おんな都知事百合子。都知事選出馬、都議会選、そして「緑の党」結党と民進党吸収、当主就任。おんな都知事百合子はどんな結果になったとしても間違いなく「一方の主役」であると思います。「おんな都知事百合子」を見て感じた事を少々。

おんな都知事百合子毀誉褒貶

「自分ファースト」

「姫」

「女帝」

「権力と寝る(比喩)」



民進党吸収以降は散々な言われようの「おんな都知事百合子」様。ただ、ちょっと前を思い出してみると「古いしがらみ」を代表する自民党政治的なもの(伸晃君とか森さんとか内田さん)とか、を打ち破ってくれる事を期待されておりました。

万千代とおんな都知事

「生きている者の迷惑を考えない者が当主か?」



万千代は知恵が回ります。
そして度胸もある。




しかし。



「自分の事しか考えていない」



万千代の行動に直虎は度々苦言を呈しますが、万千代は自分の行動は正当であり、むしろ直虎は自分の邪魔をする、



「クソ尼」



と、考えています。
視聴者は皆、万千代の身勝手さと直虎の思慮深さを賞賛します。しかし、万千代にも言い分はあるのです。



「井伊を再興する」



これを吹き込んだのはそもそも、直虎ではなかったか?直虎もそのために犠牲を払って来たのではないのか?自分勝手とはどういう了見だ?




だいたい、お前(直虎)はもうただの百姓のババアではないか?
なんで俺に意見する!!!

想いはある

万千代は勿論、自分勝手ではありますが、当然、「俺は自分勝手で我儘」であるとは微塵も思っていません。本人は大真面目に「井伊谷」の事を考えています。むしろ、「生きている人間」だけではなく、「死んだ人間」の事も考えている分、直虎よりも自分の方が優れていると思っているはず。

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自分ファースト

緑の党結党から衆議院選挙投票日までのこのかた、おんな都知事百合子様は「自分ファースト」と等と言われていますね。勿論、その対抗馬達は大層ご立派かというとそうでもなく、もやはり「同じ穴の狢」かのように、「お友達優先」とか「売国反日」とか等と言われております。




しかし、万千代と同じく、その彼らも「日本を良くしたい」という想いがないのかというと、多分そんな事はないと思うのですよね。




批判ばかりを見ていると、



「うっしっし、ソチも悪よのう?」

「いやいや!お代官様程では・・・」



本当に水戸黄門や暴れん坊将軍よりも桃太郎に斬り殺して欲しい位の極悪人みたいですが。




勿論、「自分の栄達を望む」「名誉欲」といった気持ちは強くあるでしょう。まあ、その程度の感情は一般の労働者だって持っています。私達だって当然、それ程ご立派な人間ではない。




歴史に名を残すとか、ガラスの天井を私が破壊するとか、過去コケにされた恨みを晴らすとか・・・。ただ、「個人的な感情や目的」「日本を今よりもより良くしたい」という気持ちは必ずしも矛盾はしません。

役割

私達はその後の歴史を知っています。万千代は後に徳川四天王の一角「井伊直政」となり、徳川260年「パックストクガワナーナ」では10人の大老職を輩出しその繁栄を支えます。多分、「自分勝手」な万千代はあと8話位で成長するのでしょう。




思い返してみれば・・・。




直虎も「酷かった」ですよね。

成長

「徳政令をお願いします!」

「よし!分かった!」

「儂らにも徳政令を!」

「いや!アレはなしじゃ!」



酷かった。
控え目に言って本当に酷かった。
万千代を笑えませんね。



「徳政令を出したら井伊家が潰れる・・・(直虎)」

「ファッ?!んなこと知るか!!(農民)」



領民よりもお家が大事。石投げられていました。しかし、今(42話位)直虎は領民から敬愛されています。




此処まで見続けていた我々は直虎がどんな想いで頑張って来て、今の境地にたどり着いたのかを知っています。そして、若い万千代に「直虎と同じ」事を求めるのは酷である事も分かっています。




なので、その身勝手を非難しつつも暖かい眼(直虎はかなり厳しい眼だけど・・・)で見ております。



物語の中でも同じですね。




特に、家康や榊原康政は万千代の「才覚」を認め、育てようとしています。勿論、それは「マネジメント」であり当の万千代は不服そうではありますが。

もう一方の主役

「偉そうに不倫を非難してブーメラン」

「偉そうに国体云々を説いて下半身スキャンダル」

「偉そうに男の育児休業を訴えて不倫」

「禿を馬鹿にした」



最近は「派手」にやってくれる議員さんが多いです。ただ、一方で「倫理的に優れている」人物が幸せな結果をもたらすとは限らないとも思います。そして、一度失敗した人間、恥をかいた人間は「人間的に」成長する部分はあると思うのですよね。




個人的には「ハゲ」を馬鹿にした議員さん。(遅かったとは言え)あまり評判は良くなかったですが記者会見して立候補もしました。全世界に恥を振りまいた訳ですから心の弱い私ならもうとても生きていけません。




「保育園落ちた」の議員さんは「不倫(疑惑)」で離党されましたが無所属から出馬しています。今後、「倫理」で他人を口汚く罵る事は(多分)しないでしょう。




「男性の育児休業」の方は立候補はしていませんが、多分、家では反省して(と、思いたい)いる事でしょう。




つまり、その辺りを判断してマネジメントするのはきっと私達の役割なんでしょうね。「見捨て」て殺して(落選させて)しまう事も出来ます。




ただ、人間は成長する生物(まあ、豪快に退化もするので難しいですが)です。直ぐに結果を求められていたら、直虎も万千代も早々に「お払い箱」であったかと。




勿論、裏切られる事も残念ながらままあると思います。ただ、議員を投票行動でマネジメントするのは私達の仕事です。そして、いつの時代マネジメントに正解はなく、しかも好きではない人にとっては面倒くさいモノです。




残念ながらこの選挙、いやいつも選挙の一方の主役は「私達」なんですから。

今宵は此処までに致します。