おんな城主直虎の感想第1話「井伊谷の少女」。今回の大河では「子役」が4週間出演するのが少し話題になっておりました。最近の大河では1~2話が多かったように存じまする。。過去を紐解けば、我が子晴信をの一つ前「独眼竜政宗」では幼少~少年~大人まで三段階ございました。

配役が素晴らしい・・・特に子役

おとわ役の新井美羽ちゃんがとても愛らしくてよかったですね。健気な感じが・・・・

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子供達の芝居に癒される・・・

元気溌剌っていう感じにございました。みていてとても元気になる感じです。そして、その幼馴染役の3人の子役の個性も良く表れていました。家中から疎まれる父を見て育った鶴丸は少し遠慮がちですが回りが良く見えている。そして、豪快な父直満(宇梶剛士さん)とは似ても似つかない亀は身体が弱い事をとても歯がゆく思っている。




そして、上手いなと思ったのは、この子役さん達(特に鶴!)は大人役の高橋一生さんと似ている!?とツイッターなんかでも話題に・・・私も似ているなぁと感じましたね。

宇梶剛士を第一夜で葬る大河クオリティ

大河ドラマでは珍し事ではないですが、直満役の宇梶剛士さんが1夜で首を刎ねられてしまいました・・・宇梶さんは最近でも「軍師官兵衛」では清水宗治役、平清盛では「源三位中将頼政」を演じておりました。個人的には両方好きですが、「三位中将」役はかなりハマっていたかと存じ上げますす。


→【公式動画】宇梶さんの井伊直満を見てみる


清水宗治殿は備中浜松城水攻めの後、舟の上で一指し舞って切腹。



「浮世をば 今こそ渡れ 武士(もののふ)の 名を高松の 苔に残して」
清水宗治辞世の句



源三位中将頼政様は以仁王の挙兵に従い平等院にて切腹。



「埋木の 花咲く事もなかりしに 身のなる果は あはれなりける」
源頼政辞世の句



こたびは少々・・・寂しい最期となってしまったようにございまする。辞世の句を披露する間もなく・・・今川義元の前で証拠の書状を見せられて絶句・・・。昨年の「真田丸」でご活躍の昌幸殿であれば、



「それは逆にございまする。北条を謀るための策にござる。
その使者を斬ってしまうとは・・・」



「この事、儂のみの独断。敵を欺くには味方からともうそう・・・それを斬ってしまうとは・・・」


などとあれこれ申し上げて切り抜けられたでしょうと話題となっておりました。ただ、やはり、得意分野が違いまする・・・直満殿の絶句気味が哀れをさそいまして候・・・。




ただ、この厳しさをしっかり第1話から描いているのは好かったと思いまする。戦国の世であれば直満殿のしたことは裏切りで露見した以上は死罪は当然。つまり、同情の余地はないんです。ここを変に「誤解(疑わしいから殺害された)」可哀そうな人みたいしなかったのは、良かったかと・・・




そして、その事実が今度は小野政直が単なる「敵役」でなく、哀愁をたたえた武将に見せていくのではないでしょうか。

今川義元無言で存在感が中々

今回、今川義元を演じているのは落語家の昇太さん。私、一番好きな義元は中村勘九郎さんにございますが、中々の名役者ぶりに驚きまして候。


→在りし日の中村勘九郎さん今川義元


昇太さんは今川義元が本当に好きなんだそうです。出身は静岡という事もあり「桶狭間のイメージ」で軟弱な雰囲気で描かれる事が多い義元像に一石を投じたいという想いはずっとあったとのよしにございまする。ただ、役者はあくまで役者。脚本の「義元像」に忠実でなければならぬ面もあり葛藤をされているとか・・・
今より、桶狭間が楽しみにございまする・・・

弱小でありさらに家中もバラバラな井伊家

印象的だったのはジジ様直平、当主の直盛、そして謀叛を企てた直満とそれを見破った小野政直。皆バラバラな井伊家中のご様子。

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家中がそれぞれ勝手に動く

直満は勿論、今川憎し!がかさんでいるのは分かるのですが、同じく今川憎しのはずのジジ様や(当主直盛は止めたかもしれない)有力家臣にも秘密で事を進めている。弱小チームがさらにバラバラな方向を見ていては絶対にまずい・・・




正直申し上げて。今川殿はそれ程悪い国主様でなかったはず。勿論、北条殿もかなりレベルの高い大名家ですが・・・そんな中で、「しっかり謀叛」を企み、斬られたのは、決して今川殿が酷い国主だからに在らず。それだけのことをしてしまったという事にございましょう。

直盛親子はとてもバランスが良い

家中はバラバラにございますすが、直盛殿の家族のとても良い雰囲気だと思いました。印象的だったのはまだ年端もいかないおとわちゃんにちゃんと納得を試みていますね。




夫婦になる事についてもただ、



「おんなが跡継ぎな度できぬ!」



ではなくて、いずれにしろ、



「(跡取りを産むため)結婚はするでしょう?」



と、納得が出来るように諭し、



「亀を守る」



と決めた時も



「今川に逆らっては生きていけない」



とういう現実をしっかり伝える。よい家族だなと感じました。多分、このバラバラな家中をおとわ達が中心となって団結をさせていくのだろうなと思います。とは言いましても・・・本当に弱小国で家中もバラバラでは・・・波乱の船出と相成りましたと存じまする。




さて、今宵は此処までに致しとうございまする。

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→大河ドラマおんな城主直虎の感想第2話「崖っぷちの姫」