り、今川の犬、今は亡き直平殿の言葉を借りれば、



「獅子身中の虫」



と、して、井伊谷で戦う覚悟があるようにも見えます。

でも、ホントはまだ好きなんじゃない?

そう思えてしまう部分もあるんですよね。
まず冒頭に、



「次郎さまの御覚悟のほど。」



と、言っていました。
覚悟が決まっていると知った時若干嬉しそうな顔をしたように見えたんですよね。それは、この戦国時代、生半可な覚悟では絶対死ぬ。覚悟が決まっているなら全力で政次自身が直虎を叩く。そして、「叩きながら成長させる」つもりとか・・・。



「目を通しておいた方がいいかと。」



と、大量の文書を持ってきたのもその一環ではとか。いや、あるいは「徹底的追い詰める」事で、もう、井伊谷の政から手を引かせようとしている・・・?




いずれにしても、「ホントはまだ好きなんじゃね?」って思わせる部分があるんですよ。直虎コケた時に手を差し出したりしてたし。
ただ、もう、政次の「心情」は我々視聴者が見る事はないのでしょうね。高橋一生の一挙手一投足から感じろと言う事なんでしょう。

新米城主右往左往

「女の癖に!」中野直由殿の御子息は御性格もよく似ておられます・・・。

親会社の出向役員が呆れる

井伊谷三人衆は女子を後見というのにも多分驚いたと思うのですが・・・。家中のバラバラ具合にもっと驚いたのではないかと・・・。

※参考記事:→家中がバラバラな井伊谷

その上財政は借金だらけで、返済まで30年!・・・。戦国時代終わっちゃいます・・・。こんな会社の役員なんかホントはやりたくないですよね。

空手形乱舞

領民に良い顔をしたいのは分かります。しかし、誰にも相談せずにその場で、



「徳政令イイネ!」



って、Facebookのボタンではないのだから・・・。(私のブログはお気軽イイネして頂いて問題ありません!)雰囲気的に直之は「武断派」だと思うのですが・・・。一々言っている事はまともだと思いました。



「そーゆー事は皆と諮って決める!」



現時点では直之の言っている事が正しかった。何処かの殿様も空手形発行は大の得意でございましたが・・・。まあ、直虎は反省して徳政令は撤回していますが・・・。今度は方久を家臣に、「誰にも諮らず」決めてしまう・・・。物事の進め方から学んでいかないと行けないと思いました・・・。

感情派なのに相手感情には配慮しない

直情的にモノ事を決めるにも関わらず、お相手の感情には配慮が足りない・・・。
私いつも言っています。



「人間は感情で決断し、論理で正当化。」



しのさんのね。
しのさんの気性を考えれば一番配慮しなきゃいけないのに・・・。



「しの殿は祝田にはしばらく帰ってないから影響ないんじゃない?」



それは、逆です。
まず、「気持ち」を整えてから、論理を出す。ご自分が折角感情で動く御性格なのに・・・。何故解らないのでしょう・・・。




来週の直虎殿には不安しかございません。
現状頼りになるのが南渓様だけ・・・。




さて、今宵は此処迄に致しとうございます。