大河ドラマおんな城主直虎の第4話「女子にこそあれ次郎法師」の感想にございまする。世は移り、人は変わりは致しましたが人には必ず親と子がありまする。そしてやはり相変わらず感情の生物。皆、感情で決断し、論理で正当化を為されておりまする・・・.しかし、それもまたいとあわれと此度は感じておりまする。今宵も愚かなる母の戯言にお付き合いを戴ければと存じまする。

感情で決断し、論理で正当化する

前週、今川様におとわ殿の御出家を認められた井伊谷の人々。もし、出家が認められずにおとわを人質に出すような事になれば、佐名殿の事でお怒りのおジジ様が感情に任せ特攻をなさり滅亡、勿論、人質を出さなければ、井伊家が「謀叛」の疑いで今川殿に攻められ滅亡。井伊家はなんとか滅亡の危機を免れました・・・。直盛殿心中をお察し申し上げまする。

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おとわ殿の御望み通り「出家」となったにも関わらず、出家すると「亀と夫婦になれない!」という事にお気付きでなかったのは、これはこれで、子供らしくていとおかしにございまする。ただ、、、私おとわ殿改め次郎法師様は一休さんに見えてしかたがございませんでした。




さて、出家が認められてようやく直盛殿が一息ついていると次の問題が。皆様お忘れかも知れませぬが、直満殿(宇梶剛士)が結ぼうとしていた北条殿の間者。暗殺された山伏風のお方もまた人の親でありまた、子にございまする。



おじじ様こと直平殿(前田吟)は仇討にやってきたその山伏風の男の息子に、親の仇は小野和泉守政直(吹越満)と教えて暗殺を促します。おジジ様が嬉々として直盛殿にそれをお伝えする姿はなんともいえぬものがございました。




それを聞いた時の直盛殿の反応はおジジ様には気に食わなかったご様子。勿論、直盛殿からすれば小野和泉守政直をたとえ殺害しても何も変わらない事をご存知だからこそ。




もし、無事に暗殺が成功しても「次の小野殿」が今川殿より送り込まれるだけ。いや、それで済めばまだよろしい。もしかするとその一事を持って「謀叛の疑い」との嫌疑をかけられ滅ぼされる可能性も無きにしも非ず。




しかし、直盛殿は直平殿に面と向かって言い切れませんでした。それは、ジジ様の「お気持ち」、小野殿を恨む「感情の激しさ」に抗うすべがなかったからではないでしょうか。




「理」で直平殿を説き伏せる事はできませぬ。また直盛殿ご自身も直平殿の「情」が分かるが故にご自身の「理」でそれを止める事ができませぬ。だから、迷っておいででいらしたのでしょう。




結果的に、直盛殿は政直殿を助けておりまする。ただ、それは「政直殿を殺害しても、次の政直がやってくる」という「理」から出た行動ではございませぬ。



「鶴丸から父親を奪いたくなかった」


亀之丞が父直満殿を失った様を見ていたからこそ、同じを想いを鶴丸にはさせたくはない。その強い「情」こそが直盛殿を政直救出に向かわせたのではないかと存じますす。




私は「情」を優先する事であまり良い結果を見てはおりませぬ故、私を含めて「情」とはなんとも扱いずらく、出家を致しても中々この「情」に囚われ悟りの胸中には程遠い事を「修業が足りぬ」と考えておりまするが、此度は直盛殿の「情」が良い結果を導いたかと思いまする。

親子の形。政直と鶴丸

おとわ殿と父直盛殿、そして母千賀殿を見ているととても羨ましい気持ちと相成りまする。何処までもおとわ殿にお甘い父直盛殿、そして手厳しい千賀殿。しかし、ご両人ともにおとわ殿の事をよく理解して愛情をもっておられまする。





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一方で我が家を見ているように辛いのが小野和泉守政直殿と鶴丸殿にございまする。私が至らないために我が夫と息子、その我が息子と孫。親と子の関係はがとても悲しいものだったからこそ他人事とは思えませぬ。いつの時代も「父と子」とは難しいものなのでしょうか。そして、「分かり合えそう」な雰囲気があればこそ悲しい気持ちになるのです。




此度、鶴丸殿が勇気を奮い立たせて、



「井伊に仇するような真似はしないで欲しい」



と、政直殿へお伝えしました。それに対して、



「疑われて困っておる」



と、気のない感じてお答え致しておりました。政直殿程のお方が息子がこの答で納得するなどとはお考えであろうはずがございませぬ。きっと「父は嘘をついている」と考えるであろうと。




ただ、私は政直殿が完全に「嘘をついている」とは思えませぬ。あの態度は「理解してもらえなかった殿方」が取る態度にございまする。何故、そう、露悪的な感じではなく、ご自身のお気持ちを鶴丸殿へお伝えしないのか・・・。




完全に気持ちが離れてしまい悲劇的な最期を迎えてしまった我が家に比すれば、お互い分かり合える余地はまだあるかと思われるだけに悲しくもあわれにございまする。

生き方を決める事の強さ

此度、おとわ殿改め次郎法師殿は御出家されました。冒頭でもお話しさせて頂きました通り出家すると亀と一緒になれなくなるとは考えていなかった。


「そこまでは考えていなかったのじゃ・・・」


まだ、子供らしくいとおかしと存じまする。ただ、御出家をされて今度は目標を見失なってしまいまする。今川殿の御命令を覆すためにあれほどの行動を取られて次郎法師様が、わずか1日で龍潭寺を逃げ出すというのは正に「目標」を失ったからではないでしょうか。




そして、今宵も登場したのが「竜宮小僧」にございまする。畑から作物を奪い食べるというまさに餓鬼のような行動を鶴丸に見られて落ち込む次郎様。



「夫婦になれずとも竜宮小僧になればよい」



この言葉で次郎殿は本当に御出家をされたのだと存じまする。迷いがなくなったとき、人は大きな力を発揮されるのは、小僧でも海賊でも同じようにございまする。




今宵は此処までに致しとうございまする。

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