軍師官兵衛のあらすじと感想第10話「毛利襲来」です。室町幕府は滅びた。しかし、足利義昭は中国地方の大国毛利家に身を寄せると再起の機会を伺っていた。また、毛利家も将来の織田家との対立は不可避と判断。自慢の水軍に五千の兵力で姫路に襲来!軍師官兵衛のあらすじと感想第10話

軍師官兵衛のあらすじ第10話「毛利襲来」

信長に事実上滅ぼされた室町幕府。しかし、腐っても将軍(失礼・・・!)、毛利家は「室町幕府最後の将軍」を迎え大義名分を得る。かつて、武田信玄はあと一歩の所で病没したが・・・輝元は若い!!


大河姫

待ってました!吹越義昭!久しぶりの再登場!前作「秀吉」では光秀を誑(たぶら)かしましたが今回も見せ場あるのかな?後、吹越さん公家服が似合います・・・!




→【公式】歴代の秀吉と官兵衛は?

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軍師官兵衛あらすじ第10話上巻「毛利襲来」

天正4年(1576年)年5月。小寺政職が織田側についた事を知った毛利軍は浦宗勝を総大将に5000の軍勢で姫路城の南方に位置する英賀の浜より上陸。




海を埋め尽くす船、船、船・・・。英賀の浜から武装した毛利軍の兵士がぞくぞくと上陸して来る。




大河姫

個人的に・・・・上陸作戦を見るとなぜか、アメリカ軍を思い出す・・・。上陸作戦は水際が肝心!!なんですがあっさり上陸を許す。





毛利の軍勢5000に対して小寺側の軍勢は千にも足りず、織田の援軍もいつになるかわからない。一枚岩の黒田家中にも動揺が奔る・・・。奥では女中達が不安そうな発言。
しかし、光は、



「殿を信じよ!こたびも勝つ!!」



と激励すのだった。




斥候から英賀の浜に上陸した毛利軍はおよそ5000と報告を受ける官兵衛。流石の官兵衛も武者震い・・・いや恐怖で震える・・・



「皆の者、地の利は我が方にある!ひるむな!」

「我らの土地を侵す者は断じて許してはならぬ!」



大河姫

大将の辛いところですね。これは現代社会でもよくあります。「こんなアホな商材でバカ高い予算だれができるか!ぼけ!」と思っても「商品力は我社が有利!」と><





毛利軍の大将・浦宗勝は播磨における一向宗の一大拠点英賀御堂に本陣を構え、近隣の門徒衆が続々と集結していた。




大河姫

この英賀合戦の毛利側に力を貸したのは英賀城城主三木通秋。三木通秋は領内に本願寺門徒衆(浄土真宗信者)を多く抱え自身も熱心な門徒であった。





大河姫

毛利水軍と言えば同時代最強と言われた村上水軍を傘下に持つ。浦宗勝は厳島の戦い以来、村上家との縁戚関係もあり参加に治める事に成功。重要な役海戦・・・水戦?には常に参加。





御着城では毛利が5000と聞いておろおろする政職が・・・。




同じ頃、天王寺砦で石山本願寺を包囲していた信長の軍勢も一向宗の門徒衆の猛攻に苦しむ。陣頭指揮を執る信長も鉄砲を得意とする本願寺勢の射撃に会い負傷。駆け付けた秀吉の一斉射撃で反撃して窮地を脱する。




大河姫

石山合戦の一環として天正4年(1576年)5月7日に摂津天王寺(現在の大阪府大阪市)で行なわれた織田信長と一向一揆との戦いである。天王寺砦の戦い。実際に信長も出陣して負傷している。





出陣した政職らと本陣で会議を図る小寺軍。英賀御堂に門徒宗が終結しつつある事に武将にも動揺が。元々毛利に肩入れしていた櫛橋左京進は官兵衛をなじる。



「どうするのじゃ?五倍の敵と戦うのか?」



政職は相変わらずおろおろしている。官兵衛は無言のまま、考えを推考していた。




黒田家中も5倍の敵と戦う事に絶望感が漂い始めていた・・・。そんな時母里太兵衛は、



「単純な算術じゃ。1人4名倒せばいい」

「4名じゃ、たんねーだろ」

「わしが1000人倒す!!!!」



太兵衛の一言に大いに士気の上がる黒田家中であった。




大河姫

もこさんかっこいい!キャラクターと雰囲気にピッタリあっていて、本日一番の名シーンでした!




「父上・・・五千の敵を相手にしたことがありますか?」



官兵衛は、櫓の上で毛利軍の状況を見ていた職隆に尋ねた。



「いや。初めてじゃ・・・」

「まともに立ち向かっては万にひとつの勝ち目もないぞ」

「考えるのだ、官兵衛」



官兵衛は相手の状況を確認すべく善助を毛利陣中へ偵察に向かわせる。毛利陣中は既に楽勝ムードとなっていた。順調に敵情を偵察する善助だがそこに黒田家から暇(いとま)した、元女中のお道が・・・善助は動揺するがお道は何も言わなかった・・・。




様子見をしているらしく別所と赤松からの援軍はない。赤松は元々折り合いは悪かった・・・。別所は二人の叔父のうち雅相は元々織田との同盟に反対。もう1人の叔父重宗は織田寄りだったが相手の兵数を考えれば、勝てぬ戦はできないと出陣には賛同しない。



「人に国柄を貸すなかれ・・・」



長治何を思う・・・。

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軍師官兵衛あらすじ第10話中巻「幻の援軍」

小寺本陣に敵陣に潜り込んで様子を探っていた善助が戻ってきた。



「毛利は明日、総攻めを仕掛けてくるようでございます。今夜は動きませぬ」



いったん引きあげて時を稼ごうと言う政職に官兵衛は言った。



「時がたてば敵の勢いはいっそう増し、我らが不利になるばかり

攻めるのは今でございます」



大軍であるがゆえに敵はこちらを侮っている。




官兵衛には策があった。いや、閃いたのだ・・・!



「明日は霧が出ます。そこをねらって夜明けとともに攻め込みます」



翌日の早朝、森を覆う霧の中から、馬に乗った官兵衛が現れた。後ろには黒田軍が控えている。




「かかれ!」雄たけびをあげて黒田軍が突撃。ひとりで千人を倒すと豪語していた太兵衛が、槍を振り回してバッタバッタと敵を倒していく。



「ひるむな!敵は小勢だ!押し戻せ!」



宗勝が大慌てで現れた。



「今だ!善助!」



前線の後方にいた官兵衛が振り返ってどなる。善助が大きく旗を振る。




間髪入れず「おーっ!」という関の声とともにいっせいに旗が上がった。勇ましい太鼓とほら貝の音が聞こえてくる。




黒田は「のぼり」と「老人」を使って、幻の援軍を演出してみせたのだ。



「援軍か・・・おのれ・・・」



毛利軍は撤退を始めた。霧の向こうで旗指物を掲げているのが、職隆と休夢の率いる年寄りの領民たちだとは知る由もない。




官兵衛の策が奏功して敵を追い払う事に成功。政職は「官兵衛よくやった!」とお喜び!この辺は政職のカワイイところ・・・。



ほっとしている政職に官兵衛は釘を刺した。



「こたびは追い払っただけにすぎませぬ」

「毛利は我らの喉もとまですぐに兵を送り込めると見せつけました」

「この播磨を揺さぶるには十分でしょう」



「また、攻めてくるのか・・・・」



姫路城に戻った官兵衛は光とふたりになったとたん力が抜けたように座り込んだ。



「光・・・正直、こたびはもう駄目かと思った」

「五千と聞いた時は恐怖で震えが止まらなかった」



「なれど、勝ちました!殿は姫路を守ったのです」



「そうだな・・・勝った・・・勝ったぞ!」



官兵衛は笑顔になり光の膝枕で横になった。




数日後の夜官兵衛の元へ職隆が酒を持ってやってきた。



「秀吉様への書状か?」

「はい。御着の殿は上機嫌であらせられますが、本当の戦いはこれからです」



一万、二万という大軍が押し寄せてくることも考えられる。しかも、今回の毛利の攻撃で播磨中が揺れていた。それが毛利の狙いだったのかもしれない。



「一刻も早く秀吉様のご出陣を願いたいものじゃ」



官兵衛と職隆は、眉根を寄せて考え込んだ。

軍師官兵衛あらすじ第10話下巻「魔王、敗れる」

この年信長は安土に城を築き始め完成を待たずそこに居を移していた。安土は京に近く琵琶湖に面した交通の要衝であった。




そこへ秀吉の浮気に業を煮やしたおねがやってくる。秀吉の振る舞いに釘をさすように信長に「書状」を書く事を願う。「猿には過ぎたる女房」と書状をもらい長浜へ戻るおね。織田家でも束の間の平穏だったが・・・。




毛利は強いと聞いたから「来てやったのに」くちほどにもないね。




足利義昭がむくれていると小早川隆景はは「毛利の底力見せましょうぞ」と不適に笑う。




一度は黒田家を出奔したお道たちが帰ってくる。お願いできる義理ではありませんが・・・!お道、おゆう、おたけの3人は行く当てもなかった。そして、おたけは息を引き取った・・・。




お道はおたけの傷がいえるまで・・・。と官兵衛に願う。




献身的におたけの介護をするお道を見て、善助は恋心を抱く。井上九朗衛門は「相手は一向衆」を警戒するが・・・。




同年七月、摂津の木津川の河口で、石山本願寺に兵糧を運び込もうとする毛利の水軍とそれを阻止せんとする織田の水軍が激突した。織田軍は大敗を喫し、水軍は壊滅。




大河姫

これが世にいう戦国の真珠湾・・・・とは言われていませんが。(笑)九鬼嘉隆を中心とする織田水軍300隻は毛利軍700隻と激突。練度も兵数も多い毛利連合水軍(毛利・小早川・村上)が圧倒。特に焙烙玉(火薬を使った手榴弾のようなもの)の威力は凄まじく、織田軍は壊滅します。この敗戦を期に所謂鉄鋼船を作ったと言われます。

軍師官兵衛の感想第10話「毛利襲来」

お道、絶対怪しいと思います!!一向宗門徒ですからね。あと、福島リラさんを演者に用意している以上見せ場がある!彼女、存在感凄いですからね。




歴史はそれ自体は繰り返さないが、
役者を変えて繰り返す。




あまり触れられませんでしたが、



「第一次木津川口の戦い」1576年は戦国の真珠湾なら、

「第二次木津川口の戦い」1578年は戦国のミッドウエイ。



練度と地の利を活かした毛利軍は職人集団。第一次木津川口の戦いでは戦術的な優位を圧倒的に活かして勝利。




一方織田は「戦術」で戦おうとはしない。圧倒的に有利な戦略的優位性を活かし、第二次木津川口の戦いでは「鉄鋼船」という、当時の技術の粋を集めた新兵器を投入して圧倒的に勝利。




でも悲しいかな、
日本人は個人技職人技好きですよね・・・。はい、私も武田の騎馬軍団とか大好きです。信長も好きですけど・・・




以上、軍師官兵衛のあらすじと感想第10話「毛利襲来」でございます。

大河姫

今宵は此処までに致します。

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